2002年3月

3月1日(金)
 韓国に帰国する林采成さんの送別会で、本郷の〈だん〉で飲んだ。D3で博士号取得がほぼ内定という、東大日経史では未だ数人しかいない、偉業を成し遂げての帰国である。昨今のバカな文部省指導により(バカは文部省にかかるのか指導にかかるのかは知らない)、文系大学院も博士号を乱発するようにという無理な話が来ているようであるが、無理なものは無理で、やはりなかなか博士号など取得できない。授与規則では学会に寄与できるであろう人材に与えるらしいが、東大経済では、実質的には学会に寄与する業績があって始めて、博士論文と認められるらしい。まぁ文や養なども同じような傾向であろう。昔は60くらいの名誉教授間近の先生が、一生の業績を纏め直して博士号を申請したらしいから、それを出自とする日本の文系博士号は、なかなか貴重なままなのである。

 ただ最近は、この就職難の折柄、博士号を持っていると就職しやすいという環境がある。そういう中で、他大の博士号を持つ人間と競争することは、なかなか困難であるという話もちらほら耳にしないことも無いかもしれない。そうすると、東大経済の審査基準が大きく変わるとも思われないので、博士号取得に向かって多大な労力を割かざるを得ないという話もある。つまり、2つ以上の問題関心があろうとも、博士号取得のためには、何か1つの問題関心に集約させ、それを中心に研究するという戦略である。それが、今後の研究生活のために好ましいかどうかは分からない。でも、欲求不満があるのは事実ですよね。

2日(土)
 週末久々にゆっくり家にいて、お父さんのためのワイドショー講座、恋から、チューボーですよと、つっけっぱなしでは無くまじまじとテレビを見ていた。今日のチューボーですよは江戸前ちらし寿司。どうやら、加熱しない生ものをちらすのが、江戸前ということである。

 うちの実家のちらしは、煮椎茸に酢蓮根、桜でんぶに細切り卵、絹さやなどが鮮やかに散らばっていたが、全部加熱してある奴ばかりだから、たぶん関西風なんであろう。そう言えば、最近は関東でも見かけるようになったが、節分に恵方を向いて太巻き一本かぶりつくのも、子どもの頃からしていたから、その辺に関しては関西風で統一されている。鯖寿司も関東のより、バッテラとかの方がすきです。(一度、京都に売ってる一本5000円のバッテラを買ってみたいものだ。)

 ただ鰻は背開きだったし、うどんよりも蕎麦をよく食べるし、お稲荷さんは濃い目の味付けで白いご飯と、関東風の部分も多い。また、味噌汁は八丁味噌で、おでんも関東炊きではなく味噌おでん。とんかつにも当然味噌をかけるというように、名古屋文化圏バリバリな地域でもある。あ、豆腐田楽も良いですねぇ。

 そんな訳で、個別の食べ物ごとに、関西風が好きだったり、関東風が好きだったり、名古屋風が良かったりというように、とても統一感の無い味覚をしている。ですから、端から見てると悪食かもしれませんが、これでもそれなりにこだわりは有るんですよ。ただ全般的には、洋風は濃い味、和風のおかずは薄い味、お酒のつまみは濃い味が好きです(あ、後は何はさておき味噌味が一番)。例えば同じ肉じゃがでも、隣にあるのがご飯かお酒かで、味付けの好みは違いますねぇ。

 慣れない味付けも、食べようと思ってたまに食べると、それぞれの美味しさがあるから好きなのですが、意図せず食べると、やっぱり落ち着かない居心地の悪さって言うのは感じますよね。なんか突然不意に、異文化の中に一人紛れ込んだような感覚。

5日(火)
 国から予算がおりるらしく、経済学部の建物が補強&改修工事を、7月から行うこととなった。そもそも新棟を30億円で建てたうえに、20億円も来るものだから、旧棟まで工事に巻き込まれてしまった。工事の期間中は研究室の引越をせざるを得ないし、ガタガタ五月蝿いと、静かな研究環境もなかなか維持できないだろう。

