2003年10月 |
1日(水)
へぇーダイエー優勝したんだねぇなんてボケボケテレビを見ていたら、日本シリーズはダイエーの本拠地福岡ドームを皮切りに、10月18日からというニュースが。あ、俺の誕生日ジャンって…???その日、政治経済学・経済史学会の報告が北九州であるから、博多に宿とっているんですけど…あぁ、それで18・19の2日間だけ異様にホテルの空きが悪かったんだね、ってそうじゃなく、阪神ファン対ダイエーファンの抗争真っ盛りの博多に俺は行くのかとしばし愕然、さらに呆然。
6年ぶりに中州へ飲みに行くのも楽しげだよなぁって、学会にかこつけて長めに宿をとったんだけど、最初の2戦が1勝1敗くらいだったらまだしも、どちらかの2連敗だと街が荒れそうだからやだな…これなら大人しく八幡か小倉ででも宿を取るんだったと後悔しつつ、せっかくのお祭だし、同じアホなら踊らにゃ損損!っていう訳で、騒ぎの中に入るのも楽しそうだよなぁっていう善からぬ企みもしつつ、19日のプラチナチケットはいくらだろうか気になっている自分がいます。阪神ファンの方々とか、折込済みですでにチケットとっているんでしょうねぇ。余ったら一枚譲ってくださいm(__)m
2日(木)
そう言えば今年から、東大経済の院試のシステムが変わったんですよね。英語がTOEFLだかTOEICだかを参考にするとしたために、全体的に大幅に受験者減ってしまったみたいなんですよね。特に一番受験者減少が激しかったのは経済史とか。西経史なんてフラ語・ドイ語受験者しかいなかったとか言う話も…。経済理論・現代経済・企業市場・経済史の4分野で、それぞれ英語に要求するものが異なっているので、必要な水準を募集要綱に載せなかったらしいのですが、それがさらに大変だと言うイメージを与えてしまったらしいとの事です。
でも、伝統的に日経史はあまり英語重視してないでしょうっていう気がしますから、牽制する必要ないのになぁっていう気がしなくもないんですけどねぇ。噂ではTOEFLの中でもヒアリング部分はあんまり見ないらしいですし、英語が面倒で受験やめてしまっている人がいたら残念。日経史の場合は、提出論文と研究計画重視で審査しているんじゃないかなぁって、僕は勝手にそこはかとなく思っているんですけど、実際どうなんでしょ?あ、あとペーパーの経済史の問題。そう言えば、僕の入試の時は談合の話が出ていたので、あ、武田さんが出題したなってその時は思いながら、経済1(Aかな?)の方はいそいそと答えていたのですが、入学してから、あれはゲーム理論で解く問題だと言われてしまいました…^^;;;まぁ、そんなもんです。院試なんて。
若干受験料はかかりますが、はっきり言って東大経済の院生の研究環境ってかなり良い(文学部は勿論、法学部よりも恵まれていますし、京大・一橋なんかよりもいいらしい)と思います(あぁ、理系と比べたら数段劣りますが、文系の中でですね)し、是非是非皆さん挑戦してもらいたいものです。しかも、研究棟の改修で、日経史はさらに恵まれた環境をゲットしてしまいましたからね。2度の引越しで日経史の環境改善度は1・2を争うと思いますよ。数ある自主ゼミの中でも。もう今だから言えますが(^^)
3日(金)
C.J.っと聞いてすっと反応できたらかなりのマニア、NHKの海外ドラマ〈ザ・ホワイトハウス〉の報道官C.J.クレッグの事でして、演じるのは〈めぐりあう時間たち〉でメリル・ストリープのパートナーをしていたアリソン・ジャニーです。深夜のNHKをつけていたら、何となく再放送していて、どうやら第2シリーズのために第1シリーズの再放送で視聴者を増やそうと言う戦略のようですが、それに引っかかってしまいました。ホワイトハウスを舞台とした政治ドラマ+ホームドラマです。
