2001年11月

8日(木)
 ホームページ作成を開始する。取り敢えずこれがネット上に登場する日はくるのだろうか。今は早朝4時。かれこれ2時間近くもこんな作業を続けているのは、眠れ無くてテンションが高いからであろう。今日は木曜日だ。谷本ゼミまで体力はもつのであろうか。。。

9日(金)
 明日の結婚式のために、お札を新札に変えてもらいに郵便局へ行った。そうすると、うちは郵便局なので出来ません、銀行へ行ってくださいとのこと。それは金曜の16時半の出来事。どうせいと。。。前他の郵便局でこころよく変えてくれたので、その旨言うと、うちでは出来ませんの一点張り。こんなサービスの悪い店員のいる組織早く民営化して、融通のきかないうざい親父をリストラしてくれ!!!頭にきたが、うざいのとこれ以上話したくなかったので階下へ。キャッシュコーナーで少ない貯金を出し入れして新札を探す作業。90万円分くらい出し入れして3枚目を発見。あとはコンビニで袋入手してこなければ。

10日(土)
 史学会へ行ってみた。朝一で行ったのに誰もおらず、いぶかしげにしばしそこらを散策。史学会の事務さんに、アルバイトですかと聞かれ、はたと思い出す。そう言えば史学会は、日曜日に自由論題報告をしていたような。。。日本史研究室の前でプログラムを確認すると、やはり明日らしい。疲労感に襲われて研究室で少し作業。これから結婚式に出に品川まで行かねば。さらに夜は友達の誕生日パーティーもあるなぁ。

12日(月)
 昨日エミュとロムを入手してしまったため、朝の8時までドラクエ6にハマってしまった。やはり何だかんだ言っても、ドラクエはよく出来たゲームだねぇ。中国のサイトには、アングラなものがたくさん落ちていて驚き。そう言えば2年だか前に上海を訪れたとき、成長途上にある躍動感と混沌を目の当たりにした。ネット上でも中国はそんな感じなんだろうか。日本のサイトはすぐにデリられてしまうらしく、アングラでも節度があり、かつ大人しい。パソコンを初めて3年も過ぎているし、こんなことをしている俺は、もう初心者じゃ無いんだろうなぁ。
 それにしても4時間しか寝ずにゼミへ行くと、ツライ。。。もう若くないんだから、バカはやめよう(と何度後悔をしたことやら)

14日(水)
 相変わらず田中外相を巡る議論が盛んである。外交的に失点を重ね続けても、彼女の国民的人気が衰えない事が、永田町的人間には不思議らしい。しかし、外交が御上手な政治家が出てきて、彼女を批判すればするほど、外交が御得意な人たちが、外務官僚に操られて、競走馬や外車を買うための裏金を、喜んでかアホだから気づかなかったのかはわからないが、放置しておいた事が際立つ。要するに、外務官僚の言いなりに、御利巧な外交をする人々は、一向に国民に支持されないことに気づくべきではないか。外交が御上手な人々が、彼女を叩けばた叩くほど、また裏金を作るために、政官あげて励んでいるようにしか見えないのであるが。

15日(木)
 うちに泊まったことある奴に、俺のベットの上には霊がいて、あそこではあんまり寝たくないと言われた。そう言えば、ベットの上で寝るよりも、時々寝る床の上の方が快適な気が…。対処法を聞いたら、半紙を人型に切り抜いて、自分の名前を黒で書くと良いとの事。いそいそと家に向かって、帰りのコンビニに寄ったら、最近のコンビニには習字紙とか置いていないらしい。明日生協へ行くしかないか。並べられていたのはボジョレーヌーボーだった。船便の安いのが出たらのも!

16日(金)
 書籍部に行ったら、ふと文系大学院生の在り方がかかれた本を見つけた。少々立ち読みしてしまったが、研究室の選び方や、研究テーマの選び方、指導教官の選び方、行き着くところは専門書の読み方まで書かれてあった。いわゆるHOW TO本なのであろうが、そんなものを読んで研究方針を見出し、テーマを選び、問題関心のありかを考える人間が、社会科学や人文科学を研究する人間として相応しいのであろうか。そんな考え方をする僕は、保守的で時代遅れな人間なのかという気もするが、そこまで手とり足とり指導されたい人間と、あまり同じ土俵の上には立ちたく無いと感じた。それともそれは傲慢なのであろうか。

