2002年6月

2日(日)
 今朝遊び明かして帰って来てから、メールボックスをボケボケ見ていたら、嬉しいメールを一通頂いてしまいました。タイから来ていると言う留学生の方から、HPを読んでのメールでした。HPアップしてから半年になりますが、直接面識がある友人以外から、HPを見てのメールって言うのは始めていただいたもので、かなり感動してます。そう言えば、アクセスももうすぐ2000hitしますから早いもんです。旧い友達を除いて、積極的にどっかで紹介しているわけではないので、わざわざ見に来て頂いてる方には感謝頻りです。

 そう言えば、キリ番は1番は自分ですが、それ以外のキリ番ってゲットしたこと無いんですよね。誰が取っているのでしょうか。まぁ、BBSとかつけると、レスつけるの面倒なのでつけてませんので、キリ番とった方は一人でほくそ笑んでください。あ、ちなみに性能良いカウンターではないので、ページの更新すると、カウントしてしまうので、ズルは無しですよ。

 昨日は、遊びに行く前に少し駒場へ行って来ました。学部サークル時代にお世話になった方が、少し体調を崩された(もうかなり回復されてました!)ので、お見舞いを兼ねて世間話に。で、井の頭線に久方ぶりに乗ったのですが、ちょっと僕の話聞いてくださいよ。

 メトロカードは便利なので前から使っているわけでして、少し前から、パスネットという愛称で、関東近郊の私鉄が、同じプリペードカードで乗ることが出来ると言うのも、頭の上では認識していたわけですね。ですが、何せ山手線の内側だけで生活している人間(この前の埼玉も、高円寺も、年末の帰省も全部JRだったし、旅行はバスだったし)ですので、地下鉄以外でパスネットを使うことが無かったわけですよ。それが、初めて私鉄でもパスネットを使うということで、本当に使えるかどうか心配で、改札口で閉まったら恥ずかしいなとか考えつつ、地下鉄車内のパスネットはこんな私鉄で使えますという広告で確認しつつ、ドキドキの中チャレンジしてみました。

 まぁそれは、あっけないくらい普通に改札を通ってしまったわけですが、後から冷静に考えたら、営団と都営で、何度かパスネットの機能使っていたんですよね。今までに。。。ドキドキして損しましたよ、全く。。。

4日(火)
 一喜一憂、シーソーゲーム、そんな素晴らしい試合でした。ベルギーに先制された時は、4年前のフランス大会を思い出しつつ、先制点入れられると7割方負ける日本代表の傾向を思いつつ、悲嘆に暮れていたわけですは、やっぱり。そしたらそしたら、すぐに鈴木隆行の同点ゴール。いやぁ、救われましたねぇ。その後の稲本のゴールは、かなり素晴らしい技術見させていただきました、って言う感じです。

 まぁまた同点に戻ってしまいましたが、勝ち点1はゲットです。今回は頑張って決勝ラウンドへ行ってくれると良いですよね。市川がなかなか良い動きしていたので、今後も注目です。中田と小野は、やはりかなりの有名人らしく、よくマークされていましたねぇ。その点稲本は、同じ海外組みでも、少し扱いは低いようで、動きやすかったみたいですね。でも、次からは稲本もマークきつくなるだろうから、却って中田・小野辺りが動きやすくなるかな?

 韓国はワールドカップ初勝利おめでとう!そもそもの共催自体は、FIFAの会長派と反会長派との対立の中で、偶然生まれた産物のわけですが、何だかんだ言いながら、今回は良いきっかけだったと思います。共催のやり方として、十分な両国の意思疎通が出来ていないって言う話はありますが、今回はそれでも良いと思いますよ。過去の出来事と、お互いの嫌悪感を考慮すれば、共催をする事実こそが重要だってね。

 そう言えば、2000hitを京都のJ氏がゲットしたと、わざわざメールに添付して来てくれました。遠くから、わざわざどうもですm(_ _)mまた東京来た時は、飲みましょう!京都行く時は押しかけるからよろしくね〜。

7日(金)
 社経史の再投稿も終わり、院の紀要用の論文も第一稿があがったので、ちょっと一息です。東大の経済は院生もかなりおり、紀要も中々載り難いのですが、なんとか頑張りたいものです。折角投稿の権利があるから、ちゃんと使っておかないと損かなって言う感じ。本当に発表の機会って少ないよなぁ。まぁ、次の大きな目標は、来年度の社経史の大会報告くらいにしましょうか。

 ところで〈BARに灯ともる頃〉のお話でも。主演はマルチェロ・マストロヤンニとマッシモ・トロイージのW主演です。マストロヤンニはいまさら紹介はいらないでしょうが、マッシモ・トロイージ、彼はこの6年後、〈イル・ポスティーノ〉の郵便配達夫役で、一躍日本にも名が知られましたが、しかしクランクアップ直後に既に亡くなっていたという俳優です。

