2004年1月

6日(火)
 少々遅くなってしまいましたが、皆様あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたしますm(__)m

 さて、昨日は熱田神宮へちょっくら遅めの初詣でへ出かけて参りました。まずは知恵の神様である上知我麻神社の方をお参りし、学業成就のお守りを買おうとしたら、800円。高っ!どうしようかと悩みながらふと見ると、1000円で御札があったので、200円しか違わないならこちらの方が良いやとお札を買う。次は本宮の方へ歩いて行き、手を水で清めようと思ったら木の上から鶏の鳴き声がする。熱田さんのとりも見られて満足しながら、お賽銭へ。さてさて、その後御神籤ひいてきました。

 14番中吉
 心落ちつかず苦労するが後半は良し。憂の中より希望は芽吹く。容易に決心を変えるな。多事多難を心せよ。
    (どうやら今年前半色んな事がありそうでして、皆様どうかお救いの手を)
 願望 思い通りになる(やったー!)
 学業 落ちついて励め(わかりました)
 方角 何れもよし(なるほどね)
 待人 突然来る(誰がくるんだ???)
 失物 出るも手間取る(困ったなー)
 旅行 よし、但し連の人に注意(え!?)
 商売 利多し進めよ(今年も儲けるか)
 争事 最後には勝つ(やっぱり苦戦かよ)
 転居 差支えなし(そうは言われても・・・)
 縁談 吉(毎年出るが本当か?)
 開運色 黄色(やっぱ金かよ!)
 病気 早く治る(かかりたくないんだが・・・)
 ってな慌ただしい1年になりそうで、退屈し無さそうなのは何よりです。

 日付は遡って年末年始は同窓会っぽい事が多いのですが、東京と名古屋で1回づつ、高校時代の友人達と飲んでまいりました。うちの高校は高校柄、医者している奴が多い訳ですが、〈白い巨塔〉に〈ブラックジャックによろしく〉と、医療ネタには尽きない訳でもありまして、色々と話してまいりました。とりあえず、深夜に交通事故にあったら、まともな医療は受けられず死ぬと思った方が適切なようでして、皆さん事故る時は病院が開いている時間帯にするよう心掛けましょう。特に研修医が始めて医療現場に出る、GW明けの深夜は最悪だとか。そのお医者さんの人生最初の患者になれるかもしれません。。。

 〈ブラックジャックによろしく〉の中でも何度も出てきますが、医者は先進諸国の中でも多い方でして、決して医者不足ではないんですね。単に金を狙っての個人病院が多く、病院数の多さが、1病院辺りの医者数を不足させているわけです。要するにそこらにいる開業医が、自己の留まるところを知らない金儲けを脇へ置き、程々の(っていっても2千万3千万でしょうが)年収で満足し、大病院へ収斂して行ってくれるならば、日本の医療問題の大きな点が解決するんですねぇ。解決方法も分かっているのに、人間の金銭欲を抑える手段は無い訳でして、今日も新たな開業医が誕生し、病院は医者不足になっていく訳です。。。

 さて、今年も金運は良いようですので株は儲けたい訳ですが、政治情勢が不鮮明なんですよねぇ。6月だか7月には参議院選挙がある訳でして、これに負けると、もしくはその前であってもイラクで大量の日本人死者が出ると、小泉政権が退陣して、自民党内での政権交代が生じる可能性があります。これが株にどういう影響を与えるか判らないから難しい。基本的にはアメリカ大統領選もありますし、年間を通せばアメリカに連られて上昇基調だとは思うのですが、小泉退陣後の顔ぶれによっては台無しにしてしまう可能性もありますし、読めないですねぇ。中期的には2月〜3月に一度下がり、4月か5月くらいからまた参議院選挙に向かって上がると思いますので、1月中に持ち株を殆ど処分して、2月〜3月に再び買いというところでしょうか。

 そう言えば帰省する前、妹からオリビアの体調が良くないと言う連絡が入り、長くないかも知れないので覚悟してきてくれと言う事でした。その際には、色んな人に愚痴ってしまい、御迷惑おかけしましたが、帰ったらちょっと気管支炎やっているものの、けっこうピンピンしていました。はい、妹にからかわれて騙されていただけでして、相変わらずの美犬ぶりですので、御心配なく。でもやっぱり年とったなぁって言う印象は否めず、黒いのが喜んで室内を飛び跳ね回っている間も、一段高いところでゴロゴロやりながら甘えるくらいで、往年の溌剌さは無くなってしまってるんですよねぇ。寂しい限りです。
 
