2003年9月 |
5日(金)
埼玉県知事選で上田氏が当選し、マスコミが民由合併効果とか、反自民とか分析をしているのですが、どうもそれは違うように感じるんですよね。東京都知事線での石原、横浜市長選での中田、神奈川県知事選での松沢、埼玉県知事選での上田と並べてみると、どれもこれも小泉首相に近い人物ばかりだったりします。勿論出身母体的には石原慎太郎は自民で、それ以外の3人は民主党という違いはあります。ただ、石原慎太郎は元福田派で小泉と出身を同じくし、残りの民主出身政治家はどれも民主党内の保守派政治家で、自民に入れてもタカ派だろというような人物ばかりであります。小泉さん自身も4氏の当選を祝したりしていますしね。
今回の埼玉県知事選では、最初民主党が坂東氏を支援しようとしていたところ、豪腕小沢一郎が出て来て、選挙に勝つ見込みが高い上田氏支援に民由党内世論を導いたのが理由であって、彼の選挙戦略の上手さは光りますが、民由に期待しての上田当選というマスコミの分析だけは理解し難いです。反自民とかで政治を語る時代なんて、もうとっくに過ぎ去ってしまった気もするのですが、どうして未だにそれに拘泥した報道をするんでしょうねぇ。自民とか民主とか関係無く、政策で個々の政治家を国民は見ていると思いますし、単純に政党で語ることは困難でしょう。
ただ、衆議院の選挙制度を小選挙区を中心にしたのはそもそも、政党の政策による対立軸によって、2大政党制に近づけようとしていたはずですが、おもいっきりそれとはかけ離れて、自民にも新民主にも、夜警国家(低福祉低負担・自由主義的)と福祉国家(高福祉高負担・社会民主主義的)を志向する勢力が存在して、パッと見どちらなんだかよく分からないんだから困ったものです。小泉・石原・中田・松沢・上田というこの顔ぶれは、明かに前者を志向する勢力群であって、現在の国民世論(少なくとも都市部の世論)はそちらを向いているという事でしょう。一応まだ不景気下ですから、国民が夜警国家を志向するのは奇妙なんですが、それ以外の現状の分析は無いはずなんですけどねぇ。
個人的には、将来における無年金者の問題とか、フリーターなんかの10年後・20年後とか考えると、もうちょっと社会民主主義的な部分も大切にする必要はあると思いますが、今の国民世論がちょっと落ち着くまでは難しいでしょうね。北朝鮮の拉致事件を土井さん始め社会党議員たちは店晒しにしていた訳で、北朝鮮の犯罪と、それを支えた社会党への反発が、社会民主主義的政策への反発として表れているのが現状でしょう。また橋本派に代表される、贈賄に結びつく地域利権誘導型の分配のやり方が嫌がられているという、伝統的な自民党への拒否感も在るでしょう。ホントはそう言う個々の政党・政治家の犯罪的行為と、政策の問題というのは分けて考えるべきですが、まぁ、あの人たちが何を言っても説得力の欠片もないというのもそうでしょうしね。
7日(日)
今日は1997年の作品、〈L.A.コンフィデンシャル〉です。キム・ベイシンガーがアカデミー助演女優賞を受賞ですが、〈タイタニック〉と〈恋愛小説家〉に挟まれて、殆どノミネートだけで終わった作品です。役者は〈セブン〉の犯罪者役や、〈アメリカン・ビューティー〉などが代表作のケビン・スペーシー、〈グラディエイター〉や〈ビューティフル・マインド〉のラッセル・クロウに、これが大きいのでは初主演だと思うんですけどガイ・ピアースです。
作品の本来的な見方は、ケビン・スペイシーとラッセル・クロウとガイ・ピアースっていう、それぞれ全く異なった3人の刑事が、いかにして一つの事件、同僚の一人が殺された事件に対面するかっていうところにあります。泥臭い暴力的な昔ながらのデカ、知的で世事に長けている刑事、ロスと言う土地柄若干いい加減で適当な刑事と、微妙に、しかし絶妙に、3人が絡み合っている映画だと言って良いでしょう。3人主役級で並べているので、御約束のようにちゃんと一人死んでくれます(ネタバレになるので誰が死んだのかは秘密)。娼婦役のキム・ベイシンガーが男ばかりの映画の中で、良いアクセントにはなっていますが、助演女優賞はちょっと評価し過ぎでしょうか。
