2005年8月 |
1日(月)
そう言えば99年の開幕11連勝は東京ドームで見ていたのですが、今年の11連勝は9連勝目の金曜日を東京ドームで観戦していました。しかし、6年前と比べての東京ドームの空き具合は、ただただ哀愁が漂っていますねぇ。中日戦の前の阪神戦が、今年の最低視聴率5.2%を叩き出したとかで、もはやジャイアンツ戦中継を見続けるファンというのは、難行苦行を行う修験者の範疇に入っているのではないでしょうか。菩薩になられる日も近いことでしょう。しかし何と言うか、中日ファンとしてはいつまでも堀内監督でい続けて貰いたいものです。頑張れ堀内。
フジテレビは延長を見直すということで、9月からは深夜に録画中継というニュースも伝わってきましたので、来年へ向けて、サクっと放映権料見直しネタは入ってくることでしょうね。最初から指摘しているように、ジャイアンツ戦の放映権料に頼った収益構造って言うのが問題であって、Jリーグのように地域密着型の、身の丈経営をする時代に変わっていると思いますよ。早く気付いた方が被害がより少ないと思うんですけどねぇ。日本テレビなんて、プライムタイムの視聴率でテレビ東京にすら抜かれたらしいんだけど、いつまで耐えられるか。株価もダダ下がりになりますよ。大株主の読売新聞の経営を気にして、一般株主を無視した経営はいつまで出来ることやら。中日戦だと時々見るけど、入れ歯とか、老人用オムツとか、介護ベットとか、なんかそういうCMばっかりだし・・・^^;スポンサーつかないんだろうね。
しかし読売グループの日本テレビが、必死になってジャイアンツ戦に執着するのは分かるんだけど、何故他のテレビ局までもが、ジャイアンツ戦中継にこだわるのかが分からないなぁ。TBSは横浜、フジはヤクルトのため?それにしちゃ、横浜もヤクルトも、それ自身は大して応援して貰って無いように見えるんですよね。テレビ局が何故ジャイアンツ戦中継にこだわり続けるのかって言うのも、この国のマスコミの謎の一つだよなぁ。わけわからん。他の低視聴率番組は、だいたい番組改編期に打ち切られるんだけどねぇ。
2日(火)
代議士の自殺って言うのは、やっぱりかなりショッキングなニュースな訳ですが、精神科への通院があったようでして、そこら辺の心の病の上に、郵政民営化でのストレスが加味されてって言うところなんですかねぇ。よく分かりませんが。しかし、亀井派の虐めでストレスが溜まったとか、執行部の脅しに参っていたとか、どっちもどっちで見苦しいなぁ。人の死までも政争に利用する世界、嫌なもんですねぇ。まぁ、映像で見るからに芯の弱そうな代議士さんでしたから、そもそも進む道間違えたようにも見えますが、だからと言ってその死が利用されているのはいい気がしませんねぇ。農水キャリアを地味に続けていたら、もっと別の人生だったんでしょうにねぇ。
先日書いたように、参議院も可決の見通しが強いということですが、解散したくない衆議院から、参議院へのプレッシャーが凄いんですねぇ。まぁ、小泉さんの最初の公約は、郵政民営化と自民党をぶっ壊すですから、どちらに転んでも公約達成ということでしょうか。あの人なら本当にやっちゃいますよね。変人ですし。そもそもの解散権っていうので、7条解散か69条解散かという時に、7条解散は憲法違反だという議論も一部にあるようですが、反対派の方も今まで散々好き勝手に使っておいて、今更な話されましてもねぇ。憲法なんて所詮は慣習法な部分も大きいんですから、今まで使われた伝家の宝刀は、今回使われても何等おかしくない、っていうことですね。参議院だろうが、最高裁だろうが、理由なんて別に何も無くたって、総理には解散権があるもんでしょう。そういう慣習なんですから。
しかし、憲法改正の議論の中で、殆んど議論されること無く、与野党ともにスルーしてしまった二院制の問題ですけど、意外なところで機能していますねぇ。二院制の問題点って言うのは、二院制だからではなく、党議拘束の問題なんですよね。だから、参議院だけでなく衆議院も同じで、党議拘束がかかっている限り、選挙が終わった時点で法案の行方なんて大体決まっているんですよ。だから、制度をどう変えようとも、政党と政治家が党議拘束をかける範囲に関して考え方を変えない限り、あんまり意味の無い議論なんですよねぇ。首相指名と予算以外には党議拘束をかけないという、そういうスタイルが個人的には理想と思います。まぁ、そうすると有権者の責任が重くなるから、現実問題としては、良いか悪いかはよく分からないんだが。
3日(水)
先日、農業機械のO氏とか石炭のN氏とか含めて飲んでいたときに、就職活動をちゃんと2人ともやっているようで、偉いですねぇなんていう話をしていて、何もしていない自分は大丈夫かいな?なんて思っていたのですよね。そしたら昨日、韓国から日本に帰ってきている、(ん?帰ってきているは変だな、でも来ているって言うのも変だよなぁ。。。)某大先輩から、助手の3年目はあると思ってノホホンとしているなと、かなり叱咤されてしまいました^^;;;いや、別にノホホンとはしてい無いつもりなんですけどね、ほら、あれって資料とか書くの面倒だし、書留代もバカにならないし、何て思っていると知らないうちに〆切り終っているんですよね。。。
