2005年9月 |
5日(月)
よく言われるように、世論調査はその調査結果によってアンダードッグ効果と、バンドワゴン効果がありまして、特にあまりにも大勝が予想されるとアンダードッグ効果が働きやすいものです。日本人の判官贔屓も影響しますが。だから、世論調査結果通りにはならないと思われますが、それにしても自民党のここまでの優勢は驚きます。
各政党のテレビCMを見ていて思うのですが、自民党は小泉首相がブラウン管から視聴者を見つめつつ、切々と語りかけてきます。これに対して民主党の方は、色んな声が雑然と流された後に、岡田党首が決め台詞を述べる。実は政策で勝負という民主党の方がイメージ戦略をしていて、小泉イメージを重視している自民党が政策を訴えているんですね。このコントラストが面白いですねぇ。その奥底まで読み込むならば、小泉首相が政策を語りかけることこそがイメージ戦略で、色んな声に耳を傾ける岡田党首の方こそマニフェストに政策を盛り込んでますというアピール戦略なんでしょうが、パッと見では全く逆に見えてしまうから面白い。ちなみに、公明党の「そうはいかんざき」は慣れました。最初は気持ち悪いオヤジギャグだったのに、慣れって恐ろしい。共産党の「確かな野党が必要です」は、選挙戦略として上手いなぁっていう印象です。オムライス社民党はボーリングしています。新党2つはCM見たことがありません。
ただ、マニフェスト選挙、マニフェスト選挙と言いますが、あんな分厚い公約集を有権者皆に読めっていうのは、嘘くさいと思うんですよえぇ。しかも、政策全部が書いてあるわけではないなんて、与野党ともに言っちゃっているし、自民党は数字を書かないは、民主党はいい加減な数字だわで、もう無茶苦茶。あんなマニフェストを与野党ともに出しておいて、政策で有権者に判断しろとか、まぁ無責任でしょう。選挙なんて、幾つか重要なポイントだけに争点を絞って、残りは与野党であまり差が無いというのが理想だと思います。与野党ともに差が少なければ、争点で無い問題は白紙委任できますしねぇ。政策で選挙を戦うという姿勢は評価しますが、今のマニフェストはあまりにも色々詰め込みすぎで、この政策は支持できるけど、この政策は支持できないと言う時に、判断しようが無いですし。。。
8日(木)
史学会の書評の原稿料を頂いてしまいました。無茶苦茶高いんですが…本当にこんなに貰って良いんだろうか。2回はいい酒を飲めるぞ。単に酒飲むだけじゃなく、いい酒をたらふく2回ね。やっぱり会員数の差なのかなぁ。しかし読み返してみると、相変わらず好き勝手な事を書いているよなぁ。でもまぁいいか。
ところで、〈羊たちの沈黙〉&〈レッド・ドラゴン〉を見ました。前者はジョディ・フォスター主演、ジョナサン・デミ監督で、〈ハンニバル〉の7年前の設定ですね。後者はエドワード・ノートン主演、ブレット・ラトナー監督、〈羊たちの沈黙〉より若干前の設定です。で、てっきり〈羊たちの沈黙〉も〈レッド・ドラゴン〉も、〈ハンニバル〉と同じようなホラー作品だと思っていたのですが、全く違ったのですね。完全に錯覚していました。遺体の気持ち悪いシーンが流れていて、その路線で全編あるもんだと勝手に思い込んでいました。両作品とも良質のサスペンスです。
〈羊たちの沈黙〉はテレビやらで部分部分は見たことがあったのですが、やっと本筋が分かりました。レクター博士の精神分析で、プロファイリングを一気に日本に広めた作品という部分にばかり注目してて、実際の誘拐事件やらなんやらがどうやって解決されたのか、全く知らなかったです(苦笑)そういうことですか。しかし、これが1991年の作品で、原作自体は80年代のものですが、全く古さを感じないですねぇ。サスペンス物って、時間がたつと古さを感じるのが常なんですが、これは全くそれが無い。よくよく考えれば携帯も出ていないし、古さを感じる要素はあるはずですが、そう言うのを気にせず、見入ってしまいます。
一方で〈レッド・ドラゴン〉では、レクター博士は元々エドワード・ノートンと一緒に、プロファイリングをやっていたんだっていうことが分かります。実は原作はこちらの方が先なんですよね。そのおかげで、〈羊たちの沈黙〉との人物の連続性があるのですが、これが一部変わっていてね。。。ジョディ・フォスターとジュリアン・ムーアみたいに、主役が違うっていうのは了解して見るから良いけど、脇役で別人物になっているというのは、気持ち悪いね、こりゃ。続けて見たからって言うのもあるだろうけど。あと、こちらの方がアンソニー・ホプキンスが老けているっていうのも、仕方ないとは言えちょっとねぇ。。。連続作品としてみてしまうことで、レクター博士に思い入れは強まるが、その分矛盾もところどころ感じてしまうと、まぁ痛し痒しですね。1個の作品としてみればそれなりに面白いのですが。
