2008年8月

4日(月)
 キーマカレーが食べたかったのでネットで福岡のカレー検索をしていたら、〈亜橋〉っていうお店がお奨めだっていう情報が引っかかったので、ちょっくら食べに行ってきました。本店が春日原にあるとかなんですが、福岡市内では藤崎にしかないという不便さでして、なかなか日常では足を伸ばす気がしないのですが、どうしてもキーマカレーな気分だったので行ったんですね。

 で、なかなか評価が難しい店でして、味は間違いなく美味しいです。これで天神とかに店舗があれば、もっと繁盛していると思います。メニューもカレー・サイドメニューともに豊富でして、食事に行くも良し、ビールのお供にするも良しと、なかなか便利な店なのです。ですが、僕はキーマカレーを食べに行ったのです。キーマカレーといったら、挽肉がかなり煮込まれたカレーが出てくると思うじゃないですか。っていうかそれを期待して行ったのですが、まだまだスープが大量に残っていまして、これがキーマカレーなのかっていう不満は湧き上がります。いや、味は本当に美味しかったのは間違いないのですが、キーマカレーといわれるとちょっと違います。

 というわけで、福岡の美味しいキーマカレーをご存知の方はご一方を。

5日(火)
 山本昌が200勝を達成しました。昨年の成績があんまりだったので、もうこのまま隠退かなぁって寂しく思っていたのですが、今年もしばらく進んだところでようやくと復活し、なんと42歳11ヶ月での200勝達成と相成りました。杉下茂から数えて51年目の200勝投手です。今中がエースを張っている時の二番手だったのですが、芽が出るのが遅かったために、今中と比べてオッサン臭いピッチャーだったのが印象的です。それがそれが、今中の活躍は実質的に1996年、僕が学部の3年生のときが最後ですから、そっから数えても12年間も第一線で活躍してきたことになります。

 今中がピークを越えた後は、野口がエースを張っている二番手として、見た感じは同じタイプですけど、年齢差はなんと9歳もあったりします。野口は僕と同じ年なのですが、今となっては山本昌のほうが若く見えるんだから仕方ないですねぇ。FAを取得して、あと中日ではピークが過ぎたと判断されたために、野口は中日を去ってしまうことになったのですが、茅ヶ崎出身なのに中日一筋で投げ続けている山本昌には頭が下がる思いです。

 そんなこんなで川上憲伸がエースに名乗りを上げるようになってからも、二番手で活躍してきた山本昌ですが、一昨年の40歳を越えてのノーヒットノーラン、しかも無四球(森野のエラー)での偉業は涙したのが記憶に新しいところです。入団から5年も勝ち星を上げることができなかった投手が、42歳にして200勝まで積み重ねてきたという体力と精神力には、ただただ敬服するばかりです。昨年の不調を受けて、ラジコン断ちをしての200勝ですから、これで今年は心置きなくラジコンにもカブトムシやクワガタにも戯れれることでしょう。

8日(金)
 キーマカレー、キーマカレーとしつこく言っていたら、嫁がキーマカレーを作ってくれました。キーマカレーを作るのは初めてだったようですが、ちゃんと僕の思い描いた通りのキーマカレーが出てきて大満足です。やっぱりキーマカレーは、挽肉をじっくり煮込んで汁気が飛んでいないと駄目ですよね。キーマカレーは白米ともよく合いますが、パン類との相性も抜群でして、挽肉を頬張りながら大満足です。挽肉なので茄子とも合うので、茄子も一緒に買ってきたのに、使うのを2人とも忘れて肉に満足してしまいました・・・

 話は変わりますが、冷凍餃子のメタミドホスで、中国国内でも6月に被害を発生していたとのこと。日本へと輸出できないので中国国内に売ったために、中国での被害へとなったとのことですが、最初の事件の時に日中のどちらで毒物が混入されたかで揉めていた関係上、今まで秘匿されていたようです。日本政府は毒餃子に関する詳細を入手しておきながら、日本国民に黙っていたことになるわけで、一体全体この国の政府は、国民の命と健康に対してどれだけ無責任で軽視しているんだと怒り心頭です。

 内閣改造によって表面上のほころびだけ直していますが、どちらにしろ国民から嫌われている福田首相の下で総選挙をする気など与党には無いでしょうし、国民の生命を軽視するような政権は、とっとと退場して貰いたいものです。