6日(土)
夏なのでホラーでも見ようかと思ってダニー・ボイル監督の〈28日後〉です。ホラーって言っても感染パニックものでして、しかもあまりオドロオドロしくはありませんが。事故によって28日間意識不明だったジム(キリアン・マーフィー)が目覚めたところ、病院はもぬけのから、更には街に出ても一見誰もいないっていう始まりです(実はその前に感染症の細菌の流出するシーンが入ってはいるが)。で、この誰もいないロンドンの街並っていうのがなかなか良くって、けっこう期待しながら見始めたんですよ。ほんと最近は各都市とも、映画の撮影に協力的だよなぁってそんな事を頻りに感心しながらね。
ところがこれ、話が進んで行くに従って、ストーリーに無理があり過ぎることに・・・高層アパートにただ2人非感染で残っている父娘っていうのもかなり無理はあるが、近道だからって電気も来ていない地下高速道路を通って行って案の定襲撃されたり、わざわざ感染者がいそうな場所にジムが入っていって感染者を殺したり、中盤から嫌ぁな雰囲気が漂い始めたんですよ。あ、でも、途中で食料調達でデパートに行って、そこで欲しいものをワンサカとカートに詰め込んで、最後にもはや使うこともないであろうカードを置いて出てくるところはオシャレだったね。そこもデパートの中が明るくて、どっから電気来ているんだよ!って突っ込みどころ満載だったけど。
んで、極めつけはさらに無茶苦茶なストーリーへと進んでいきます。ラジオの短波か何かを信じて、軍隊の待っている場所まで行くのですが、そこで幾許かの軍人達が待っててはくれるんですよ。勿論、救助できるわけではなく、生きている仲間として出会うだけですが。(この先ネタバレ)そこで、ジムはそこに着くまでに出会ったセリーナ(ナオミ・ハリス)とハナっていう少女(ミーガン・バーンズ)を、軍人達の性処理用に渡せと迫られる。そしてそれを断ったジムは処刑されることに…で、ジムは処刑の場を切り抜けるんですが、そこからジムが2人を救出する救出劇へと話が変わってしまうんです^^;しかも、感染症患者を利用して、軍人の部隊を壊滅させるという、もうハチャメチャなストーリーへ。。。それにしても、無茶苦茶屈強なメッセンジャーボーイだ。。細菌じゃなくて、最近、本当に映画の引きが悪いよなぁって反省する日々。。。
で、感染症のパニックといえばジャック・バウアーの〈24第3シーズン〉でして、あちらの方が遥かに面白かったです。今回の〈凶暴性〉なんていう、言うなれば大脳新皮質が完全に死んじゃって、大脳旧皮質のしかも攻撃性だけが急激に成長するような、そういうわけわからない細菌よりも、エボラ出血熱をバージョンアップさせたような、あっちの方が遥かに恐ろしい。何故だろうか。細菌に感染してゾンビ化というか、猿化というか、そういう状況になる映像に迫力が無いんですよね。しかも感染から発症までの時間の短さが、かえって恐怖感を観客から奪ってしまっている。〈24〉の方は、感染から発症までの数時間が、感染者及びその周囲の心情のゆれと、朽ちてゆく様とで、非常に緊迫したものになっていましたからねぇ。
8日(月)
最近は映画の引きが悪いので、後輩が推薦してくれたフォ・ジェンチイ監督の〈山の郵便配達〉を選んでみました。とってもタイムリーなタイトルですが、郵政政局とも、解散とも何の関係もありません。郵便配達夫の親父の仕事を息子が継ぐっていう絶妙なセッティングですが、世襲の特定郵便局長ともあまり関係ありません。そういう雑念は全て振り切って、純粋に映画として楽しみましょう。原題は〈那山、那人、那狗〉でして、あの山と、あの人と、あの犬と、っていう感じでしょうか。
そんなわけで、舞台は中国湖南省。長江中流域の内陸南部のお話です。小都市から山岳の少数民族の所を通う郵便配達夫であった父(トン・ルゥジュン)が足を悪くし、その息子(リィウ・イエ)が父の後を継いで、険しい山道をあるく郵便配達夫になるというお話でして、父親が心配して第1回の配達について行くんですね。その道すがらのエピソードです。で、何がいいって、この作品は湖南省の山道を見る映画です。本当に美しい。心洗われる緑の道々のオンパレードでして、しかもそれが異国情緒ではなく、ノスタルジックとして訴えてくる。