 で、取り敢えず、日経史ではどんな改修要望を出すかを話し合ったが、まぁ部屋の証明のルクスを上げろとか、コンセントを増やせとか、扉は引戸にしてくれとか、つつましい要求が大半である。ただ、現在研究室が2部屋に分かれているので、その壁をくり貫いて、オフィッスのような広い空間にしたらどうかというのが大きな要求であろうか。

 院生の研究スペースに関して、院生がここまで口出せるというのは、東大内でも経済くらいではないのかとも思うが、どうなのであろう。過去のいきさつなどは知らないが、一部を除く教官達も、院生の研究環境に関して、注意を払ってくれているという話もある。その辺は経済の良き伝統なのかもしれない。ただ、最近の文部省指導による、院生増加要請もあるからだと思うが、その増加分に追いつく環境整備は不可能であろう。すると、数年前以前の院生と、同じ環境はもう維持出来ていかないのは困ったものだ。

 話はずれるが、文部省の高等教育行政、特に大学院に関して受けるイメージは、修士課程のみ(博士課程や就職を考慮しない)の増大とか、博士号の授与とか、理系を基準として、文系にそれを適応させようとしているように思われる。理系の方が好ましい状況に対しては、文系もそれを見習うべきであるが、現状は愚かな統一化に過ぎないように思われる。

7日(木)
 一年ぶりくらいに父が入院し、心臓の再手術をしていたのであるが、何とか無事終わって帰宅したらしい。一度詰まった心臓の血管は、手術しても流れが悪く、一般人より詰まり易くなるらしい。面倒なことだ。ただ退院時に病院で風邪を貰ってきたらしく、どうせ家で寝てるなら、もう少し病院で寝てればなどと実家では言われているらしいが。

 ところで、最近実家から妙に乳製品が送られてくる。粉チーズやプロセスチーズ、マーガリンなどであるが、コンビニで売れないけれども、捨てるのももったいないが、家で使うには多すぎるということで、おすそ分けが東京までよっこら来ている。普段は雪印など高いのであんまり食べていなかったが、雪食の事件以降、妙に雪印を食べる回数が増えているのは皮肉なことだ。ただほど高いものはないが、僕も捨てるのは勿体無くて結局は食べているから、リスキーな食生活である。でも、後数年もすると、北海道のどっかへでも行かなければ食べられない味かもしれないから、今のうちに味わっておくとするか。

10日(日)
 やっと〈オーシャンズ11〉を見てきました。ソダーバーグが監督してジュリア・ロバーツ(う〜んエリン・ブロコビッチのコンビ☆)、マット・デイモン、アンディ・ガルシア、ついでにジョージ・クルーニーやブラッド・ピットまでいるって言う豪華なキャストにひかれてですが。ただ、一番やられたって言うのはカール・ライナーなんですけどね。いやぁ嗚呼言う老獪な演技好きだなぁ。人生の厚みを感じさせられるし、半ボケ・半死じゃないかって言う老人力的な演技。しかもそれを上手く演出している。笠智衆のような世界です。

 で、次に良かったのはマット・デイモンかなぁ。初めて大きな仕事に取り組む、2代目の役を上手く演じていました。兄貴分的な役柄のブラピとの絡みは、なかなか面白かったですよ。あと、アンディ・ガルシアが本当に憎たらしい。ゴッド・ファーザー以来イタリアンマフィアっぽいイメージはありますが、悪役としてあそこまで悪く演じられるのは、清々しいくらい憎たらしい。

 それと、この映画はカメラアングルの使い方が面白くて、一部分をクローズアップさせつつ、背景がガラッと変化するっていう技法を多用してます。それが、映画にテンポを与えていて、スピードは出てないのに、スピード感を与えてくれます。会話もテンポ良く、粋なセリフが飛び交うっていう感じです。

