2003年2月

1日(土)
 そもそも今回のブッシュによるイラク攻撃の話って言うのは、親父の果たせなかった目標を成し遂げるだけの、単なる私怨だろって言う声が大きい訳ですよね。なにせ、イラクなんかよりも核武装しかけている北朝鮮の方が、よっぽど緊急性があって、何とか対応しなきゃいけないはずなのに、そちらは放置。そんなダブルスタンダードで、緊急性の遅いイラクを攻撃するのに、正義なんて何処にもあるわけないと、それが大方の人々の見方だったわけですが…

 そんな中で今日のスペースシャトル墜落のニュースな訳ですよね。墜落現場はブッシュの出身地たるテキサス上空。しかもそのテキサス州上空、多分爆発地点だろうと言われているのは、パレスチナ町上空らしいです・・・。さらに乗組員にはイラクの原子力発電所攻撃を任務にしていた、イスラエルの空軍大佐がいるわけですね。いや、勿論偶然なんでしょうが、そんな事は分かっているのですが、何やら因縁めいていて、天罰じゃないんだろうか…そんな気にもなってしまいます。

3日(月)
 昨日はカニ鍋などをしてしまいました。友人が札幌で学会があるということで、みんなでカニを買って来てくれるようにお願いしていたのですが、なんとタラバを買ってきてくれて、おぉぉぉぉって言う感じでタラバガニ鍋でした♪カニ大好き人間としては感無量、いやぁ身がプリプリしていて、ハサミの先までしゃぶり付いてしまっていました。あと、最後はやはりカニの出汁がたっぷり出たスープで、カニ雑炊などをしてしまいました。これまたまた絶妙な味わいでして、鍋の後は餅やウドンよりも、やっぱ雑炊っしょって確認。でも、餅食ったら餅、ウドン食ったらウドンがまた良くなるんですけどね^^;

 さらに、別の奴が奈良の奴だったんだけど、実家からたこ焼き粉持ってきたからと、ワザワザたこ焼きセットまで抱えて来てくれたので、鍋の後はたこ焼きで(^^)たこ焼き屋さん以外のたこ焼って食べたこと無かったんだけど、あれは面白い食べもんですねぇ。クルクルまぁ絶妙に焼いていく様は、なかなか職人っぽいところがありまして、ひっくり返すタイミングとか、火加減で焼く場所をコロコロ移動させる様子とか、意外と奥深そうな食べもんです。

 って事で食べ物ネタを続けますと、図書館バイトのお土産で先日とらやの羊羹を頂いてしまったのですが、これが珈琲味と黒砂糖味の羊羹だった訳です。ちょっと研究室の緑茶を切らせていたので、フォーションのアップルティーで頂くという、ちょっとアンバランスな事をしてしまいましたが、なかなか美味しくいただけました。とらやの羊羹って、有名なだけあってやはり美味しいですねぇ。特に黒砂糖味がお勧めです。

4日(火)
 はっきり言って今僕は非常に怒っているのですが、今日大学に来る途中、いつも通り正門をくぐり抜けて赤門の方へ向かって行く道すがら、何かトラックがいつも以上に停まっているなぁって思ったんですよ。でふと見ると、本郷通りと大学内の一番本郷通り沿いの道との間、多くの木々が植えられて、夏でもちょっと涼しげな木陰が出来あがっていた一帯、樹齢数十年以上、下手したら樹齢100年を越える木々が植えられていた一帯、あの辺りの巨木が根こそぎ切り倒されているのです。

 この時期ですから大学の予算が余ったのか何だか知りませんが、全く無意味に学内の貴重な緑を切り倒すっていったい何なんでしょうか。あの木々によって何だかの被害が生じていたなどという話は聞いた事有りませんし、新しい建物ならば柏でも何処でも造る所有るでしょうし、いったいどういう理由であの木々は切り倒されてしまったのか。今後、東大の人間が環境云々言い出したら、それは欺瞞以外の何物でも無いでしょう。学内の憩いの緑すら平然と切り倒してしまう人間が、地球規模の環境を語るなんてチャンチャラおかしい。