モチーフ的にはマストロヤンニとマッシモ・トロイージの〈Barに灯ともる頃〉と同じで、父子が初めて心を通わせることになるんですが、こちらの方が静謐でしょうか(余談だがマッシモ・トロイージも郵便配達役で名をあげましたね)。あと、こちらは原題にある犬が絶妙なバイプレーヤー役を演じきっています。誰があの演技を指導したのだろうかと、それがとても関心あるところですが、かなり凄いです。芸達者な動物達って色々といますが、このワンちゃんは別格です。まぁ、次男坊っていう名前がちょっと…なんですが、演技に関しては絶品。
ただ難点がいくつか。まずは回想シーンがチョコチョコと挟まれるのですが、若かりし頃の父親が、全く今の父親の面影もないくらい逞しい人物でして、枯れた現在とあまりにも違いすぎていて違和感があり過ぎます。逞しいにしても、もうちょっと似ている役者さんは用意できなかったのでしょうか。。。本来ならば効果的な機能を果たすはずのシーンでぶちぶちと切れてしまっていて、それが本当に残念。これが一つ目の難点。二つ目は、リィウ・イエの肌と顔がきれいすぎて、地方の末端公務員の貧しさっていうのが伝わってこないところ。服装は貧しげにしていますが、良家のお坊ちゃんっぽさというか、スマートさというか、都会っぽさというか、それが体中から滲み出していて、中国南部の地方の貧しさのっていう雰囲気が漂ってこない。格好良すぎなんですよね。この2点くらいかな。気になったのは。
ところで、高校の友人から解散してしまって申し訳ありませんとMLが流れてきました^^;そんなわけで解散総選挙です。親分さんとともに、地元での選挙戦に突入するようで、是非とも戻ってきて貰いたいものです。落選の可能性が取りざたされている親分さんですが。。。ところで申し訳ありませんついでに情報が書かれていたのですが、選挙があまり強くなく、亀井静香は落選するというのが専らの噂のようです。新党構想も難航しているようですし、大山鳴動亀一匹とかになるんでしょうか。
12日(金)
1985年8月12日、当時は10歳で小学5年生でしたねぇ。多分、御巣鷹山の記憶が明確にある中では、我々の世代っていうのが一番若いんじゃないでしょうか。20年という歳月はそのくらいです。お盆の最中で普段よりも夜更かしする習慣がついている時期でしたが、父が食い入るように乗客名簿が読まれるのを見ているのを、ボーっと見ていたような気がします。坂本九という名前が見付かったのは何時頃だったんだろ?父が母を呼んで驚きながら見ていましたよね。テレビからの映像よりも、テレビの前に立ち尽くして驚いている両親の方が、記憶の中に鮮明に残っています。
しかし520人が亡くなった飛行機事故って、今でも航空史上最大の被害なのかな?DNA鑑定が未発達の当時はかなり身元確認も困難を極めたようです。ところで、この123便に搭乗予定だったのが、キャンセルで難を逃れた人々として、明石家さんまや故逸見政孝がいたっていうのは知りませんでした。ちなみにこの事故の印象が強くて、僕はまだ1回も日航機なるものに乗ったことは無いんですよね^^;いっつも全日空派。最近またJALはトラブルが多いですし、このまま死ぬまでANA派でいきたいものです。
ところで小泉劇場は異様な盛り上がりを見せていますねぇ。郵政民営化自体は賛成なんですが、郵政民営化だけで政権選択するのはちょっとと思いつつ、でも郵政民営化反対のメッセージは送りたくないし、だからと言って他の重要な論点無視するのかよと不満にも感じ、結局今回も比例と小選挙区で別々の票を入れることになるのか…やっぱり2票もあるとアレですよねぇ。大選挙区制度が何故採られないかっていうのが良く分かる。しかし御家事情でゴタゴタせずに、民主党もきっぱりと郵政民営化賛成の公約を出せばいいのに…
14日(日)
岩井俊二監督の〈リリイ・シュシュのすべて〉など見ていました。主演の市原隼人はちょっとオドオドした普通の中学生を綺麗に演じているし、忍成修吾は優等生から非行へと変わっていく中学生像を荒々しく演じているし、蒼井優や伊藤歩という女の子達もそれぞれ憂鬱な女子中学生を体現しているし、脇役の稲森いずみ、市川実和子、大沢たかおなんかも重要な役柄を演じきっているし、宇都宮の田園風景は美しいし、西表島の海やマングローブを描くドキュメンタリータッチなところも良いし、ネットを意識した文字表示もいい。映画の作り方としては、けっこういい作品だと思います。
ただ決定的に、僕はこの作品にリアリティーもシンパシーも感じられない。〈誰も知らない〉の方がまだリアリティがあるっていうくらい、この作品には何も感じないんですよね。扱っているテーマは凄くヘビーでして、イジメ・万引き・カツアゲ・援助交際という名の売春・殺人・レイプ。13歳から15歳という中学生たちの周りに押し寄せる、これでもか、これでもかっていう肉体的精神的な暴力の数々なんです。だから、本来ならばもっと強いメッセージ性で訴えかけてくるはずなのに、恐ろしいくらいに何も心が動かない。何も感じないことに驚いた、っていうくらい何も無い。