昔三谷幸喜脚本で、多分細川内閣をパロったと思われる〈総理と呼ばないで〉っていうテレビドラマがありましたが、あれが全くのコメディで、政治性を排していたのに対して、これは真正面から政治を扱ったドラマです。大統領は民主党のバートレット大統領。死刑廃止を唱え、娘は黒人私設秘書と恋愛、聴覚障害者のジョーイは選挙活動の責任者、あぁ、これがアメリカ国民の抱く民主党のイメージであり、2大政党制の一方の極なんだって感じさせてくれるドラマです。そして何て言ってもバートレット大統領が素晴らしいし、その声優である小林薫がはまり役でして、リベラルな彼には本当に心打たれます。
それにしてもこれのモデルっているのかな?クリントンではありえないだろうし、カーター?それはどうかと思うと、ケネディ(一応ジョンソンはいるけどあり得ないだろうし)までいないんだが、ケネディが現在にあったらこんな感じじゃないかって言う理想形態なのかなぁ。明日は再放送のラストで、バートレット大統領がテロリストに銃撃されます。これが第2ステージへ続くために是非とも見る必要があるようなので、ちゃんと帰って見ましょう。11時からだけど、僕もがんばって帰って見るつもりです。
14日(火)
やっぱり学会発表の連チャンなんてするもんじゃないと深く反省。思っていた以上に、2つの報告を両立させて準備するって言うのは大変です…。しかも、先週は風邪に襲われて、ボックスティッシュ2箱+トイレットペーパー1ロール消費してしまったが、そのせいで全く準備が進まなかった…。今ごろは経営史の準備がすすんでいる予定だったのですが、ようやくと政治経済学・経済史学会のレジュメと読上げ原稿が完成したところ・・・頭が痛い限りです。今年の風邪は、鼻水に来て、次に喉にきます。今も喉が痛いんですよねぇ。最初ワインで消毒していたのですが、なかなか効果が無いので泡盛に替えてみました。でもやっぱりまだ喉痛いので、もうちょっと度数の強いジンとかにした方が良いのかなぁ。
しかし、夏場の欧州猛暑のおかげで、今年はワインの当たり年になる可能性も高いとか言う話でして、一方で水不足によるブドウの生産量低下って言う話もある訳でして、秋以降はワインから目が離せない情況でしょうねぇ。しかもユーロ高の影響から、今年はワイン輸入価格が上昇傾向にあるとかで、せっかくの円高なのにワインに反映されないとは勿体無い…。ボジョレー・ヌーボーの品質も良さそうだと言う話ですが、それも値上げの方向にあるとかで、全く何もかも頭が痛い話題でいっぱいです。
そう言えば、だるくてサイトの更新をしていなかったのですが、先週ってか先々週の土曜日は、お姉さま方に焼き鳥やら酒をおごって頂きました。前にちょっくら骨折りしたら、そのお礼と言う事でして、情けは人のためならずだよなぁなんて思いつつ、感謝しつつ美味しい鶏と日本酒を堪能でした。月曜は後輩がちょっと稼いだと言う事で、秋刀魚の刺身やら秋刀魚の塩焼きやらを肴に、楽しい飲みをおごって貰いました。感謝!美味しいお酒と、美味しい肴と、楽しい会話があるところへは、万難を排して参加する宮地的には嬉しい日々でした。しかしそんなこんなして、オールで飲み明かしていたら風邪を引いてしまった訳で、ホントもう若くないんだからと自分を戒めつつ、ティッシュを手放せない日々が先週は続いていたんでもありますが。。。
今週木曜には、学会会場の下見を兼ねて、少々早めに東京を旅立ちます。前に書いたかどうか忘れてしまいましたが、誕生日前後1週間はバースデー割引が使えるので、往復2万円で博多まで行けるんですねぇ。それを利用して、ちょっくら長めにステイです。友達と中州で飲んだりもする予定♪
