2006年1月

3日(火)
 あけましておめでとうございます。今年も一年よろしくお願いいたします。昨年の年頭は、なにやら適当に書いたネタが、良いのか悪いのか知りませんが当たってしまいました。まぁ完全に偶然です。さてさて、今年はどんな一年になることでしょうか。まぁ、新聞などでも盛んにやっていますが、今年は2極化して階層化していく経済格差をどうするのか、そこへ思いを至らすべき年でしょうねぇ。だいたい、汚職と金権と腐敗とというキーワードで語られる経世会・宏池会の御世は、なんだかんだ言ってそれが再分配機能を担っていたわけです。それを、腐敗や汚職を無くすことを目的化したために、ついでに政治の再分配機能までも喪失してしまっているのが現状。ここらでもう一度立ち戻って、腐敗していない再分配を考えた方が好ましいのではないでしょうか。

 1つにはやっぱり公教育への支出を増やすこと。米百表の精神にもあるように、教育への投資こそが国家百年の計だと思うんですよね。幼稚園教育の義務化などという話も出ていますが、金持ちは金をかけて子どもに良い教育を受けさせられるが、貧乏人は質の悪い公教育で我慢しろ、みんな等しく馬鹿になれと言うような、現在の教育制度は絶対に禍根を残します。東京都が昔の日比谷高校などの名門公立高校を復活させようとしていますが、アレと同じように、悪平等に陥らない公教育の整備とそこへの資金撒布が、先ずは必要になってくるのではないでしょうか。公立の中高一貫エリート教育って言うのも、本格的に導入されて良いと思います。やっぱり教育って言うのは、階層移動を担保する重要なツールですからねぇ。これは社会の活力に繋がります。

 続いて今年の大きなトピックは、何と言ってもポスト小泉。年初から、今年の9月に総理が交代すると分かっている。しかも5年の長期政権を終えてなんて、僕が物心ついて以来始めての政治状況でして、なんだか不思議です。まぁ、安倍官房長官が出れば安倍総理で決定でしょう。小選挙区制度下では、党首の人気はすべてです。しかし、実は過半数改選の参議院選挙はあるものの、しばらくは衆議院選が無いし、森派3代連続というのも気にかかるので、安倍さんが出ない可能性がある。その時には、森-小泉-福田-安倍と4代連続森派はやはり考え難いので、麻生・谷垣のどちらかになると思うのですが、麻生さんの方が飲み屋のネタに困らなそうなので、こちらを推したいところです。まぁ、安倍5割、麻生2.5割、谷垣2割、その他0.5割かな。

 続いて目を外にやると、小泉政権下ではさすがにいくらなんでもアメリカ一辺倒過ぎたという感じがします。ということで、今日から麻生外相がインド詣でしていますが、2006年はアジアがキーワード。マスコミもアジアアジアと連呼するのが好きなことですし、インド・東南アジア・中東といったアジア外交が重要になってくるでしょう。特に、世界2位の人口を擁し、核兵器も持つ民主主義国家、インドの動向が日本に大きな影響を与えそうです。アメリカのみならず、インドとも強力に結びつくことで、中国との紛争を未然に防ぐように圧力を掛けたいものです。また、中東外交も中国の石油消費量激増の影響から、軽んずることができませんし、東南アジアも味方に付けておきたい相手ですしね。

 さらには、隣の中国とどう付き合うかも重要ですが、日本どころではない経済格差が進行中でして、各地で公害問題なども多発、農民デモやその武力鎮圧のニュースもよく入ってきています。こういう内部矛盾を、日本側からも徹底的に周知させて、中国内の民主化と言論の自由への渇望を高めて行くのが重要でしょう。一党独裁という歪んだ政治構造を持った国ですが、いつまでもそんな状態が続く訳も無いので、いかにして中国国民が抑圧から解放されていくか。中国政府が反日でまとめ上げている(ガス抜きという方が適切かな)状況ですが、早く反政府へと転じて、中国でも自由と民主主義を謳歌できる時代が来ることを、海のこちら側から応援するばかりです。