少年のバスジャックとか、少年少女による学校での刃傷沙汰とか、あの辺からインスピレーションを得て、思春期の憂鬱さを表したかったんだと思いますが、完全に失敗していると言っていいでしょう。もしかしたらあそこに書かれたような事件が実際にあったのかもしれない。しかしそれと、映画として作品として観客に伝えるっていうことは、全く違うことだと思うんですよね。さっき挙げた〈誰も知らない〉は、現実の事件をモチーフとしつつも、それを観客に伝えるために大きく手を入れているわけです。それによって、現実よりも観客に大きな衝撃を与え、メッセージを投げかけてきた。ドキュメンタリーではなく映画であるっていうのは、そういうもんだと思うんですけどねぇ。衝撃的な事を次々と並べても、それは衝撃的には感じない、っていうのが大きな発見でしょうか。
ところで、8月12日の御巣鷹山、登山口のところに大手マスコミ各社が黒塗りのハイヤーを渋滞させ、日航機事故の遺族達の登山の邪魔になったり、慰霊の気持ちで満ち溢れている横で傍若無人の携帯電話の会話を繰り広げたりと、相変わらずの腐りようだったとか。選挙があれば政治家は何とかできるが、マスコミっていう暴力に対しては、一般国民は何も出来ない。本当に悔しいですよね。マスコミは慰霊のために登山道を整備しろと主張したようであるが、結局は自分達がハイヤー乗り付けてでかい顔しているだけ。いったい何様なんでしょう。
15日(月)
60回目の終戦記念日です。過去の記述を見ていたら、この時期って帰省していることが多くって、2002年8月15日に書き込んでいるだけで、去年一昨年と、全く触れずにスルーしていたんですね。まぁ、書きたいことは2002年に書いてて、読み直しても今の考えと大して変わっていないので、そちらを参照ください。シベリア抑留者の困難を、一度自分の目で見に行ってみたいなぁっていうのは最近思います。祖父のシベリア抑留での体験って、自分のアイデンティティの確認のために、歩いてみたいんですよね。
ところで、何も書かないのも能が無いので、小泉首相の靖国参拝でも。解散総選挙の焦点を郵政民営化一本に絞って攻め続けたい小泉さん的には、やっぱり靖国参拝で攻撃されるのを避けるという選択肢をとってきましたね。参議院選挙では人生いろいろ発言を上手く利用されて守勢に回ったので、攻撃は最大の防御というように攻撃を続けつつも、隙を見せて相手に攻撃させれることのないようにという戦略のようです。相変わらずの勝負勘の良さは感心します。平沼赳夫・野田聖子という造反組が靖国参拝しているので、そことのコントラストで中道左派層まで投票しやすい雰囲気作りというところでしょうか。
小泉さん的には郵政民営化は初恋の人でして、靖国参拝とか、国債30兆円枠とか、道路公団民営化とか、そういうその他の諸政策とは、明らかに優先順位が違いますからね。初恋の人との恋愛に夢中になっているときに、人生の途上で出会った綺麗な女性に脇目はふらないでしょう。しかしこの靖国参拝問題っていうのも古くからの恋心ではあるんですよね。小泉首相の父親小泉純也は2度も防衛庁長官をやった防衛族の人でして、しかも特攻隊で有名な知覧町の万世飛行場を誘致した人物。父純也が陸軍に掛け合って誘致した飛行場から、靖国で会おうと誓い合って特攻隊員達が飛び立っていったのに対して、小泉さん自身は色々と思うところがあるのでしょう。非情の人だと最近報道されていますが、実は小泉さんてかなりウェットな人だと思うんですけどねぇ。
中国側はいわゆるA級戦犯で靖国参拝反対を主張してきていますが、本当に小泉さん的には東條英機がいようが、板垣征四郎がいようが、あんまり考えていないんだと思います。A級戦犯って言ってしまうと東京裁判の問題が絡んできて問題が複雑化するだけなのであまり使いたくない用語なのですが、東條や板垣らが祀られているという点を、総理として考えないっていうのはどうかと思うものの、それはさておきっていうレベルで、知覧町から飛び立っていった特攻隊員とかしか見えていないんじゃないでしょうかねぇ。彼のコメントを聞いていると、東條や板垣の存在なんて何処にも出てこない。
ちなみに靖国神社にはいわゆるB級戦犯や、いわゆるC級戦犯も祀られているのですが、中国はなぜかいわゆるA級戦犯だけを問題視して分祀を要求してきます。この点からも、戦争犯罪云々よりも、日本に対する外交圧力をかけること自体が目的であって、靖国問題はその格好のターゲットにされていることは明白なんですよね。だからこれが話をより複雑にしている。中国からの圧力はさて置き、もっと、この前の戦争は何がいけなかったのか、どこで進む道を間違えたのか、そういう議論に基づいた上で、同じ過ちを繰り返さないためにも責任の所在をハッキリさせ、この人たちは祀っちゃいかんだろという人たちは除く。そうした方が末端で亡くなっていった将兵や、その家族たちも納得できるのではないですかねぇ。同時代的には東京裁判だったり一億総懺悔だったりしたものの、後世の歴史研究者である我々としては、もうちょっと分水嶺に関して考えるべきだよなぁって、自戒をこめつつ。黙祷。