話は転々としますが、そう言えば、いつの間にやら落合が監督になっている訳でして、確かに斎藤雅樹のノーヒットノーランを9回につぶした、8月のあの夜の感動は忘れられないし、彦野−立浪−ゲーリー−落合−宇野−仁村弟−川又−中村−郭源治っていう、1988年優勝のV戦士達の勇姿は、鮮明に脳裏に焼き付いて離れない訳ですが、落合はその後の行動が…。落合中日かぁ。メチャクチャ不思議な感覚過ぎて、どう評したら良いか分からないんだよなぁ。でも中日のカラーが、これでまたガラっと変わる気がするし、いったいどうなっていくのやら怖いもの見たさもあって興味津々。
16日(木)
さてさて、宮地@博多です。ブロードバンド対応のホテルですので、普段通りにサイトの更新が出来たりします。すごい世の中になったもんだと感心中。明日はこれまた、このサイト見てご連絡いただいた、小倉城庭園のS氏のお計らいで、ちょっくら見学させてもらったりしてきます。ついでに19日の夜には少し語らいましょうとの約束もしてしまいまして、見ず知らずの方とネットで知り合って初対面、と言うのはなかなかドキドキものですねぇ。それにしても、我ながらお言葉に甘えさせていただいて、恐縮しきり。。。小倉城庭園でちょうど近世期の藩窯製品なんかの企画展をしていまして、宮地的には行かないとなって言うところだったんですよね。八幡からそれほど遠くもないですし、学会に参加される方は是非是非見に行ってみてください。感想は明日更新したいと思います。
ところで、今日の出かけに何故かテレビがツーって音出して、中心に横一線光が入って後はまっ黒に・・・何だと思って近づいたら、何やら臭いにおいが・・・どうやらPCのコードが燃えた時と同じ臭いだと気付き、急いでテレビを止め、臨終の時を静かに見守る。しかし、しかし、これから飛行機に乗るって言うのに、なんちゅーーー縁起悪いんだいと愚痴りながら、友達にメールしたら、落ちるよとか、化けて出るなよとか煽る煽る。煽られ過ぎて無茶苦茶心配になり、緊張の面持ちで搭乗。何やら向かい風に、乱気流だったらしく、あんまり生きた心地のしないフライトでした^^;;;そもそもあんまり鉄の塊飛ぶの好きじゃないんですよね・・・
で、博多に来たら想像以上に寒い。九州だから暖かいだろうと高をくくっていた僕的には、服を買わざるを得なくなってキャナルシティへ向かう。まぁ元々下着やらは買うつもりだったのですが、ここでまとめて秋物買いということで、帰りの荷物は宅急便確定ですね。けっこう買ってしまった。。。店員さんと話していたところ、今日から冷え込み始めたらしいのですが、ちゃんと天気予報を見て来るんだったと後悔してます。まぁ、九州にお金落とすのもいいかぁ。だって店員さんはじめ、街行く博多弁の子達可愛いんだもん。。。やっぱり方言って数割増しに可愛く見えますよねぇ♪って、一瞬何しに九州まで来たのだか忘れそうになってた・・・。学会会場の下見も明日しなきゃ・・・。
17日(金)
宮地@博多2日目、カラシ大根をつまみつつ更新中です。2日目も色々ありました。いやぁ、取り敢えずは八幡の下見でもするかと博多から電車に乗ったわけですが、黒崎前で徐行運転が始まり、人身事故のため、小倉行き快速だったのですが、八幡までの運行となりますと言う車内放送が入ったんですね。へーそうか、まぁ関係ないから良いやと思いつつ、けっこう多くのお客さんが黒崎駅で電車を下りる中、電車内に留まって出発を待ったんですよ。そうしたら程なくしてゆっくりゆっくりと電車が徐行を始めました。何も考えずに、ボーっと車窓を眺めていたら、遺体の断片が落ちてました・・・生まれて始めて見ちゃいました。足だけを。。。右だか左だかまでは分からなかったのですが、足でした。。。大部分はシートやら袋にくるまれていたのですが、そのパーツは発見したばっかりだったらしく、何の処理も施してなかったんですよね。客に見えないようにしてくださいよ・・・(ToT)
