2006年7月 |
2日(日)
九大へ来ての初ボーナスを頂きました。と言うわけで、ブラブラとキャナルシティ辺りをぶらつきながら、ソファーベットを買ってしまいました。東京時代のベットも、送料がバカ高いために東京で捨ててきた関係上、福岡では床でゴロゴロする生活だったのですが、これで若干は元の生活に戻れそうです。徐々に徐々に生活が改善されていく様が面白いですね。次は何にしましょうかねぇ。まぁ届くのは水曜なので、それまでにちょっと部屋を片付けなければ。
ところで、先日はちょっとお高めなお店を紹介したので、今日はリーズナブルな居酒屋の紹介でも。直営店とフランチャイズ店があるのですが、〈博多一番どり〉っていう居酒屋チェーンがお勧めです。九州北部から広島・愛媛辺りまであるようなのですが、ここが居酒屋ながらになかなかいい。焼き鳥メインの店だけあって、特に焼き鳥が安くて美味しいのですが、加えて山芋鉄板っていう変な食べ物がいけます。
箱崎に直営店が、宿舎の近くにフランチャイズ店があるために、両方行った事があるのですが、基本メニューは同じです。フランチャイズ店の方は、それにプラスして市場の都合で色々とお勧めメニューがありますので、フランチャイズ店の方がお得感が強いかもしれません。価格的には飲んだくれ1人2500円〜3500円くらいでして、かなりリーズナブルですが、東京だったら4000円以上は取られると思います。
そういえば福岡って基本的には何でも安いのですが、唯一日本酒だけは高い。東京で1合500円くらいで飲める日本酒(新潟とか東北の)を、平気で700円とかで売っています。東京で700円くらいの日本酒は、1000円を越えちゃったりします。東京の価格を知っている身としては、福岡で日本酒を飲むのはちょっと考えさせられますね。福岡は日本酒文化圏のはずですが、あまり福岡の日本酒も出回っていませんし。いったいどうなっているんだろうか?とっても不思議です。まぁ、焼酎飲むだけだから別にいいけど。
3日(月)
ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演作品といえば、どうしても名作〈アポロ13〉を思い出してしまうのですが、そうじゃなく今更ながらに〈ダ・ヴィンチ・コード〉を見てきました。何気に推理小説の方は読んでいたので、ストーリーを知った上での鑑賞という、僕的には珍しいケースです。ちなみに、主演女優はオドレイ・トトゥ、パリの警部役にはジャン・レノ、イギリス貴族役にイアン・マッケランと言うように、有名どころが適材適所で名前を並べる大作です。
で、原作の方ではそこら中に散りばめられたペダンティックな芸術作品やキリスト教に関する薀蓄と、これでもかこれでもかと続く、ソニエールからソフィーに出題された暗号の数々の謎解き、この2つが面白いんですよね。ところが、時間を短縮する関係上だと思いますが、映画ではこの謎解きがほんのアッサリと終わってしまいます。ソニエールの考え出す複雑な暗号という芸術を堪能できないのは、この作品の面白さを3割は奪っていますね。大体アナグラムを、素人のトム・ハンクスがすらすら解いたんじゃ、パリ市警の暗号解読課にいる孫娘をヒロインにしている意味が無いだろ・・・
そう言う訳で、ヒロインであるオドレイ・トトゥ扮するソフィーが、単なるヒロインになってしまっているのが残念です。〈アメリ〉よりも〈ロングエンゲージメント〉よりも、遥かに美しくなった彼女が飾り物では勿体無い。そしてトム・ハンクスに重きを置きすぎて、ソフィーとソニエールとの関係が弱くなり、祖父と孫娘との愛情と反目の相克が生かしきれなくなってしまいました。ソフィーに出された問題を、祖父の死に茫然自失となるソフィーを脇目に、トム・ハンクスが解いてしまって、過去を思い出しながら祖父を慕うソフィー。でも要所要所では彼女が祖父との記憶を頼りに解いていく、それが原作の良さなんですけどねぇ。
一方の芸術作品やキリスト教に関する薀蓄の方は、あまり混乱しない程度にいい感じのばら撒き加減だったと思います。これ以上知りたい人は原作を、って言うことでしょうから良いんじゃないでしょうか。NHK教育じゃないんだし。でもこれで宗教的な論争を呼んでしまう国々って言うのが、世界中にたくさんあるんだなぁって言うのは、頭では理解できても不思議ですよね。信者でもない立場からすれば、あまりにも当然過ぎて、言われなければ流してしまうくらいのどうでもいい話なのに。