で、ストーリーの方は、どちらも楽しめます。映像的にもグロく無いので安心して見られます。しかし、見る順番はやはり〈羊たちの沈黙〉→〈ハンニバル〉→〈レッドドラゴン〉が良いでしょうね。〈レッドドラゴン〉はレクター博士への愛着が高まってから見た方が楽しめます。ただ〈羊たちの沈黙〉の方の犯人当ては、プロファイリングっていう程のものではなく、連続殺人ではよく使われる話なので、何故これがプロファイリングの元になったのかがよく分からない。途中まではプロファイリングなんだけど、途中でレクターが止めちゃったからねぇ。もっとレクターにプロファイリングをやって貰いたかった。一方で〈レッドドラゴン〉はプロファイリングを既知の知識として観客に要求しているので、映画中でレクターがプロファイリングしているシーンは殆んど無いんですよね。そう見てくると、けっこう不思議なシリーズなんだよなぁ。〈踊る大捜査線〉で小泉今日子がやったパロディの方が、よっぽどプロファイリング自体は活用している。
エドワード・ノートンは好きな俳優なのですが、ちょっとFBI捜査官っていうイメージでは無いですよね。線が細いので、もうちょっと室内系のイメージなのですが、今回は頭脳勝負をメインとしたFBI捜査官を熱演しています。ちょっと熱いシーンもあります。だけど、ジョディ・フォスターがあんなに激しくトレーニングをしている映像を見た後に、スラッとしたエドワード・ノートンっていうのはさすがに違和感あるよなぁ。彼は好きなんだが、もうちょっと別人を採用した方が作品としては締まったと思います。しかしストーリーと、トリックは個人的には一番称賛できるのが〈レッドドラゴン〉ですかねぇ。レクター博士の外部との連絡手段とか、レイフ・ファインズとエドワード・ノートンの死闘に至る伏線とか、そういうのは好きです。
で、なんとレクター博士の過去を映画化することが決定したようです。その名も〈ヤング・ハンニバル〉。楽しみじゃありません?しかしギャスパー・ウリエルがやるらしいんだが、あれが老いるとアンソニー・ホプキンスになるのか?まぁいいけどさぁ。。。〈ロング・エンゲージメント〉でもそのうち見ようかな。
12日(月)
いやぁ、それにしても小選挙区というのは凄い制度です。ここまでドラスティックな結果になるとは、さすがに分かりませんでした。MAXで自民300という事前予想が出ていたので、アンダードッグ効果も織込んで269議席、民主が149議席と自分では思い切ったつもりの予想をしていたのですが、自民296民主113は幾ら何でも嘘みたいです。小選挙区制度の特性と言うものを理解してはいたつもりなんですが、ここまでの事が本当に起こるんですねぇ。頭のどこかで、中選挙区制度時代の感覚から抜け出せていなかったんだろうな。しかし全く、政治学の教科書にでも載りそうな結果ですな…
自民党の勝因、民主党の敗因なんて、挙げていけばキリが無いんでしょうが、結局は今回の選挙が郵政解散・郵政選挙であった事に尽きると思うんですよね。刺客騒動とかも面白かったですが、それは枝葉末節でしかない。郵政民営化、しかも郵政民営化の政府案が良いか悪いかなんていう話は、だれも興味は無かったんですよ。郵便局員&特定郵便局長が公務員待遇であると言うこの点に対して、国民の怨嗟の声っていうのが驚くほど大きかったと言うのが全てだと思います。連合加入の某民間企業組合員の友人とかですら、公務員は怠慢な上に守られすぎと怒ってましたから^^;;;ここを小泉さんが上手く攻撃して、造反組=特定郵便局長の利権擁護、民主党=JPU(旧全逓)の利権擁護という、特定団体の利益だけを擁護する郵政民営化法案反対派という構図を作り上げていましたからね。
この小選挙区制度と中選挙区制度の違いが、最も明瞭に表れていると思うのですが、中選挙区時代は特定の利益団体の支持を受ける事が当選への近道であったんですよね。これが小選挙区制度になって、特定の利益団体の支持を受ける事は当選への障害でしかなくなってしまった。小選挙区比例代表並立制に最も強硬に反対した小泉純一郎と言う男は、誰よりもこの小選挙区のメリットデメリットを知りぬいていたと言うことなんでしょう。永田町やマスコミだけじゃなく、国民もこの点を10年経ってようやくと、小泉純一郎と言う男に教えられたのが911の衝撃なんだと思います。正しく信長ですね。