 と、そこまで褒めちぎってしまいましたが、トリックはいつかどこかで見たものが複合されてるだけで、普通に見ていれば、リアルタイムくらいでは気付きます。犯罪映画が見たいという意味で、この作品は見る作品ではなく、豪華キャストの、熟達した演技を楽しむと思って見れば、ぜんぜん気にならないでしょう。犯罪なんて、ついでくらいの感覚で見ておきましょう。ただこの映画、1960年にフランク・シナトラ主演で作った映画のリメイクなんですね。そう思うと、1960年にこのトリックだったら、かなり画期的だったのかもしれません。

11日(月)
 昨晩、指のささくれを引き剥がしたら、雑菌が入ったらしく炎症をおこしてしまった。仕方が無いのでウォッカに1時間くらい漬けておいたが、治らず化膿し始めたので、病院へ行ってきた。膿がかなりたくさん出てきて、見ていて気持悪いくらいだった。それにしてもズキズキして、全く集中が出来ない。困ったもんだ。カテキョー先でも、少しイライラしてて、かなり意識的に平常心に戻すのが必死でした。ごめんね。

 抗生物質飲んでるのだが、未だに何もしなくてもズキズキして、あまり痛みを散らしきれていない。親指が化膿しているのだが、何が一番大変かというと、パソコンを叩く指が、いつもと違って、この文章打つのも違和感がある。あと、ポケットに入っている財布を取り出す時や、ドアの鍵をふと回すときなど、いろんなシチュエーションで指が痛い。親指って、力を入れるときに、大きな役割果たしているんだなぁって感心。

 明日目覚めたら、少しは痛みひいているかなぁ。

14日(木)
 今日ようやく親指のテーピングが取れ、普通の状態へ復帰です。しかし、3日間も親指を使わなかったので、何気なくかばう癖がついてしまい、ちょっと戻るまで時間かかりそうです。そんな中、テレビの画面からはパラリンピックの映像が流れてくるのは皮肉でしょうか。この3日間、僕は右手の親指一つが不自由なだけで、無茶苦茶不便な生活を強いられました。それに比べ、障害を持つ方達の日常の不便さは、想像を絶するものだと思います。それをものともせず、健常者よりも早く、強く、美しく競技を行う彼らに、勇気付けられる点は多々あります。

 ただその一方で、冬季パラリンピックとしては初めて、ドーピングによるメダル取り消しが出たということです。夏季パラリンピックでは、すでに何人もドーピングが発覚していたようですが、障害者であるから特別だというのは、負の側面からも否定されつつあるようです。まぁ良くも悪くも、健常者と障害者は、同じ社会の一員であり、同じ社会の問題を共有しているということでしょうか。

16日(土)
 最近は古本屋回っていても、これというヒットが出ていなかったのだが、今日は改心の一撃を放ってしまった。なんと『社会経済史学の課題と展望』有斐閣、1992年を2000円、小池和男『職場の労働組合と参加』を600円、篠原三代平『経済成長の構造』を200円というように、ちょー破格値でゲットしてしまいました。ありがとうございますm(__)m。

 特に最初のは、必要な部分はコピーしているから良いんだけど、そこは研究者としてよりもコレクターとして、40周年、50周年の隣には、60周年を並べておきたいという欲求を、何とかしたいと思っていたものでして。なにせほとんど市場に出回らない代物ですし、あっても数千円はするので、コピーあるしなぁっと躊躇ってしまう、そんな1冊だったのが解消されました。

 でも普段、図書館にあるカヴァー無しの状態でしか見ていなかったので、最初カヴァー付を目にしても、それであるとすぐには理解できなかったくらいです。まだ10年経つかそこらななのに、研究書は入手できるときに入手しないと、ど〜しようも無いですね。ほんと。

17日(日)
 SOPHIAのベストアルバム(って言うかシングルコレクション)を入手して、最近はこれを主に聞いている。僕が東京へ出てきた頃、〈街〉がすっげーいいなぁって言う感じでいたんだけど、結局手にしないままいたのを、これを機会に手元に置こうと思ったのがきっかけである。だけど、アルバム買ったら、その一つ前の〈little cloud〉にはまってしまった。どこかで聞いたことはあったんだけど、彼らのそんなタイトルの曲だとは知らず、偶然見つけてお気に入りになってしまった。

 それにしてもSOPHIAって言うバンドは、微妙に売れなさそうな曲を作りながら、グッと来るパートがそこかしら(これって方言かなぁ^^;)に散らばっている。まぁ変に爆発しきれないところが、また愛嬌があって良いって言う感じかな。クスリしてたりして、歌詞はけっこうパンクしてるとこもあるけど、曲調はきれいでなかなかお勧めですよ!

