2004年3月 |
2日(月)
やっぱり〈ミスティックリバー〉のショーン・ペンが主演男優賞でしたねぇ。見れば納得できますよ。本当に素晴らしかったんですから。ただ、今年のアカデミー賞を見回して見ると、〈ロードオブザリング〉とピーター・ジャクソンは3部作をまとめて、レニー・ゼルウィガーは〈ブリジットジョーンズの日記〉と〈シカゴ〉分をまとめて、ショーン・ペンも〈デッドマンウォーキング〉〈ギター弾きの恋〉〈アイアムサム〉に続いてのノミネートで初受賞と、今まで受賞しててもおかしく無い人達が、軒並みまとめて受賞したって言う感じですね。助演男優賞のティム・ロビンスだって、〈デッドマンウォーキング〉の監督賞とっててもおかしくなかったんですから。リングが11部門を受賞していると言っても、俳優部門は取っていないですし、脚本賞は〈ロストイントランスレーション〉のソフィア・コッポラが取っていたりと、実はバラケにバラケまくった年と言って良いでしょうねぇ。
ところで株価がまた上がり始めましたねぇ。僕の今年のお勧めは2776のクリムゾンっていうカジュアル衣料の輸入商社なんですよね。夏物衣料が中心の会社でして、昨年は異常冷夏だったおかげでとんでもない決算なのですが、今年もまた昨年並みの冷夏って言う事は無いでしょうから、今の水準は買い時なんでは無いかと思って参入です。猛暑を期待しての購入なんですが、どうなんでしょうねぇ。実はもう一つ、3次元グラフィックスLSIのリアルビジョンって言う会社にも注目していたのですが、買うかどうか迷っているうちに上がってしまいました(ToT)もう一回下がったら買いたいんだけど、もう下がらないだろうな…
Wさんのバイトもようやくと終わり、経営史の再提出も2月末日の〆切りに間に合わせ、政治経済学・経済史学会(旧土地制度史学会)のゲラはまだやって来ない中、次は中村隆英先生の研究会で何か報告しろと言うお声掛けを頂きまして、目下それに向かって思案中…新しいネタは用意できないですと申し上げたのですが、今までのをまとめなおす感じでもと言う事で、博論の準備も準備の構想を報告して来ようかと大それたことを計画中。でもそういや、経営史に書評書いたんだよな、俺…。被告席に立たされる気分で行くしかないよなぁ…
3日(水)
またやっちまった。パソコンがどうしようもなくなってリカヴァーから入れ替えたのだけれど、自分のサイトの公開代理はODNがしていて、そのパスワードを紛失してしまいました…って言う訳で、パソコンはあるのですが、また1週間から10日ほどは更新出来なさそうですね。。。ネットの接続や、メールやらのID&パスワードはとってあったのだが、そんなパスワードまで必要だったとは…
6日(土)
母親と喧嘩中です。テレビや新聞で、アリコやアフラックの方が驚く程安い金額で保険やっているから、そちらの方が良かったとグダグダと電話してくるものだから、さすがにイライラきています。たしかに基本料金はアリコやアフラックの方が安いのですが、安いには安いなりのシステムがある訳でして、そのシステムは自分には利が少ないと思ったから態々避けているのに、まったく頭に来る。
だいたい、アリコの終身保険の場合、癌や成人病の特約が10年の定期になっており、10年後に確実に掛け金がアップするシステムな訳で、これは29歳で保険を始める人間にはきわめて不利なシステム。50代や60代の人間が、そろそろ保険を増やそうかって言う時にはいいのかもしれないが、20代や30代にはお勧めできないと感じる。
アフラックの方は、成人病特約の給付が65歳以下だと一回だけ50万のみ(65歳以上だと一回のみ100万)って言うことで、うちの父親見ていれば再発の危険性もある訳で1回のみは賢くないし、父親50代で心臓来てるし、祖父は60代前半で脳溢血だからこれも賢くない。
しかもアリコにしろアフラックにしろ、癌はケアが厚いんだけど、成人病へのケアは薄いんですよね。日本人の死因から見れば、癌特約が厚いのは好ましいんだろうけど、うちの家系から見たら癌特約の手厚さは結構どうでも良い筈で(まぁあくまでも確率論だから、実際は自分が癌で死んだりするかもだから人生面白いのだが、それはまた別の話で)、わざわざ成人病ケアの高い保険会社を探したのに頭に来る。