まぁ、宇宙と科学技術が、英仏と芸術に変わった感じなので、〈アポロ13〉を楽しめた人には楽しめると思います。何だかんだ言いつつ、僕もそれなりに堪能しましたし。
7日(金)
北朝鮮のミサイル発射が何を意図しているのかいまいち分からないのですが、アメリカによる経済制裁がかなり効いていることだけは確かでしょう。日本も遅ればせながら、経済制裁へと一歩踏み出したようで何よりです。しかしなかなか難しい問題なのですが、金王朝体制が崩壊して、すんなりと次の体制が出来上がれば良いのですが、そうは問屋が卸さないだろうなぁと、漠然とながら思ってしまいます。
そもそも、王朝崩壊が国際協調的な勢力によるクーデターのような形で生じればベストですが、フセイン体制を崩壊させたような外部からの攻撃での崩壊ですと、どう考えても日本にも何らかの被害が及ぶことは高い確率で有り得ます。日本に照準が合っているノドンが約200発と巷間では言われていますし、核兵器の小型化は未だのようですが、貧者の核兵器と呼ばれる生物兵器・化学兵器もありますからねぇ。まぁ、爆弾使わなくても工作員がBC級兵器を使えば被害甚大ですし。。いつ書いたかは忘れてしまいましたが、基本的にはクーデターを起こさせて崩壊させると言う戦略がベストだと思いますよ。
あともう一つ問題になるのは、金王朝体制が崩壊した時に生じる難民の数々です。韓国に定住した脱北者などでも問題になっているようですが、基本的に資本主義社会で働き生きていくと言うことがあまり理解できないようで、社会への定着できなさ加減が半端ではないらしいです。しかも厳格に細分化されたヒエラルキーに基づく恐ろしいまでの階級社会ですから、その規範が失われた時にどんなアノミー状態に陥るのやら、ちょっと想像がつきませんねぇ。
僕なんかの世代ですと、1980年代のボートピープルで、盛んにベトナムから経済難民が押し寄せていたのを思い出しますが、金王朝崩壊時の難民問題は、ちょっと日本を悩ませそうですからね。福岡からだと釜山までフェリーで3時間とか言う距離なので、東京にいた頃よりもチョッと難民が生じた時の混乱が懸念されます。収容所の問題とか、混乱終結後の送還の問題とか、ちゃんと前もって準備は出来ているのでしょうか。今のままいつまでも続いて貰っても困るが、崩壊してもその後も問題が多発しそうで、なかなか厄介で・・・
9日(日)
博多土産といえば、何はさて置き明太子です。博多駅にしろ、福岡空港にしろ、そこらのスーパーにしろ、至るところで明太子を売っていますし、居酒屋メニューにも明太子関係が充実しています。お土産用にならない、形の崩れた明太子を、スーパーや業務用で卸しているからでしょう。明太子は嫌いじゃないので、福岡へ来て食べる機会は増えましたが、明太子って意外といい値段するんですよね。しかも賞味期限がそれほど長い食べ物でもないので、家で食べるにはイマイチですが。
で、地下鉄とかに乗っている時に、ふと広告を見上げたところ、明太子がズラーっと並んでいる中に白い物体が。隣の広告には白い物体がズラーっと並んでいる中に明太子が。何だかよく分からないが、チョッと面白い広告だったので気になったんですよね。そこでもう少し詳しく見てみると、イカシュウマイなる名前が。そこで、一度食べてみたいなぁって思っていたのですが、ついに食べる機会を得たのでその感想を…微妙でした。懇親会で並んでいたのですが、チョッと蒸かし過ぎで硬くなってしまっていました。広告のセンスの良さから期待していただけに、チョッと残念ですが、多分時間が経ち過ぎたのだろうと、もう少し頑張ってみたいところです。
九州でイカといえば、博多も天神もイカの店がたくさん並んでいますが、それよりも佐賀県の呼子という場所が一番のメッカらしいです。福岡の人たちも、大体呼子までイカを食べに行ったことがある、って言うくらいメジャーらしいです。まぁ、そのうち呼子へ行くこともあるでしょうから、その時を楽しみにって言うところですね。生イカだけでなく、イカシュウマイも呼子が本場らしいですしね。