 あと気になるのが、シルヴィ・バルタンの〈あなたのとりこ〉です。最初は昨年の〈ウォーターボーイズ〉に、かなり印象的に挿入されていましたが、ここにきて、サントリーだかの〈緑水〉って言うお茶のCMで、ちょっぴりストーリー仕立ての挿入歌として利用されています。この曲メッチャ好きなんすよぉぉぉ!なんか切なく、なんか心踊り、なんか嬉しくなってくる。そんな曲です。

20日(水)
 今年は何やら桜模様も慌しく、3月も漸く下旬になったばかりだというのに、すでに満開に近づく8分咲きくらいでしょうかねぇ。世の中に絶えて桜のなかりせば、とは言いますけど、この時期は本当にそわそわしてしまいます。ただ今年は早すぎて、お花見を企画する暇も無いですねぇ。企画しないならしないで、春の心はのどけからまし、なのかもしれませんが。

 折角なので最近見つけた、隠れたお花見スポットでも紹介しましょうか。場所は文京区小石川4丁目と5丁目の境、播磨坂って言う場所です。カテキョー先の近くで、ちょっと早めに着いた時など、時間つぶしにブラブラしながら見つけたのです。この場所、播磨坂って言うくらいですから坂なのですが、坂の上の春日通りから、坂の下の千川通りまで、見事な桜並木が広がっています。

 言うなれば、坂の上から見下ろす桜花は、真下に雲が広がるようで、その雄大さは圧巻です。反対に坂の下から見上げると、桜の屋根の隙間から、青空と日の光が絶妙に差し込んでいて、坂を登りあがるのをワクワクさせてくれます。しかも桜木の本数がかなり多いので、並木を歩くとチョッピリ甘い桜の香りがただよい、淡い幸せを感じることが出来ます。

 で、桜並木はそんな感じなのですが、この播磨坂、広い道路と広い中央の緑地帯、道の両側に広がる、なにげにハイソなマンション群と、けっこう良い雰囲気醸し出しているんですよぉ。こんなとこに住みたいなぁって言う感じです。茗荷谷駅から近い、交通の便も良いとこですよ。

21日(木)
 チケットを譲って頂いて、渋谷パルコ劇場で〈バタフライはフリー〉を見てきました。ブロードウェーで何度も公演され、日本でも加賀まりこが主演したり、何度か舞台化された作品です。今回はジル役に高橋由美子、ドン役に井上芳雄での作品です。

 で、これ井上芳雄って言う俳優知らなかったのですが、なかなか演技も上手く、見ごたえも有りました。また、范文雀の演技は主演の2人を食ってましたねぇ。それに比べて高橋由美子は、テンポの良さをマスターするのに一生懸命で、深みがいまいちだったかも知れません。

 ストーリー的には、障害者を扱いながら、それを笑いに使い、その内面をシリアスに扱い、そして真摯に恋愛する。日本的でない演出が、かえって現在的で違和感無く受け入れられました。あぁ英語の直訳だなって言う部分は、シニカルな笑いもしていましたが、ニューヨークネタはさすがに理解できないところも少しありました。ただ、全般的に、単純に笑うところは笑えるつくりになっています。

 ところでこの作品、前半と後半の2部に別れているのですが、前半の方はテンポの良さのみを追及したコミカルな出来で、かえって同じテンポに疲れてくるという感じでした。この辺が限度だよと感じつつあったときに良い具合に幕間に入り、後半はコミカルとシリアスが同居する、かなり奥の深い出来になっていました。また、井上、范、それにつられて高橋も、かなりその後半の演出を高める良い演技でして、グッと引き込まれる作品です。東京では3月31日までなので、チケット取れるならお奨めですよ!