ただ、この作品って1950年代のロスが舞台でして、作中映画としてローマの休日を見に行くシーンがあるように、古きアメリカを描いている映画なんですよね。そして、ロス市警が舞台なのに全く黒人が出て来ない。それがとっても興味深いんですよ。もちろん公民権運動よりも数年ほど前ですし、まだまだ人種差別が盛んな時代だと認識できるのですが、それにしても昨今を扱うアメリカ映画と比較した時に、黒人がでてこない刑事映画って言うのは奇妙なんですよね。警察とか軍隊とか、あんまり出自に関係無い実力能力主義的な組織では、黒人比率が高まり、それに伴って映画での黒人比率も高まりますから、この50年代って言う時代性が、はっきりと作品に出ているのが興味深い。
でもまぁ、役者は豪華なんだけど、作品として見たら土曜ワイド劇場と大して変わらないかなぁっていうところでしょうか。それこそ50年代に公開していたらショッキングだろうが、90年代後半に映画化するほどの作品でもないでしょう。オチを途中で気付いたので、多分過去にテレビで途中だけ見ていると思うんだが、それが記憶に残らないくらいのストーリー展開です^^;
11日(木)
〈バベットの晩餐会〉と言う作品を見ました。デンマーク映画です。舞台は19世紀前半から中頃のユトレヒト半島の寒村でして、敬虔な牧師の2人の娘の家です。ストーリー的には、フランス料理が人々の心を暖めるという単純な物でして、前に〈ショコラ〉を紹介しましたが、あれの原形の様な作品です。ジュリエット・ビノシュが果たした役割を、フランス革命で逃れてきた女性と、スウェーデンの将軍と、フランスのオペラ歌手の3人で果たしているため、より深遠な作りになっています。〈ショコラ〉はハリウッド映画でしたので、フォルクローレ調の音楽で飾ってありましたが、〈バベットの晩餐会〉の方は、余分な音楽は差し込まず、宗教的荘厳さを前面に押し出すつくりとなっています。
オチも途中で分かってしまいますし、どうって言うこと無い映画なんですが、見終わった後にとても暖かな気分にさせてくれる、
そんな不思議な作品だったりします。牧師の娘を始め村人達の、年老いた故の頑迷固陋さと、それが氷解していく過程、薄暗い牧師館での晩餐会が、一つの奇跡をそこで生み出していく様子は、とっても静かでゆったりしています。彼らは見た事も無いフランス料理を魔術だと思い、それに関して晩餐会中話題にすることを止めてしまうからです。しかし、彼らの表情はゆっくりと、しかし確実に変化していき、その魔法の効果が行き渡っているんだって言う事がわかります。
さて、この作品はアカデミー賞最優秀外国映画賞を受賞しています。〈イル・ポスティーノ〉もそうだったんですが、アカデミーの最優秀外国映画賞って、落ち着いた暖かい作品が多いのでしょうか。普段はあまり気にしない賞ですが、これからちょっと注目してみましょうか。
ところで、自転車を新調して10日ほど経ちまして、体にフィットしてきたと言うか、とっても良い乗り心地で満足してます。自転車屋のおじいちゃんに、形はもっさりしていて今風じゃないが、自転車屋は扱ってて楽しくなってくる昔ながらのだと、ほめているのかけなしているのか分からないセリフを頂いてしまいましたが、本人が満足しているんだからいいんです。ところで、自転車買った時に防犯登録を何も言わないから聞いたら、これ手数料500円かかっちゃいますから勧めないんですよと・・・いや、深夜に警察に職務質問されるので、付いてないと困るんですと説明して登録してもらいました^^;防犯登録って任意なんでしょうか。。。
16日(火)
星野阪神優勝おめでとうございます!星野さんが胴上げされる姿を見てウルウルきていました。縦縞のユニフォームであったのが悔しいですが、やっぱり星野さんが笑顔で胴上げされているって言うのは良いものでして、スポーツニュースのチャンネル変え変え、闘将の晴れ舞台を見入っていました。しかも甲子園での阪神ファンに囲まれての胴上げ、図らずもその瞬間名古屋ドームの中日ファンの間からも拍手が沸いたという事で、中日ファンの心境はだいたい皆同じでしょう。山田久志よりも星野仙一という男を応援したいっていう複雑な情況にこの2年間中日ファンは苦悶して来た訳でして。。。
