2006年9月 |
12日(火)
いやぁ、時差ボケで苦しんでいます。26時間も起き続けて、日本でちょっと長めに寝てOKっていう予定だったのに、何故だか分からないが4時間しか睡眠できずに午前1時半に起床してそのまま寝付けず・・・もう何がなんだか全く良く分からないけど、とってもハイテンションになっています。日本からワシントンDCに入った時は、それほど時差ボケに苦しまなかったのに、帰国後にこんなにつらい事になるとは・・・ちょっと予想外です。このままで本当に大阪の社経史は行けるのでしょうか、飛行機に乗り遅れないかとちょっと心配。
ところで、新親王誕生のニュースを、Cnn Headline Newsの速報で知り、Washington Postで詳細を読むなんて言う、なんだかとっても微妙な情報の接し方をしてしまいました。学習院近くの商店街のおばちゃんたちが、浴衣でカッポレを踊っている姿をアメリカでもやっていましたが、とっても間違ったイメージが伝わっていそうで何よりです。それにしてもWashington Postは、「江戸時代の孝謙天皇以来女帝はいない」だとか「最初の女帝は皇極天皇」だとか、無茶苦茶な記事を載っけていたんだが、ありゃ大丈夫なのか?しかも相変わらず、女帝論議と女系論議の区別ができないらしく、記事が錯綜してもう大変なことになっていました。
でもまぁ、現在の皇位継承順位に変更を加えることなく(といっても継承の可能性が高い人達だけだけど)、皇室典範は改正する方針らしいので、従来の議論は全部吹っ飛んでしまいましたねぇ。また一からやり直しと言うことで、ご苦労なことです。でもまぁ、直接皇位継承する立場に関する改正と、皇位継承の傍系に関する改正では、まぁ注目のされ方も、実際の改正内容云々も、かなり違ってくるでしょうからねぇ。歴史的な大改正を目撃することはなくなりそうです。
はてさて、ワシントンDCネタは色々あるのですが、それはまた後日。
13日(水)
アメリカ行きの飛行機がダブルブッキングだったらしく、プレミアムエコノミーに変更して貰えてちょっと得した気分だったんだけど、よくよく考えたら、昔はビジネスクラスに変更だったんだよなぁ。そう思うと、プレミアムエコノミーなんていうのを考えた、悪賢いANAに脱帽してしまいます。でもまぁおかげで、比較的広めな場所でくつろいで行けたおかげで、時差の調整も上手く行って、アメリカでは殆ど時差ボケに苦しみませんでした。なによりです。
アメリカって言うかワシントンDCで一番驚いたのは、その物価の高さですね。ホテルがVanNess駅っていう、RedLineで北東の高所得層エリアだったというのもありますが、とにかく何でもかんでもバカ高い。GIANTっていうスーパーで買い物していたんですけど、普通に夕食を買っていると、1000円を超えてしまうんですね・・・博多だったら500円分くらいしか買っていないつもりなのに、倍もするってどういうことやねん。と、なぜか関西弁で突っ込みたくなるくらいでした。
万事がこの調子でして、地下鉄の運賃も高め、お土産屋の価格帯も高め、外食しても高め、絶対に円ドル相場に問題があるような・・・円は安すぎるので、もっと円高にしてバランスをとった方が良いですよ、ほんと。まぁ、石油が高いっていうのも円安の原因でもあるので、対アメリカだけでどうこうなる問題でもないのでしょうが、しかし円は安すぎるよなぁ。
それに加えて、実はワシントンDCっていう都市は、アメリカ国民の旅行先ナンバーワンの地らしく、何でもかんでも観光地価格でして・・・休みの日にスミソニアンのエリアでブラブラしつつ、昼飯にそこらの屋台で売っているホットドックでも頬張ろうかなと店先を覗いたところ、なんとなんと3ドル。まぁアメリカだからなと思って買ったら、日本と大して違わない大きさの小ぶりのホットドックでして、一瞬日本人だからボラれたのか?っと思って見回しても、隣のベンチで座っている老夫婦も同じものに同じ値段出しているし、観光鴨相手の商売らしく、どうしようもなく高い。ちょっとどうするねん。
でもその反対に、全米各地の田舎物が集まる観光地って言うことで、ワシントンDCの治安はアメリカの中でも良い方でして、おのぼりさん相手のぼったくり屋以外には、大して危険は無いっていう感じだったんですよね。しかしある時、フィリップスコレクションっていうのを見に行ったのですが、開館までしばらく時間があったので、デュポンサークルの辺りを徘徊していたら、年老いた黒人の浮浪者の人に道を塞がれてしまい、小銭の入っているコップをジャラジャラとされ・・・え?俺ってアメリカで死んじゃうの?ナイフで刺殺?拳銃で撃ち殺される?って頭をかすめたものの、ポケットから小銭を渡したら通して貰えました。アメリカだからこんなもんかなと思いつつ、ちょっとしたデンジャラス体験にドキドキ。通り際に、「今日一日良い日だといいな」って言われたんですが、お前が言うなよっていう感じですよね。
まぁ、そんなこんなのワシントンDCでしたが、続きは大阪から帰ってきたらまた。
16日(土)