 人工的に整然とした緑のエリアとかが、今ついさっき木々が切り倒された場所に、今後出来たとしたら、土建業者を潤すために、学内の何者か達の談合によって、もしくはいつも通り愚かな文科省の指示に従って、貴重な木々が切り倒されたということでしょう。もし今後そんな事態になるならば、学問的にどんな業績のある人間であっても、どんなに予算分捕る政治力が有ろうとも、極めて人間的には下卑た、軽蔑すべき人物であるとしか考えられませんね。今度東大に来られる際は、東大が行う自然破壊の図を一度じっくり御覧あれ。

7日(金)
 家電のNさんが昨日、内祝いに鳩サブレとか持って来て下さったんですね。戦後史研究会に。何を隠そう、実は鳩サブレなる食べ物、極めて高名なため名は知っていましたし、東京駅ではいつも横目で目にしてはいたのですが、また鎌倉遊びに行った時は此処で作っているのかぁって言うのも確認していたのですが、食したのは始めてだった訳です。で、なかなかこれが卵とバターの味が絶妙に配合されていまして、名物に美味いもの無しって言いますが、何が何が、これけっこういけてます。

 ところで、実家へのお土産では何が一番失敗したかって言うと、これが東京バナナなんですよ。此れはいけませんでした。責任とって自分で全部処理したんですが、うーむ、やめましょうね。反対に一番評判が良かったのが、舟和の芋羊羹です。実はすっげー安いのですが、日本茶に芋羊羹って言う組み合わせは最高でして、特に女性へのお土産としては老いも若きも関係なく、これに勝るものは無いのでは無いでしょうか。どこかへ伺う時なんかも、けっこう利用したりしています。

16日(日)
 友人とこの出産祝いを選びに、同期達と渋谷東横線2階改札口で集まる。あー久しぶりだなぁなんて思ったが、冷静に考えたら友達の買い物に付き合って、1週間前にも渋谷にいたりもした。最近渋谷行っていなかったのに、続けざまに足を踏み入れることになるとは、なかなか渋谷づいているもんだ。でも生憎の雨だったんですよね。ってな訳で深く考えるまでも無く東急東横店内をブラブラ、子ども服売り場でブラブラブラってな感じでした。

 ミキハウスくらいは知っていますが、それ以外のブランドはIt's Greekって感じで、あそこのKは?って言ったら、それは組曲っていうだと子持組みに叱られ、ファミリアと合わせたら車買いに来てるみたいだよなとからかわれ、独身連中は子供服の高さにアタフタしながら後ついて行っていました。でも3ヶ月くらいの子どもには身長60センチの服で、半年〜一歳の子どもには70〜80センチの服を贈るもんなんだと学習。しかも、半年毎にサイズが変わるから、夏用と冬用はサイズと相談しながら贈んなきゃいけないとか。

 靴とかは?って言ったら、まだ立たないでしょと軽くあしらわれ、リュックとか可愛いーって感激していたら、だから立たないって言っているでしょと冷たい視線が^^;でもでも靴もリュックも可愛いかったんだも〜ん。それにしても子供服売り場って面白い客層でして、当然の如く若夫婦と老夫婦が多いのですが、一番熱心に買い物しているのが、なんとおじいちゃん達の方なんですね。この人たち、多分普段自分の服をここまで熱心に選ばないだろうなぁなんて思いつつ、店員さんの説明を熱心に聞いている図は、日曜の午後のデパートっぽくてなかなか楽しかったです。

19日(水)
 今日は時計の話でも。生協でバンド交換やってるって張り紙してあったから、一つバンドヨレヨレで電池も止まってるのを放置してあったので、それを持って交換して貰って来ました。SEIKOのDOLCEでなかなか良い時計なんだけど、普段はもう一つ持っているSEIKOのCREDORの方がお気に入りなので、あんま使わないんですよね^^;でも時計って使ってやらないと劣化していきますからねぇ。ホント手がかかるもんだ。

21日(金)
 今月の一大イベントはEPICレコードの25周年コンサートなんですね。実は。遂に遂に明日に迫って来た訳ですよ。参加アーティストはTMに渡辺美里、佐野元春に大江千里に鈴木雅之に小比類巻かほるなんかなんですけど、ここへ来てバービーボーイズが11年ぶりに再結成するとか。もー、涙溢れんばかりのワクワク感で、ほとんど遠足前日の小学生状態になっています。これがTM大好きの友人が、色んな方面からチケットにアクセスしていたら、2組4枚ゲットできる目途が付いたって言うことで、美里好きの僕にワザワザ連絡くれたんですね。ほんと有難いことです。