 さらには今年は2006ドイツWC。昨年以上に美味しいドイツビールと、美味しいドイツソーセージを頬張りながら、4年前と比べてはるかに困難であろう決勝リーグ行きを応援することになります。日本の喉越しを楽しむ系のビールとは違って、炭酸も若干抑え目で、コクを味わう系のビールですから、ゆっくりゆっくりチビリチビリと飲むのが楽しいのですが、でも何だかんだ言って炭酸が入っていますからねぇ。度数が高くないこともあってゴクゴク飲んでしまったりもします。ソーセージが脂っこいからなぁ、でもだからと言ってキャベツの酢漬けだと味気ないし、ドイツビールと相性の良いおつまみを募集中です。ただしドイツ気分を損なわないという前提なので、枝豆とか沢庵は駄目ですので悪しからず。

7日(土)
 今回実家に帰省した一番のトピックは、やはりチェリ造さんの子どもたちでしょうか。アスターとティエラという名前がつけられていましたが、生まれた時は130gくらいだったのが、3週間で700gちかくなり、僕が東京に戻る頃には800gを超えていました。12月末には立つか立たないかだったのに、1月頭には既に駆けていました。あまりの成長の早さに驚きます。でも親に似て癖っ毛なものでして、成長に連れてもそごそがさもこして行き、UFOキャッチャーで釣れそうな感じになっています。多分次に見る頃には、もう大人に近くなってしまっていることでしょう。

 しかし、男に走って子どもを放置したり、ネグレクトする母親って言うニュースを最近よく耳にします。なんちゅー駄目親なんだろうと思っていましたが、うちのチェリ造は、あのタイプだよな。だいたい産後3日にして子どもから離れ、今では子どもの離乳食を如何に奪うかに一生懸命。しかも、人間が赤ちゃん2人を見に行くと、自分と遊んでくれとオモチャを引っ張り出してきて、赤ちゃんの相手をすると怒る怒る。しかも、抱いて貰うと納得顔。子どもは向こうで、キュンキュンと可愛らしい声出して、オッパイ欲しいと泣いているのに、抱かれている自分に満足して全く感知せずですからね。まったく酷い母親だ。。。

 ところで、今年も中高の同級生と新年会などやってきたのですが、一人がキャリア官僚を棒に振って、医者になるって言うんで感心してしまう。30過ぎての路線変更って、なかなか大変だと思うんですよね。一番安定した人生を歩んでいると思っていた奴に限って、突如としてそういう事をするから面白いですよね。しかし、18年も経っているはずなのに、中学入学の頃とみんなあんまり変わんねーよなぁと思いますね。今となっては集まるのなんて、年1回か2年に1回くらいなのに、中学からのあまりの内面的な変化の無さに驚くばかりです。多分僕もそう思われているでしょう(苦笑)

 そういえば今年も初詣は熱田神宮へ行ってきました。味噌カツ、きし麺、天むす、味噌煮込みうどん、手羽先唐揚等々名古屋名物は大好きなんですが、実はひつまぶしなる食べ物だけは未体験だったんですよね。それを、秋口くらいにテレビで名古屋特集していて、ひつまぶしがどえらー美味しそうだったんで、チョッと帰ったら食べにいかなかんは、っていうことで行ってきました。両親連れては良いんですが、何故だか妹まで憑いてきてしまったのですが^^;

 で、ひつまぶしって食べ方があるようですが、まず4分割して、4分の1をそのまま食べる。4分の1を薬味を混ぜて食べる。4分の1を出汁につけてお茶漬け風に食べる。そして最後の4分の1を好きな食べ方でと言うことです。しかし薬味と言っても山椒じゃなく、わさびが出てきたから驚き。ウナギをワサビかい!?って思ったのですが、これが案外いけます。ワサビと浅葱とキザミ海苔で食べるウナギは、うな丼・うな重の感覚とは全く違う食べ物です。ところが、出汁はいただけません。なんだかウナギの味わいを消してしまっていて、物足りないことこの上なし。普通に食べていた方が絶対に満足できますので、間違っても汁漬でビシャビシャにしないように気をつけてください。