 だんだん話が遡っていますが、今年は年賀状の用意を全くしないで、ぼ〜〜っと28日まで過ごしていましたので、31日の大晦日まで年賀状書きをしていました。元旦に着いたのなんてホンの少ししかないと思いますが、どうも申し訳ありません^^;っていうか、実家で書いたもので住所録不十分で書き忘れているところがありそうで怖い・・・困った困った。まぁ、行ける所は直接年始の挨拶でもしにまわるかなぁ。ってか、1月は政経経の手直ししないとね。年末出発間際に、経営史は所謂C判定で帰ってきたから、2回目の投稿しなきゃならないが、次ぎの〆切りは2月末だった筈で、それを逃すと5月末になっちゃうんだよなぁ。う〜〜〜む、目先の政経経をやって、経営史はなるに任せるのが現実的か。

 大晦日、痛いので格闘技系を見なかった我が家的には、紅白くらいしか見るものが無かったのだが、倉木麻衣は東寺から歌うは、ゆずは伊勢崎町の商店街から歌うは、やっぱり去年中島みゆきが黒部トンネルから歌ったのは大きかったなぁって思ったね。ホント。
っていうか、氷川きよし・SMAPで白組のトリをする傍ら、川中美幸と天童よしみが赤組のトリじゃ、あの大差の投票結果も分かると言うもの、もうちょっとNHKも考えれば良いのにねぇ。っていうか、年末年始は歌番組が多くてとっても満足、その後もCDTVをずっと見ていたのだが、やっぱ一番の名曲は雪の華じゃね?っていうか、31日から1日にかけて、あの曲は何回聞いたんだろうか・・・でも、レコ大浜崎はねぇ。SMAPも辞退、福山正治も辞退、森山直太朗も辞退、これで3年連続受賞してもねぇ。紅白がみゆき効果でステイタス上げた半面、レコ大の地盤沈下は激しいでないかい?

8日(木)
 普段学内で本借りるときは、経済と社研の図書館使うとほぼ事足りるんだけど、とある資料集を探していたら史料編纂所・法学部・国史しか持っていないって言う検索結果が。史料と法学部は閲覧だけで借りられないし、おぉ数年ぶりに国史で本借りるかぁって思いながら行ったんだけど、久しぶりで・・・S助手に今の借り方はどうなんですか?とかって恐る恐る聞いたら、前と同じでカードに記入してって言われ、よくよく見たら昔の貸し出しカードが残っていてちょっと感動。あれって保存期間どのくらいなんだろうか。てっきり無くなっていると思っていたのに・・・チャンとインスペクションまでに返すの覚えとかなきゃ。

 ところで、僕の場合は国史の出身者だから簡単な手続きだけで借りられるのだが、あそこの本て他のところの人間が借りようと思うとけっこう大変なんですよね。昨今は各図書館の予算が限られているせいで、他図書館が持っている書籍はなかなか購入してもらえない傾向があるのですが、学内で史料・法・国史だけっていう図書の分布状況って言うのも、どうなんだろうという気もする。やっぱりある程度公開している図書館が持っているかどうかを、図書購入の基準にして貰いたいよなぁ。でも、予算不足知っているから(って言うかヘビーユーザーで申請しまくりな自分的には)経図に購入希望出すのも気が引けるしねぇ。書いてる途中の論文用の史料だから名前出さないけど、けっこうメジャーで重要な史料だと思うんだけどなぁ。。。

9日(金)
 あぁ、そう言えば小泉さんが元旦に靖国神社参拝しましたねぇ。まぁそれ自体に関して、A級戦犯の合祀だとか中韓の内政干渉だとか、色々と内政外交で問題を孕んでいる繊細な問題ですが、まぁそれはひとまず置いておくとして気になる事を一つ。戦死者に関しては靖国神社と千鳥が淵に無名戦死者、それに原爆や空襲なんかで各地に慰霊碑とかがあって、慰霊施設が各地に散らばっているために、戦没者追悼の無宗教の施設を建設する計画があること。それがっとても気になるんですよねぇ。