明日の会場は八幡駅から判りやすい道のりだと確認して、駅に戻ったら今度は電車が不通中。車掌さんに聞いてもいつ動くか分からないというから、携帯メールで状況をみんなに説明していたら、車掌さんが「出るからお客さんたち急いで!」とせかされて小倉へ向かうことに。小倉駅から小倉城まではホンの近くでして、まずは小倉城庭園へ行ってまいりました。小笠原家って、徳川の譜代大名だよなって言うくらいしか知らなかったのですが、元は信濃の守護代のあの小笠原家なんですね。小笠原長時が有名ですが。
その小笠原家が、長時の息子貞慶の代に石川数正に従って徳川を離れ、その後許されるものの大阪冬の陣では参陣に遅れ、大阪夏の陣では貞慶と長男が討ち死にと、全く取り立てるもののない戦功なのですが、この小笠原家は小笠原礼法の小笠原家なんですね。芸は身を助けるって言うのは細川家に良く使うセリフですが、小笠原家もこのパターンの一つでしょうか。小倉城庭園ではこの小笠原礼法についてが常設展示でして、企画展示は昨日書いたとおり藩窯でした。鍋島家や島津家の藩窯製品などは、色んな所で見かける機会があるのですが、高取焼、上野焼、八代焼、平戸焼、唐津焼等々、九州の各藩の焼き物を並べて見る機会というのはなかなか無い訳でして、とても貴重な機会でした。推定年代が書いてあるともっと分かり易かったなって、そこがちょっと物足りなかったかも。
庭園の方は見取り図と遺跡を元に復元しているようですが、あまり凝った造りの無いシンプルな庭園でした。ただ往時は、潮の干満を利用して、干潮時には橋が顔を表す沈み橋だったらしく、それが一番の凝った所でしょうか。あと、池のほとりから石垣を築き上げ、その上に書院造の部屋があるという構造は、ちょっと見かけたことが無かったのですが、あれはなかなか面白いかもしれません。
その後に小倉城まで周ったのですが、どうやら明日・明後日と小倉城祭りの当日らしく、その準備でそこかしこ大童という感じでした。今年の大河ドラマは主人公を始めとしてつまらないので見ていないのですが、武蔵と小次郎も小倉藩なんですね。宮元武蔵ものの企画も大量にありました。好きな人は好きなんでしょう。それに小倉城って、小笠原家が入城する前に築城したのは細川家らしく、細川家の紹介もけっこう城内で行われていました。しかも、明治時代には陸軍軍医部長として森鴎外も赴任していたり、なかなかエピソードの多い土地柄ですねぇ。お祭りに行けないのが残念。
という訳でここまでの結論:福岡は彫りの深い美形が多い土地柄です。
18日(土)
宮地29歳@博多3日目&報告終了です。まずは今日の反省から。実は報告原稿が若干長めだと分かっていたこともあり、少し早口で話して調整しようと思っていたんですよね。それが、早口になり過ぎてしまって、報告時間は35分強に…途中で早すぎると気付き、スピードを遅らせようかとも思ったのですが、その調整も上手くいかなかったんですよね(>_<)ホントもうチョット読み上げスピードを何とかできなかったんだろうかと猛省中…
質問は報告時間が短かったおかげで、沢井さん、中西さん、白木沢さん、石井さんから頂けましたが、相変わらず緊張しーの宮地的には、半分あー的外れだと思いつつも、パニック状態の脳内に連られるママに訳分かんない事を口走っていた気もして、D1時代の自分との変わらなさに自己嫌悪中かも鴨かも。