9日(月)
 昨日の〈功名が辻〉を見ていたんですが、舘ひろしはちょっとツライですね。まぁ大河ドラマだから年齢的な無理があるのは致し方ないんですが、桶狭間の戦いってまだ20代後半のはずなのに、あれじゃぁねぇ。。。江守徹の今川義元の方がよっぽど良かった。舘ひろしって元々それほど演技がうまい役者さんというイメージも無いのですが、反町隆史ですら懐かしくなるくらいだな。今回の大河ドラマは、仲間由紀恵と上川隆也という組み合わせで主演が見ていられるのに加え、脇役陣も無難だったのに、こんなところに問題点があったとは。。。個人的には信長役ならば北村一輝を見てみたい。〈北条時宗〉の時の平頼綱役が印象的でしたが、迫力のある信長をたまには見てみたいものです。

 ところで正月ドラマと言えば、やっぱり〈古畑任三郎ファイナル〉でしたねぇ。本当にファイナルなんでしょうか。確かに田村正和も62歳ということで、定年を超えてしまっていますからねぇ。和久さんも指導員になったし、いつまでも警部補を続けるわけにもねぇ。まぁ、天下りして交通何チャラ協会にいたら、それはそれで興醒めだが。ところで、藤原竜也&石坂浩二の回も、松嶋菜々子の回も楽しかったのですが、イチローの回はあまりでしたねぇ。同じような手法は、沢口靖子の時に使っているのに、それを2時間スペシャルに伸ばして使うのはいただけません。しかも意外とイチローの演技が上手かったので、もっとちゃんとした犯人役を用意してあげれば良かったのにと、それが残念でなりません。あの、強請りに来たライターを押さえつける時なんか、本当に良かったですよ。単なる野球選手だということで、三谷幸喜が演じやすい役にしようとしたのが、かえって裏目になってしまったと言う感じです。

 あぁ、そういえば三谷作品の〈THE有頂天ホテル〉がもうすぐ公開ですよね。〈ラジヲの時間〉〈みんなのいえ〉に続く、3本目の監督作品ですね。っていうか、何なんだこの豪華なキャスティングは?役所広司・佐藤浩一・唐沢寿明・オダギリジョー・西田敏行・津川雅彦・伊藤四郎・戸田恵子・松たか子・原田美枝子・YOU・篠原涼子etc。ちょっと信じられないくらいの面子でして、さすが三谷幸喜っていう感じです。なんだか大河ドラマでも出来そうな面子だなって思ったが、あらら香取も出てるよ香取も。。。三谷幸喜って基本的に同じ役者さんを何度も使いまわすのが好きですよね。劇団出身の脚本家さんて、そういうもんなんでしょうかねぇ。でもまぁとにかく、是は要チェック。

10日(火)
 そういえばこの雪の影響で、葉物野菜の高騰が続いていますねぇ。またまた585円なんていうレタスに出会えてしまって、久しぶりの観葉レタスに感動中。まぁ、こんな値段になってしまったら、結局は買わないので、500円レタスでも1万円レタスでも大差は無いんですけどね。それにしてもこんなに寒い冬は久しぶりなのに、東京では全く雪が見られないっていうのもあれですねぇ。確か、冬型になってしまうと関東平野までは雪雲がやって来られないんですよね。中学入試の時に習ったような、習ってないような。。。

 コタツに丸まってテレビで眺めているだけですが、雪国の人々の苦労には胸が痛みます。3m89cmって、僕の身長の2倍以上あるんだが・・・雪下ろしって未体験なのですが、雪下ろしの最中の死者や怪我人がワンサカ出ていまして、そこらの台風なんかよりもよっぽど被害が広がっていますね。昨今は暖冬続きだったのであまり考えたこともありませんでしたが、雪の被害って言うのは意外と大きいものなんですねぇ。秋田での脱線事故の時なんかでも、台風並みの強風が吹いていたようですし、雪っていうのを馬鹿にしちゃいけませんねぇ。