16日(火)
さてと、M・ナイト・シャマランの〈ヴィレッジ〉。〈アンブレイカブル〉がいまいちだったのでどうしようかと思ったんだが、とりあえず借りて見てしまいました。主演はブライス・ダラス・ハワード。助演には〈グラディエーター〉で助演男優賞にノミネートされたホアキン・フェニックス、〈戦場のピアニスト〉のアカデミー俳優エイドリアン・ブロディ、〈蜘蛛女のキス〉のアカデミー俳優ウィリアム・ハートに〈エイリアン〉シリーズのシガニー・ウィーバーなんかが出ています。で、シャマラン監督なんで勿論謎が詰まっているわけですが、今回の謎には騙されました。っていうか、一番最初の方で出てくる、墓石のシーンでトリックに嵌ってしまったんですね。確かに後から冷静になってみてみると、本来ならばテロップで出るべきものが出ておらず、おかしかったと言えばおかしかったんですよね。
ストーリーは、3つの掟のある寒村でのミステリーです。町で傷ついた人々が、逃げるようにあつまった村で、その周囲に鬱蒼と茂る森には怪物がいる。この前の〈スリーピー・ホロウ〉で見たあんなもんですね。あぁいう世界観の中で、森には絶対に入るなという掟と、その怪物を象徴する赤色は不吉な色であるという言い伝え、そして怪物の来襲を告げる鐘を聞いたら即座に逃げるようにというルール。これが村の3つの掟なんですね。そういう中で、動物の毛をむしり、皮を剥ぐという猟奇的な事件が発生する。このような怪しげな村の中ででも、若い男女の恋愛物語は進行していくわけでして、猟奇的な事件とラブストーリーが同時進行します。
で、なんやかんやあって、傷ついたホアキン・フェニックスを助けるために、全盲とはいかないまでも中度の視覚障害であるブライス・ダラス・ハワードが森を抜け、町まで感染症の治療薬を取りに行くというストーリーなんですね。ちなみに彼女は恋人役でして、村人が恐れて入りたがらない森へも果敢に入っていきます。愛の力は偉大ですが、これ以上かいてしまうとネタバレになるのでこの辺で。
しかし、この手のトリックは良くある話なんですが、最初の方での幾つかのシーンで、完全に罠に嵌ってしまった自分が不甲斐無い。でも、ちょっと前半部の村の生活の様子は冗長かなぁっていう気もします。負け惜しみじゃなく。もうちょっと村人達の生活のシーンを減らして、動物の皮剥ぎされた遺体とかの事件をメインにしてストーリーを進めた方が、サスペンス性は高まったと思うんですよね。でも、ぜったい謎が解けなかったのは、この前〈スリーピー・ホロウ〉を見てしまったのが影響しているよなぁ。メッチャ悔しい。
20日(土)
さてさて、小泉劇場はど派手ですねぇ。でもまぁ、投票日まで幕間も無く寸劇を続けるのは出来ないでしょうから、そのうち落ち着くのでしょうけど。。。いや、有権者が選挙に関心を持つ切っ掛けになるならば、それなりの意味もあるんだろうけども、基本的に有名人とかを出してきて、知名度でなんとかっていうのは、個人的にはどうかと思うんですけどね。まぁ、過去の傾向と対策からいけば、有名人がいると投票しちゃう層っていうのが、確実にある程度いるわけで仕方ないとも言えるんですが、政治家の程度は国民の程度を反映するっていうことですかねぇ。
ところで国民新党。日本新党、新党さきがけ、自由党、新進党、民主党、古くは新自由クラブや民社党に社民連。色々新党って言うのはあるんでしょうが、こんなに新鮮味が無いのに新党って言うのも、とってもシュールで笑えてきます。しかも新党って政党名に入れちゃっているけど、日本新党や新党さきがけの時はインパクトあったものの、今さらねぇ。何もかも古いんだよね。政党名に新党入れちゃうセンスって、明らかにカビが生えているね。糸井重里とかがコピーライターとして大活躍していた頃の、そういうレトロ感が漂う新党。黄昏ですねぇ。ポス党とかの方が面白かったのに。
この国民新党の方々、歴史的なエピソードをモチーフにして小泉批判をするのがお気に入りのようですが、ちょっと使い方間違っているだろと、指摘したくなってくることがしばしば。まずは綿貫民輔「比叡山の延暦寺を焼き打ちしたよう」だとして、小泉首相を信長に例えて批判しています。ですが、比叡山焼き討ちは、ある見方をするならば、中世的権威の象徴であった比叡山を焼き討ちすることによって、新しい時代を切り開いたという見方も出来るわけでして、下手したら小泉首相を応援しているメッセージじゃないかとも思えてしまう。次には亀井静香「こんな独裁恐怖政治が堂々とまかり通るとは。安政の大獄が始まった」とのことです。安政の大獄は南紀派の井伊直弼が、一橋派の面々に対して行ったものでして、どちらかと言うと亀井さんが小泉首相を蟄居させるようなイメージなんですよね^^;;;歴史的なエピソードを題材にするのは良いのですが、もっと上手い比喩を思い付かれた方が良いのではと心配する毎日です。