13日(木)
中洲の屋台でこの前初飲みをしたのですが、ジモティーは基本的に中洲屋台ではなく、天神北や天神南の屋台などで飲むとか。しかしまぁ、話の種に一度は中洲屋台なるものを体験しておかなければと思っていたので、いい観光客気分が味わえました。ネオンも綺麗だし、川面を吹く風も爽快だし、メニューと価格を無視すれば、十二分に満足できます。なかなか風流で面白いもんですよ。
そんな中、中洲屋台の隣を流れる那珂川を見ながら、ふと、???となってしまったのですが、博多って川が南から北へ向かって流れているんですねぇ。名古屋にしろ、東京にしろ、基本的に川っていうのは北から南へ向かって流れて行くという先入観があったので、川が逆流しているみたいで興奮してしまいました。冷静に考えれば当然なんですが、人間の先入観って言うのは怖いものです。アマゾン川とかだと逆流する川ってあるじゃないですか、あれを見ている感覚に陥ってしまいました。別に酔いどれ過ぎなわけではなく…
経済の北澤さんと、福大の本村さんと3人で飲んでいたのですが、福岡へ来るとどうしても東京や関西にいた頃の人間的なネットワークと言う意味での研究環境を維持するのは大変でして、北澤さんも同じことを去年から考えていたようで、3人で勉強会でもしましょうっていう話になったんですね。初回は井奥成彦『19世紀日本の商品生産と流通』日本経済評論社で、なかなか盛り上がりました。クローズでもないので誰かに声をかけようかと言う話もしていたのですが、あまり若手研究者そのものが福岡には少ないですからねぇ。
そうそう若手研究者で思い出したが、東京で助手生活を満喫するために、じゃなかった充実させるために、同世代の研究者が集まって勉強会をやり始めたばかりだったのですが、福岡へ急に来ることになって不義理になってしまっているのが申し訳ない限りで。。。東京の研究会も、出来うる限りは参加したいのですが、2日連続で空いていないとなかなか東京出張って出来ないですからねぇ。遠くから東京の勉強会も盛り上がるよう、応援するばかりになってしまっていますねぇ。
17日(月)
先日とある先生と話をしていて、昨今の学生や若い研究者っていうのは、環境とか自然保護とか公害とかいうものに対する関心が薄いというお話でした。社会関心としては別に低くは無いと思うのですが、歴史研究という意味では確かにそれらへの関心は、あまり高くは無いかも知れませんよね。少なくとも僕自身は、同時代的な部分への関心はありますが、それを対象に研究しようというのとはチョッと距離があります。
その話をしている時に、何故なんだろうかと言う質問を受けたのですが、その場では良い回答が見つからず、その後もしばし考えていたんですよね。で、やはり環境とか公害とか自然保護とか、それは身近に知っている情報であって、かなりの部分が既知なんですよね。勿論実際はそんなこと無いのでしょうが、十二分に知っているような気分にはなる。今更それ以上のものを調べても、大した違いも無いんじゃないかって思ってしまう訳ですよ。現状を改善しようという分野とは違い、歴史学を志向しつつそこに関心があるというのは、レアケースになるんじゃないでしょうかね。
それに対して、高度成長が終わってから生まれた我々としては、成長とか発展とか形成とか増加とか、そういうプラスの側面の方が未知であり、実体験からはなんだかよく訳の分からない、興味関心の対象なんじゃないでしょうかね。バブルで踊った一時期を除けば、暮らし向きが改善するとか、生活が向上するとか、世の中が便利になるとか、いまいちリアリティに欠けています。世の中何も変化無く横移動しているんじゃないかって言うくらいに。小学校はファミコン世代で、旅行は新幹線や飛行機、中学の頃にはCDを聴きながらパソコンを使っていたし、高校時代にはポケベルはあったし、バージョンアップはしているものの、現在とあまり大差がない。