 靖国神社が国家神道を体現している場である為に、それへのアンチで無宗教って言う話になっているんでしょうけど、ちょっとおかしいんでは?だいたい、慰霊とか追悼とかって言う発想自体が、何らしかの宗教性を帯びている訳であって、宗教の発生は死者の遺体を埋葬したところから始まったと言われるように、弔いと宗教って言うのは切っても切れない関係にある筈なんですよねぇ。それを、追悼施設をつくろうと言いながら、無宗教って何なんだいったい。。。この世の中のいったい何処に、宗教性を持たない追悼施設って言うものがあるんだか、全くこんな事をジョークでは無く唱えている奴らがいるんだから、空いた口が塞がらないと言うか、動物園でアシカのショーを見るのと大差ないと言うか。

 っていうか、イラク派兵に関してマスコミに報道自粛要請って、いったい石破防衛庁長官は何がしたいのやら。モーニング娘。を自衛隊のポスターに起用するくらいは笑えるが、ちょっとセンシティブな一方で無茶苦茶な事し過ぎなんじゃないだろうか。情報がテロに漏れて、自衛隊が攻撃されるような事態が生じるのを危惧するのは分かるが、それ以外の情報までシャットアウトしようという姿勢は違うんじゃないかって感じる。確かにマスコミは自分達に都合のいい報道をする傾向が強いが、だからと言って報道の自由を侵害するような行動には首を傾げざるを得ない。より多くのフリーを含めてた報道関係者に情報を公開することにより、より真実の状況が国民に伝わる事を政府は考えるべきではないのだろうか。

 さてさて、NHKの深夜ドラマが泉ピン子と宮崎あおいの〈ちょっと待って、神様〉になってます。話は有り触れた体の入れ替わりストーリー。泉ピン子の演技の上手さは今さら言う事無いのですが、宮崎あおいがとっても可愛くておすすめです。ちょっと優等生チックで、でも突っ張っているところがあって、そのくせ入れ替わりで泉ピン子役のオバサンぽさも出さなきゃいけなくってって難しいのですが、ちょっと無理している所は有るものの好演しています。ただ、アクの強さが無いから、今後人気が出るかどうかは微妙なんだけど、見逃している方がいましたら是非どうぞ。

11日(土)
 いやぁ、まだ年末年始を引きづっている様でなんですが、紅白歌合戦で森山良子が〈涙そうそう〉を歌っていて、あれの作詞が彼女だったって始めて知ったんですね。作曲がBIGINって言うのは有名な話だったのですが、夏川りみと森山良子とBIGINで歌った〈涙そうそう〉はとっても感動してしまいました。でも、この曲を森山良子が歌っていたら、ここまでヒットすることは無かっただろうなぁなんて思いながら。

 さらに、年末年始はヒットした曲のエピソードなんかもよく聞くわけですが、森山直太朗の〈さくら(独唱)〉。これって、最初は直太朗が、とってもいい曲出来たからお母さん歌ってって森山良子のところに持って行ったら、そんなにいい曲ならあんた自分で歌いなさいって、そうやって森山直太朗自身が歌ったっていう事らしいんですよね。あの裏声で奏でられる切ないメロディー、森山良子が歌っていたらあそこまでヒットすることも注目されることもなかっただろうなってね。

 で、〈涙そうそう〉と〈さくら(独唱)〉あんなにヒットした2曲を、彼女の前をスルーして行ったわけですよ。いや、これってホンとに凄くないですか?そしてヒット曲2曲をスルーした彼女には、再び〈さとうきび畑〉っていう素晴らしい曲が現れる事になるわけですよね。(正確には、注目されたのが後なだけで、リリースは良子の方が先だけど)なんだろう、すっげー不思議なんだけど、2002〜3年にかけて、森山良子は多分注目される運命にあったんだろうなっていう気がしますよね。普通なら〈涙そうそう〉を提供した段階で幸せの尻尾ははるか彼方へ行っているはずなのに、息子が変なの持ってくる。更にそれすらスルーしたのにドラマ主題歌として自分の歌が注目されてしまう。人生ってそう言う時ってあるんだなぁって感じさせる彼女のストーリーでした。 