 作品の方は、仕事人間の父親が、何を思ったか一人で、兵役中(休日)の息子に会いに行った、そんな状況での父子の触れ合いを描いています。大弁護士の父親と、それを重荷に感じてきた息子。母親にばかり懐いてきたらしい息子と、父子の交流がしたい父親。行き違いのまま、成人を迎えた息子と老境に差し迫った父親。そんな関係の中、上手く触れ合えない1日が進んでいきます。

 なんか、すごく良いんですよね。伝えたいのに伝えられない二人の様子が。別に嫌っている訳じゃないんですよ、お互いに。でも上手く打ち解けなく、却って険悪なムードも漂ってしまうそこに小道具が登場するんですよ。お祖父さんの懐中時計っていう。父と子のセンシティブな関係を、祖父の思い出の品が氷解させる。いや、ストーリーはただそれだけなんですよね。本当にそれ以上の技巧は無し。でも、すっごく温かい映画ですよ。

 映像としても、取り立ててすごいものは無かったんですが、遊園地でのマストロヤンニの動きは面白かった。遊具に乗りながら、トロイージにいろいろと説教臭くするシーンなんですけど、あそこくらいかなぁ。役者の表情と背中を見る映画。それが出来ない人は見ないほうが良いでしょう。

11日(火)
 ちょっと前の話であるが、滋賀県出身のM1のお土産を囲んで、研究室で軽く飲んでいた。なんと鮒寿司だったので、日本酒なんぞをちびちびと味わいながら、お土産囲んでいたりしました。僕は実家が岐阜なもんで(っと何となく方言を使いつつ)、たま〜に滋賀辺りまで出かけることもあり、そんな時はイソイソと鮒やらウグイのなれ鮨を買い込み、冷蔵庫には入れるなとか、一度で食べ切れとか、えんがちょ、とか言う家族の後ろ指に耐えつつ、楽しむくらい好きですので、とっても感謝いっぱ頂いてました。

 ただやはり、そのチーズっぽい感じは、苦手な人は苦手なようでして、残念至極ですが、山羊のいっちゃってる香りのチーズとかよりは、食べやすいと思うんですけどねぇ。まぁ、ブルーチーズレベルよりは、ちょっと癖があるかもしれませんが。そうそう、鮒の周りの崩れ落ちたご飯って、なんか勿体無いんだけど、何とか美味しく頂く方法って無いもんかなぁ。酒の肴にするには、それだけでは酸っぱ過ぎるんだよなぁ。

 で、この鮒寿司いただいている時に、とっておきの名台詞を聴いてしまったので、少し皆さんに紹介でも。「鮒食べるって、そんなブラックバスみたいな真似!」これです。これ。いやぁ、ここ数日このフレーズが頭の中でリフレインしていて、かなり一人でほくそ笑み続けてるので、少し笑みのお裾分けです。

12日(水)
 久々に怒りでどーしようもなくなっている。破壊衝動も加わるから、こういう時はお酒もいけないし、全くどうしたら良いんだい。ちょっとそれって侮蔑?っていう感じ。怒りで眠れそうにないから、どうしようか、まったく。

14日(金)早朝
 雨上がりの朝、ぶらぶらと散歩に出かけてきた。イライラから3時間くらいしか眠れず、気分転換に、シャワーを浴びた後、外へ出た。雨上がりの湿度と、朝もや、民家の庭先、名も無き花のしっとりとした香り、それらを一身に感じながら、本郷通りを越えて白山まで行って来た。時折高速で飛ばすタクシー以外、殆ど人気を感じない、そんな都会の朝って言うのもたまには良い。まだ4時代だっていうのに、空が白むのが本当に早い。

 そんな時ふと、渡辺美里の〈ぼくでなくっちゃ〉を口ずさんでいた。確か〈センチメンタル・カンガルー〉のB面だったっけ。SP盤で持ってるから、文字通りB面。14・5歳の頃、中学2年生とか3年生の、えも言われぬ焦燥感と、やり場の無い怒り、そんな心持で眠れぬ夜に、よく聴いていたよなぁなんて思い出しながら。ふと歩道橋に座り、朝刊を運ぶ少年を見つめてしまった。この歌自体は失恋の歌なんで、別に何も関係ないんだけど、眠れぬ夜、眠れないまま迎えた早朝は、この歌が似合うんですよね。

 てな訳で、散歩の途中、白山神社まで行って参りました。准勅祭神社の東京十社のうちの一つでして、この近所だと他に根津神社があります。この時期に行くのは当然、白山神社の紫陽花を見にです。そう言えば、根津神社のツツジを見に行った時(HPには書きませんでしたが、マヌビッシュのついでに行っていたのです)、今年は例年より早く散ってしまっていましたが、白山神社の紫陽花は例年並の咲き度合いのようです。梅・桜・ツツジと続いてきた季節の前倒しも、ここへ来て落ち着いてきたのでしょうか。梅雨も例年並の始まりのようですしね。

