2005年2月

2日(水)
 三宅島が噴火をしたのが2000年の夏、全島避難が同年9月1日のことですから、彼是4年以上前、まだ僕が修論の第一稿を書き始めた頃なんですね。それからの4年5ヶ月ですか。長いなぁ。しかも帰島が始まったといっても、全員に防毒マスク所持が義務付けられての帰島ですから、今後の復興を合わせて考えると、これからもまだまだ困難は待っているんでしょうね。安全に故郷を離れているよりも、少々危険でも故郷の地で復興を図りたいと言う気持ちは痛いくらい感じられますね。この4年5ヶ月の間に、お年寄りを中心に人口の5%ほどが亡くなったとかで、避難生活でのストレスっていうのは、安全だけでは補えないようです。

 一方で新潟は18年ぶりの大雪とか。何でこうも因果なんでしょうかね。わざわざ今年を選んで、建付けの悪くなった家屋に雪を降り積もらせなくても良いじゃないかとも思わされます。被災者のために大浴場を開放していた旅館が、雪の重みで倒壊生き埋めなんていうニュースも先日流れていましたが、どうにもこうにも遣り切れない。名古屋辺りですら雪が積もってオリビアとチェリ蔵の散歩に行けないくらいなのに。。。しかし、地震で弱った家屋に2メートルの積雪って、どうしろって言うんだろうか。

 ところでビデオデッキが壊れていたので、今日買い換えてきました。テレビデオのビデオ部分の死亡にともなって買い換えた前台が、酒を与えたわけでも無いのに突如酩酊状態に陥ってしまったので、もはや再起不能と判断してです。かれこれ6年くらいは使っていたんですが、まだまだ使い続けられると思ったんだがなぁ。突然の出来事だった。。。DVD機能を付けようかどうか悩んだんだけど、DVDの再生だけならばプレステで十分だし、録画ならビデオで十分だしと言うことで、今回もビデオ専用デッキを買ってきました。VHSと言えばVictorでしょ、っていうことでメーカーもあっさり決め、Victorの一番安いやつ買ってきました。次の買い替えの時には、ビデオなるものは存在するんだろうか。

7日(月)
 今日はNHKと朝日新聞の問題ではなく、その前に立ち上った話を考えてみることとしましょう。紅白も担当するプロデューサーの製作費横領、夜の帝王と呼ばれたソウル支局長の領収書水増し、編成局での10年以上のカラ出張等々々、数え切れないくらいの不正事件をNHKは行い続け、それがNHK内では全くチェック機能が働いていなかったっていう事態です。年末に行われたタコ坊主の茶番劇が、醜態を晒しつつ、国民に更なる不信感を植え付けたのは記憶に新しいところでもありますが、その後さらに巨額のタクシー代なども発覚したようです。

 しかし、何故こんな事態になっているのかと言えば、ひとえにNHKに金が余っているからでしょう。昔々、街頭テレビに人々が群がっていた時代だとか、皇太子御成婚で白黒からカラーテレビに買い換える家庭が出始めたという時代ならば、放送網を拡充させるために、既にテレビを持っている世帯から資金を徴収すると言うのは意味があったのかもしれない。家具調で鎮座ましますテレビ様を囲む一家団欒、そういう光景が繰り広げられていた時代には、受信料っていうのはあまり違和感がなかったのかもしれない。

 ですけど果たして現在、そんなシステムが機能する時代なのか?だいたい、世帯ごとの受信料っていうのが意味わかんない。家庭に5つテレビがあっても受信料は増えないのに、息子が下宿したら受信料が発生?人を愚弄にしているのか?大邸宅に30個テレビがあっても2000円だかなのに、3人の子供がそれぞれ下宿したら、4世帯分の8000円を月々払えって、明らかにシステムが破綻しているだろ。そもそも世帯で徴収しようっていう発想が、前時代的であって非合理的。人頭割にするか所得割にするか財産割にするか、やり方は色々あるだろうが、世帯割っていうのはあり得ない。愚の骨頂。現在でも7割〜8割の世帯しか受信料を払っていないようですが、それに加えてポータブルテレビ、カーテレビ、携帯電話の機能としてのテレビ等、受信料が発生しないテレビもあるんだからもうわけわかんない。それなのに世帯から受信料を取り続けようという不思議。