懇親会では色々な方々とお話出来、非常に貴重な機会だった訳ですが、大門先生からこのサイト見た事あると指摘されてしまいまして、国民国家論の話と、教育経験の話と、2つも好き勝手書き込んでいる身としては、ただただ恐縮するばかりだったのですが、うちらの世代の近代史研究者にとって、やはりこれらの論点は専門領域を超えた共通の問題意識の一つであるとも思います。世代を超えた問題意識の交流の場って、学会なんかを除くと本当に顔触れも限られてしまう訳でして、上手く表現出来ませんが、もっと今後何とか出来たら良いですよねぇ。
ついでに何故か、どうして宮地はプロジェクトXが好きなのかと聞かれてしまいました…うぅぅむ難しいです。あれは一つの見解であり、史料批判に晒せばいくらでも問題点があるのは理解しているのですが、それはさて置き好きなんですよね。何て言うか元気の無い日本っていうのは残念であり、プロジェクトXの中には元気だった日本があって、今後日本を元気にするかもしれない秘密が隠れているかもしれない、そんなフィクションが好きなんでしょうねぇ。熱血スポコンは好きかと大門さんに聞かれましたが、はっきり言って大好きです。スクールウォーズの山下眞司も何度も泣いています(イソップ!)ウォーターボーイズは、ドラマは作品的に冗長な感が否めないのですが、映画を始めとしてモチーフは大好きです。何だかんだ言って泣ける場所を探しているのかもしれません。だって現実世界で泣く場所ないんですもん…涙ってある程度の経験を経ると、現実感が無い時にしか流れないですよね。本当に切実な時は涙流す余裕なんて無いですし、やはり他人の出来事で、感情移入する程度の涙って言うのが居心地が良いような気がします。
後、僕のサイトと実物の会ったイメージが全然違うと大門さんに言われてしまいました…基本的にこのサイトは、酔った時に更新しているので、その辺の違いだと思います、っていうかそう思いたいです。こんなでかいって思わなかったらしいですが、掛け値無く188センチありますからねぇ。谷本さんと内藤さんと並んでも、僕の方が5センチ程でかかったりします。でかい身長だけはどうしようも無いのでお許しを…(^_^;)ちなみにこれは全部八幡博多間で携帯に書き込んだ文章。今になって思うんだが、八幡と博多って実はけっこう距離がある。。。。。。
20日(月)
帰ってきた宮地@けっこうお疲れモードです。ではでは九州4日目のお話からでも。学会共通論題を聞き終え、愛媛のY氏、耕地整理のT氏、政経経のN氏なんかと一緒に小倉へ向かいました。小倉では小倉城庭園のS氏と初対面。知らずにお会いしていたら、学芸員ではなくセールスマンか何かしていると思ってしまう、とっても物腰柔らかでしかも面白い方でした。関西出身っていうお話を聞いて、なるほどぉっと納得。小倉駅から、北九州市の学芸員さん達が良く集まるという、秘密の隠れ家的な飲み屋さんに連れて行って貰い、そこでマスターの手料理をいただきながら、〈さつまおごじょ〉とかの焼酎を中心に飲む。
S氏は月曜もお仕事と言う事で、烏龍茶で付き合っていただき、とっても申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら、首都圏形成史に入っているというお話で、東京に出てくる機会もあるようなので、そん時はまた是非是非東京で、多分あかかぶで、なんて言う話をしていました。っていうか、北九州は焼きうどんが美味しいらしいのですが、アッサリとしていて僕好みでした。東京では無い味付けだよなぁ。余談だけど、今回の九州で、けっこう芋焼酎飲めるようになったかもしれない・・・唯一飲めないのが芋焼酎だったのですが、なんでだろう。焼酎自体も昔苦手だったのが、大分肝臓強化合宿で好きになったし、やっぱりその土地土地で飲むと好きになるのかなぁ。