 ただ、この作品は、井上芳雄の歌が重要な要素でして、普通の音域を歌っている時は良い声で、心地よいのですが、高音域になると突然心許ない声に変わるのが残念でした。

23日(土)
 年度末などになると、いろんな方面から、いろんな友達の今後の動向などが、漏れ伝わってくるものです。会社を辞めて留学する奴、結婚する奴、進学する奴、引っ越す奴、仕事が軌道に乗っている近況を送ってくる奴。自分が27歳にもなっているって言う事は、当然の如く友人や周りの奴も、それなりに年を重ねているわけで、20代後半って言うのは、ある面方針転換が身軽に出来る最後であり、ある面そろそろ人生設計が固まる奴は固まった頃なんですよね。

 研究者になるって決めて、取り敢えず、物事焦る事はしないって覚悟したつもりですが、流れる歳月の中で、やはり焦りって言うのは感じます。なかなか大人とした風に、超然として時流を眺めているなど出来ないわけでして、何となくブルーになる時もあったりしたりすることもある感じです。

 春って本当に悩ましい季節ですね。今日の雨で、せっかちな桜花が、更にせっかちに散り急いでしまったようで、感慨深いです。ただ、例年なら桜が散ってしまった後には、葉桜から新緑への、慌しいくらいの変化が見られるのですが、今年はその辺はゆっくりしているのでしょうか。

 さてさて話は変わりますが、今年もそろそろオープン戦が終わり、もうすぐ野球の季節が近づいてきます。オープン戦は、阪神がぶっちぎり首位だったらしく、聞きなれた話で怖い気がします。さて、一応中日ファンの僕が、どこを応援するのかという話がありますが、問題なく阪神を今年は応援します。みんなで〈燃えよタイガース〉を歌いましょうよ。

遠い夜空に木魂する〜♪虎の叫びを耳にして〜♪甲子園に詰め掛けた♪僕らをじ〜んと痺れさす♪いいぞ〜頑張れ〜タイガ〜ス♪も〜えよタイガ〜ス♪

で、今年の順位予想
  セリーグ:1位タイガース。2位カープ。3位ドラゴンズ。
        4位スワローズ。5位ベイスターズ。6位その他。
  パリーグ:1位ライオンズ。2位ホークス。3位バファローズ。
        4位ファイターズ。5位オリオンズ。6位ブルーウェーブ
 てな訳で、毎年首位だと確信していたドラゴンズは、ちょっとAクラス最後で限界です。

25日(月)
 News23に辻元清美氏が出演して、いろいろと釈明しているシーンを見た。およそ50分間であったであろうか。政策秘書として雇用された人間の給与を、他の用途に使用していたのなら、それはやはり詐欺ではないのであろうか。他の国会議員も類似の行為が有るならば、政治資金規正法に則って寄付として処理しているかどうかに関係なく、道義的にはそれは全て詐欺の一環であろう、と僕は思う。

 ただそれは置いておくとして、今回の辻元氏のケースは、鈴木疑惑の追及で返り血を浴びた、というのが真相であろうなという感じである。社民党の考え方や何やらは、好きではない部分も多いが、辻元清美という個人は、率直で好感が持て、今後に期待したい人物の一人である。ここは清く一度野に下り、もう一度一から始めても遅くは無いのではないか。多分、彼女に今後も期待する人は多いであろう。

 出演の最後には悔しさが滲み出ていて、何とかして加藤・鈴木を道連れにしたいという、そんな雰囲気に溢れていた。せめてムネオを道連れに議員を辞めれば、それはかなり格好良い結末ではあるが、そんな都合の良いシナリオは、なかなか疑惑の渦中では難しいであろう。彼女の心意気は十分国民に伝わっているはずである。辞めて再起に備えるべきだと思われるが、すべては明日の記者会見で明らかにされるであろう。