 だいたいNHKは不必要な番組が多すぎるんですよ。ニュースとドキュメンタリーと若干のドラマを作っていれば良いのであって、バラエティや歌番組や中継番組なんていらない。そういう所で無駄使いが発生し、裏金になっているわけで。そんなもの放送するよりも、過去の名作を放送してくれた方がよっぽど国民のニーズに適っているし安上がり。NHKアーカイブスの時間を増やせば良いんですよ。あれらの映像は国民の財産でもあるんだから。そうすれば無駄な支出も無くせるし、世帯で受信料とるなんていう馬鹿げたシステムもやめられる。小泉首相も郵政民営化などよりもNHKを何とかすべきですね。

8日(火)
 今日もまたまたNHKの話、って言っても大河ドラマ〈義経〉についてですけど。視聴率がどうやらヤンクミの〈ごくせん〉を超えて26.9%、早々に〈新選組!〉〈武蔵MUSASHI〉の2大駄作の最高視聴率を超え、今世紀唯一のまともな視聴率だった〈利家とまつ〉に近づき、1999年〈元禄繚乱〉以前の水準に戻ってきました。大河ファンとしては嬉しい限りです。そりゃー何と言っても脇役陣が良いんだから、これを見ないと損しまっせ、マジで。

 渡哲也の平清盛、松坂慶子の平時子、平幹二郎の後白河法皇、丹波哲郎の源頼政、大杉漣の源行家、勝村政信の平重盛、阿部寛の平知盛、金売り吉次の市川左団次、妻あかねの萬田久子、そして稲盛いずみの常盤、もうほんと見ていて楽しいよ。良いドラマだよ。これでまだ、源頼朝の中井貴一、北条政子の財前直美、北条時政の小林稔侍、梶原景時の中尾彬、藤原秀衡の高橋英樹、藤原泰衡の渡辺いっけい、丹後局の夏木マリなんかは未登場なんだから恐れ入る。頼朝の周辺は来週登場の予定らしい。もうワクワクしてきますね。武田信玄の再演ですよ。

 しかも、主演の滝沢秀明、これが前作の香取慎吾よりは全然痛々しく無い。これ重要。見事な脇役陣に囲まれて気の毒なところもあるが、どうしても前作と比較をしてしまうので、彼は得をしている。学芸会以下と評された香取慎吾なんかよりもよっぽど見るに耐える。加えてヒロイン役の一人である上戸彩が、前作の優香よりは断然まとも。香取‐優香コンビを耐え抜いた身としては、大河の主演なんて滝沢‐上戸で何の問題もなしという達観の境地に到達している。大河は脇役を見るものであって、主役たちはその邪魔をしなければ良い。

 ところが問題はもう一人のヒロイン、静御前役の石原さとみとかいう女優。これがド下手糞。なんでこんなのが静御前?事務所の力か?はっきりいって画面の邪魔で、他の出演者が気の毒ですね。蛭子さんみたいにチョイ役なら良いが、ヒロインあれじゃなぁ。あと問題は安っぽいCGでは無いでしょうか。映画などで洗練されたCGの粋を見てきている昨今の視聴者に対して、あれはいかんでしょ。あれは。30年前ならば通用したかもしれないが、視聴者なめているのか?まぁ大きな問題はその2点くらいなので、是非とも今年の大河は見てやってくださいな。

12日(土)
 ジャック・バウアーをご存知でしょうか。デイビッド・パーマーをご存知でしょうか。ニーナ・マイヤーズをご存知でしょうか。トニー・アルメイダをご存知でしょうか。そう、年を越して2ヶ月以上かかりましたが、ついに〈24〉シリーズを第1シーズンから第3シーズンまで見終わりました。かれこれ24*3=72時間も彼らに付き合って来たことになります。第1シーズンは史上初の黒人大統領候補暗殺計画、第2シーズンはアメリカ本土核攻撃、第3シーズンは殺傷性の強い生物兵器によるテロ。これらのテロとそれを阻止するテロ対策ユニット(CTU)、特にジャック・バウアー捜査官を中心とした話です。ちなみにご推察どおり、最近映画を見ていなかった理由はこれです。

 今更って言う感じもしますが、何故このシリーズが面白いかっていうと、24時間っていうタイムリミットとその同時進行性がポイントの一つ。そしてもう一つは、CTUという組織柄、裏切り、スパイ、殺傷、拷問、それらが国家安全保障と密接にかかわってくる、要するにテロ対策ユニットという設定がそもそも上手なんです。さらには第1シーズンで大統領候補だったデイビット・パーマーが、第2シーズン、第3シーズンでは大統領として関わって来るなど、シリーズとしての人間性の連続が、よりストーリーに視聴者を引き込んでいく作りになっている。