なにげにこの2年間くらいは中日よりも阪神の結果が気になる日々でして、隠れ阪神ファン状態になっていまして。。。中日の選手よりも阪神の選手の方を詳しく知っていたりする困り者です^^;。それにしても中日戦3連敗で甲子園に戻っての胴上げ、その直前のお母様の死、もう涙無しでは語れない・・・今は亡き奥さんと約束した名古屋ドームでの胴上げは実現出来なかったけど、なんて劇的なストーリー展開しているんだろう。こんな脚本の映画を見たら、作り過ぎだよと突っ込みたくなるような情況なのに、それが現実として進行して行く不思議さ。でも、そういう色んなものを吹っ切って、素晴らしい優勝シーンをありがとう(ToT)
そう言えば、過去2回の阪神優勝は好景気の前触れだった訳でして、この阪神優勝で景気回復が決定的となりました。中日が優勝すると政変が起こり、阪神が優勝すると景気回復、いやぁジンクスって言うのはなかなか怖い物がありまして、本当にそうなってしまうんだよなぁ。ただ、株価って言うのは景気の先を見て動くので、皆が景気回復すると思ったときにはもう上がっている訳でして、とりあえず株を持ちつづけているのは怖くなって、一部を非株式型の投資信託へ回しました。預貯金に回しても良かったのですが、ローリスクミドルリターン位のちょうど良い投信が見付かったので、投資信託初体験してみます。
さて、メリル・ストリープの〈ミュージック・オブ・ハート〉を見ました。以前このストーリー自体は〈奇跡体験アンビリーバボー〉で見ていまして、落ちまで全て知っていたのですが、彼女の演技で見てみたいなぁって思って借りたんですよね。ストーリー的には実話を基にしている訳でして、〈突撃!あさま山荘事件〉を見た時と同じ感覚、つまりこれは伏線かな?って思ったら単なる人物紹介だったって言うシーンがチョコチョコある訳でして、中途半端な部分が多々あります。まぁ実話を2時間にまとめつつ、友人関係に配慮するとどうしてもそうなってしまうのでしょう。
ですから、そういう映画のルールみたいなのを無視して見ると、とっても実話の映画化は楽しむ事が出来ます。この作品も、細切れに挟み混まれるエピソード、バイオリンを習う生徒が心虚ろで叱責すると、昨日強盗におばあさんが殺されていたとか、前回の講義で叱った子がギャングの抗争の流れ弾で亡くなったとか、ふら付いてしっかり立たない女の子を突いたら義足だったとか、もう泣き所満載の映画です。ただ、これやっぱり2時間じゃ短すぎる印象でして、1クール分の連続ドラマかなんかにした方が良いですよね。そのぐらいテンコ盛りのエピソード群でして、現実世界って言うのは本当に信じられないくらい色んな事が生じている。
さて、メリル・ストリープの演技ですが、ダンナに浮気されて捨てられた妻が、バイオリンの臨時教師をやって、子ども達と触れ合っていく過程で、彼女自身も驚くほど成長していく、その人としての成長具合を見事に演じきっていました。そしてある部分は成長していくんだけど、ある部分では変わらない点もまた見事に演じきっていました。息子がね、お母さんがお父さんを追い出したって言うんですよ、その時の彼女の悲しさと悔しさと怒りの雑じった表情、ほんといい女優さんですよねぇ。
19日(金)
いやぁ、今年は秋刀魚が豊漁でべらぼうに安いため、ちょくちょく食させて頂いています。一番美味しいのは刺身か塩焼きなんだけど、一人暮らしでそれは面倒だし、煙が大量に出ても困るし…って言う訳で、ちょっくら変わった食べ方をしています。まず、秋刀魚をスラッシュに2等分して程良い大きさにします。そうしたら、両面を片栗粉でさらさらになるようにまぶしてやります。お好みでこの時に塩を混ぜ込んでも良し。抹茶粉を混ぜ込んでも良し。その後、若干熱したフライパンに油をひ少々ひき、弱火でじっくりと秋刀魚をソテーしてやるんです。勿論両面。