18日(日)
 前々からいろいろなところで噂になっている、『サトラレ』をレンタビデオ屋で借りて見た。監督が『踊る大捜査線』『ホワイトアウト』の本広克行なので、いつかどこかで見たシーンの使いまわしが多々見られたが、それを差し引けば言うことが無い名作だった。安藤政信という俳優は、あんまり興味は無かったのであるが、かなり良い演技をする俳優であると感動した。八千草薫や寺尾聡の演技に少しも押されていない。また鈴木京香もいい演技していた。『君の名は』などがデビューでなければ、もっと評価が高くてよい女優ではないであろうか。安藤政信と八千草薫のシーンはかなり泣ける。八千草薫がすごいが、安藤政信も全然引けをとらない名演技だった。感動した。

19日(月)
 先輩同期と一緒に、本郷に最近(?)出来たと言うお好み焼き屋に行ってきた。お腹がすいていたのでモダン焼きを頼む。味は普通。帰りがけに壁を見ていたら、なにやら妖しげなお好み焼きの起源が書いてあった。それによると、文献上の初見は、千利休らしい。確かに堺やし、大坂名物お好み焼きの起源としては申し分ないだろうけど、如何にもなネタで苦笑した。

20日(火)
 火曜日は家庭教師の日だが、バイト先の茗荷谷駅近くに、牛丼太郎と言う牛丼屋がある。この牛丼屋がチェーン店なのかもよく分からないが、とにかく興味深い。値段は並200円と言う激安価格で、吉野家の280円など目ではない。しかし興味深い点はそこには無く、その店そのものなのである。近年の牛丼屋は、女の子が軽く立ち寄って、ツユダクとか頼んでもほとんど違和感が無いが、この店はサービスは悪いし、店員のTシャツはかなり痛いし、ツユダクを頼むとジュルジュルの牛丼にされてしまう。茗荷谷店に数回行った事はあるが、女性の客を見かけた事は未だない。21世紀と言うよりは1980年代の雰囲気を漂わせており、小汚いオヤジや、道草食ってる高校生がよく似合う店である。しかし、それはマイナスではない。けっこう流行ってる。考えるに、牛丼屋に女性が進出する事は、性の秩序の逸脱であると、訴えたくなる昨今だからだ。なぜなら、高島屋フルーツパーラーに、男だけで行けない事に僕は怒っているからだ。もし女性の権利を訴えるなら、翻って女性のみの場所など、断固として抗議すべきであろう。それが放置されているのだから、女性が入り難い格安牛丼屋は小気味良い。ちなみに茗荷谷には吉牛もあるが、こちらはあまり流行っていない。

22日(木)
 昨日のニュースであるが、東大構内で異臭発生で、病院へ運ばれた人もいるらしい。場所を聞くと三四郎池近くの柔道場横。多分グラウンドの近くだろうから、僕が時々気分転換に散歩している場所じゃないか。やはり、構内を安心して歩いたりしてはいけない…。前は白骨死体が発見されているし、けっこう富士の樹海並。それにしても未だに理系の奴らは、薬品やら何やらの扱いは、無神経にしているらしい。数年前に、医学部がホルマリン垂れ流しで告発されていたが、今回もまた犯人は見つかるのであろうか。

23日(金)
 レンタルビデオ屋で借りた『ロストコネクション-アル・カポネの遺産-』を見る。作品自体は大して有名でもないし、有名な役者が出ているわけでもないが、あの老優達の演技はコミカルであり、一見に値する。正気なのかボケているのか良く分からない演技、時々醸し出す若かりし頃の面影、デフォルメはあるにせよ、アメリカの年寄りを、上手く表現しているように感じた。しかし考えさせられるのは、「年老いた人たちの、あの日溜りの向こう側には、青い日々があったことを、若い人達は知ろうとしない」って言う(多分そんな感じの)フレーズを、昔何かで読んだんだけど、それを思い出したことかな。歴史とかやってると、その時代の空気に触れるようには気をつけるんだけど、現実に目の前にいる人物の若かりし頃は、やっぱり想像するのは難しい。先入観だね。

