2007年11・12月 |
5日(月)
先週の静岡は富士山がきれいでした。何と静岡市から富士山がくっきりと見えることって、年間の3分の1しかないらしいのですが、学会の二日目は見事に晴れ渡り、静岡大学のキャンパス、しかも最も標高が高い人文学部の、さらに最上階まで行って堪能してきました。前に富士山、後に駿河湾という絶景はなかなか乙なものでした。静岡ということで黒はんぺん(端的に言うと魚の骨と身の味がしっかりとする薩摩揚げ)が一番良かったですね。あれは日本酒によく合う。静岡というと〈開運〉とかが有名ですが、今回は〈花の舞〉を中心に頂いてきました。静岡産の酒米にこだわっている酒蔵でして、辛口からフルーティーな甘口まで、各種ラインナップが充実していて、1メーカーで色々と楽しめました。ちなみに元々は浜北市でしたが、2005年に市町村合併で浜松市のメーカーになっています。
さて、中日が念願の日本一を勝ち取りました。55年体制が出来上がる以前に1回日本一になっただけで、リーグ優勝はできてもシリーズで勝てない中日だったのですが、プレーオフ制によってリーグ2位で日本一になるとは、なんか変な感じです。バファローズを解雇されて年俸400万円の練習生になった中村ノリが、シリーズMVPを獲得したのもジワっときました。単なる銭ゲバ状態に陥っていた中村が、落合の下で野球が好きで野球をやるっていう心境へと変化していったのは、さすが俺流落合のなせる業でしょうか。
時は1987年、桑田も清原も去ったPL学園を甲子園2連覇に導いた立浪をめぐって、南海ホークスとの間でドラフト会議はくじ引きに突入。星野監督がガッツポーズで立浪を引き当てた様子が昨日のことのように甦りますが、立浪が現役の間に日本一になれて本当に良かった(TT)僕も涙が止まらない。代々の切り札として、レギュラーを降りた後も活躍する立浪の姿には、胸を打たれないではいられないです。
そんな立浪の応援歌は光GENJI〈ガラスの十代〉でした。メンバーの一人だった赤坂晃が覚醒剤で逮捕されたニュースは、なんだか時の流れを実感させます。彼は1973年生まれなので僕の1歳年上なんですが、光GENJIまでが僕らより年上で男性アイドルっていう感じがするんですよね。SMAPみたいに年下の世代になってしまうと(といっても木村・中居・稲垣は年上だが、というよりもSMAPの過半が自分より年上って言うほうが感慨深いな)、若干微妙な感覚が襲うのですが、光GENJIまでは間違いなく年上で格好良かったですからね。それが薬物に手を出してしまった・・・壊れやすく輝きを失ってしまった弱さが悲しいなぁ。
そんなこんなしていたら、今度は小沢一郎が福田首相に大連立を持ちかけられ、党内に持ち帰ったら反発が大きかったために、あれよあれよという間に辞任ですか。まぁ、現在の状況から見れば、自民と民主の大連立っていうのはそれ程悪い話ではないと思うのですが、そうすると小選挙区制度の見直しへと話は向かうでしょうね。自分の手で小沢一郎にそれが出来るとは思えないので、策に出た福田首相が何枚も上手というところでしょうか。でも、民主が衆議院でも勝つためには、一度は大連立をするのが近道だと思うんですけどね。
しかし1992〜3年にかけ、政治改革=小選挙区制度の導入として小沢一郎らが旗を振って現状があるのですが、汚職の頻発を見ている限りには、汚職と利権の質が変わっているだけで、選挙制度をいじっただけで汚職が無くなる訳ではないって言うのが良く分かります。まぁ、候補者の決定権を自民党中枢が握ったおかげで、派閥の力が削がれたのは確かでして、それが小泉内閣誕生の原動力にもなったわけですが、じゃぁそれで世の中良くなったかと言われると微妙ですね。
先の小泉郵政選挙で、小選挙区制は選挙結果が極端に出ることが明白ですし、ここは定数1の小選挙区を300よりも、定数3の中選挙区を全国に100個作った方が、より民意に近いような気もしますがね。これなら自民も民主も、1/3なら一部入り込めそうな公明や共産に、地域政党化している新党大地や国民新党など、幅広い賛成を得て可決できそうな気がするんですけどね。でもそうすると自民・民主内で、同一政党候補による利権誘導が復活するのかなぁ。分からないなぁ。まぁ完全な選挙制度なんて無いといいますが、小泉郵政選挙は面白かったけど怖かったというのが皆正直なところなんじゃないでしょうかね。