で、焼き上がったらお皿に移し、大量の大根おろしをぶっ掛け、酢醤油をかけていただくんですねぇ。これなら煙の心配もいらないですし、それ程技術的なものは要求されませんし、格安で秋刀魚の旨みも十分に堪能できるし、ホント言う事無しでして、プリップリの身をしてじゅるっじゅるの油滴る情況に、恍惚のひと時を過ごす事が出来ます。内臓の苦いのがまた美味しい訳ですが、冷凍もんだと崩れちゃうんですよねぇ。それが今年のは近海物ばかりですから、本当に内臓の形もしっかりしていて美味しい。来年も秋刀魚が豊漁だとは限りませんから、今年食べられるだけ食べておきたいですよね。
24日(水)
連休中(飛び石か)の話でも。年末に南部美人でJr誕生をお祝いした友人夫婦の家へ遊びに行って来ました。お土産には谷中で塩羊羹でも買って。もうすぐ生後9ヶ月くらいなんですが、とってもご機嫌な子でして、見知らぬ(筈、だって生後2日目の記憶は無いだろう)客人にも笑顔を振り撒いてくれるいい子で、これは二人とも手がかからなくて良いだろうなぁなんて思いながらお茶してきました。JT勤務ですから〈紅烏龍〉が出てきて、「へー、ベニウーロンなんて言うの出したんだぁ」って言ったら、「アカウーロンや!」なんて訂正されながらお茶してきました
離乳食の時期なんだそうですが、奥さんが子どもを抱きかかえている最中、夫が離乳食作っていまして、一緒に遊びに行った女友達たちから、「偉いわよね、宮地君もあぁならなきゃ駄目よ」などとご指導受けておりました。僕に言わないで、自分の夫達に言ってくれと思いながら、神妙に聴いてまいりましたが、今時の若夫婦って言う感じで(って、なんかえらい隠居臭い言い方の自分に愕然…)微笑ましかったです。3人で遊びに行ったんですが、僕に一番興味を示してくれて嬉しい限り、多分見てきた中で一番でかい生き物だろうからね。
さてさて、飛び石連休中の一番のトピックって言えば、自民党3役人事と組閣、それにしても安倍幹事長とは全く予想もしていなかったけど、政権維持にかける自民党の智恵って言うのは恐れ入ったっていうのが正直な感想でしょうか。こうでなきゃ、いくら野党が眠っているからと言って、ちょっとやそっとで50年の殆どを政権与党でい続けるなんて出来なかったんでしょうね。若手は自民党よりも民主党が優秀だと言われて久しい訳でして、それに対してポスト小泉やポストポスト小泉として、麻生・中川・石原・安倍などなどの次世代のリーダーを持ってきた辺り、小泉さんの深謀遠慮を感じるというものです。この党、永遠に与党でいる事を目論んでいやがるなと言うのがヒシヒシと伝わってくる人事です。
そんな最中、株価が若干調整だか、先週が山だったのか分かりませんが、下げ始める傾向を見せています。景気的には依然上昇基調だと思うのですが、いくら何でも五ヶ月で4割以上の上げ方は異常な訳でして、非株式型の投信に一部逃げて良かったと胸を撫で下ろす日々です。でも、ただまだ、株式持っているんだよな…そこらは軒並み株価下落の影響を喰らっていまして憂鬱。9月が決算で配当目当てに売り惜しんだとか、輸入商社だから円高はメリットだろとか、いろいろ売らなかった要因はあるのですが、相場全体が軟調に推移するとどうしようもない訳でして、暫く塩漬けにしておくことになるかもしれませんねぇ。
そう言えば前々から心臓のペースメーカー云々の都市伝説で、電車内の携帯電源オフを主張するのは反対していたのですが、電車会社側が方針転換をしたようで満足。車内で大声で通話する事や、着メロなどを鳴らすのは禁止で、バイブにしながらメールや若干の着信ならOKって言う方向のようです。ただし、シルバーシート近辺は補聴器なんかしている人が乗るので、オフにしてくださいとの事。非常に常識的で、利用者皆の利便性を考えた真っ当な落し所だったと思います。
28日(日)
さて、普段左脳ばかり動かしているので、たまには右脳を動かしてみましょう。まず、正六角形をイメージしてください。頂点をそれぞれABCDEFとします。その中心部に点Oを置きます。点Oから正六角形の頂点Aまで線を引きます。今、正六角形の周囲の長さ、つまりAB+BC+CD+DE+EF+FAの長さは、OAの長さの何倍でしょうか?