さらに、僕が契約した会社の場合、契約時に決めた年齢まで掛け金払えば、終身ケアされるシステムで、終身掛け金を払い続けるアリコやアフラックは、長生きするつもりの自分的には気分が悪い。男性の平均寿命見て保険会社も掛け金決めているんだろうが、基本的にストレスは少ない生活しているので、平均以上は生きて元を取ってやるつもりなんだから、ある程度払った後は只でケアだけ受けられる(倒産解散しなければ)って言うのが理想な訳で、それでソルベンシーマージン比率とか、解約率とか、各社調べて決めた訳で、でも、そんな話してもまったく理解せずCMでの基本料金の安さでウダウダ言われたら頭に来る。。。
7日(日)
オリビア もう長くないようです。犬の時間って言うのは人間よりもかなり速く流れているようでして、お正月の時点でも無茶苦茶元気と言う訳ではなかったのですが、ここ数日の寒さもあったり何やりで、夜もなかなか眠れないくらいに心臓に痛みを抱えているようです。このままいくと、たぶん肺水腫を併発するだろうと言う事でして、5月の社経史で大阪行くついでに実家に寄ろうと思っていたのですが、そこまでもつのは難しそうです。往時は10キロ以上あった体重も、7キロ程まで落ちてしまったとかで、たぶん本当に病魔と戦っているんだろうなぁ。ただ、3月いっぱいは色々と東京を空けられない事情も多い訳でして、生きているうちにもう一度会いたい。
吠えるたびに心臓に負担がかかっていくのだが、本犬はそんな事全く認識しない訳で、本当は入院させるって言う手段も有るんだけど、そんな事したら鳴きまくるのは分かっている訳で、病院へちょくちょく連れてってはいるようだけど、抗生物質ももうすぐ効かなくなるでしょうって言う事で、もしもの場合も覚悟してくれって言う電話が入りました。19日過ぎたらどっかの週末を利用して帰省するかもしれません。何とかなってくれないんだろうか…
9日(火)
台湾で総統選挙まであと僅かとなっていますが、陳水扁現総統と連戦国民党主席がかなり接戦を演じているようでして、はてさてどちらが勝つ事になるのでしょうか。学部1年の頃に台湾行った時には、連戦氏は当時首相だったのかな?彼と会ってきてバッチリ記念撮影もゲットしている身としましては、連戦氏を応援したい気もしますが、中台関係とか、いまいちどちらが日本にとってプラスなのか判然としないので、まぁ中立って言う事にしておきましょうか。
ところで、先日ご紹介した2776クリムゾンが、予想に反してかなり速い出足で値上がりを始めてしまいました。株買い始めて最もベストタイミングで買った株になるんではないかと思います。でも僕の場合、基本は中期から長期でして、こんなに短期で上がり始める株の売り時って良く分からないんですよね…^^;;;取り敢えず目標はPER30倍〜40倍だと考えていたのですが、短期の流れに乗ってしまった株ってどう動くんだろう…上なのか下なのか分からないが、まぁ駄目だった時は中期から長期の最初の予定通りになるだけだし、でーんと構えておくとするかぁ。
10日(水)
構内では前期試験の合格発表などしているんですねぇ。全くチャリ難いったらありゃしないが、まぁ自分も10年前は嬉しさのあまり邪魔臭かったろうから、今日だけは目をつぶりましょう。しかし毎年の事とは言え、合格した受験生と不合格だった受験生って、出しているオーラが全く違いますから、一目で分かってしまうだけに気の毒…自分は1年目は失敗していますし、2年目は合格していますから、どちらの感覚も分かる訳ですが、29歳にもなって振り返れば、1年くらいの足踏みなんてほとんど差などないと思うんですけど、当事者にしてみればまさに天国と地獄なんですよねぇ。