しかもS氏は奥様もいると言う事なのに、飲兵衛達に長時間つき合わせてしまって、奥さんごめんなさいと思いつつ、新幹線で博多へ向かう。その後、博多でまたのみ続ける。今度は米焼酎の〈白岳しろ〉。最終日は10時にチェックアウトしなきゃって言う事で、3時には後ろ髪を引かれつつ、ホテルへ戻ってしばしの就寝。博多で飲んでいる時に、地元の人に、おすすめの魚が美味い所は何処だ!って聞いたら、〈海鮮〉っていうお店だって言って、地図まで書いてくれたんですよねぇ。それで、起きてチェックアウトしたら、ブランチにそこまでタクる。そしたら連れて行かれたのは何と何と、鮮魚市場の市場会館でした^^;;;ここは夜来るんだったと思いつつ、関サバ関アジは19日のお昼に食べていたので、シマアジに小鯛寿し、サンマ寿し、イワシ明太なんかをつまむ。滅茶苦茶美味かったんだが、お茶を飲んでいる自分に幻滅。
その後、天神に向かって西鉄で大宰府へ向かう。西鉄の車体はセンスが悪いなぁって思いつつ、駅でレンタサイクルを借りる。大宰府天満宮では、学問の神様だよなって言う事で就職お守りを買う。一般論としては左遷された道真に就職はいかんだろうが、学問系の就職には御利益あるかもと…で、御神籤を引いてみました。小吉でした。以下は御神籤からの引用文。「派手さはなく地味ですが堅実な運気です。基礎をしっかり固める事に専念すると良いでしょう。(中略)一つ一つ着実に努力をすれば、大きな成果となって帰ってきます。」う〜ん、なかなか良いこと書いてあるよなぁってその先を見ていくと・・・「縁談 まとまり難し、けれど誠意により成る」・・・・・・・・・・「求職 現実を見つめ、高望みせざれば叶う」・・・・・・・・・・。
気を取り直して、お隣の光明禅寺へ向かう。ここは臨済宗東福寺派のお寺でして、苔生す庭園が素晴らしいと言う事で伺ったのですが、見事。しばし時の流れるのを忘れ、御神籤も忘れ、苔の青色と紅葉の葉陰から流れ込む木漏れ日にうっとりと浸っていました。惜しむらくは少し時期が早くて紅葉がまだ青々としていた点でして、これが深紅だったならば、また全く違った時を過ごしたんだろうなと、1ヶ月間留まり続けたい気持ちを抑えつつ、次に向かいました。
次は観世音寺と戒壇院。観世音寺は天智天皇が斉明天皇を供養するために発願した寺ですが、不空羂索観音、馬頭観音、聖観音、十一面観音、阿弥陀如来など、仏像群が素晴らしくて圧巻でした。建物自体は、もはや廃寺のような廃れ具合なのですが、仏像だけは絶対に見るべしというお奨めです。戒壇院の方も、天下の3戒壇とは言われつつ、実際にはあまり気にしたことなどなかったのですが、なかなか感慨深いものがありました。こりゃ、道鏡が流された薬師寺へもいつか行かないとなぁ。
その後は、大宰府政庁跡や国分寺跡、国分尼寺跡、学校院跡なんかも行ったのですが、本当に跡です。。。そして水城へ。言われないと、たんなる山を切り開いた時に残った一帯かと思ってしまいそうですが、政庁跡や国分寺跡なんかとの位置関係を考えると、防衛のための本当に最後の一線として、この施設を造ったんだなぁって言うのが感じられます。その上にたって辺りを見回しますと、これが1300年以上も前の盛り土なのかぁって、とても不思議な感覚に襲われてくる事に。古代ってやっぱりロマンがあるよなぁなんて呟きながら帰路につきました。
そして、博多に戻ってきたら今度は中洲へ。勿論最後の最後まで徹底的に楽しむタイプの人間ですので、屋台で時間いっぱいまで飲む。秋刀魚に銀ダラ、おでんは牛スジにアキレス腱にガンモドキも。豚足も美味しかったし、焼き鳥も良かったなぁ。でもでも何て言っても博多はホルモンです!これがとってもジューシーでして、味付けもちょっと濃い目で残ったタレは、焼き鳥の付け合せのキャベツなんかに付けて、一滴残さず堪能して来ました!川べりで夜風に吹かれながら屋台でお酒をいただけるなんて、人生の幸せここにあり、って言う感じですよね。はぁ〜〜〜、今回の九州旅行、じゃないや、学会報告は楽しかったなぁって思いながら、東京に帰りたくねーー!って何度も叫びつつ、後ろ髪を引かれながら福岡空港へ向かいました。