こんなのは極めて単純でして、正六角形と言うのは正三角形を6つ合体させた形ですので、OAと正六角形の各辺は同じ長さとなり、6倍が答えとなります。
では次に、先ほどのOAを半径とする円を描いてください。その円の周囲の長さはどれだけでしょうか?中学時代の公式を思い出せば、円周の求め方は2πrだった筈ですので、半径OAの2π倍となる訳です。そろそろ何が言いたいのか分かって頂けたと思いますが、円周率πを3とすると、正六角形の周囲の長さと、円周が全く同じ長さになってしまう訳です。
いやはや、常々円周率の近似値を3とすることは、πが永遠に続くものであり、3.14はその近似であると認識するために必要だと思っていたのですが、昨日理系の友達の誕生日パーティーに遊びに行っていた時の会話で、そんな問題じゃなく、中学入試レベルの算数の問題として、正六角形と円の周囲の長さが同じじゃまずいでしょって言われ、なんだか目から鱗が落ちたように感動してしまいました。確かに言われるとおり何だけど、全くそんな具体的な感覚として円周率の近似値を3とするデメリットなんて考えてもいなかった訳でして、理系的な思考に関心仕切りでした。文系人間の皆さん考えていました?
29日(月)
政治経済学・経済史学会の報告の準備をしていたら、見知らぬ人が宮地さんいらっしゃいますかと研究室を訪ねていらっしゃいました。はてさて、なんなんやろと思っていましたら、どうやら僕の研究室においているノーパソがウィルスに感染し、大量のデータを何だか送信しようとしているとのこと^^;;;昨日感染してしまったみたいで、昨日・今日と大学のサーバに負担かけているので、駆除してくれと言われてしまいました…
んなぁ事言われても、俺に駆除できる訳無いじゃないかと開き直ったら、懇切丁寧に駆除方法教えていただけまして、ほんと感謝仕切な上に恐縮恐縮…どうやら7月に発見されたばかりの新型ウィルスだったようですが、8月には対策が既に判明していたとの事で、綺麗な体にうちのノーパソも戻る事が出来ました。たぶんウィルスメールは出していないだろうとの事ですが、もし何か変なメール受け取ってしまっていた方いましたらすいませんm(__)m
そんなこんなで半日まるまる潰してしまいました。自分は仕方ないにしても、自治会のウィンドウズ委員の方にも時間潰させてしまって、申し訳ない限りでもあります。でも結局昨日なんで感染したんだろうかは不明。メールの添付ファイルは無かったし、大学で変なサイトを見たりする訳も無いし、どっかの普通のサイトを見ている時に勝手に拾っちゃったのかなぁ。ウィンドウズは定期的にアップデイトしてくださいと指摘され、今度からはちゃんと無視せずアップデイトしようと心に誓う。
ところで織田裕二の〈T.R.Y〉を見ました。どんなストーリーだか全く知らないまま、織田裕二が出ているしたまには邦画も見るかと言うくらいの気分で借りたら、実は歴史ものでしかも上海が舞台だったとは。時は辛亥革命以前、未だ清朝が残っていた時代の話でして、1900年代のお話しです。織田裕二は詐欺師役でして、その彼が中国革命軍のための武器を、日本陸軍から騙し取るようになるっていうストーリーです。
それにしても織田裕二って何をやらせても織田裕二でして、とっても安心して見ていられる役者さんですよね。良い意味でも悪い意味でも、見ている側の期待を裏切らない俳優さんでして、やっぱりそれなりに楽しませてくれました。今回は中国語を話すシーンも多いのですが、その辺も上手くこなしている様に日本人の耳には聞こえました。あと、騙される側のエリート陸軍中将に渡辺謙が出ているんですが、やはり圧倒的な演技力でして、その迫力は他を寄せ付けないですね。しかもそれだけでなく、ちゃんと織田裕二やその他の共演者も引き立つように、自分一人だけで輝かないように演じるんだから驚いてしまいます。
ストーリーの方も、詐欺が失敗に終わったかと思ったら、それも伏線でどんでん返しがあったりして、なかなか楽しめます。最後のオチも気付きませんでしたね。演出もなかなか派手ですし、日本版スティングになるように頑張ったというところでしょうか。ただ、時代と舞台が1900年代の上海であった理由が全く分からないんですよね…列強各国の租借地であり、各国要人との絡みとか有れば、その時代性や都市が際立つのにも関わらず、なんか勿体無いなぁってとこでしょうか。あと、朝鮮人の元子分みたいな役があるのですが、彼が何のキャラだったのかがよくわからない…最後まで引っ張ってるから何か意味ありそうなんだけど、理解できませんでした。タレント事務所の関係とかで使わざるを得なかったとかなのかなぁ。