 しかし、このシリーズ何がすごいかって、信用できるのはジャック・バウアーとデイビッド・パーマーの2人のみだということです。それ以外の人物は、基本的に全て怪しいし、実際裏切るし、裏切らない奴は殺されるし、裏切った奴も殺されるし、殺されたと思ったら生きているし、以前のシリーズで味方であっても、次作以降では適役に回ることもありますし、もう気を抜いていると何の事やらさっぱり分からなくなります。詳しいネタばれは勿体無いのでしませんが、視聴者の方も72時間を不安と緊張の連続の中で過ごすことになりますし、文字通り手に汗握ることとなります。

 あと技術的な特徴が2点ある。一つはシーンが進む中で、デジタルの時計が画面下に出され、時間の流れを強烈に意識させている。これが上手い。この秒単位の時間の流れは、緊迫感を異様に高めていますし、映画じゃ出来ないことをテレビでやってのけたっていう素晴らしさがあります。もう一つが画面割りでして、同時に複数の場所の複数の人物、それらは関係があったり、なかったりですが、それらを同時に画面内に収めている。これによって、同時間帯に別の行動をとる人々っていうのが強く意識される。電話相手との画面割りとかはよくありますが、全く関係無い人もそこに含めているのが非常に効果的です。

 それと役者さんが良いですね。ジャック・バウアーを演じるキーファー・サザーランドの非情な姿と家族を思う時の差、その二面性を備えたキャラが共感を覚える。多分、アメリカ人の大好きなヒーロー像なんだろうっていうのが良く分かる。そしてパーマー大統領(候補)を演じるデニス・ヘイスバート、彼を見ていると本当にアメリカ大統領とは斯くあって欲しいと思わされる、そういう役柄です。瞬時に決断を迫られるシーン、家族のことで悩む場面、裏切りや残虐を怒る姿、バウアーが〈動〉なのに対し、パーマーは〈静〉なんですよ、この2人は。それが時にバウアーに〈静〉の部分が出たり、パーマーに〈動〉の部分が垣間見れるからこそ、人間としての深みが増している。そして作品としての重厚さも生み出している。

 あと、脇役を彩る面々に関しても語りたいんだが、そうするとどうしてもネタばれを含まざるを得なくなってしまう。誰が第1シーズンで死に、誰が第3シーズンまで生き残り、誰がどんな最期の遂げ方をしていくのか、いやぁ、小分けしながらですが、72時間も付き合った甲斐があるっていうもんです。ほんと無理言うようですが、感情移入しちゃいけません。上記の2人以外に感情移入すると、つらくなってしまいます。

 ただね、このシリーズ、一つだけ嫌いな点があるんですよ。第1も第2も第3も、すべて終わり方がしっくり来ない。23−24時間目が、いや23:50−24:00が納得できないんです。僕の感性にはこういう終わり方は受け入れられない。しかも、第2シーズン、第3シーズン、そして多分次の第4シーズンも、それぞれ前作の終わりの部分を引き継ぎながら、空白の時間を24時間の中で次第に明らかにしていくという作りなんですが、ある程度視聴者の推測に頼る部分がある。まぁそれは一つの手法だとは思うのですが、24時間にこだわる中で落ちてしまった部分、それを外伝というか、何かで補って欲しいなと言うのが一番の要望です。

15日(火)
 事務の方から助手のうちの誰かアンケートに答えてくれって言うのがあって、僕じゃないんですが、たまたま電話に出た方がアンケートに答えることになったんですよね。それが、助手の待遇とか何やらに関するアンケートだったようですが、経済の助手ポストって廃止されてしまうのに、今更他学部と横並びでそんなアンケートしても仕方が無いのに…と皆で話していました。アンケート内容から、基本的に理系の講座制っぽいところが主な対象で、経済にも助手がいるから用紙を回してみるかっていう感じのようでしたが。。。

 阪大の助手ポストが廃止されたっていう話は前々から聞いていたのですが、ついに国立大学法人化のあおりで東大経済の助手ポストも消滅です(社研は残っていますが)。別に最後に助手となった我々が問題を起こしたわけではありません、っと思います、っていうか思いたい。ちなみに今後復活の見通しがあるかないかは知りませんが、まぁこのまま完全に消え去るのか、COEの特任助手見たいなケースだけたまに登場するのか、その辺のところは責任持てないので詳細は避けましょう。