 紫陽花の花言葉は〈移り気〉〈冷淡〉でして、あまり良いイメージの花ではないのですが、雨水に滴りながら、千差万別の色合いを見せてくれる様は、なかなか良いものです。実は紫陽花って日本原産の数少ない植物の一つらしいので、皆さんもっと愛着を持ちましょうね。あ、ただ日本原産はガクアジサイの方で、真丸としたセイヨウアジサイとは若干別物ですが、白山神社では両方とも見られますよ。

15日(土)
 フランス・アルゼンチン・ポルトガル、この3カ国が1〜3位だって、全然驚かなかったのに、それが全て予選敗退です。やっぱりサッカーって、最後の最後まで結果がわからないスポーツですよね。サッカーって、遠い昔の記憶にある〈キャプテン翼〉を置いておけば、勿論〈ドーハの悲劇〉なんですけど、この時ちょうど僕は、浪人生していたりしたんですよね。多治見で。

 で、あの日本時間深夜ロスタイムの同点劇には、C'est La Vie、あぁ人生なんてそんなもんだよなって言う印象を、強烈に植え付けられたものですけど。なんせ身分は浪人生でしたから。もうあれから9年も経ってしまっているんですよね。この大会は、そんな人生の悲哀も味わうことなく、メッチャ順調に勝ち進めたのが、また別の驚きなんですけどね。ここまで来れば、あとは夢見心地の中の戦いですから、行けるとこまで行って貰いたいものです。

 にしてもサッカーのあの一体感って良いですよねぇ。お祭りは楽しむタイプなんですが、こんなでっかいお祭りは、なかなか無いですからね。昨日の夜は、韓国からの留学生の方のおうちで、一緒に韓国×ポルトガル戦見ながら、数時間前の余韻を引きづりつつ応援していましたが、両ホスト国の決勝リーグ進出、本当に良かったです。日本戦のときは、我が家の薄い壁を筒抜け、隣の部屋からも歓声が挙がっていたのもまた一興です。

 今朝は久々によく眠れ、軽く部屋の掃除をしつつ、その後はドイツ×パラグアイ戦観戦。うちのテレビ前の桟敷席も、なかなか楽しませてくれるものです。チラベルトのGK得点が見られなかったのが残念ですけどね。そうそう、WCと言えば、マスターカードのあのCM好きなんすよ。万年筆の交換とかは、普通に何かの調印式とかで見ますが、衣装の交換って、確かにサッカーっていうイメージありますよねぇ。あれはやられた気分です。NHKでも放送して貰いたい位に。

18日(火)
 サッカー負けちゃいました。次は4年後ドイツ大会ですか。長く遠いよなぁ。そう言えば、知らないうちに阪神も2位になってるし、困ったものです。

21日(金)
 今日は本郷界隈のB級グルメ情報。本郷三丁目の交差点から、後楽園方面へ向かうと、右手にすぐ〈ミュン本郷店〉があります。このお店、前はもう少し交差店より(今はHANAっていう焼肉屋が入ってる箱)にあったのが、儲かっているらしく、フロアを3倍にして若干移動したのは2年だか3年前でしょうか。

 最初に行ったのは、原先生のお引越しの後、夕時連れて行ってもらったのですが、何だかの拍子にここのランチがとってもお手頃と知り、行っていたのです。けっこう美味しいメニューで600円と、比較的リーズナブルなので、大学からは少し離れますが、けっこうお気に入りだったのです。

 ところが昨日M1と話していたら、なんと午後1時半を過ぎると、食後の珈琲(紅茶)まで付いて400円に価格が下がることが発覚。おいおいマジかいな!?と思いながら一緒に行ったのですが、マジでした。しかもしかも、1時半を回るとメニューが増えるんです。。。この店っていったい…^^;

 夜行くと、なかなか美味しいベトナム料理屋で、ワインを飲みながら堪能するっていう所なのですが、昼間はとってもB級グルメ度高く、一度行って見る価値はありです。土日にも同じサービスあるかは知りませんが、とりあえず平日の13時半〜15時半の間でしたら、価格崩壊を見ることが出来ます。絶対700円くらいの価値はありますよ。300円位はお手ごろ感が味わえるはずです。

26日(水)
 サッカーの決勝戦はドイツ×ブラジル戦に決定しましたねぇ。どちらを応援しましょうか。どっちも好きな国なんですよねぇ。やっぱりソーセージとビールの組み合わせは天才的だと思いますし、体験してしまったシュラスコの魅力からも離れられないわけで、30日の日曜日は何をつまみに飲んでいるのか、分からないくらい期待いっぱいでどうしましょう。でも、焼肉とケバブも良かったですよねぇ。