 それにしても、記者会見の前にテレビで悩む図、時代ですねぇ。こういうテレビ出演での気持の揺れは、将来的に政治史ではどうやって処理するのだろう。分単位かなぁ。

26日(火)
 今日は東京の桜のスポット第2弾の話です。こちらは毎年楽しみにしている場所で、けっこう有名な所なんですが、谷中墓地だったりします。JRの日暮里駅から、千代田線の千駄木駅へ向かう途中、谷中墓地をくぐり抜ける広い道が有るのですが、この両側が見事な桜並木なわけです。

 うちから近いということもあって、本郷へ来てからは、だいたい毎年ブラブラするか、宴会するか、チャリで颯爽と抜けるか、そんな感じでは満喫しています。しかもこの場所、ちょっと歩くと谷中銀座があったりするので、お花見の宴会するにも便利なんですよねぇ。上野公園だとあまりにも雑踏で、通り抜けるだけならともかく、宴会は一度で満足してしまいました。

 で谷中なのですが、今日は、夜桜をブラブラ見てきました。ありていに言えば落花盛ん。ほとんど誰もいない深夜の桜並木道に、ハラハラと薄紅の花びらが散るさまは、なんかそのシーンを独り占めしているようで、かなり満足感いっぱいになれます。花びらを雪に見たて、ドリカムのSnowDanceなどを鼻歌交じりに散歩してました。

 東京のソメイヨシノはそろそろ終わりですから、次は枝垂れ桜の季節に移って行きますねぇ。一株単位でのゴージャスさでは、こちらの方が勝っていますから、もっとたくさんあっても良さそうなのに、見られるところって限られているんですよねぇ。今年はどこ行こうなぁ。

29日(金)
 3月も最終の金曜になって、とんでもなくでっかいニュースが飛び込んできた。郵政事業庁が、7月から試験的に大都市の郵便局で、プリクラ切手を導入するというのである。そう、2年ほど前に、野田聖子郵政大臣(当時)が発案して、偽造防止がその頃は難しかったという理由でポシャった、あのプリクラ切手である。ちなみに、高校生世代におけるプリクラ利用は、数年前に比べれば明らかに少なくなっているが、ここに来て、小学生から中学生の女の子を中心に、再びプリクラブームが再来しているらしいのである。携帯メールに顧客を奪われている郵政事業庁が、宅配便業界に市場開放を迫られている郵政事業庁が、起死回生を狙って導入するらしい。

 で、何が大ニュースかというと、このプリクラの会社アトラスといいます。先ほど、プレステ用のメガテンUでバグを大発生させ、2チャンネルなどでもかなり叩かれていた、そんなメーカーだったのです。2月にこの株買ったときは、そんな不良商品取替え騒動が生じるとも思わず、持ってる中で唯一低迷していた会社だったのですが、これで、僅かばかりの酒代が稼げそうです。でもあんまり欲出しちゃいけませんね。ボチボチいきましょう。

30日(土)
 自分の名前をyahoo辺りで検索して見ると、このHPがヒットする。いつから登録されたのかはよく知らないが、HPの公開をしてくれている、ODNの紹介ページにあったところから、googleが拾ってリンクを張ったと推測している。おかげで若干文章書くのに気を使い始めたけど、面倒で昔の文章は訂正していない(汗)

 そう言えば、他に検索をかけると、アルミナの研究している宮地英敏さんがいるらしいが、それは僕とは何ら関係の無い人物である。世の中には、理系科目が得意で、変わった物質混ぜて魔法みたいな事している、そんな同姓同名の人がいると思うと感慨深い。あと、同じく検索かけると、キリンビールの「飲んで、食って、笑おう会。」なるHPに辿り着く。これはアルミナの宮地さんではなく、第3者の宮地さんでもなく、正真正銘僕自身です(爆)ただこの景品、松坂牛だったんですよね。狂牛病の混乱と検査のおかげで、お中元なのに届いたのは11月だか12月でして、キリンもよほど大変だったのか、次の回から商品はマツバガニにかわったようです。こっちはハズレちゃいましたけどねぇ。