さてさて、明日からは京都旅行、じゃなかった、経営史に向けた準備にまた入らねば・・・
25日(土)
誕生日プレゼントに、友人が北野武の〈座頭市〉に招待してくれまして、品プリまで出かけて来ました。品プリの映画館って、シネコン形式なんですねぇ。東京にシネコン形式の映画館があるなんて思っていなかったので、ちょっと意外でもありました。ついでに映画見る前に柿のタルトとかも奢って貰ってしまった。最近年下に金出して貰うこと多くなったかもと、若干居心地悪かったりもしますが、誕生日プレゼントだし素直に受け取っておこっと♪ありがとな〜
さて、北野作品の初体験となったのですが、ビートたけしと浅野忠信の殺陣がすごい・・・華麗なまでにスピードをもった剣捌きに、鮮やかな血の色。障子に飛ぶ血飛沫や、岩に染み入る血、畳を流れる毒々しい血や、豪雨でもなかなか薄まらない血、まさしく血の映画でした。R-15指定なんですが、僕みたいな小心者は、血飛沫が飛ぶたびに身を固め、ゴクっと唾を飲む繰り返しでした。やはりビートたけしと浅野忠信の2人の、何て言うか、切る時に発しているオーラがひしひしと伝わってきて、スクリーンのこちら側で見ているのに、動けなくなってしまうという感じでしょうか。多分実際に切られる時って、体動かなくなるんでしょうね。それをリアルに体感できる迫力です。
あと、大楠道代(旧姓安田道代)が良かったです。なんで宿場で野菜を売って日銭を稼いでいる一人暮らしの農婦が、こんないい家に住んでいるんだと言う突っ込みはひとまず置いておいて、彼女の演技があって始めて、この作品が単に殺陣を見せるだけの映画でもなく、また単なる悪役懲らしめる時代劇でもなくなると思われます。彼女の登場シーンは、観客に映画の流れを考えさせ、殺傷が非日常的なんだと振り返らせる効果がある。彼女の存在は、映画の中の日常なんですよね。不思議なのは、1964年デビューだから、多分50歳を超えているんでしょうが、疲れた農婦を演じつつも、色気を感じさせるんですよ。キャスティングが上手いなぁ。
北野映画は静かな作品だというイメージがあったのですが、これはひたすら賑やかに動きがある映画です。実はもう少し静の部分を作っても良かったのではないのか、無音の時間があっても良かったのではないのかと思うのですが、兎に角次から次へと音が被せられ、ひっきりなしに動いていく作品でした。また、不必要と思えるほどコメディさを演出したシーンが多かったのですが、これは作品全体の凄惨さを弱めるために入れられているのかも知れませんねぇ。ただ、ひたすらシリアルに凄惨にやってくれた方が、個人的には満足できたかな。
ストーリーの方は、いたって単純なので良いでしょう。オチも多分途中くらいで気付きます。ネタバレを書くと、流石にあれだけ早い段階で、シルエットの中とは言え声聞かされたら、普通は更にオチがあると気付くと言うものです。そうなると必然的にそこしか行き着く先は無くなる。まぁ、ストーリーを楽しむ映画ではないから良いんだろうけど。とりあえず、まだ見ていない人は見ておきましょう。見ないと損しています。
話は変わりますが、金曜に友人とビュッフェランチ行く予定だったのに、ドタキャンされてしまったんですが、どうやら風邪で入院とか・・・気の毒だなぁって思っていたら、実家からは父が網膜剥離再発して再手術だと連絡が・・・って思っていたら、後輩から彼氏と別れたから愚痴らせてくれと連絡が・・・。僕経営史の準備がって思いつつも、失恋エキスパートの宮地的には愚痴りたいと言われたら、聞くしかないよな。っていうか、また僕の周囲で不幸が流行り始めたようなので、皆さんくれぐれも不幸にはお気をつけ下さい。身近な不幸話って連鎖しますから。経験上。