15日(木)
なんだかよく分からないまま小沢さんは続投していますけど、衆議院選挙では勝てないと言明しちゃっていますし、いったいこれからどうなってしまうのでしょうか。それよりも僕が衝撃的だったのは、小泉さんが元首相として紹介されていたことでした。確かに安倍政権から福田政権になったことで、小泉時代は前の前って言ってしまえば単純なんですが、長かった小泉政権ももう元首相として語られるのかと思うと、時間の流れが速いのが憂鬱になってきます。
ところで赤福に御福餅に納屋橋饅頭に川上屋にと、東海3県の名物が次々と賞味期限切れやら何やらで騒がれていまして、消費者を軽視した姿勢に情けなくなってしまいます。ただ、そんなに破廉恥なことをやっていながら、食中毒を起したっていう話は聞かないところを見ると、基本的には賞味期限の設定の方に問題があるんだろうと推測が働きます。消費期限ではなく賞味期限という、一番美味しく食べられる期間っていう表示ですね。
僕の記憶も若干曖昧になっていますが、確かアメリカ農産物の輸入に際して、製造年月日の記載を消費期限・賞味期限の記載へと変更したはずです。つまり輸送の期間から、製造年月日だと外国に不利だっていう話ですね。このために、製造者側が美味しく食べられると保証する期間という、なんともまぁいい加減で曖昧な基準が、消費者に対して出される情報として流布していることになります。確かに作り立てが一番美味しいから賞味期限はすぐとしても、別に腐っているわけでもないし味の劣化も僅かだから、賞味期限の貼り直しなんていうモラルハザードが生じてしまったのでしょう。
ちなみに消費期限は豆腐などで見かけますが、本当に腐るから食べちゃ駄目な期間でして、消費期間の貼り換えまでやっていたら傷害罪で立件してしまえというくらい悪質です。
でもそう考えてくると、果たして今の賞味期限という表示が好ましいのか否かって、もう一度考え直すべきなんじゃないでしょうかね。製造年月日と消費期限を張り出し、その期間内での価格等はメーカーと消費者の自由にすべきじゃないんでしょうかね。賞味期限なんていう中途半端な数字が一番の問題であって、そこに悪事が入り込む隙があるのは明々白々だと思うんですよね。
ただ岩田屋の福岡店で話題になっていましたが、吉兆の偽装はアレは悪質ですね。天下の吉兆で、最高級品を看板に掲げて売っていた業者が、賞味期限の貼り換えっていうのはあまりにもセコクて卑しい。こう言っちゃ何ですが、他の名産品とかならば大量生産でチョッと賞味期限が切れて、消費期限前だから良いじゃないかって言う話も同情の余地もあるのですが、吉兆がやっちゃいけないだろ。しかもパートの独断だったと証言しろと強圧的に出ていたらしいですし、ほとんどヤクザですね。こういうヤクザ企業がブランド企業の如く振舞ってきたのが恐ろしいし、それを支えた雑誌やテレビの馬鹿馬鹿しさと無責任さにはあきれ返ります。散々美食で煽った局々が神妙な顔つきでニュースを読んでいる姿は滑稽です。
24日(土)
ネットで報告でなんなんですが、先日入籍をいたしました。親族だけの式とその他の方々への紹介は年明け3月〜5月くらいで考えているのですが、入籍だけ先行でしたっていう話です。と書くと、出来ちゃった婚じゃないかと色んな所から言われるのですが、残念ながら子どもはまだいません。ただ単に、2人の誕生日の中日があったので、そこで籍を入れちゃおうかって言うことで入籍先行にしてしまったわけです。これで独身貴族生活も終りを告げ、既婚者組へと仲間入りすることになりました。助手2年間と助教授1年と准教授数ヶ月は、まぁお金がある独身生活も堪能できたので、良い相手も見つかったし、ここらで落ち着くのも一興ではないでしょうか。
これで子どもが出来ていれば、もうちょっと色々と急いで準備したり連絡したりするのでしょうが、まだ2人だけでゆったりしたものなので、お互いの両親などへの挨拶以外は、タイミング良く会った人たちに順に紹介して回っている悠長さでして、某指導教官には松山の大街道で2人でブラブラしていたら会ったので、そのついでに紹介しちゃったり、静岡で会った人には静岡で紹介したりと、そんな紹介の始まり方をしています。そのうちちゃんと挨拶廻りしないと駄目ですよねぇ。相手がスイーツ(笑)じゃないので、肩肘張らずにゆったりできるのがいいところでしょうか。っていうか、そういう相手だから惚れて結婚しようと思ったんですが。