 はー、美里は何歌うんだろうなぁ。TMは何歌うんだろうなぁ。大阪で16日にコンサートやっているから、検索しようと思えば出来るんだろうけど、勿体無いからそんなことはしない(*^^*)個人のコンサートと違って、各アーティストが代表的なの歌うだろうからなぁ。今月はこのためにちょっと倹約生活入っていたし、明日は思いっきり発散して来ますです。目を〜閉じておいでよ〜♪顔は奴と〜違うから〜♪

 ところで今日スーパー行ったら、プチベールなんていう奇妙な野菜を発見。基本的に加熱して食べる物のようですので、ちょっとスープっぽい感じで食べようと、エリンギと鶏肉と煮込んだら、なかなか美味しいですねぇ。っていうか色合いも綺麗ですし、食卓を生野菜でなく彩るには、けっこう使えるアイテムかもしれません。まだ未体験な方は一度ご挑戦あれ。

23日(日)
 今朝起きたら右腕が筋肉痛。2階スタンドだったので、あまり飛びたり跳ねたりは出来なかったのですが、拳はガンガン振り上げていましたので、来るだろうなぁっとは思っていたのですが、やはり来ましたねぇ。昨日のコンサートは、まず鈴木雅之が登場、〈ランナウェイ〉でオープニングの後、桑野信義も登場して、そのまま〈め組みの人〉へ。次ぎはバラードと言う事で〈TAXI〉を1番まで歌ったところで鈴木聖美の登場です。はー、聞き惚れますよマジいい曲なんですよねぇ。切ないなぁ。しんみり歌った後は2人で〈ロンリー・チャップリン〉。

 その後は再び〈ガラス越しに消えた夏〉を鈴木雅之が1番まで歌ったところで、作詞・作曲の大沢誉志幸にバトンタッチ。その後〈宵闇にまかせて〉等々。続いて小比類巻かほるが登場して〈HOLD ON ME〉〈TOGETHER〉を歌い、あぁ〈結婚物語〉の主題歌だよなぁってみょーに懐かしくなる。〈I'm Here〉を口ずさんでいたのも良かったなぁ。陣内孝則も格好良かったが、沢口靖子がホント可愛かったですよねぇ。で続いて松岡英明の〈以心伝心〉。小比類巻と松岡が最年少の2人らしい^^;それにしても松岡英明って格好良かったのだが、顔はさすがに老けたなぁ。ステージが今でもアイドルっぽくって面白かった。でも小比が松岡紹介する時に、「Come!」って言ったもんだから、一瞬KANが出てくるのかと焦ったけどね^^;

 続いて大江千里の登場。〈YOU〉〈REAL〉〈十人十色〉の三曲だった。俺的には〈格好悪いふられ方〉とか〈たわわの果実〉とか〈あいたい〉とか聞きたかったのだが、一緒に行った千里ファン曰く、ファン的にはあれで良いらしい。そんなもんなんだろう。こういうジョイント形式の常として、この後THE MODSなるグループや、ハリーなる人物が出てきましたが、よー分からず、休憩に行こうか悩んだんだが、周りにファンの人もいるだろうからと躊躇って静かに聴き入る。でこの後、中休み的に、エピックレコード25年の歩みをスクリーンにて映し出す。

 後半はバービーボーイズからスタートっすよ。〈Blue Blue Rose〉でいきなり杏子ねーさん回る回る。かっけーーーっかっけーーーっ!もう最高、最高。はぁ、11年ぶりの再結成とは思えないステージで、もう興奮状態。座っている人が多かった2階スタンドも、ほぼ皆立ってノリまっくってましたね。で次ぎは〈負けるもんか〉、コンタのハスキーな声も痺れるんですよねぇ。それから〈女ぎつねon the Run〉。前で拳振り上げる時、グーで振り上げてる奴がいて、異様に気になる。女ぎつねゆーてるやろーがこらーって言う感じ。でもでもでも結局〈目を閉じておいでよ〉はやらなくて・・・そりゃ生姉御の回り具合見られただけでも幸せだけどさ、でもやっぱ見たかったなぁ。
 