 しかし、今週末は一気に14-15℃まで上昇しそうで、雨予報で東京の乾燥も緩和されそうですし、ちょっと一息ですね。この寒波はこれで終わってしまうのか、一息ついた後にまた寒波なのかは分かりませんが、まぁ冬物もかなり順調に売れたことですし、ここらで暖かくなってくれた方がいいですよね。なんだか冬物が売れすぎて、バーゲン用の準備に困っている店舗もあるとか。今年は寒くて寒くて、僕もコートを一枚買ってしまいましたからねぇ。

13日(金)
 今回の小泉首相のトルコ訪問は、ニュースを見つつついついホロリと泣いてしまいました。時は1985年イランイラク戦争に際して、突如として48時間をリミットとしてイライラ領空内の航空機を撃墜すると宣言するフセインイラク大統領。欧米各国の民間機は、自国民優先で日本人は当然の如く放置することとなる。そんな時にイランへ民間機を乗り入れていなかった日本は、日航や全日空に邦人救出を持ち掛けるが拒否されてしまう。さらには、200人も運べて、しかも給油無く長距離を飛べるような航空機を自衛隊は持っていない時代。48時間というタイムリミットが重くのしかかってくる。さらには陸路で脱出するには山賊に満ち満ちていて非常に危険。

 最早、法人200名以上は見殺しにするしかないのか、そういう極限状態に至った時に、危険を顧みず、わざわざ他国民である日本の為に航空機を飛ばしてくれたのが、トルコであったわけです。当然、〈プロジェクトX〉で取り上げたときも、殆んど画面が見られないくらいに号泣しながら見ていたのですが、今回小泉首相は、航空機を操縦していたオズデミル機長に謝礼を述べるために、トルコ訪問に際して足を伸ばしたということです。75歳になる機長は今も健在でして、家族で〈プロジェクトX〉もちゃんと見たとか。〈プロジェクトX〉の時の放送がトルコで放映されていたというのも驚きですが、さすが小泉首相の外交センスは秀逸ですねぇ。イスラエル・パレスチナ両首脳との会談が、シャロン首相が倒れたこともあって叶わなかったのは残念ですが、それを補って余りあるほどの好印象を、トルコで残してきたことでしょう。

 さらには、トルコ自身もクルド人問題の解決に動いていますが、イラクではクルド人らが住む北部は相対的には安定していますからね。5月には自衛隊もようやくと撤退かという話になっていますが、トルコ政府がクルド人とのパイプ等によって、情報を共有させて貰うことは、非常に重要なことだと思います。自衛隊撤退後、アメリカ軍も撤退後という、ある意味力の空白が出来かねない懸念があります。今後とも中東外交の足場としては、トルコの重要性って言うのは否が応でも高まってくるでしょうから、改めて友好関係を演出できた今回のトルコ訪問は、大成功の部類でしょうね。次の内閣に繋げる、本当に重要な一歩でしたねぇ。

18日(水)
 ライブドアショックと言うか、ホリエモンショックと言うか、2日間で僕の株も90万円ほど含み益が飛んでます。年末にボーナスで買い増しておかなくて良かったと言う所でしょうか。ライブドアとは何にも関係なくて、好業績で増配を発表した株まで10%強下落していますからねぇ。もはや取り付く島もない。。。単なる風説の流布や偽計工作だけではなく、粉飾決算なんていう話まで出てきてしまいましたから、エンロンの時が思い出されて、外資からはかなり胡散臭く見られてしまっているんでしょうねぇ。外資の不信と、昨今の株式ブームで参加した個人の狼狽売りが重なって、もう見ちゃいられない状態です。まぁ僕は、現物だけのホルダーなので、こういう時はあわてず騒がず、騒動が通り過ぎるのをまったりと見守るのがいいですね。。。