11日(日)
 たまにはお勧めのお店でも紹介いたしましょう。パン屋さんなのですが、〈パリットフワット〉って言うお店でして、場所は不忍通りと本郷通りを結ぶ団子坂の途中、駒込学園って言う私立中高の目の前にあるパン屋さんでして、うちから歩いて5分チャリったらすぐっていう所にあります。ここのパンの特徴は、鶏卵・牛乳・バターなどを使わずに、北海道産小麦粉と酵母・水・沖縄の塩だけ(季節によっては発酵にキビ砂糖も使うらしい)で作っているんです。で、これがまた小麦粉の味がすっごく良く出ていて美味しいですし、ヨモギやカボチャやシナモンやが入るとまた格別。それにライ麦パンも豊穣な味を出していて大好きです。

 店名は〈パリットフワット〉なんですが、どちらかと言うとフワットと言うよりは、モチっとした食感のパンでして、かなり病み付きになって、最近はよく通っています。ところが、ここのパンはっきり言って高いんですよ^^;;;すっげー小さいパンが150円とかしていて、値札見ないで買ったら1つ350円のパンだったとかもあり、ちょっとかなり危険水域。おかげで最近、食費が急上昇してしまっているんですよね・・・でも、美味しくて食べないでいると禁断症状的に欲しくなるし、マジで困っているんですけどどうしましょうか。国産小麦使ったり、沖縄から塩取り寄せたり、どうみても、原料費がかかりすぎていると思われまして、おっとりしたおばちゃんが趣味でやっている感じのお店ですからねぇ。

 あぁ、そう言うわけで純粋にパンを売っている店でして、カレーパンみたいな惣菜系のパンはありませんし、メロンパンやアンパンみたいなのもありませんし、本当にパンの味だけを楽しむお店です。店舗も本当に小さくて、気をつけてみないと見落としてしまう程度です。入り口は団子坂側ではなく、わき道からですから更に判りづらいですし、千駄木近辺に住んでいる人以外にはあまり関係ない情報ですが、千駄木近辺にいる方は是非とも足を運んでみてください。絶対損はさせない美味しいパン屋さんです。高いけど。

13日(火)
 今年一つ目の映画を見に、〈ラストサムライ〉へ行ってきたました。トム・クルーズが横浜港から上陸するシーンに、三島辺りから見たんじゃないかって言うくらいドでかい富士山が登場した辺りから、ルーシー・リューが「やっちまいなっ」って叫んだ〈キルビル〉と同じ匂いがしたのですが、基本的にあの路線と大して違わないところを突っ走っていった映画です。

 大久保利通と山県有朋と井上馨を足して3で割ったような人物と、西郷隆盛と島津久光とインディアンの酋長を足して3で割ったような人物が、明治政府の近代化路線を巡って対立しています。しかも富士山麓から少し行った、たぶん南アルプスの山中の盆地に、函館五稜郭みたいな自治領域を残したまま、映像の中の日本は存在していたらしく、阿蘇の草千里みたいなところで決戦を迎えます。要するに、この映画の時代・地理考証は一切無視している映画でして、そのような突込みを入れ始めるとこの映画は成り立ちませんので悪しからず。だって、「水戸黄門は全国漫遊なんてしてないじゃないか!」って突っ込まないでしょ。あの大らかさが必要です。

 ただ、武士道って言うものを必死に理解しようとしたって言うのは見て取れますが、滅私奉公と尊王は、渡辺謙の役割が単純な西郷でなく、島津久光的な要素を入れてしまったために、もう訳分からない世界に突入してしまったのではないでしょうか。武士道というよりも忠誠、ロイヤリティーを扱っているといった方が適切であって、御恩と奉公の関係から御恩を取り払ってしまったところに、〈ラストサムライ〉の武士は存在します。そう言う意味では尊王を唱える志士のイメージで、武士を考えているのでしょうねぇ。

 演技は真田広之です。出番は少ないが真田広之が一番すばらしい。あと、小雪がとても切なげで、儚く美しく描かれているが、いきなり大胆に水浴びしたり、トム・クルーズにかしずいたり、ありえない脚本が気の毒か。渡辺謙はさすがの迫力ですが、年末の総集編アンコールで見た〈独眼流正宗〉の方が良かったかな。トム・クルーズは好演の方だと思います。映像的には草千里みたいな所での合戦シーンが迫力ですが、山々の描き方などが中国的で違和感。あと、桜は染井吉野を使ってほしかったなぁ。ありゃ何桜なんだ?