11日(月)
 嫁が実家にしばらく帰らして貰いますと言い残して、重たいスーツケースを引きずって出て行きました。お盆です。ですが僕はあまりにも仕事が溜まりまくっていて、僕の実家にも嫁の実家にも行くことなく、ただただ福岡で自宅と研究室の往復をして過ごす夏です。こういう時、嫁は家で研究するタイプでして、資料をまとめて何処へでも行けるのですが、研究室じゃないと全く研究できない僕は、如何ともし難い事態になってしまいます。まぁ昔から、図書館では勉強できても、自宅じゃ受験勉強さえ出来なかった身なので、今更、家で何かをするということは不可能です。

 ところで、グルジアとロシアが戦争をおっぱじめてしまいました。グルジアといえば僕らの世代にとってはシュワルナゼ元大統領が印象的ですが、上の世代にとってはスターリンの故郷としての方が有名でしょうねぇ。そのグルジアがソ連からの独立後に、脱ロ親欧米政策をとっていましたから、ロシアとしては面白くなかったことでしょう。NATOやEUへの加盟も視野に入っていたようですし、早晩なにか起こらざるを得なかったのかも知れません。ここでも石油のパイプラインの問題が絡んできますが、なかなかこの地域は、大国に翻弄されない国家運営ができないようです。

 しかし既に1,600人ものグルジア人戦死者が出ているという話ですし、上手く停戦に行き着くことを祈るばかりです。瓦礫になった街並を映像で見ると、グルジア側もなんで無謀な攻撃に出たんだろうかと、戦力差も顧みない現大統領の判断には首を傾げたくなりますが、なかなか領土問題っていうのは難しいものです。少数民族のオセット人がグルジアから独立してロシアに接近したいようで、民族と国境線の問題というのは一筋縄では行きませんねぇ。また、グルジア西方のアブハジアもアブハズ人の独立運動がありますし、ほんと旧ソ連の民族問題は複雑だよなぁ。。。

13日(水)
 北島康介が注目されるたびに話したくなるのですが、北島は千駄木小学校から隣の文林中学校へ進んむという経歴を歩んでいまして、千駄木に住んでいた僕としては、どうしても応援に力が入るっていうもんです。よく実家の肉屋さんのメンチカツが報道されていますが、あれは西日暮里駅を越えて三河島駅と新三河島駅の間くらいにあるので、あそこから通っていたっていうことなんですかねぇ。それとも実家の住居はまた別のところにあるのか、はたまた引越しをしたのか、その辺はよく分かりません。でも幼稚園が道灌山で、高校が駒込にある本郷高校らしいので、やっぱり不忍通り沿いだろうなぁ。

 あと柔道の内柴にしろ谷本にしろ、今年はアテネで活躍した面々が渋くメダルを押さえていますねぇ。スポーツの世界で4年以上に亘ってトップに君臨し続けるっていうのは、実力に加えて運も持ち合わせているのでしょう。野口みずきがスイスでの練習の疲労で出場取りやめなんていうニュースを見るにつけても、どれだけ大変なことかというのが偲ばれます。しかしなんと言っても谷本歩実は、アテネの予選から今回の決勝まで、9試合すべて(今回の初戦はシードなので10試合にならない)で一本勝ちという、女三四郎の異名に違わない活躍は素晴らしい。今までの柔道2連覇選手の中でも、唯一人の偉業らしいですねぇ。

22日(金)
 この夏は、中学校時代の恩師の一人が40代後半にして急逝してしまい、少々落ち込んでいます。僕の担任だった頃の教師の年齢なんて、あんまり考えたことはなかったのですが、まだ30代の前半、ちょうど今の僕くらいの年齢の時に受け持って貰ったんだなぁっと感慨深いものがあります。友人から連絡が来た時は、若すぎていまいち意味がよく分からないくらいでした。ずっと福岡にいたため、告別式に出た後輩などから話だけ聞いたのですが、現役の高校教師ということもあり(ちょうど東海の教師の中高交流の一環で中学に来ていた時の担任なのです)、かなり多くの参列者が居たようです。ご冥福をお祈りしています。

 星野ジャパンはメダルを逃したようです。中日ファンから言わせて貰うならば、短期決戦には激弱の星野仙一を引っ張り出しておいて、オリンピックに勝てと言うのはそもそも無茶だと思うのですが、偉い人たちの考える事はよく分からんとです。それよりも、ちゃんとオリンピックに向けて頑張ってきたソフトボールが金メダルを取れたことの方が嬉しい限りです。ソフトボールみたいに、ちゃんと目的を先ず立て、目的を達成するため手段を選択していくのが、普通は順当だと思うのですけどねぇ。日本の野球界の迷走ぶりにはけっこう愛想が尽きているのですが、あぁまたかという感じです。