ところで台湾のY氏の友人が記者をしているらしく、ヘラルド朝日に今回の総選挙に関して何かを投稿してくれと頼まれまして、分野違いの雑文を書いてしまいました。月末くらいには勝手に英訳されて掲載されるみたいです。しかし日本語で400字程度で纏めろと言われまして、入試の時の400字作文を思い出してしまいました。久しぶりに400字作文なんてやったのですが、慣れない作業はけっこう手間ですよねぇ。試験の時には20分もかけずに書いていたはずなんですけどねぇ。確実に脳細胞が老化しているなぁと憂鬱です。
22日(月)
東大入試は400字作文じゃなくて、200字作文だったろと、友達に注意されてしまいました。脳ミソカビが生えているどころではないな。もう液状化しているかも。ところで200字作文って、ちょっと調べてみたら1999年を最後に無くなってしまったんですね。ってことは単純計算で今のM1以下は知らないっていうことなのか。。。いったい何で無くなっちゃったんだろ?解答の質が低すぎたとか、採点の人員を減らしたためとか、色々な噂がネット上で見付かりましたが、真偽は不明です。個人的には、200字で起承転結をまとめる能力って、試験で見るのは良いと思うんですがねぇ。冗長な文章を書いている自分が言うのも何なんですが。
ところで、パソコンクラッシュしてここを大学のパソコンに移転させた時に、紅茶等のページのデータを一部失ってしまいましたねぇ。まぁ仕方ないか。
さて、国民新党がネーミングセンスが悪い悪いと言っていたのに、今度は新党日本か。しかも、顔にペインティングして、日本代表って。。。日本チャチャチャって。。。唖然、呆然、もう笑うしかない。こいつら俺を笑い殺すのが目的なのか???腹痛い。マジで助けて。笑いすぎて腹がねじれそう。しかも、田中康夫を連れてきて、亀井静香・綿貫民輔とは違う都市型政党ですって。。。さらには隣で荒井広幸が笑っているんですけど^^;;;;;;いや、確かに最近、腹抱えながら苦しくなるくらい笑ったってことはなかったが、こんなところで突然やってくるとは。本当に衝撃的なコメディだ。こりゃマジでやられた。お笑いブームどころの騒ぎじゃないな。
23日(火)
始まる前には優勝候補の明徳義塾の不祥事で揺れていた高校野球ですが、閉幕後は数十年ぶりに夏の連覇を達成した優勝校の駒大苫小牧の暴力教師による暴行事件隠しでまた揺れています。だいたい、体育会系のすぐ暴力に訴える体質というのは受け付けないのだが、高校生同士だった明徳義塾と違って、今回は教師による悪質な体罰ですからね。優勝を白紙撤回して、教師の方も懲戒解雇すべきだと思います。だいたい、生徒に暴行を加え、しかも常習性のある暴行犯みたいですし、とっとと刑事事件にすべき事象でしょう。
元々、学校という村の中で生じた暴行事件は、なかなか立件されない隠蔽体質があります。しかし、学校というのは治外法権を持った場所でもなんでもなく、あくまでも現実世界の延長なわけですから、犯罪は犯罪として的確に摘発するのが当然だと思うんですけどねぇ。生徒であろうと教師であろうと。しかし27歳の暴力教師って、いったい何を考えていたのか。27歳で突如として暴力に目覚めたと言うことは無いでしょうから、昔からの暴行行為が顕在化しなかっただけなんでしょう。体育会系の文化の中で、いつしかそれが異常だと分からないほどに、感覚が麻痺していたんでしょうねぇ。
それにしても、高校野球って確実に高校生の心身を蝕む病巣ですよね。一つはピッチャーの連投とかの無茶や、未だに続く精神論での無茶な練習。勝つためには何でもやるという、こういう成長期の子ども達の体を考えない行為は、是非とも監視すべきですね。それに加えて、高校野球に勝つために、中学から野球の上手い子集めたりなんかでっていう、各高校の宣伝戦略。一学年で何十人と野球入学の子達を集め、レギュラーになれなかった子達は放置されるわけで、これが精神の荒廃を後押ししている。野球で推薦入学したのに野球も出来なく、学校の授業にもついていけない16歳、17歳の子達なんて、挫折感の塊になっているだろうに。こういう高校野球によって生じる弊害を、いままで散々指摘されながらも放置してきた高野連や文部科学省なんかは、とっとと適切な改善策を講じる時期に来ていると思うんですけどねぇ。
24(水)
いやぁ、絶対に新党日本とかに投票することは無いから良いんだけどさ、特定郵便局長会にプッシュされた長谷川憲正まで入っちゃったよ。。。田中康夫が出てきて都市型っていうだけで、かなりイッパイイッパイなのに、荒井広幸に加えて長谷川憲正って、あーた。。。まぁ、自分で主張するのは自由ですけどね。こんなんならば亀井‐綿貫と一緒になっている方がマシだと思うんですけどねぇ。何故に一緒にやら無いんでしょ?