 あ、そうか、合戦シーンは〈戦国自衛隊〉みたいな感じで、戦国時代に近代武器が導入されたって言う、そんな形で戦ってくれています。確かに徴兵と武田の騎馬隊とかが戦うと、あんな合戦シーンを演じてくれるかもしれません。何せ、サムライは近代化を否定して銃を持ったりしませんからね。最近はテレビの時代劇だって鉄砲が登場するのに、西欧人のサムライイメージ恐るべし。

16日(金)
 とある出版社の方達と飲む機会があったのですが、編集者って言うのがどういう感覚でいるかって言うのが分かってとても楽しかったです。良い博論って言うのが必ずしも良い本として出版される訳では無いと言う事で、そう言えば昔野島さんが、博論は5人の読者に分かる文章を書き、専門書や論文は1000人の読者に分かる文章を書き、新書などは10000人の読者に分かる文章を書くべきだって言っていたのを思い出したりしながら聞いていました。あぁ、思い出しただけじゃなく喋ったな。

 でもやっぱり、数行書くだけの史料探すのや一つのグラフ作るのに、数日費やしていたりするのなんてしょっちゅうな訳で、一つ一つの資料にやっぱり愛着ってあるんですよねぇ。そう言うのを織り込んでいくと、どうしても冗長になってしまうし、史料に附随する解説なんかも必要になるし、論旨が見えにくくなってしまうって言うのはわかっているんだけど、でもやっぱり史料にも図にも愛着はある・・・編集者の方曰く、総じて歴史系の研究者の文章は冗長らしいが、誰しもやっぱりそうなんですかねぇ。あ、あと歴史系の人は総じて原稿を出すのが遅いとか・・・^^;;;

 そう言えば経営史の論文の訂正すべきコメントで、陶磁器業に詳しくない人間だと読み取りづらい部分があると言われていたのをフト思い、しかもあれやこれやを追加しろと言われている訳だが、現状で77枚だから、史料を削るしか80枚の枚数制限に引っかからない方法は無いですし、1000人に読みやすい文章書くように気をつけないとなぁって思案中。追加するっていう作業は、何か新史料発掘しろと言われると別ですが、それ程大変な作業ではない訳ですけれども、削るって言う作業はホンと並大抵の作業じゃないんですよねぇ。根本的に頭の中を整理し直さないと、論旨を損なうことなく削るなんて出来ないですし、はぁぁ困ったなぁ。

 あ、どうやらこのサイトにビールはあんまり好きじゃないって書いてあるんで、ビールを飲まないと思われているようですが、そんな事は全くありません^^;最初の乾杯の喉ごしは好きなので、1杯目はビールの事が多いんですよね。ただ、ビールだと酔えないからコストパフォーマンスが悪いって言うのと、酔う前に飽きてしまうのであんまり好きじゃないんですよねぇ。って言うか炭酸ですし、酔う前に腹が一杯になってしまって、ビールばっかり飲んでいるとなんか損した気がしません?

 さて、明日はセンター試験なのに雪が予想されていますねぇ。受験生は大変だよなぁ。

20日(火)
 年末のオリビアの病状は単なる気管支炎だった訳ですが、この子心臓が弱っているんですよねぇ。で、妹が心臓系の専門医のところに連れて行ったところ、心臓の弁が遺伝的にそんなに強くなくって、それが年齢的にも14歳で、人間で言うと70歳超えているもんだから、かなりボロボロだと言う事なんですね。病状の進行度合いでは、4段階中の3段階に位置しているらしく、3→4への移行を薬で極力抑えるという対処しかないと言う事なんです。ですけど、走ったり吠えたりした瞬間に、心臓の弁が急激に壊れてしまって、即死状態になる可能性もあるという事らしいです。

 人間だったらその状態なら入院で延命するとか、危険な行動をとらせないとか、そう言う対処の仕方もある訳ですが、本犬は自分の病状を認識していない訳でして、怪しい人(って言っても郵便屋さんとか、新聞配達とか、宅急便とか、妹の彼氏とか、誰にでもだが…)がやってくれば吠えるは、急いだ時は走るはで、来年の冬が迎えられるかどうかは何とも言えない状況のようです。彼女の死に目に会える可能性は殆ど無い訳でして、何時如何なる時にそう言う連絡が入るかもしれないっていう覚悟は必要な訳でして、なんか遣り切れないですよねぇ。

