蒸留酒

・千年の響(沖縄今帰仁村・今帰仁酒造)☆☆☆
 泡盛の10年もの古酒である。非常にまろやかで、ロックが最高であろう。ここまで泡盛を寝かせると、泡盛独特の香りはかなり消えるので、泡盛の癖が嫌いな人にもお勧めである。720mlで2600円らしいから、かなり御買い得だと思う。そこらの10年もののウイスキーを買うよりも、絶対安くて美味しい。ラベルが和紙の包装であり、とてもお洒落であるが、気になったので剥いでみた。きれいなビンだった。

・山崎12年(サントリー)☆☆★
 山崎と言えば日本を代表するウイスキーであろう。720mlで7000円弱、自分で入手して飲む限度はこのくらいまででしょう。ストレートがお勧めとされているが、僕はロックじゃないとすぐ酔いつぶれてしまいます。このお酒、かなり木の香りが強いお酒で、樽の中で熟成していたんだなぁって言う感想です。口当たりはまろやかで、サラミとかかじりながら、そのあぶら分を山崎で流すと口の中が気持ちよくなって好きです。カロリーは気になりますけど。。。ピュアモルトを日本に取り入れ育ててきた、その技術力に感謝です。

・ジョセクエルボ(メキシコ)
 テキーラの中では一般的で、入手しやすいお酒ではないであろうか。ただ癖が強すぎて、僕はまだ好きではない。たまに飲んでいれば慣れてくるのであろうか。やはりテキーラはオレンジジュースでも混ぜて、サンライズとしないとツライ。カクテル用に買ったお酒を、ロックで飲んでも日本人向けではない気がする。

・菊之露(沖縄宮古島・菊之露酒造)☆☆
 宮古島の泡盛、720mlで1000円強である。コクがあって酒好きにはたまらない味です。イカの沖漬けを口に含みながら、菊之露のロックでククッと送ってやると、口の中に泡盛の香りと、イカのハラワタの豊穣さが絶妙に広がり、はぁぁと、腹の底から感嘆の溜息が出てきます。ただ、一瓶飲んで僕は二日酔いになりました。5年貯蔵・古酒とさらに上のランクも幾つかあるみたいなので、そちらも入手したいものです。泡盛ってやはり、値段のわりに美味しくて、御買い得度高いのでお気に入りです。1000円でこんなに美味しいお酒が飲めるとは、良い時代に生まれたものです。

・Hennesy NA-GEANNA(アイルランド)☆☆☆☆★
 ピュアモルトウイスキーの中でも、これが個人的には一番好きです。ちょっとペダンティックに解説すると、ピュアモルトって言うのは大麦だけで作られたお酒。シングルモルトは一つの蒸留所のモルトだけを使ったお酒で、山崎なんかはピュアモルト且つシングルモルトのウイスキーです。大麦以外だと、トウモロコシや小麦を使うんだけど、その場合グレーンウイスキーと呼びます。一般にウイスキーって言う場合は、モルトとグレーンのブレンドのことを指す場合が多いですね。しかもウイスキーはそれとは別に、作られた場所によって、アイリッシュウイスキーとか、スコッチウイスキーと呼ばれます。アイリッシュウイスキーは燻製香が無く、飲みやすいものが多いですが、その中でもこれは絶品。なぜだか軽いフルーツ香も漂っているような気もします。ホントはストレートが良いんですけど、咽喉癌になりかねないのでロックですが、口の中に含んで、舌の上で転がしてやると、柔らかな味が口いっぱいに広がります。720mlで10000円弱と少しお高いですが、そのくらい支払う価値はあるお酒だと思います。是非一度お試しあれ。