そういえば、出生者数が死亡者数を下回り、ついに日本も人口減少時代に突入してしまいました。子ども作るどころか、結婚もしていない僕が言うのも何なんですが、皆さん生めよ増やせよの精神で頑張りましょう。しかしこの前、同世代の未婚の奴らたちと話していたのですが、30にもなると自分なりのライフスタイルって言うのが出来上がっているので、なかなか他人とそれを四六時中合わせるのって大変なんですよね。相手がこちらに合わせてくれるならば良いのですが、このご時勢でそう言うわけにもいきませんから、みんな難儀しているようです。まぁワガママって言ってしまえばワガママなのですが、独身30歳って、けっこうみんな気楽で楽しんでいるんですよね。独身仲間もたくさんいるので、遊び相手にも困らないしなぁ。こういう環境が原因ですよね、と外部の責任に転嫁してみたりする。でも、地方に比べて、都会の未婚率が高いって言いますが、ヒシヒシとあれは実感しますね。
26日(金)
いやぁ、フランスから日本に対して、東京でのアルカイダテロを警戒しろという情報が入っているとか。スペインの列車テレを考えると、インパクト的にも9月5日(月)〜9日(金)での地下鉄もしくは山手線テロが、最も可能性が高いのでしょうか。この期間はチャリと徒歩の行動圏で大人しく過ごし、何もなく過ごしたいものだと思っています。一応、東京・シンガポール・シドニーの3都市が候補らしいのですが、アメリカ・スペイン・イギリスと来たからには、イラク派兵の中心国である日本へ次に来るのは不思議ではないですからねぇ。911という象徴的な日ですので、選挙当日に何かがあるという可能性も否定できないし。。。テロは憎むべきものとはいえ、それに遭遇しないために、万全は期したいものです。
そういえば911テロの時にも、東京もしくは日本の米軍基地へのテロが起きるという噂がネット上を駆け巡っていました(完全にデマだと思って、僕は気にも留めていなかったのですが^^;;;)が、実はニューヨークとワシントンが標的というこれまた意外な結果でした。テロ情報というのは、警備側を混乱に陥らせるために虚偽情報が流される場合もありますし、本当に一般の庶民としては、どうしようもないですよね。テロに遭わない基本は、人ごみに出かけない。今のところはこれしか無いですね。命あっての物種ですから、9月第2週は、是非とも地下鉄と山手線は避けましょう。
30日(火)
夏なのでホラーでも。っていってもホラーは好きじゃないんですけどね。ということで〈ハンニバル〉です。〈羊たちの沈黙〉も、結局、つまみ食い的にしか見ていないのですが、〈ハンニバル〉を見てしまいました。気持ち悪いです。っていうか、直視できませんでした。挫折。。。けっこういっぱいいっぱいになりながら、チラ見で最後の方は見ていました。でも、一応は最後まで見た自分を誉めてやりたい。
主演のハンニバル・レクターには言わずと知れたアンソニー・ホプキンス。スターリング捜査官がジョディ・フォスターからジュリアン・ムーアに代わっていたんですね。しかも監督も代わって、〈エイリアン〉や〈ブラックレイン〉のリドリー・スコットになっています。ジュリアン・ムーアは好きな女優さんなので良いのですが、ジョディ・フォスターがやっていたら、またどうだったのでしょうか。ジョディ・フォスターの方が知的な冷たさがあり、それが彼女及び役としての魅力でもあるわけですが、知性と理性を裏切ってしまう大人になったスターリング捜査官を、彼女自身が演じたくないと拒否したようです。まぁ、その気持ちは分からなくも無いです。
あと、〈ハリーポッター〉のシリウス役やっていたゲイリー・オールドマンが、特殊メイクして大富豪役やっているので、こちらの方も注目です。レクター博士に襲われた中で唯一の生存者ですが、けっこうこれも壮絶です。顔面の神経をやられて、表情が出せない中での、レクター博士に対する復讐心を燃え上がらせるという、難しい演技をよく演じています。しかし、最初の方の彼のアップシーンから、自分的にはかなりきつかったです。やっぱりホラー映画を見るのは覚悟がいるよなぁ。部屋の電気真っ暗にして、1人で見ていたんだけど、マジで怖かった。もう駄目だよ。