 僕がまだ高校1年の時にうちに連れられて来たんですが、もともと皮膚病抱えていたし、雑種だしっていう事で、親犬の飼い主さんは処分しようとしていたんですよね。で、そちらではあんまり可愛がられていなかったらしく、とっても警戒意識が強い子でして、うちら家族以外には決してなつきもし無いですし、うちら以外が差し出した物を食べることも無いですし(家族旅行行くとハンガーストライキしていた事もありましたっけ)、でもそれがまた可愛くって。

 寝る時は僕か妹のベットの中で、トイレ行きたくなると部屋のドア空けろっていうから、眠いのに叩き起こされて、冬はストーブの前からはなれず、夏はクーラーの下から離れず、おかげで冬に夏毛になって、夏に冬毛になっていた時期もありましたが、年がら年中犬毛を巻き散らかす困った子でもあったんですよね。高校の制服学ランだったもんですから、白い犬毛はよく目立つ訳でして、僕なんか無頓着に犬毛つけて歩いていましたが、妹はセーラー服のとるの大変だったみたいですねぇ。

 上京してからも、帰省するたんびに一番喜んで迎えてくれるのはオリビアでして、狂ったように掛けまわりながら出迎えてくれ、すぐに僕の服を犬毛まみれにしてくれるんですよね。でも、どうしても東京に戻らなきゃいけない日は来る訳じゃないですか。でもそうすると、オリビアは決して僕の顔を見てくれず、目を合わすのさえ避けるんですよ。こちらの離れたく無いっていう気持ちが通じるのか、とても不思議なんですけど、買物とか出掛ける時は挨拶してくれるのに、旅立ちの時に見送ってくれた事は一度も無いんですよね。

 はぁ、風邪で弱っている事もあって、少し感傷的な事を書いてしまった…

21日(水)
 学歴詐称の民主党国会議員古賀潤一郎が、テニス大会で優勝していた事まで詐称だったらしく、何から何まで嘘で固めた人生なんだとある意味感心する。世の中には虚言癖のある人っていうのはいる様でして、時々人の話で聞いたりする事は有りますが、リアルに国会議員になるまで嘘を付き通したのはある意味見事。それを見破った朝日新聞もご苦労さんっていうところでしょうか。県議時代とかは騙し通していた訳で、日本版キャチミーイフユーキャンでもつくれば、けっこう面白いストーリーになる事間違い無し。

 っていうか、僕は駒場時代目黒区に住んでいたのですが、あの時はうちの選挙区から、学歴詐称問題の先輩自称コロンビア大学留学野村佐知代が出馬していましたし、地元にいた時は新間正次が明大入学の詐称で逮捕されて報道も頻繁でしたし、けっこう身近なところで学歴詐称問題起こっていたので、まさかまだ繰返す人間がいるとは思いませんでしたけどね。今時、政治家の学歴で候補者選ぶ有権者がいるとも思えないのだが、本人にしてみれば糞真面目に体面とか見栄で、嘘ついていったんでしょうねぇ。

 ってな訳で、入学しか書いていなくて、卒業が書いていない自分のプロフをちょっくら反省。ちゃんと学位貰ってますです。学歴詐称じゃありませんよ(笑)学士号の学位記だって、修士号の学位記だって持ってますから。と言いつつ、ちゃんとあったか探したら見つかったので、ついでにプロフィールを更新しときました。学位って番号がついているんですねぇ。

25日(日)
 レンタして〈ロードオブザリング二つの塔〉を見ていた訳ですが、リングシリーズとハリポタシリーズをごちゃ混ぜに記憶している自分が今して、何なんだろうと考えた訳ですが、絶対にあのゴラムとトビーのせいですね。完全にキャラが被っていると思うのですが、そんな感想と錯覚を抱いているのは僕だけでしょうか。。。っていうか、ファンタジー世界では、僕が知らないだけでエルフやドワーフと同じ位、スメアゴルっていう種族は一般的なのか?