 しかし、待ちに待った増配発表銘柄が、この地合で暴落している様を見ると、ただただ虚しいものがります。が、しかし好業績の会社も軒並み下落しているので、買うなら今週中って言うことでしょう。僕も手持ち資金にまだ若干の余裕があったで、ちょっと買い増してしまいました。まだ下げるようならば、もう一段の買い増しも検討中。ボーナスが手付かずで残っていて良かったです。まさに特売セール、バーゲンセール状態です。数年に1回こういう状態になる時がありますが、しばらくするとトレンドを戻すことが多いので、株に挑戦してみようかなぁって思っていた人は、今こそ参加してください。株は安いときに買うものです。

 そもそも企業買収とマネーゲームの連鎖で拡大してきたライブドアみたいな会社は、あまり好きではないと前から言っている通りなんですが、それでもグレーゾーンに踏みとどまってやっていると思っていたんですけどねぇ。粉飾決算なんていう完全にアウトな違法行為にまで手を染めていたとは、バレ無いと思ったんだろうか?関連会社の風説の流布や偽計工作だったら、ホリエモンの未関与と言うこともあり得るだろうが、ライブドア本社の粉飾決算ということは、ホリエモンが違法行為の主犯ということで間違いないでしょうね。しかもグループ企業で転々と利益を回していたらしく、かなり念入りに手の込んだ粉飾決算のようでして、監査法人も巻き込んでどうなっていきますかねぇ。

23日(月)
 そろそろランキングも落ちて空いてきたようなので、〈ハリーポッター炎のゴブレット〉を鑑賞してきました。ランキングが落ちたといっても、劇場はまだほぼ満員でしたが。9週目だというのにすごいですね。で、今回もやっぱり続く感が残ったまま終わりまして、分かっているとは言うものの、もんもんとした続編への興味が渦巻いています。って、完全に営業ペースに嵌っているとも言いますが(苦笑)

 で、何に驚くかって、ロン役のルバート・グリントの成長が著しいのが一番の驚きです。14歳って言うんですが、どうみても高校2-3年くらいにしか見えなくて、17歳になるまで対抗試合に参加できないとか言っている台詞との不調和がおかしくておかしくて。しかし、黄色人種的な感覚からすると、白人の成長の早さっていうのは早いなぁとは思っていたのですが、ルバート・グリントはダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソンと比べても、ひときわ早い。〈賢者の石〉が2001年だから、作品の時間の経過よりも、現実世界の方が1年超過しちゃっているというのもあるんだろうけど、それにしてもよく育ってます。

 で、作品的にいくつか重要なアイテムが出てくるわけですが、これらが前作までで描かれたことが重要な伏線になっていまして、観客にもどっぷりとハリポタワールドに入り込むことが求められています。そう言う意味で、嵌れば嵌るほど、細部が楽しくて仕方がない作りになっていまして、非常によく出来たストーリーです。原作が世界中で愛されている理由って言うのがよく分かります。

 ただし、今回の作品は2時間40分ほどだったのですが、原作を読んでいない僕であっても、かなり色んなエピソードを端折っているんだろうなぁ、と言うのが感じられてしまいまして、テレビドラマで大河ドラマ的にやる方が良いんじゃないかと、そんな気にさせられます。多分原作の方が面白いことは分かりきっているので、映画を見終わるまで原作を読まないというスタンスで満足してはいるのですが、対抗試合で他校の代表になった生徒のエピソードなど、もっとあるんだろうなぁって思うと、ちょっと物足りないですねぇ。前作もシリウスのエピソードとか抜けていたようですが、基本的に脇役の描き方が薄くなってしまっているのが、このシリーズの欠点ですよね。。。

 素晴らしいのはドラゴンとの対決シーンですね。ハリーは火の玉出したり、眠らせたりとか、そういう魔法はあまり使わず、ひたすら箒に乗って飛び回るのですが、このスピード感が最高です。またドラゴンの描かれ方も猛々しくて美しい。そしてドラゴンですから当然の如く火を吐くのですが、その迫力もなかなかのものです。どうせストーリーを端折っているんだろうから、こういう映像美をもっとふんだんに盛り込んで、そちらの方で楽しませて貰いたいものです。