24日(土)
 経営史学会の関東部会で、渋谷の國學院大學まで行く。三連休の中日で、11月にしては比較的暖かく、廻りはレジャー気分の人間で溢れていた。そもそも出発点の東大自体が、銀杏並木の鮮やかさに惹かれて、かなりの観光客で埋まっていた。正門から安田講堂へ向かう景色は絶景である。後ろに理学部のセンス悪い、あれはどーかと批判の多い、全く評価されないはた迷惑な建物は建っているものの、外苑に続く、都内2番目の銀杏の名所であろう。構内をブラブラしながら、研究室のみんなと湯島まで向かい、そこから表参道経由で國學院へ行った。表参道は普段のようなカップルだけでなく、おばちゃんや家族連れも多くて、ちょっと感じが違った。学会も終わり、駒祭に出ていた友達や、青学の友達を誘って渋谷で食事。フォルクスへ行った。が、サービスがむちゃくちゃ悪かった(><)繁華街のチェーン店は、一見の客相手な気分が強いのか、全く最低だった。味は他と一緒だからそこそこ良いが、渋谷店のサービスの悪さはひどすぎる。サービス業の態度じゃなかったね。

25日(日)
 ODNのホームページ公開サービスを利用して、ついにネット上にこれが登場しているはず。ふぅ、苦節18日。けっこう思っていたよりも早く公開で来ましたm(_ _)m。まだ情報未入力なところもあるから、頑張って書き込まなきゃ。手数料月額500円は相場的には高いらしいが、まぁ簡単に出来たから良しとしよう。それにしても、機械音痴の僕がHPを持つ世の中になってしまった。感慨深いもんだ。ビデオのリモコンも使いこなせないのに、HPは作れるんだからねぇ。カウンタくらいは追加したいなぁ。あとどんな機能があるんだろうか。。。

27日(火)
 下界に疲れたので、少しリフレッシュしてまいりまする。。。

29日(木)
 1泊2日で草津まで行って来ました。新宿からバスで3時間40分ですが、途中で中之条町とか通って感慨深かったです。ただ、群馬というと福田・中曽根・小渕と首相を量産して、道バンバン作っているイメージだったので、小渕さんの地元の中之条が、ほとんど金権道路まみれでなく、却って意外でした。何と言っても田中派直系、越後の角栄、甲斐の金丸、島根の竹下と、金と利権まみれの後を継いだにもかかわらず、しかも最近は足寄辺りのダニの噂が盛んな、あの小渕派のトップの地元が、こんなにも普通の町だったのかというのに驚きでした。政治家として能力があったとは思いませんが、やはり(相対的にではあっても)金まみれではなく、皆に好かれたと言うのは、彼の人柄のなせる技だったんだろうなぁ、と感じつつ温泉行って来ました。
 温泉旅館もシーズンオフなのと、友達の知り合いの宿だって言うのもあって、とっても感じ良かったです。食事も、蕎麦の実と長芋とか、舞茸とか、地豚や地鳥、湯葉なんかも美味しくて、娑婆の垢をしっかりと落として来ました。たまには遠出してみるのも良いですね。でも、観光地の客引きのおじちゃん、おばちゃんは苦手です^^;歌舞伎町のポン引きさん達の方が、まだスマートに客引きしています。研究室のお土産に、饅頭買おうと思っていたんだけど、そのポン引き饅頭屋は頑張って避けて買って来ました。ただ、友達がポン引き饅頭屋で買ってたんだけど、その店の袋だけ黄色で、黄色のビニール袋下げてると、なんとポン引きされません。草津へ出かけられる方はそんな対処方法覚えておくと良いですよ〜。

30日(金)
 『アラバマ物語』という映画をビデオでみた。グレゴリ-・ペックが主演。『ローマの休日』でA・ヘップバーンの相手役、あの記者さんをしたG・ペックが主演だったので、内容も考えず借りてみた。舞台は1932年のアメリカ南部アラバマ、小学生の息子と娘を持つ、男やもめの弁護士役であるが、少し疲れた、けれどアメリカの正義を信じる父親を、よく演じている。と思ったら、彼はこれでアカデミー主演男優賞を貰っているらしい。そりゃ貰うぞ。映像は、意図的に白黒であると思われるが、恐慌直下の様子がよく感じられ、また夜の表現も素晴らしい。それに、子ども達の視点と父親の視点が微妙に入れ替わり、なかなか見ごたえがある。また、白人と黒人の顔の明暗も、よく描かれており、1962年という製作年が、この映画の意味合いもさらに考えさせられる。ストーリーは、これは今のハリウッドより全然良い。A.I.みたいな貧相なストーリーが幅を利かす昨今のハリウッドからは、全く想像できないすごい作品です。って、これ脚本賞もとってました。まぁ、当然ですね。納得の一本。見ないと損しますよ。