 先日Hさんや法政のKさんなどと飲んだときに、やっぱり韓国戦の審判の話題になったわけですよ。明らかにおかしいと思われるジャッジ、それが韓国に有利に働いていた側面はありますが、開催国で、圧倒的なサポーターを背景にしたら、審判の判断が微妙に揺れても、それは当然だと思います。審判の判断まで含めてサッカーだとはよくいいますが、審判に悟られないファールなど、それも一つのサッカーの面白さですし、純粋に韓国の健闘を称えようではありませんか(まぁ、審判制度自体は、無能な審判を連れてこないなど、見直す必要があるとは思いますが)。なんか、かえって韓国から来ている皆さんが、申し訳無さげにしているのは、せっかくアジア初のベスト4の偉業の背景にしているのですから、勿体無いと思います。

 日本国内では、韓国バッシングも起きているようですが、明らかにそれはジェラシーだと思います。確かに日本がベスト16で敗れたのは悔しいですが、それは日本の問題であって、韓国とは関係ない話です(まぁ、ヒディングかトルシエかというその違いで語る側面はあるでしょうが)。韓国には、今回、審判の判定で勝ったのではないという実力を、次のドイツ大会で是非もう一度見せて欲しいものです。勿論そのライバルとして、より実力アップした日本が、その前に立ちはだかりますけどね。多分。

 で、ピッチの話と離れてサポーターの話。ゆるせないのはドイツ×アメリカ戦で韓国の観客が、韓国の応援をし始めたことです。確かにソルトレークでのスケートの不満は分かります。軍事面も含めてのアメリカに対する感情は、似たような立場にある日本人として理解も出来ます。しかし、彼らアメリカチームは、ほとんど国内では関心をもたれないサッカーを、必死に戦っているスポーツマンですよ。それに対して、侮蔑するような行動に出たことだけは、僕は許せません。

 例えばスタジアムの外で、日本がベルギーに同点に追いつかれて声援をあげられようとも、それは両国の過去を知っていれば、肯定は出来ないまでも、理解は出来る行動ではあります。しかし、ピッチに立っている選手に向かって、その試合とは全く無関係に敵意をあらわすのは、やはり人間として疑問は感じます。韓国にはWCの開催国として、自国の国威発揚だけではなく、もっと何か得るものが有ったのではないかと残念です。

 一方で日本の場合、先述のジェラシー的な韓国批判。見苦しいです。しかしそれよりも気持ち悪いのは、日本国内で嫌韓感情がある事を報じないマスコミでしょうか。何故そこまで、すべてを綺麗にしなきゃいけないかのような使命を、勝手に背負っているのでしょうか。韓国を美化したいのか、日本を美化したいのか、それは知りませんが、日本人の嫌韓感情も、韓国人の反米反日行動も、どちらも報道しないマスコミは、少なくとも報道の中立性を語る資格はないでしょう。

 今回の共催の総括、どこかでしなきゃいけないはずですよ。そのプラスの側面と、マイナスの側面、その両者を取り敢えずまな板の上に乗せ、語るべきものはあるはずだと思うのですがね。

28日(金)
 26日の書き込みで、WCに絡んで韓国批判をしたのですが、なんか誤解を招きそうなので追加カキコ。例えば先日の対ドイツ戦を取り上げるとすると、韓国のサポーターはクローゼとカーンの「遺影」(当然まだ生きているのでカッコ付ですが)を掲げ、ハーケンクロイツと「ヒトラーの子ども達」というような侮蔑のプラカードを持っていたのですね。それはやはり対戦相手に対する尊敬の念も見られないし、ホスト国のとる態度でもないと思います。

 審判問題に関しては、欧州側の言い過ぎの側面はあると思いますから、別に先日以上のコメントもないのですが、一部サポーターの態度は、明らかに非難されるべきものだと思います。ナショナルな部分で、韓国がとても微妙な経緯を辿っており、その少なくない部分が日本に帰属していることは当然のこととして踏まえたうえでです。ですから日本に対する非礼な態度は、日本だからという感覚があるでしょうし、それに対して不満を言うつもりもありませんが、日本以外の国々に対しても、日本に対するのと同じ感覚で対応することに、余計なお節介ながら「そりゃ違うだろ」と思ってしまう訳です。

 それは韓国だからではなく、日本であろうと、ロシアであろうと、アメリカであろうと、どこの国であろうと、同じような非礼な態度をとっていれば、非難されてしかるべきだと思います。明日の対トルコ戦は、トルコの選手にもトルコという国に対しても、儒教の国らしく礼をもって接して貰えたらなと思います。