それ以外にも、民主党の訳の分からないキャッチフレーズとかイメージCM、岡田党首自体の魅力のなさ、社民・共産票の揺り戻し、コロコロ日替わりで変わった政策提言、なんでも反対社会党っぽかった等、色々と敗因があると思います。しかしそれに加えて挙げておきたいのは、マニフェストなんですね。マニフェストは三重県知事選に出馬した北側正恭がイギリスから導入し、前回総選挙から有名になったのですが、これってどうなんでしょ?個人的には一応は自民・民主双方のマニフェストは目を通してみましたが、あれを有権者皆に読んで判断してくれって言うのは、ちょっと嘘臭いと思うんですよぇ。しかも時間を割いてまでして読んだ感想としては、自民の方が良い所もあれば、民主の方が良い所もあり、マニフェストだけでは判断できなかったんですが…政党が政策を提示することは重要だと思いますが、マニフェストで羅列されるよりも郵政民営化なら郵政民営化とピンポイントで主張する方が、有権者は判断しやすかったと思います。確かに小泉ブームはポピュリズムなのかもしれませんが、だからと言って有権者に難しいことを求めすぎるのは愚作でしょう。マニフェストだけに頼るのではなく、自分でブームを作り出せる目玉政策を掲げなきゃ。
欧州各国の選挙なんかでは、年金問題は選挙のタブー視されているのに、それを掲げる民主党っていうのも不思議だったんですよね。共済・厚生・国民の3年金の一元化って言うのは、確かに理念としては素晴らしいと思います。しかし、共済・厚生年金グループへの給付が減るか、国民年金組の掛け金が上がるか、一元化って言うのは少なくともどちらかには痛みを要求する事なんですから、なんでこんなのを争点にしようとしたのかが分からない。しかも、どちらの側にどのくらいの比率で痛みを求めるのかは書いていないし、有権者が圧倒的に支持するという事態にはなり難いでしょう。次の総選挙までに、民主党は小選挙区制度に適した選挙戦術が出来るように、いかに脱皮できるかが課題となるでしょうねぇ。
13日(火)
そういえば、選挙も終わったことですし、8月29日付のヘラルド朝日に掲載された雑文でも載せておきましょう。タイトルは“Long road
to reform”と編集者が付けてくれました。ちなみに下は日本語原稿。僕がこんなに上手い英文を書いたわけではありませんし、字数制限の都合でしょうが、若干文章が省略されています。昨日も書きましたが、小選挙区制度が焦点の1つだったと言うのは、今回の選挙戦で一貫した僕の見方です。
In Japanese politics today, forces seeking a small government and those
who support a big one are intermingled in both the ruling and opposition
parties.
The attempt by Prime Minister Junichiro Koizumi to oust Liberal Democratic
Party law makers who opposed privatization of postal services surfaced
amid this warped situation, about which many people have long felt uncomfortable.
At least for now, the people seem to support Koizumi's "heartless''
decision because it provides a step to correct this distortion.
By contrast, although Minshuto also advocates a small government up to
a point, it has avoided making its position clear because it does not want
intraparty differences to surface. That is why its position remains ambiguous
on various issues. Minshuto needs to correct this ambiguity. Under the
past multiple-seat constituency system, candidates running from the same
party were required to emphasize their differences.