27日(水)
 僕が生まれてはじめて買ったCDは1988年2月発売の徳永英明〈風のエオリア〉でした。他の歌手たちがまだEP盤とCDの2本立てで発売している時に、徳永英明だけはEP盤を作成していなかった、または近所のレコード屋では仕入れていなかったために、当時は6-700円が相場だったEP盤より高い、1000円くらいのシングルCDを買ったのが切っ掛けでした。中学生1年生にとってこの3-400円の差はけっこうでかかった思い出があります。最初に買ったEP盤が何だったのかは、幾つか候補があって思い出せないのですが、CDだけはそんなこんなで徳永英明が一番最初だったとよく覚えています。

 その後も〈最後の言い訳〉〈恋人〉〈夢を信じて〉〈壊れかけのRadio〉とまさに僕の中学生活の頃にヒットしていたのですが、しばらく曲を聞いていなかったんですねぇ。もやもや病によって倒れ、そこから復活してなんていうエピソードは耳にしていたのですが、はるか過去の人っていう感じがしていました。それが2005年〜7年にかけ3年ほど続けて〈VOCALIST〉っていうアルバムを出していたのは有名なところです。前々から欲しいなぁっとは思っていたのですが、CDショップへ行ったら3枚BOXが売っていたので衝動買いをしてしまいました。しかもベストアルバムもあったので、もう一度昔の名曲たちを聞きたくなって、こちらも買ってしまいました。完全に販売戦略に負けています。

 昔の高い声も素敵ですが、年を経て若干低くハスキーになった歌声も心に沁みてきます。夏川りみ〈涙そうそう〉が、ドリカム〈やさしいキスをして〉が、プリプリ〈M〉が、渡辺真知子〈迷い道〉が、ちあきなおみ〈喝采〉が、柴咲コウ〈月のしずく〉が、五輪真弓〈恋人よ〉が、久保田早紀〈異邦人〉が、松田聖子〈瞳はダイアモンド〉が、伊藤由奈〈ENDLESSSTORY〉がなどなどと、こうして並べるだけでぞくぞくしてくるラインナップが登場してきます。元歌もそれぞれ名曲ばかりですが、徳永英明の声でアレンジも変えて聴くと、また新しい嬉しさがありますよね。とっても癒されます。同年代の方たちには是非ともお奨めですねぇ。

30日(土)
 中央政界での経験がない40代黒人のオバマが、上院議員としてDCでの経験豊富な60代白人のバイデンを副大統領候補に持ってきて、定石通りの戦略だなぁっとボォッと感心していたんですよ。そうしたら今度は、DCでの経験豊富な70代白人男性のマケインが、中央政界での経験がない40代白人女性知事を副大統領候補に担いできたということで、こちらもある意味定石通りな戦略というところでしょうか。でも、マケインよりも保守派だとはいえ、共和党で女性が副大統領候補になるなど、民主党からの影響が強いことを窺わせます。さぁこれからさらに楽しみですねぇ。

 ところで最近はテレビの片隅に〈アナログ〉という文字が表示されています。アナログだろうが地上波デジタルだろうが、視聴者にとっては何のメリットもない問題で、地デジに切り替えろという無理難題がどこまで通用するのだろうかと、ちょっと見物です。そもそも最近のテレビ放送は、質の悪いバラエティ番組ばかりになってしまっていまして、名前もよくわからず芸も拙い芸人の顔の皺がくっきり見えることで何が嬉しいのか、僕にはサッパリ分かりません。映像がくっきり見えるとニュースの質がアップする訳でもないでしょうしねぇ。

 そんな事よりもさらに問題なのが、アナログから地デジに変えると、放送と受信に数秒のタイムラグが生じ、これが緊急地震放送にとって致命的な被害を及ぼすのですが、いったいどうするつもりなんでしょうか。地デジによって現在の技術力なら救えた人命が、かえって見殺しになってしまうことも想定されます。緊急地震速報への対応も含めて、もう一度議論を振り出しに戻したほうが懸命だと思うのですが、果たしてこのまま突っ走っていくのでしょうか。