 しかし助手ポストなくなると大変ですよね。僕は閉店間際に滑り込んだので大変じゃないですが、後輩たちは大変だよなぁ。育英会の免除職も無くなっちゃった上に、助手ポストも消滅って、本当に金持ち以外は研究職を目指すなとでも言いたげな動向。それはちょっと建設的じゃないなぁ。教育機会の平等を奪う方向に向かっているのが非情に腹立たしいのですが、貧乏人はまともな教育が受けられないゆとり教育といい、文科省が動くたびに事態は根本的に悪化に向かっていく。ただでさえ研究者の生涯賃金なんて、学部で就職した友人たちに比べれば少ないのに、コストとリスクばかりが高まりすぎると人材を集めるのが非常に困難になる。

 あと昨今の動向を見ていると、個人的には任期制とかは反対じゃないのですが、社会科学・人文科学などの任期制は非常に難しい。成果が目に見えやすい自然科学系とは異なり、業績を評価しづらいんですよね。査読論文数で評価するというシステム作ると、仲間内の査読誌が数多作られるだけで、学問の質的には何も進歩しないことは海外の事例で多々見られる。また、言語センスに欠ける石原慎太郎が主導した首都大学東京などを見ていると分かりやすいのですが、若手に任期を付け、高齢者を定年まで保証すると、基本的に若手はその大学を極力避けようとするビヘイビアーに出る。実際に他大に逃げた若手もいますしね。

 文科省の人たちって、現場を見たことも無い人ばかりなんでしょうねぇ。何となく意図したかったであろう元々の理念は推察できますが、結果として形になるものは痛々しいものばかり。個々の国には個々の国のやってきたシステムがあるんだから、他国の一部分を真似てみようとしても、社会的な合意を得られないと確実に破綻するんだが、それが全く分かっていない。今回のような若手ポストの削減や、若手への金銭的負担の増加は、確実に研究者の層と言う意味で悲惨な結果を将来的にもたらすと思うんですがねぇ。

21日(月)
 大豆生田さんから頼まれた高村本の書評終了。結局、合評会のコメンテーターだけではなくて書評までやってしまった。しかし史学雑誌って書評が30枚もあるんですねぇ。30枚分書こうと思うとなかなか大変でして、思っていたよりも手間暇かかってしまいました。経済史系の雑誌だと書評は10枚っていうのがスタンダードですが、史学系は皆多いのだろうか。歴研とかどうなんだろ。しかし実は史学会の会員でありませんでして、会員じゃない学会誌へ原稿を出すのは初めてでして、ちょっとドキドキしてしまいました。しかも旧経済学部棟(赤門総合研究棟)に史学会の事務局って移っていますから、かなり変な感覚。。。

 話は変わりますが、忘年会シーズンから若干肝臓の辺りが痛かったので、あぁ酒にやられてかなぁなんて思いながら、新年会シーズンも終わりとなって未だ痛みが残っていたので、先日保健センターに行ったんです。そしたら、肝臓は専門外だから別の日に来てくれと言われ、しかも今週は休みだから来週ねと1週間以上放置されてしまっていました。仕方ないのでお酒を控えて1週間経って肝臓専門医に見て貰いに行ったんですが、酒控えたおかげで痛くなく・・・でも念のために東大病院で検査とか言われて、それを今日行って来たんですよね。そしたら、「まったく何も無いけど、本当に痛いの?」と聞かれてしまい、「前は痛かったんですけどねぇ。」と訳の分からない会話を繰り広げつつ、検査料6000円とか徴収されてしまいました。

 医者の話ですと、お酒飲み過ぎると肝臓の表面に皮膜ができて、痛みを覚えるケースがあるらしいので、それになっていた可能性があるけど、まぁ血液検査して、その結果を見てから最終判断するから、また来週末に保健センターへ行けとのお達し。。。今週は前期入試で休みだそうで…緊急性のウィルスとかで急激に突然変異で悪化して死んだらどうしてくれるんだ、まったく。。。その時は化けて出てやると固く誓う。

 と書いていたら思い出したが、4年くらい前に首筋のリンパ節が腫れていて保健センターへ行ったときにも、なんだかよく分からないけどウイルスっぽいからと東大病院で検査を受けさせられたんですよ。そうしたら種々検査された挙句に、何のウイルスかよく分からないけど、何かが体内に入っていますねぇ。と言われ、薬も何も渡されずに、ほかっておけば治るといわれて追い返されたんだった。。。あの時はネットで調べた結果、悪性リンパ腫で余命3ヶ月はないかと覚悟を決めて保健センターに行ったのに、相手にして貰えなかった。。。患者が癌だって言っているんだから、癌だと思って調べろと思うんだが。全く迷惑な医者だ。