しかし、東京にずっと居続けたら自分の中で結婚したい気分になったかどうか、って言うのは良く分からない点がありまして、東京から福岡へ来たのが、僕の内面で結婚をしたいなぁって思い始めた一番の出発点ではないでしょうか。遊び友達も飲み友達もたくさんいて、時間を潰す場所には事欠かない東京っていう街は、また生活のコストが異様にかかってしまう東京っていう街は、あまり結婚に向かない街なんじゃないかなぁって云うことを考えたりします。それにしても結婚をしたい気分の時に、自分と結婚したいと言ってくれる相手と遭遇できたのは幸せでした。
東京にいると33歳独身っていうのはいたって普通の感覚になるのですが、福岡にいると33歳独身っていうのはそろそろ身を固めてもっていう雰囲気もあるんですよね。そんなこんなでイマイチ結婚する気が起きない東京の人たちは、地方へ出てみるのも良いかも知れませんよ。
28日(水)
東京大学大学院で、全学的に博士課程の院生全員に対する学費全学免除(実質は、学費に充当する奨学金の支給)が決まったらしいというニュースが流れていましたが、僕の払った学費は返って来ないのでしょうね。。。昔に比べて学費は鰻上りに上がっていた挙句に、免除制度が出来る前に博士課程を終えてしまった我々の世代は、とっても損をしているよなぁって後輩達が羨ましくなるかなと思ったのですが、旧育英会の奨学金のようにアカポスに就いた時の免除規定が無くなってしまっているので、まぁその埋め合わせというところでしょうか。
しかし本来的には、東大に人材を奪われないように、九大を始めとする他の大学こそが思い付いて実践に移した方が良いようなシステムではあるのですが、まぁ東大の財務力あってこその制度とも言えますので、色々と難しいところでしょうねぇ。しかし九大も東大を見習って、博士課程の学生に対する学費免除等の支援策を考えないと、大学間の競争で優秀な人材を引き抜かれてしまう危険性に晒されてしまうのではないでしょうか。特に文科省が学部と修士・博士での所属を変えさせようと言うスタンスを見せていますから、学生に対する研究環境などでの差は大きく影響してきそうな気配です。
ところで結局は守屋前防衛事務次官は夫婦で逮捕されてしまいましたね。汚職で妻まで逮捕っていうのもなかなか珍しいですが、贈賄の当事者よりも妻の方が、裏金を貰うのに一生懸命だったとかいう話も目にしますので、因果応報というところでしょうか。昔の汚職事件などだと、政治資金を捻出とか、贅沢な暮らしをしてだとかですが、妻が夫を凌駕するくらい裏金に御執心だったというのは、日本汚職史に特筆すべき事例になるかも知れません。普通なら妻が夫を止めそうなものなんですが、世の中は広いもんです。
12月3日(月)
山梨大学で男性教授が女子学生に対して〈ちゃん〉を付けて呼んだとかで処分を喰らっていました。確かに、普通の感覚でいったら学生を〈ちゃん〉付けで呼ぶことなど、首を傾げざるを得ない変な行為ですが、それがセクハラ・アカハラ認定を受けて処分まで下されることになるとは流石に驚きのニュースでした。一般の会社とかならば、まぁ多分ですが処分対象にならないケースでしょうから、大学という世界は世間一般以上にセクハラ・アカハラに対して注意を心がけておかねばなりませんね。
一般教養の授業で、労働者の権利が拡大してきた歴史を講義していく延長で、一番最後に男女雇用機会均等法などの話も若干挟んだりするのですが、アンケートとかを見てみると男女を問わずこの辺のトピックへの関心っていうのは高いようです。しかも昨今の議論によって、男性から女性へのセクハラ・アカハラのみならず。女性から男性へのセクハラ・アカハラや、同性同士のアカハラ・パワハラなんかも処罰対象になって来ているという話をしても、学生はあまり知らなかったようでして、ハラスメントの議論では大学という職場環境は国内でもかなり先進的な部分を行っているのでしょう。
基本的には常識的な範囲でいれば、問題を起すことはないと思うのですが、そうは言っても、いささか疲れる世の中であるのは間違いないですね。