ところでここ赤門総合研究棟は、前期試験には不合格だったけれども、後期試験の足切りはクリアしたって言う受験生に、受験票を渡す場だったりしますから、何とも言えぬ顔した受験生や親子連れが多々見られまして、僕は1年目は完全不合格だったのでその立場になったこと無いので良く知りませんが、宙ぶらりんでモヤモヤした1週間を過ごす事になるんでしょうね。しかし、誰も僕にサークル勧誘のビラとかを配ってくれないから寂しい。Lecや早稲田セミナーや、民青にまで無視されてしまった…
14日(日)
ちょっくら伊豆長岡まで温泉につかりに行って来ました。踊り子号に始めて乗ったのですが、あれは普通の電車ですねぇ。もっと信濃みたく特急っぽい感じの電車だと想像していたんですが、あまりにも普通の電車で拍子抜けでした。ただ、伊豆長岡まで(っていうか修善寺方面)はグリーン車が無いもので、伊東とかなら1000円も追加すれば快適なようなんですが、やっぱり2時間以上あの座席に座っているのは辛かった…でも、伊東方面じゃなく修善寺方面へ行ったのは初めてでして、西伊豆って言うのを一度体験してみたかったんですよね。
宿の方は〈吉春〉っていう旅館にしたのですが、何が良いかって温泉が7つもあって(正確には特別室には部屋付きの露天風呂があるのですが、そこまでは金出せなかったので一般客で入れる温泉数です)、うち5つは貸し切りで、一番人気の〈木漏れ日の湯〉だけは何時行っても誰か入っていて駄目だった(本当は並んで待ってれば良いんですけどね、温泉旅館まで行ってそれは面倒だったし…)んですが、残りの6つのお風呂は堪能してきました。
普通の男湯は大浴場+露天風呂+サウナで、これは出発日の朝入ったんだけど、サウナって気持ち良いですね。しかも高温サウナではなくて中温サウナだったので、どれだけでも入れるよって言う感じで、汗たらたら、悪いものが排泄されていく感覚が気持ちよかったです。到着日の最後のお風呂は女湯(21時〜24時までは男湯と交換)に入ったのですが、これは大浴場+露天風呂2つでした。男湯と比べて見晴らしは悪い(翻せば外から覗かれないんですね)ですが、庭園っぽい所に露天風呂って言うのも情緒たっぷりで、しかも23時位に行ったので貸し切り状態だったのも御得でした。
夕飯食った後に行ったのは、まずは〈オリーブの湯〉でして、ジャグジー風呂です。360度+下からジェット噴射を受ける訳ですが、これがマッサージ状態で超気持ち良いったらありゃしない。庭のベンチはいらないだろとも思ったが、ちょっと洋風な景観が作って有りまして、夏とかだと日光浴も出来ていかったかも。それと〈さくらの湯〉も入ったんですね。まだまだ桜には早かったのですが、それでも幾つかの蕾は開いていまして、今年は全国的に桜の開花は早そうですが、一足先に夜風に吹かれながら桜を愛でて来ました。まさかもう咲いているとは思わないからビックリした喜び。あと、此処は脱衣所にちょっと細工がしてあって、やられたぁって言う感じです。遊び心が粋ですなぁ。
夕食は土地柄お刺身が絶品だったのは言うまでも無いのですが、蕨も美味しかったなぁ。筍も旬でして(漢字並べると変だが)、姫竹を焼いたのが良かった。季節を頂いてるでしょ。そう言うのって幸せですよね。お味噌汁は赤出汁で牡蠣が入っていて、これも美味い。桜餅も桜葉の塩梅が絶妙でして、春ですねぇ。ボリュームたっぷりに、日本酒を頂きながら堪能する懐石料理。美味い酒と美味い肴、日本人に生まれて良かったって感じる瞬間ですよね。はぁ、我ながら贅沢だぁ。
食事直前にもお風呂入っているのですが、〈ハーブの湯〉に行ってきました。お風呂自体はとっても小ぶりでして、ライオンがよだれ垂らしている蛇口あるじゃないですか、あれだったんですが、普通のお風呂だったんですね。ただお湯に浸かっていたら、風に吹かれて庭から良い香りが。あれはユーカリなのかな?違ってたら大ボケだけど、その良い香りがふわ〜って漂って来て、たぶん季節によって強く香るハーブは区々なんだろうけど、癒されますよぉ。