26日(土)
 いやぁ、昨日の日経の一面は、ついに書いちゃったか、っていう感じの特集でしたね。まぁ色々と書きたいことはありますが基本的にはノーコメントで。ただ、だいたいポストが増えるわけでも無いのに、院生だけバカスカ増やしてもどうしようも無いんですよね。民間の方でも院卒を優遇するわけでもないし、どちらかと言えば留年2年間と同じ扱いするところが多いですからねぇ。某超大手企業にマスター卒で文系就職した友人とか見ていても、給料は学部卒と同じで、ただ部署が特定分野なので若干の色付けはあったみたいですけど、何処もそんなところでしょう。

 民間側が高い金出してでも修士卒を欲しいとか、そういう流れにならなっていないのに、アメリカの真似して院生数だけ増やせば良いやと言うのが、そもそもの間違いの始まりですからねぇ。しかも理系と同じように文系も大学院重点化してしまった不思議。まぁ、自分もその恩恵受けている可能性が高いでしょうから大きな事は言いませんが、文科省は新しい事を何も考えないのが世のため人のため日本のためだと思われます。大学院重点化、ゆとり教育、初等教育から高等教育まで、何一つ成功させることが出来ない世にも極めて珍しい組織です。ゆとり教育は廃止の方向へ向かっていますし、取り敢えず全てを元に戻すのがベストだと思うんですがねぇ。

 ところで、最近お気に入りの食べ物があります。それはドライトマトのオイル漬けなんですよね。年末のクリスマスパーティーでとある先輩の家に呼ばれたのですが、そこで前菜的な感じでドライトマトを出してくれたんですよ。あんまり食したことの無い食べ物だったのですが、これがなかなか美味しかったんです。見た目が萎びたトマトですから、自分から率先して食べようと思った事はなかったのですが、なかなかなかなか。食わず嫌いはいけませんねぇ。オリーブオイルで漬けたのが一般的ですが、ひまわり油で漬けたのもけっこういけてます。っていうかひまわり油で漬けた方が安いので、たくさん味わえます(笑)

 ドライトマトは塩分が強いので、乾燥で買った時にはオイル漬けにしてやるか、料理に入れるかで使います。手間隙惜しまない人は、自分でお好みの油とハーブ類を用意して、漬け込んでやるのが良いのかもしれませんね。このドライトマトのオイル漬け、透明系の蒸留酒にはピッタリでして、ジン・ウォッカ・泡盛・焼酎、この辺と一緒にいただくのがお勧めです。オイリーな口触りを、蒸留酒が爽快にしてくれます。ワインはイタリア系の酸味が強い辛口の白とかだと良いのかなぁ。

28日(月)
 そうそう、〈ドライビング・ミスデイジー〉でも〈ショーシャンクの空に〉でもスルーされていたモーガン・フリーマンが、ついについに〈ミリオンダラー・ベビー〉でアカデミー賞を受賞しました。コングラッチェ!コングラッチェ!いやぁ、もうチョ→興奮。えがったえがった。えがちゃんえがった。あと、クリント・イーストウッドのお母さんは貰い泣きしてしまいますよね。アレは反則だ。一瞬幽霊が降臨したんじゃないかと思ってしまった(嘘)。主演女優のヒラリー・スワンクはちょっといわくがありまして、昨年一度〈ボーイズ・ドント・クライ〉をレンタ屋借りたんだけど、時間が無くて見ないまま返却してしまっているんですよね。こりゃ、もう一度借りないといかんなぁ。

 ところで今年一番格好良かったのはジョニー・デップ。賞なんて貰わないジョニー・デップが格好いい。パーティーを楽しみに来ているデップが格好いい。あとはハル・ベリーでしょ。オスカーとった大物がラジー賞の授賞式でコメントって、いやぁもう大好き。こういうキャラクター。しかもコメント内容も良かったね。あの映画は一生見ることは無いと思うけど、次の映画は見たくさせるよなぁ。特にはしゃっぎっぷりは、オスカーとった時のセルフカヴァーを意識していたみたいで、それも小洒落ていたからねぇ。センスいいなぁ。この2人に比べ、晒し者になっていたディカプリオとマーティン・スコセッシは気の毒でした。カメラもちょっと意地悪だった気がします。

 最近あんまり映画見に言ってないですからねぇ。ちょっと時間できたら映画館まで足を運びたいものです。