ところで、リドリー・スコットらしく、映像美にはこだわった作りになっています。フィレンツェの街並は美しく、ジャンカルロ・ジャンニーニ演じるパッツィ刑事とレクター博士との駆け引きも見ものです。逃亡してイタリアに潜伏って言うのが良いですねぇ。しかもイタリア語と中世イタリア文字も会得して、司書になろうとしていると言うのも、万能の怪物レクター博士らしい。オペラを見つつ獲物を狙うレクター博士とか、その貴族趣味的な怪物の様態がいいですねぇ。犯罪等の概念はさて置き、善悪の基準が無い中での美学をもっているその偏執さが、レクター博士のやはり一番の魅力ですからね。
でも、前半部の秀逸さに比べると、クライマックスに至る前の、アメリカでのシーンがいまいちでしたね。ちょっと凡庸な感じを受けました。ショッピングセンターだかでアンソニー・ホプキンスがゲイリー・オールドマンたちの手下に捕まってしまうのですが、あんな捕まり方は無いでしょう。フィレンツェでの難局を、次々と容易く切り抜けたレクター博士が、アメリカのショッピングセンターで拉致られるってさぁ。ちょっと興ざめ。この辺の下りは薄っぺらかったですね。それに、スターリング捜査官とレクター博士とのシーンも、もうちょっと深く描いて良かったんじゃないかなぁ。あまりにもサラッと流しすぎている印象です。まぁ、作品の時間的に限度だったのかもしれないが、そこに不満が残ります。しかし、マジで気持ち悪いな。。。
話は変わりますが、瞬間的にですが、石油が1バレル70ドルを超えたみたいですねぇ。中国の消費量増加なども受けて、趨勢は止まらないのですが、更にアメリカでのハリケーンの影響のようです。今後もインド・ブラジル・ロシアなどの消費量は増加していくでしょうし、化石燃料への依存を何とかしないと拙いですよねぇ。風力発電はかなり広まってきましたが、まだ絶対量では少ないですしね。太陽光発電なんかも、家の湯沸かし器ぐらいには最近見かけますが、本格的に電力をまかなうという水準ではないですしねぇ。困ったもんです。
1バレル60ドル以下になることは、当分考え難いという話でして、このまま石油高の常態で推移していきそうです。しかし、反対にそうなってくると、石油以外の方法での電力開発でも、採算をとり易くなってくるはずですので、この期に非化石燃料による電力開発をドシドシ進めて行って貰いたいものです。
31日(水)
それにしても悪質である。新党日本の結党をめぐる報道に関して、朝日新聞は、取材もしていないのに田中康夫党首と国民新党の亀井静香の会談があったかのようにでっち上げ、しかも具体的に行われた会話の中身まで創作して記事を捏造していたらしい。この前、民主党の小沢一郎が報道ステーションに出ていた時も、小沢一郎と新党の面々との生々しい新党結党秘話として新聞に載っている数々は、事実で無いという話を古舘伊知郎に訴えていたが、あの辺も全て新聞社達による創作であるのかもしれない。新聞は小説ではない、はずである。しかし記者が事実でも無い事を、面白おかしく書き殴っている現状は、国民に多くの間違った情報を与えている。小説は小説と分かっているから、映画は映画と分かっているからいいのであって、新聞が小説であったときの害悪は計り知れない。
世の中には、忙しくて新聞は1紙だけしか見ない人もいるだろうし、1紙が掲載した情報が人づてに伝わることもあるだろう。メディアリテラシーということが言われて久しいが、まだまだ新聞は正しいことしか報道しないと信じている人々もいる。僕みたいな人間だと、新聞なんて誤報も流せば、世論誘導も行えば、都合の悪い真実も隠していると、はなから情報は疑っているのだが、世の中こんなひねくれた人間ばかりではない。それにそんな僕でさえも、記者が勝手に会話まで創作して、面白おかしく小説仕立てで記事にしているとなると、それなりに衝撃はうけるんだから、新聞を信じている気の良い朴訥とした人たちには、かなりの裏切り行為だろう。
しかし、このような不祥事に対して、またしても新聞社のトップは会見もしない。この点に対しては、毎日新聞が素晴らしい指摘を行っているので引用しておきましょう。「企業や役所に不祥事が起きれば、原因や背景について説明責任を求め、「関係者処分というトカゲのしっぽ切りで終わらせるな」と主張してきたのは朝日はじめ私たちメディアだ。」そう、マスコミ村の人たちは、企業や役所とは別扱いという、そういう今回の朝日新聞の態度は、報道機関としては最悪である。こういう組織にいる人間をジャーナリストなどとは呼べないであろう。朝日新聞がよく使うフレーズを用いるならば、自浄作用が無い。国民の前にしっかりと顔を出し、説明をする責任があるのではないか。