到着して一番に入ったのが〈もくれんの湯〉でした。もくれんの白い花びらが可憐でしたが、このお風呂は今が1番の季節ですねぇ。しかも浴槽が総檜でして、ちょっと熱めのお湯だったのですが、一番最初って言う事もあって1時間以上入っていました。すると、木蓮の木に多分百舌鳥だと思うんだけど、けっこう大きな奴がとまったりして、鳴いてはくれなかったけれども東京ではまず出会えない訳ですし、しかも檜風呂から見上げると、白い木蓮の花の中に百舌鳥ですよ、やっぱり嬉しいですよねぇ。伊豆まで出掛けた甲斐があるっていうもんです。
って、とっても楽しい時間を過ごしてきた訳ですが、仲居さんがとっても良い方で、やっぱり旅館の良さには仲居さんって重要な要素ですよね。当り外れだけでなく、相性とかもあるでしょうし、今回の旅行はとても良い仲居さんに当ってラッキーでした。是非旅行に行かれる時には伊豆長岡の〈吉春〉を候補に入れて見てください。損はさせませんよぉ♪
18日(木)
田中真紀子前外相の長女のプライバシー暴露記事に関して、裁判所が週刊文春の発行差し止めを命じた事が、けっこう大きな話題になっています。いくら超有名人の娘であると言っても、別に議員でもなければ、立候補する予定も無く、その他公職に就いている訳でもない。そんな一女性の私生活を赤裸々に描く非道が、言論表現の自由の問題として取り上げられているのが、この国の言論と表現の自由を巡る先人達の死闘を思い出す時に、情けないと言うか馬鹿馬鹿しいと言うか、いやはやまったく相変わらず…
そもそも1875年の新聞紙条例、民権派による藩閥政府批判を弾圧するために設けられたこの法律に始まり、保安条例や、治安警察法、治安維持法などの該当条文から、そして戦時下の運用面での検閲強化へと、時の政府への反対を弾圧する手段が様々に構築されていた訳で、その反省からWWU後は極力検閲に当るような事はせず、出版差し止めなども余程の事に限ろうと言う流れだった訳です。それが、相変わらずのトチ狂ったマスコミが、有名人の娘と言うだけで民間人の私生活を好き勝手書きまくり、言論表現の自由への干渉に大義名分を与えてしまった事が腹立たしい。文春と言えば山崎拓前自民党幹事長の性生活を書いた週刊紙でして、まぁ、自民党幹事長の性生活までは10000歩譲って公共性があったと仮定しても、1代議士の娘の私生活(犯罪とか犯しているなら兎に角そうでは無い訳で)に何の公共性があるのやら…
しかももっと腹立たしいのは毎日新聞の社説。「私たちはゴシップ記事を読む自由もまた守られるべきであることも忘れたくない。」と書いているんですね。ちょっと待ってくれ、我々国民は、アンマン空港で爆破事件を起こした毎日新聞記者のゴシップも、この前毎日新聞社主が監禁されていた毎日新聞社内のゴシップも、ぜんぜん知らされていない訳であるが、最もそれらの情報に接する機会もあり、多分情報も最も知っているであろう毎日新聞記者達に、「ゴシップ記事を読む自由」なるものを侵害されているとしか言い様が無い。自分達の報道したい情報だけを垂れ流す自由を声高に主張し、自分達の報道したくない情報は報道しないその姿勢が1番の疑問である。思い上がりとしか言い様が無い。
モラルが無い処には、否が応でも規制を入れられてしまう訳で、本来なら報道人のモラルで、民間人の個人情報を暴露するなんて止めるべきでしょう。政治家や高級官僚等への切り込みは報道人の本来の職務だろうし、芸能人等は私生活の切り売りでやっている側面が強いから、持ちつ持たれつの共生関係なんだろうが、民間人に同じ態度で挑んだら、それは最早権力による横暴以外の何物でもない。その境目を逸脱してしまった今回の暴露記事への対応としての裁判所の判断。今のマスコミの現状を見ていると、本来なら好ましくない自体ではあるが仕方ないんじゃないだろうか。モラル無きマスコミは、何らかの規制を受けるしかないでしょう。ただこれを契機として、政治家始め公人の不正等への追及や反対意見が検閲を受けるような自体は避けなければいけない。マスコミにはモラルは無いんだから、どの辺までが公人に当るのか、手取り足取りそれをルール化するしか無いんでは無いでしょうか。さてさて兎に角、明日の本判断はどうなることやら。
25日(木)
おニャン子クラブの名曲に作詞秋元康で〈じゃあね〉って言うのがあるんですけどご存知ですか?