27日(月)
中曽根・宮沢の両元首相が、小泉現首相からの引退勧告を前に対照的ですねぇ。73歳定年の一律適用には、確かに疑問も感じるのですが、85歳と84歳じゃぁ、さすがにもう辞めるべきでしょう。本人はボケて無いつもりでしょうが、年相応の衰えと言うのは誰にも等しく訪れるわけでして…。これが両者73歳だったとしたら、もっと同情の余地もあるのですが、それより更に10歳以上上なんですけど…。それにしても政治家って言うのは元気な生き物だと改めて思い知らされる^^;;;
今度の総選挙は9日ですから、逃げていなければ経営史で京都にいるはずですし、多分不在者投票になるでしょう。まぁ、小泉純一郎総理大臣を続けるか、菅直人総理大臣を誕生させるか、それが最大の争点の選挙でしょうね。まぁどっちも十分とは言えませんが、選挙って言うのはベストを選ぶものではなく、ベターを選ぶものなんですから、不満はあっても投票しましょう。先人が参政権獲得のために流してきた血と汗と涙を考えたら、決して棄権なんてしてはいけません。ど〜〜しても小泉自民も菅民主も嫌なときは、飛び道具共産党だってありますし、マニア向け公明党だってあるんですから、棄権だけはいけません。
それにしても経営史の準備で憂鬱だ。。。だんだん逃げたくなってくるよ。絶対に2度と学会報告の連荘なんてしないと誓う秋の夜長です。。。
あと、もう星野さんのユニフォームを見ることはありません。青いユニフォームでも、縦じまのユニフォームでも、なんでもいいから着ていて欲しかった。でも、完全燃焼の闘将に、ここまでファンを楽しませ、元気をたくさん与えてくれた勇姿に、一中日ファンとして、ありがとうが言いたいです。長い間お疲れさまでした。
31日(金)
ようやくと経営史のレジュメが何とか形になって来ました。あとは読み上げ原稿を作りつつ、手直しを施していけば、学会当日に人里離れた山奥へ逃げると言う事も、まぁ無くなるんじゃないかと思ってます。政治経済学・経済史学会の方は、それなりの自信があったのですが(だから福岡で遊んでいられたと言う話もありますが)、今回は本当に吉と出るか凶と出るか、全く分からない状況でして、当日迎えてみないと我ながらなんとも言えない・・・。まぁ、裏番組に大河内先生の報告とかあるから、多分あんまり混まないだろうと想定しつつ、レジュメ部数を何部にするか思案中。八幡でのレジュメは想定通りだったんだけど、2年前の社経史は20部近くレジュメ足りないとか言う失態をしているし、今回はどうしようか。。。コピーカードがあと僅かなんだよな。。。
しかし、政治経済学・経済史学会の編集委員会も第2土曜だから、そちらの原稿提出もしなきゃいけないし、本当にあと1週間で読み上げ原稿と、論文と、両方出来上がるんだろうか。。。〆切りに追われると仕事ははかどるタイプだけど、流石に〆切りきつ過ぎっすね。学振の方はやっぱり外れたっていう通知来ていたし、頑張らないとなぁ。来年度の生活費どうしようかと、学会終わったらそろそろ考え始めないとヤバイだろうなぁ。貯金くずして減らしていくのは精神衛生上かなり良くないだろうし。。。
こういう時は現実逃避に、経営史が終わったら何をしようかと考えてみる。一つは映画だな。何が良いかなぁ。あと、12月1日にはコンサート誘われているし、冬だから美味しい日本酒飲みに後輩でもまた誘うか。それと、テレビ買って、信長の野望もやろ〜♪それにそろそろコタツを出してもいい季節だよなぁ。また今年もコタツ虫しよっ。