ワシントンDCの続きを書こうと思ったけど、そんな事より、山本昌のノーヒットノーラン達成、しかも失策1つだけの準完全試合でして、来るべきリーグ優勝に一つ華を添えることになりました。おめでと!!!!っていうか無茶苦茶嬉しいですねぇ。youtubeで探したら、9回の映像があったので早速見てみましたが、もう涙無しでは見ていられない。山本昌のあんなに緊張した強張った表情って、今まで見たことがないですよ、ほんと。41歳1ヶ月の最年長ノーヒットノーランと言うことでして、落合監督も言っていますが、ここまで頑張ってきたご褒美ですよねぇ。
今日の勝利で通算勝ち星数も、189個に乗っけたようでして、あと11勝で200勝達成。200勝って杉下茂以来出ていないようで、僕なんかの世代からしても、もはや伝説的な世界になってしまっています。野手の2000本安打(過去34人)と比べて、投手の200勝(過去23人)って言うのは難しいみたいなんですよね。しかも昔と違って、投手が連投する事は選手生命の点から忌避されていますし、より難しくなっているなかで実現できたら凄いですね。昌ならやってくれると期待感が膨らみます。
ところでその失策1ですが、赤星のサードへの飛球を森野がエラーしたものらしいですが、赤星の足を考えると捕球していたら内野安打になるような当たりだったようでして、結果オーライじゃないですかね。しかも4回と言う早い回での失策ですから、完全試合が頭を掠めたら、ノーヒットノーランさえ駄目だったかもしれないですし、タラレバを言い始めればキリがないですが、まぁ結果がすべてです。色々な要因が重なって、最年長ノーヒットノーランが達成されたんだから、森野にはあまり責任を感じないで頑張って貰いたいものですね。
立浪・山本昌、この2人に日本シリーズ優勝を体験させたくて、ファンとしてもこの2人が日本シリーズ勝利を掴み取る姿が見たくて、立浪の状況からも今年こそが最後のチャンスでしょうからね。相手は西武の可能性が高いですが、相性が悪い西武やホークスよりも、日ハムがいいな。新庄のおかげで話題は持って行かれてしまうでしょうけどね。何気にパリーグの応援チームは日ハムだったりしますので、中日-日ハムの日本シリーズが実現したらならば本当に至福です。でも可能性としてはやっぱり西武かなぁ。
18日(月)
そうそうワシントンDC話の続きでも。ワシントンDCの地下鉄で粋な広告を見つけたのですが、“Escalefter
is a new Metro (DC Subway) term for people who refuse to stand to the right
on an escalator to let more hurried people past.” って書いてあったんですね。要するにワシントンDCのエスカレーターは、立ち止まっているのが右側で、歩くのが左側と言う、関西方式だったんですね。福岡が東京と同じで左に立って、右側を歩く方式なので、関西スタイルに違和感を感じつつ過ごしていました。
ちなみに、先日大阪に行ったおかげで、立ち位置がワシントンDC(右側)→東京(左側)→福岡(左側)→大阪(右側)→福岡(左側)と転々としてしまいまして、時差ボケの頭ではもう何が難だか訳分からなくなっていました。そうそう、猛烈な台風が襲来したおかげで週末は家の中に引き籠っていたので、この休日中に時差ボケを解消することができました。週明けからは日常生活に戻れそうで良かったです。
話は戻りますが、初めてのワシントンDCどころか、初めてのアメリカ合衆国でして、お金が25¢玉、10¢玉、5¢玉、1¢玉っていうシステムになかなか慣れる事が出来ませんでして、○○$86¢なんて言われると、無意識に5¢玉と1¢玉を出してしまう俺がいる。そして、訝しそうな顔をして25¢玉3つと5¢玉1つを返してくれるお姉ちゃん・・・最初の頃はこれの連続でして、1¢玉が貯まる貯まる(苦笑)先日書いた、コインジャラジャラしている浮浪者がけっこういるのは、このためでもあるんでしょうねぇ。
しかし、最終日のダレス空港で一つ驚愕の事実が・・・なんと、1¢玉と10¢玉っていうのが、全く同じ大きさの色違いなのですが、最終日になるまで10¢玉の存在を僕は知りませんでした(苦笑)だから、××$63¢って言われて、5¢玉2枚と1¢玉3枚を払ったつもりだったのに、25¢玉2枚と5¢玉1枚と1¢玉4枚返されて、なんで1¢玉をこんなに押し付けられるんじゃーーーって、不思議に思っていたんですが、その理由が全て判明しました。あの時のお姉さんごめんなさい、睨み付けたのは忘れてください。僕が全て間違っていました。。。
でも常識的に考えて、25¢玉って何やねん!しかも、1¢玉と10¢玉が同じ大きさって、目の不自由な人はどうしろと?優しさが足りないなぁ。日本みたいに硬貨には穴も開けて、もっと分かりやすくする親切心っていうのがあっても良いでしょ。しかも、お姉ちゃんたちも、それは1¢玉じゃなくって10¢玉だって指摘してくれたって良さそうなものなのに、ちょっと頭の足りない子を見るような、物悲しげな目で見つめられていたのは、どうも納得がいかない。
あと納得がいかないと言えば、泊まったホテルですよホテル。何だか良く分からないのですが、10日も泊まっていたのですが、毎日毎日、シャンプーとか石鹸とかタオルとか、置いてある物の種類や数が違うんです。で、シャンプーを忘れられる事がたびたびあって困りものだったのですが、なぜかコンディショナー(リンス)だけは一度も忘れられず、アメリカ人ってリンス好きな人達なんでしょうか???