春は〜お別れの〜季節です。みんな旅立って〜行くんです♪
淡い、ピンクの桜。花び〜らも、お祝いしてくれます♪
なんかここ数日、この曲が頭の中でリフレインしていて、3分咲くらいの桜の枝を見つめたりしていますが、まずはいかりやさんが亡くなった事でしょうか。
ドリフ世代として、踊る大捜査線のファンとして、旅立って行ったんだなぁって言うのがとっても感慨深いんですよね。昨日もテレ朝でドリフの特集やっていましたが、本当にあの笑いが大好きだったんですよね。時代は多分、作られた幅広い層に受けるドリフ的笑いから、仲間内をちょっとかじった中で共有出来るひょうきん族的、そしてとんねるずからダウンタウンなんかへ繋がる笑いを求めていたのであって、そう言う意味では取り残された笑いなんですけどね。でもでもドリフの笑いって、やっぱり心の底から笑えますし、今見ていてもぜんぜん古さを感じない笑いなんですよ。時代を感じ取ったひょうきん族やとんねるずやダウンタウンの笑いって、常に旬を求める笑いだと僕は思っています。だから、今あだもちゃんとか見ても、あみだばばぁとか見ても、たけちゃんマンとか見ても、やっぱり失笑が入ってしまうのに対して、ドリフの笑いは素直に笑える。20年も30年も前の笑いが、未だに笑えるって素敵じゃないですか。長さんは、あの笑いを作り上げるために本当に怖くて、厳しかったらしいですねぇ。人に笑われるんじゃなく、人を笑わせる。そういう笑いの文化を追及したいかりや長介氏に黙祷。
そして和久さんです。織田裕司とのベテラン刑事と新米刑事って言う、本当にありふれた設定なんですが、とっても熟達した、味のある演技だったんですよね。背中に哀愁を感じるというか、人間としての深みを自然と醸し出していた俳優さんでして、和製モーガン・フリーマンなんても呼ばれていましたが、そのくらいの存在感でした。年とれば誰でもあのくらいの枯れた演技は出来る、なんていう素っ頓狂な事をほざいた3流映画監督もいましたが、単に枯れた演技じゃないですよ。飄々と枯れている部分も、静かだけれど熱い怒りも、とぼけたコメディタッチな部分も、すべてを絶妙なバランスで演じ切っていたのがあの和久さんですよ。織田裕司も柳葉敏郎も深津絵里も水野真紀もユースケ・サンタマリアも良い役者さん達ですが、長さんの渋みがなかったら、踊るシリーズはもっと薄っぺらな作品になっていたと思います。もう、指導員として湾岸署に現れる事も無いんですねぇ。名優いかりや長介氏にも黙祷。
さてさて実生活の方に戻りますと、昨日で家庭教師を終わりました。兄妹を教えていたのですが、お兄ちゃんの方は4年弱、妹の方も1年半ほど教えていた訳でして、茗荷谷へも毎週毎週、そんくらいの期間通っていたんですよねぇ。僕の英語の家庭教師がどのくらい役に立ったのか、自分でも不安なところもあります。何でこんな事が分からないんだろう、何が分からないのか分からない、っていう試行錯誤の中で教えていまして、どうしたら分かって貰えるんだろうかっていつも悩んでいる困った先生でした。そう言うもんだから暗記してくれって言っちゃってる時もありましたけど、他人に納得して理解して覚えてもらうのって、なんて困難だろうっていう事を教えられましたねぇ。本当に感謝しています。