それに対して、電信が通じる、テレビが映る、鉄道が走る、工場が動く、複式簿記が始まる、輸出が激増する、東京タワーができる、電気が点く、そういう躍動感っていうのの方が不思議な世界なんですよね。歴史の研究に潮流があるのは、個々の世代の体験が大きく影響しているからでしょう。そういう意味で、高度成長後の我々の問題関心っていうのは、まさしく時代的な制約を受けているんだろうなぁっていう気にはなりますけど、それを客観視しても関心が移る訳でもないですからねぇ。
20日(木)
九州北部の梅雨明けは、例年7月17・8日辺りらしいのですが、今年はどうやら遅れているみたいですねぇ。週間天気予報とかをぼ〜っと見ていても、来週頭くらいまではグズついたお天気が続いてしまうようです。雨模様がこんなだと、どうも気分も滅入りがちでして、早く梅雨明けして夏になってくれないものかと、今から既に夏が待ち遠しい限りです。先日チョッとだけ真夏のような暑さがあったのですが、湿度が本当に低くて、東京よりももしかしたら湿度が低いかもしれない。品川の再開発で、東京は海風の流れが遮られて問題化していますが、福岡は爽やかで気持ちいい風が吹き抜けていました。
福岡は水不足もあれば、台風で地下街の浸水もあるという話を聞いているのですが、今のところはどちらも大丈夫そうです。しかし、昔何度も遊びに行った岡谷で、土石流で死者行方不明者を出しているとなると、とても他人事じゃなく気になります。岡谷・諏訪あたりは製糸業地帯であることとは何の関係も無く、岐阜県からは丁度いいドライブコースなんですよね。子供の頃に親に連れて行って貰ったドライブコースもあちらの方ですし、昔実家に帰った頃は、高速の運転練習もかねてあちらの方には行ったものです。まだまだ雨は降り続くようでして、ご冥福を。
そういえば、最近知って驚いてしまったことがあります。昔の携帯電話っていうのは、電話会社ごとに機種依存文字がかなり限定されていて、ドコモの絵文字はJフォンじゃ見られないなんて日常茶飯事だったのですが、ドコモの友達から来たメールを見ていたら、ちゃんと絵文字が見られるんですよ!!!最初メールを貰った時は、あれ?こいつもボーダフォンだっけ?っと不思議に思ったのですが、普通にドコモでして、たぶん知らない間に携帯会社間での絵文字の統一が進んでいるのでしょう。ほんと、よく知らない間に、すごい事になっているんですねぇ。。。
23日(日)
宮内庁長官をしていた故富田朝彦のメモの中に、昭和天皇の肉声を伝える史料があったということで、しかもそれが話題の靖国神社に関することだったこともあり、色々とニュースにとり上げられています。皇室関係の史料っていうのは、組織が組織だけになかなか公開されないようでして、僕はあまり使うことも無いので別にあまり困らないのですが、宮中に近い所を研究している研究者にとっては、富田史料の全体像が気になるところでしょう。早めに研究者の利用が可能になるといいですねぇ。
話は本題の靖国神社関係の所ですが、そこも歴史的な検証で使われる分には、公開されて良かったと思います。ところが、現在の状況を見ていると、昭和天皇を政治利用して自分の意見を押し通そうという人々が多々見られます。天皇の政治利用っていうのは、効果はありますが副作用も大きい問題でして、真っ当な神経を持っているならば、昭和天皇の発言を理由にして、政敵のバッシングとか為政者叩きはやらないと思うのですがねぇ。もし富田史料の別の部分で、今現在バッシングしている側に不利な発言があったらどうするんでしょ?皇室の権威を必要以上に高めるのは、今の日本にとって良いこととは思えませんがね。
だいたい史上を見渡しても、統帥権干犯問題で天皇大権を持ち出して一番騒いでいたのが政友会で、政党自らが党利党略のために政党政治を死地へと追いやって行った過去があるわけです。そして軍部の影響力を増大させてしまった。まともな歴史認識を持っていれば、天皇の政治利用の副作用なんて分かりきっているはずなのだが、今の政治家や報道陣たちは、歴史的なことを何も知らないんじゃないかと空恐ろしくなってしまいます。。。まぁ、歴史家側にも問題があると言われそうですが。
25日(火)