しかも、ある日は特別のサービスなのか何なのか、いきなり電気スタンドが1つ増えていました(苦笑)あまりにも衝撃的だったので、隣の部屋に泊まっていた某O氏に聞いた所、やっぱりうちの部屋だけ電気スタンドが1つ増えている・・・サービス?嫌がらせ?って言うくらい、毎日が間違い探しをしているように、ちょっとづつ部屋の物品が増えたり減ったりしていました。僕の荷物が無くなるとかは無かったのですが、なかなか謎なホテルです。さすがアメリカンですよね。
しかしなかなか観光の話に入りませんねぇ。次は観光の話でも。
24日(日)
そういえば小泉政権も明日で終わりなんですねぇ。5年半、戦後だと佐藤栄作・吉田茂に続く第3位、戦前を入れても桂太郎‐佐藤栄作‐伊藤博文‐吉田茂に続く5番目と言うことで、長期政権であったのは間違いないですね。小泉内閣の功罪っていうのは、小さな政府を理想とするのか、大きな政府を理想とするのか、タカ派的スタンスなのか、ハト派的スタンスなのか、日米関係を重視するのか、日中関係を重視するのか等々、個々人の立ち位置によって幾らでも割れると思われます。
しかし一つだけいえるのは、総理大臣っていうのは少なくとも3年くらいはやらせてみるべきだと思うんですよね。政策はおいておいて、そういう意味では良かったのではないでしょうか。2年続けば長い方なんていう、馬鹿げた頻度で総理大臣が変わっていくというのは、喜ぶのは飯の種が増えるマスコミぐらいでして、一般人にとっては迷惑以外の何者でもないでしょ。最初の数ヶ月なんて言うのは助走期間だろうし、良かろうと悪かろうと、衆議院選挙で過半数を割らない限りは総理大臣を変えない、こうあるべきだと思うんですよね。
ただそのためには問題があって、今回の安倍内閣誕生のように、総選挙から1年くらいで出来た内閣は、国民の審判を受けていない訳ですから、組閣しばらくで総選挙を行うと言う慣習と引き換えでしょうけどね。総選挙によって第一党と首相を選んだら、国民もちょっとやそっとで動じずに、次の総選挙まで3−4年は我慢する。そうあるべきだと思うし、そういうシステムの方が色々と安定するでしょ。
その時々の小さな失政や金権スキャンダルなんていうのは、参議院選挙でも、地方選挙でも、何でも意見表明が出来るわけだし(そもそも金権スキャンダルなんて、その時の政権の失政ですらないと思うんだが・・・)、国民はしばらく見守ることが必要だと思いますね。鬼の首でも取ったように、マスコミの報道に煽られて短期で首相を変えるって言うことだけは、絶対にやっちゃいけないと思います。審判は、情報にたくさん接し、ある程度時間を置いてからしか下せないと思うんですけどね。
イギリスやドイツを見ていても分かるように、それは大統領制か議院内閣制かと言う問題ではなく、ひとえに国民の了解でしょう。それと、選挙時には想定していなかった総理大臣が誕生しないと言う、政治家側のモラルも必要ですが。細川-羽田-村山-橋本と、これ全部が宮沢内閣時の総選挙の結果だなんてふざけています。政策の内容云々を議論するのもいいですけど、まずはシステムそのものを何とかしないと、色々と問題を多々抱える現在において、好ましい政策なんて望めるべくも無いと思います。ゆっくりと数年あることが、政策の中身を充実させるのではないでしょうかね。