そしてもう1つのバイトである図書館の夜間閲覧の方も、30日がラストです。余談ですが何気に職員の方々もけっこうたくさん春の人事異動で総図や農図などへ行かれてしまうので、経済の図書館は4月5月は大パニックだと思います。当分の間、経済図書館の利便性は低下しそうですが、まぁ、人事異動じゃ仕方ないですよね。。。あ、それで、図書館って請求すると本が出てくるのは当然だと思っていたんですよ。しかし、実際中に入って関わってみると、単に図書館って出納だけしているんじゃ無いんですよね。書籍の管理だけではなく、他図書館との融通や、図書館のサイトでのサービス、時にはどんな本を見れば良いかと言う質問、コピーやPCやマイクロなどの利用者へのケア等等々、研究者が存在するためには図書館て言うのは不可欠の存在な訳でして、それを大きく感じた1年半でした。しかも、図書館にいる時間が長かったため、本の出納のついでにいい史料見つけたり、いい本見つけたり、いいアイデア思い付いたり、本当に貴重でした。まだまだ図書館を十全に使いこなせていない人多いんじゃないですかねぇ。自分も最後の最後まで新発見したりしています。もっとみんなで図書館を有効活用しましょ。
それに、今年は僕が学部5年(1留してますからね)の時に学部1年だったサークルの後輩達が、ついに修士も終わって就職してしまいます(留年したおかげでまだ学生の奴もいるけど 笑)し、けっこう色々ある春なんですよねぇ。4つ下の後輩が、上京したての1年生でやってきてから修士を終わって出ていくまで、それでも相変わらず大学(しかも本郷:文学部から経済学部まで若干移動はしたものの)にい続ける自分の変化の無さと、周りの流れていく時間とのコントラストが感慨深いです。
と言うわけで、4月からは経済の助手をさせて貰う事になりました(昨年末にはもう決まっていたんですけどね)。2+1年の契約でして、まだ若干本郷にいる時間を頂いたと言う事ですね。とりあえず今日はご挨拶だけと言う事で、色々悪い頭捏ね繰り回して考えているのですが、それはまた後日。
28日(日)
六義園でしだれ桜を見てきました。今日までライトアップしているので行ったのですが、まだまだ満開にようやくと到達したところで、ぜんぜん散り始めていないんですよね。桜は散り行く姿が美しいって言っているのに、何でこんな段階でライトアップ止めちゃうかなぁ。たぶん年度代わりで、色々予算の都合とかもあるからなんだろうが、もうちょっと観客の事を考えられないものかと思ういますね。ところで、暗闇で足を踏み外さないように、昼間に比べて立ち入り禁止区域が増えているのが残念ですが、あのライトアップの光景は柳沢家の人間達さえも堪能できなかった贅沢さでしょうし、まぁ一応良しとしておきましょうか。この分ですと、都内の桜は来週末が絶好の見頃になりそうですねぇ。上野公園も七分咲きとからしいので、今週前半に満開となり、後半にかけて花びらを散らすと言うところでしょうか。う〜〜〜待ち遠しいですね。
さて、今年のプロ野球順位予想です。去年のパリーグのように当てたいものです。
セ:1位:中日 2位:阪神 3位:ヤクルト 4位:横浜 5位:広島 6位:読売
パ:1位:ダイエー 2位:日ハム 3位:西武 4位:ロッテ 5位:近鉄 6位:オリックス
って言う事で、日本シリーズは中日vs日ハムを希望します。