However, now that elections are run under a single-seat constituency
system, voters are looking for easy-to-understand candidates who embody
the policy of the parties they represent. I cannot help but feel that we
are still halfway through a very long path of reform.
現在の日本政界では、与野党双方に、小さな政府を志向する勢力と、大きな政府を志向する勢力が混在している。今回の小泉首相による郵政民営化反対派追放は、このねじれ現象の中での争いが表出したものである。多くの国民は長らく、このねじれ現象に大きく戸惑い続けてきた。小泉首相の「非情」な決断が、今のところ国民に支持されているのは、ねじれ解消に一歩前進したためであろう。対する民主党は、一応は小さな政府を掲げつつも、党内対立を表面化させないために、明確な意思表示を避けてきた。これが、様々な政策で民主党の立場が曖昧な理由である。民主党にもねじれ解消が要求されている。以前の中選挙区制度下では、同じ政党内での候補者に違いが要求された。しかし現在の小選挙区制度下では、国民は政党の政策を体現する、分かりやすい候補者を求めている。私は、1990年代前半の政治改革から続く、長い長い変革の途上にいることを感じざるを得ない。
15日(木)
さて、選挙戦の分析が色々と進んでいるようですが、今回の特徴的な傾向としては、20代の自民党へ投票した割合がかなり高いというのが見られるようです。ちなみに、模擬投票をやったら10代でも自民党への投票が最多だったとか。確かに色んなところで話していると、ちょうど30歳(残りあと1ヶ月強だが)の僕よりも上の年齢層では革新的な意見が多く、僕よりも下の年齢層では保守的な意見が多いですから、まぁそうだろうなぁって言う特段驚きもしない感想です。年下のやつらと話していると、自分はえらい革新的な人間だと思われたりしますが、年上の方達と会話しているとなんて自分は保守的なんだろうとか感じてしまいますからねぇ。この世代間格差は何だろうかと、色々と考えていたんですよね。
で、『反米の世界史』なんて読んでいたので、ふと思ったのですが、ベトナム戦争とその余韻を経験した世代か、そうじゃないか、これがけっこう大きいんじゃないでしょうかねぇ。ベトナム戦争が終結したのは1975年4月。その後もしばらくの間は、枯葉剤とか、ベトちゃんドクちゃんだとか、ボート・ピープルとか、ベトナム戦争関連の話題は続いていたはず。さらにはコッポラ&マーロン・ブランドの〈地獄の黙示録〉が1979年。スタローンの〈ランボー〉が1982年。オリバー・ストーンの名作〈プラトーン〉が1986年。〈プラトーン〉が公開された年ですら僕が小学6年生ですから、20代にとってみれば僕ら世代以上にベトナムとアメリカと言うのは歴史的事象でしかない。〈プラトーン〉以降ですとベトナム戦争映画自体が減少していて、ましてや良作となると1989年のオリバー・ストーン&トム・クルーズの〈7月4日に生まれて〉が唯一じゃないかな。
そして、前にも書きましたが、30歳の僕が中学3年生だった1989年にまで来てしまうと、僕らの世代に最も影響を与えているであろう東欧ビロード革命&第2次天安門事件ですからねぇ。チャウシェスク夫妻の銃殺後の映像とか、学生に発砲する中国人民軍とか、中学3年生にはかなり衝撃的でしたよ。ええ。ましてや僕ら以下の世代も、あれらの映像を見ているわけですからね。その影響力たるや如何ほどか。1989年って言うことは、現在の20歳が4歳。23歳が小学1年生、28歳が小学6年生。ソビエト崩壊の1991年だと、現在の20歳が6歳、25歳で11歳、30歳だと16歳。それに2001年の北朝鮮拉致発覚、去年のアジアカップでの暴動や今年の反日デモ。20代が体験してきた20数年間を並べてみて、上の世代よりも保守化するなって言う方が無理だろうな。まぁそう考えると、自民か民主か決めきれない自分って言うのは、ちょうど上の世代と下の世代の、板挟み世代って言うことでしょうかねぇ。