 続いてTMが〈Be Together〉。そりゃ鈴木あみが歌って有名だけどさ、一番に持ってくるなよ、もっとマニアっぽい曲やれよと不満に…さらに〈Get Wild〉〈SELF CONTROL〉と続いて、ベストアルバムじゃないんだぞと文句をいいつつ、でも一番飛び跳ねてたけどね^^;2年くらい前に友達とTMのコンサートは行っているので、大阪のチョキで拳を振り上げるのも確認済み(笑)一緒に行った友達に自慢げに教える。でも、会場も一番TMが盛り上がっていたなぁ。

 ここで真打登場。てっちゃんが残ってピアノを弾きながら、〈きみに会えて〉で始まりました。懐かしくて涙が溢れそうなくらい胸がジーンとしめつける。そしてまたまたてっちゃんのピアノのまま〈My Revolution〉へ。僕と美里の出会いはこの曲なんだけど、〈痛快!セーラー服通り〉の主題歌だかエンディングだったんですよね。石野陽子が主人公なんですが、小堺一機やピンクレディーのMIEが先生役で出てましたねぇ。って話がそれちゃいましたが、次は〈恋したっていいじゃない〉。「D・A・T・E!」ってみんなで叫ぶのは気持ちいー!西武球場のように「スタンドのみんなー!」って美里が言ってくれたのにチョー感動で、もうクラクラきてました☆そしてそして最後は〈10years〉。名曲ですねぇ。そう言えばてっちゃんはピアノ弾いてたのに、大江千里は弾かなかったよなぁ。喧嘩でもしちゃったのかなぁ^^;せっかく大江千里いるんだし、〈すき〉のバックコーラスさせるとかも良かったのにー。

 で最後は大御所佐野元春の登場でした。この人の曲意識して聴いた事は無いんだけど、まずは〈約束の橋〉から。深津絵里の〈二十歳の約束〉で使われていたはずですが、いま〜まで〜の君は間違いじゃない♪ってフレーズは有名ですよねぇ。それから〈アンジェリーナ〉。今夜も〜愛を探〜して♪っていう曲です。何げにどこかでチラホラ知っているんですよねぇ。そして最後の〈SOMEDAY〉へといくわけですが、はーホント良かったぁ。

 ジョイントコンサートって言っても80年代のアーティスト達な訳で、世代的にも20代半ばから40くらいまでのお客さんなんですね。そんな訳で、会場的には4時間ぶっ続けで盛り上がる体力の無い人たちもけっこういて、途中で休み休み盛り上がっている光景が非常に楽しかった。それに客層も、スーツでビシッときめたTMや松岡ファンのお姉さま達や、小比ファンか美里ファンか分からないがコアなオタクっぽい客、THE MODSやハリーのファンのパンクな人達、土曜出勤のスーツ着たよれたサラリーマンに、中学生くらいの娘と一緒に来ているお母さん、うーーん一種異様な統一性の無さが興味深かったなぁ。でもみんな80年代を満喫しに来たっていう感じで、ホント楽しかったです。そのころ中高大学時代を必死に生きていた、そんな世代の同窓会的なコンサートで、メチャ懐かしくていかったなぁ。50周年の時のコンサートも行きたいっすよね。でもそん時は僕も53だから、ずーっと座りっぱなしかな(笑)

 でもさすがロックレーベル、イラク問題に関する反戦コメントも多くて、チンたらチンたら歌っているだけの、最近の見かけだけロックグループとの違いを見せ付けてくれたのは良かったなぁ。しかも子どもの殆どいないコンサートっていうのは、何か安心感があって良いよなぁ。みんなコンサート慣れしてるし、それぞれのファンのかけ声とかも、ホントにアーティストと息の合ったタイミングで入るんですよねぇ。お見事としか言いようがない。でもでもでも、昔を懐かしんでばかりいちゃいけないし、月曜からは現在に戻ることとしましょう。

 ところで、隅谷三喜男氏が亡くなりました。前に一度だけ、山口和雄氏の葬儀でお見かけしたことがあるのですよ。『日本石炭産業分析』が日経史的には一番有名ですし、まぁ『日本賃労働史論』あたりが世間的に有名かなぁなんて思っていたのですが、各新聞社の紹介では成田空港問題の調停が一番に紹介されるんですねぇ。それに東大経済学部長時代には東大紛争の収拾にもあたったとか。全く知りませんでした。ご冥福をお祈りいたします。