そういえば九州に来てみて面白いことは、各人がけっこう旧藩・旧国意識っていうのを持っていることなんですよね。黒田藩、鍋島藩、柳川藩、小笠原藩、中津藩、熊本藩、薩摩藩、長州藩etcと、飲み会の席などで旧藩の会話が登場したりします。まぁ、僕の周りにいる人間っていうのが、基本的に歴史畑の人間が多いからって言うことも当然あるでしょうが、酔うほどにけっこう各藩のマニアックな話題が飛び交っていくのを見ていると、遠くに来たもんだぁっという意識が高まります。
僕の場合は元々の出身地は天領ですし、中高の名古屋は尾張藩だけど、愛知県の場合には尾張藩時代というよりも、それ以前の織田・豊臣関連の武将のネタの方が多いし、東京にいたっては江戸・武蔵ですからねぇ。各藩の特色みたいな話題が、そもそもあまり成り立たない環境で生きてきたんですよね。これってもしかして、中国四国北陸東北なんかへ行っても、九州と同じような旧藩意識っていうのがあるんでしょうかね。そう考えると、転々としている割には、福岡は若干異なった特色かもしれませんね。
九州では10万石以下の藩の出身者は、小藩出身者として扱われるらしいのですが、天領や旗本領や小藩が入り組んでいるのが普通だったエリアからすると、何やら不思議な気分です。
27日(木)
差出人不明で質問メールを頂いてしまいました。余裕がある限りにおいてはコメントしたいと思いますが、気持ち悪いので、ある程度は誰だか名乗ったメールをください…まぁそう考えるのは、ネット社会に慣れ親しんでいない、旧世代の思考なのでしょうか。
質問内容は、僕が受験生だった頃の日本史の勉強でした。基本的に日本史はあまり勉強しなくても何とかなっていたので、特段何かと言われるとけっこう難しいのですが、小学校の時に〈まんが日本の歴史〉を読んで、中高時代は日本史関係の新書でも適度に読んで、あとは教科書を定期試験前に丸暗記していたくらいでしょうか。これでだいたい日本史の知識は身につきますからね。
受験に特化した勉強としては、センターと2次の過去問を解いて、だいたいの出題の傾向に慣れ親しんでおくくらいです。あとは、予備校の実況中継シリーズなんかが読んでいて楽しかったです。でも、日本史なんかを勉強している暇があったら、英語と数学の勉強していました。受験生の頃を振り返ると、英数の勉強に疲れてきて、もう何もやりたくないっていう時に、気分転換で日本史と世界史の教科書読んだり、参考書読んだり、という生活だった気がします。歴史ネタを頭に詰め込むと、疲れがとれますからね。
31日(月)
そうそう、一般に大学を出て就職することと比べて、たぶん大学の先生になることで一番恵まれていることっていうのは、30歳くらいにしてある程度の個室が貰える事でしょうね。一般企業だと、たぶん部長さんでも今の僕の部屋くらいの個室を貰えるところは限られるでしょうから。古さと汚さと誰も掃除をしてくれないことを無視すれば、重役環境です。ただそのほとんどが、書籍と史料で埋め尽くされていくので、面積ほどの充実感を堪能することは出来ませんが(苦笑)
この前、記録資料館の整理をしていたところ、松本健次郎(安川敬一郎次男)の旧邸であり、現在は西日本工業倶楽部として利用されている建物の、かなりシックな版画が出てきたので、それを勝手に飾って雰囲気を出したりしています。九大で何かイベントがある時は出品するので、是非とも見て頂きたい作品です。何気に、炭鉱関係などの絵画やポスターなども収蔵されているので、これらも何とかしたいんですけど、とにかく物が多い組織ですからねぇ。いまのところは死蔵状態に…
話を戻しますが、個室が貰えると何が良いって、ガンガン音楽をかけていても大丈夫な点です。僕の場合は、ひたすらデータ入力を行う単調作業の時は、ほとんど何も考えないくらいに音を出して、半分カラオケの練習しながらなので、個室はとっても嬉しいです。ここならば、真っ昼間からやっていても誰も邪魔しないですからね。反対に、本を読んでいる時っていうのは、時計の秒針が刻むだけでもイライラするので、これまた個室っていうのはとっても気持ち良いんですよね。声とか延々と聞こえると殺意がわきますし。
まぁ、まだ指導学生もいないので、オフィッスアワーとか特に儲けておらず、いつでも誰でも来て下さいっていう状況なので、気にせず遊びに来てください。何かの〆切の前で無い限りは、研究者だろうと営業に来た業者だろうと、今の所はけっこう快く歓待しています(笑)