20日(火)
過去の傾向から、総選挙後には日経は下げると思って、ある程度利益確定していたのですが、予想に反して上げ続けていますね。こりゃ、信用取引で売った方々は大変なことになりそうです。僕は現物しかやらないので、上げ続けてくれた方が持たざるリスクくらいですむのですが、それでも売った株が上がり続けているのは悔しい。ディフェンシブ銘柄に入れ替えたおかげで、殆んど動かないでやんの。ちぇっ(苦笑)
株式は基本的にミドルリスクミドルリターンくらいなものだと思っていますが、信用取引に手を出した途端にハイリスクに転じてしまいますからね。確かに、手元資金の3倍ほどの株を操作できるのは魅力的なんでしょうが、僕みたいな小心者には向いていませんね。それに短期売買するのって、株式ボードに釘付けになってしまうわけで、どう考えても時間的なロスの方が気になるんですよね。それに自分の性格から鑑みて、嵌ったら抜け出せないのは分かり切っているので、ネット証券すら避けていますからね。最近は手数料の自由化のおかげで、ネット証券の方が遥かに手数料が安いのですが、窓口取引やっていると、取引回数が減少して、自然と中期から中長期の取引に変わります。こちらの方が初心者や、ローリスク志向の人にはお薦めですよ。ちなみに、柄の悪い証券マンだと、売買を頻りに勧めるので、そう言う場合は会社に言って担当を替えて貰いましょう。
ところで、日経2万円説なんかまで出てきていますが、さすがに今回の波ではそこまでは行かないだろうなぁ。っていうか、行きそうだったら怖くて処分しちゃうでしょう。伝説的なエピソードですが、JFKの父であるジョセフ・ケネディが、ある朝靴磨きの少年に株の話をふられたらしく、さすがに加熱し過ぎだと売り払って難を逃れたことだとか、15年ほど前のバブルだとか、教訓にすべき事象はたくさんあります。まぁ、それが分かっていても、逃げられないのが大方の人間なんですけどね。まだはもうなり、もうはまだなり。至極名言ですねぇ。
28日(水)
民主党の落選した前代議士が覚醒剤で逮捕されたと思ったら、今度は慶應の医学部の大学院生(MD)ですか。しかし、薬物乱用ってかなりの程度まで広まっているんですねぇ。脱法ドラッグの使用なんかは、チョコチョコ身の回りでも聞いた事はあるのですが、さすがに違法ドラッグまでやっている話は身近では聞きませんけどねぇ。僕なんて酒飲んでればストレス発散できてしまう人間なので(って酒でストレス発散するのも良くないですけどね。悪い酒になりますから。)、覚醒剤や大麻まで依存してしまいたい人の気分というのが理解できないのですが、禁酒法でも施行されたら分かるのでしょうか。
まだ脱法ドラッグならばやってみたい気持ちは、分からなくもないんですが、違法ドラッグをやるリスクとか考えると、代議士やMD取得した院生が、どうして手を出すのかが分からないんだよなぁ。薬物なんて買ったら、暴力団や北朝鮮の資金源になるだけだろうし、リスクが高い上に反社会的な行為ですからね。高い金を出して薬物を買うくらいならば、その金でいい酒を買い漁った方が絶対に健全だと思いますよ。末端価格だと、1万円で0.5g程度しか覚醒剤は買えないようですが、1万円でどんな酒が買えることやら。1万円抱えて酒買おうと思ったら、それだけでワクワクしてしばらく楽しめるんですけどねぇ。メーカーや流通業者も儲かるしいいこと尽くめ。
30日
沢口靖子のところに、弟たちが鶏卵を山盛りに持って行くと、ツナ缶と合わせて似たもの親子丼とか作っていて、マグロと鶏がどうして似ているかとしばらく悩んでいたんですよね。その謎が解けて、とってもスッキリしているのですが、ツナ缶って確かにシーチキンなんですね。シーチキンとチキンの卵で似たもの親子だったとは。しばらく悩んでいないと気付かない俺は、単純に鈍いのかなぁ。。。
ところでついでなので調べたのですが、シーチキンって言うのは、最初ははごろもフーズの商品名だったのが、今や日本では一般名詞化してしまって、他社の商品名にもシーチキンは使われているようです。なんと日本のツナ缶の8割はシーチキンを名乗っているとか。恐るべし。そう言う意味では、ソニーのウォークマン以上の浸透ぶりでして、テトラポットの領域にまで達していますね。シーチキンを歌った歌も、たぶんNHKでの放送が許可されることでしょう。