 それにゴッドファザーシリーズもインディージョーンズシリーズも、それぞれ一話で完結しているから楽しい訳であって、ハリポタやバックトゥザフューチャーシリーズだって、何だかんだ言って一話でストーリーは完結している。それに比べてリングシリーズは、それなりに大きな戦いを途切れに置いているが、結局一話の終わりも二話の終わりも旅の途中な訳であって、中途半端感から抜け出せていない。1話から時間が経っているので、ストーリーを思い出しつつ最初は見なきゃいけないし、こういう映画は3話連続で見られる環境じゃないと、本当の所は楽しめないんじゃないかと思います。

 で、映画のほうなんですが、要塞での戦闘シーンが秀逸でして、中世ヨーロッパ世界の戦闘シーンを見事に描き出しています。映画館で見たらさぞかし圧巻だっただろうなと思いつつ、3時間も映画見続けるのも面倒だなと思いつつ、あんなに長々とやっているのに原作ファンには端折り過ぎだと怒られ、なんやかんやと大変な映画ですが、あのヘルム峡谷での篭城戦を見るために第2作目はあると言っても過言ではないでしょう。日本では篭城戦って言うのがリアルじゃない訳ですが、数年絶えられる要塞を築いていた西欧中世世界ならではの美しいシーンです。 あと個人的には森の住人、エント達がいい味出していて好きですかねぇ。焼き払われた森を見て、この子達がドングリの頃から知っていたと憤るシーンなどは、コンピューターグラフィックの進歩に感謝っていう所ですかね。

 さて、昨日は後輩の結婚パーティーに行って参りました。同期の結婚式とか、先輩の結婚式の2次会とかには行き慣れていますが、後輩のって言うのは初めてかな。なかなか不思議な気分。奥さんの方は、友人達からの話では聞いてはいたんですが、実際見るのは初めてでした。でもなかなか可愛い子で、デレデレしているバカップル振りが楽しかったです。出し物も皆なかなか凝っていて、とっても楽しい時間を過ごす事が出来、懐かしかったし参加できて良かったです。ご苦労様でしたm(__)m

29日(木)
 北朝鮮への経済制裁を可能とする外為法の改正案が、ようやくと衆議院を通過したようです。小泉訪朝によって、北朝鮮の国家的な拉致犯罪が明かになったのが2002年9月17日ですから、早くも1年3ヶ月も経過してしまったと言う事です。前回の総選挙では、北朝鮮の拉致に加担した社民党も壊滅的な打撃を受け、国民の強い意志が明かになったのは良かったのではないでしょうか。それら国民の声も受けての外為法改正でして、まぁ1国だけで制裁といって限界があるので、直ちに実行力を持つと言う訳では無いのですが、狂った独裁国家に対していい圧力にはなるのではないでしょうか。

 拉致被害者家族1人に対して、10億円だとか20億円だとかの身代金を要求しているようですが、あくまでも拉致犯罪が有利なビジネスだと言うメッセージを与える事が無いように、断固として国際社会に北朝鮮の犯罪を訴えつつ、正攻法で被害者家族の奪回と、曽我さんのお母さま始め、拉致の疑いのある行方不明者達の調査を行わせるよう要求してもらいたいものです。中には拉致の過程で殺されてしまった被害者や、都合が悪くなって処刑されてしまった被害者もいるかもしれませんが、神隠し的に行方不明扱いにされるよりも、安否を含めて真実がわかる事が被害者家族のためではないでしょうか。

 また拉致被害者の問題は、単に拉致被害者とその家族だけの問題ではありません。事件の舞台は一部海外で拉致された人を除けば、日本海沿岸の海岸だったり、原さんの様に大阪の北朝鮮系中華料理屋だったり、ほとんどが日本国内で生じた問題です。敵国の犯罪者が闇夜の海岸から上陸し、犯罪を働いて逃げて行くと言う、そのように国家主権を無視した敵対行為に対し、断固としてその不法性・犯罪性を国際社会に対して訴え、直接に交渉し、有耶無耶に放り出されないようする必要があります。日本国としてそれを有耶無耶に処理するのならば、我々一国民が敵国から安全を脅かされる事となった時、日本と言う国を信用できなくなってしまうでしょう。またその様な不信を国家に日常的に抱かなければいけない状況は、国家と国民の在り方として不幸でしょう。

 拉致と言う国家犯罪を隠蔽したい北朝鮮に対して、常にそれを風化させないような絶え間ざる努力が、日本の外交には要求される事となるでしょう。単なる交渉カードとして金や米をせびる北朝鮮に騙されず、拉致被害者家族の帰国と、拉致の可能性の高い行方不明者の捜索が、一日も早く実現する事を国民あげて応援するのもまた重要だと思います。