2008年10月 |
6日(月)
麻生首相の就任に前後して、新聞やテレビでは盛んに何日解散だ、何日総選挙だと大騒ぎしていたのですが、やはりというか案の定というかそんな気配は全くないようです。だいたい、せっかく総理になったんだから、普通に考えたらしばらくその地位にいて自分のやりたい政策に着手してみると考えるもんだと思うのですが、解散したい人に解散させたい人たちが取材してニュースにしているんだから、情報の精度も何もあったもんじゃないありません。
もともと麻生首相はマスコミを毛嫌いしていまして、それに呼応してマスコミの多くも麻生憎しで動いていますので、両社の丁々発止はなかなか面白いところですが、それにしても解散はなかっただろと思うのですがねぇ。本来的には自民党対民主党になるはずのところですが、何やら注目は麻生対マスコミになっているようでして、どちらが勝つか見物です。首相の日々のコメントでも、マスコミをからかって遊ぶのが首相の日課のようですし、いったいどんな会見が生み出されることでしょうか。
解散しない一番の口実に使われている景気ですが、それにしても悪いですねぇ。株価も暴落してしまっています。中国経済の鈍化とアメリカのサブプライムが相乗効果で、どうにもこうにも大変な事態になってしまっています。当然といえば当然なんですが、日本の金融機関などはバブルの経験が奏功して、土地や住宅担保のサブプライム問題から相対的に距離がありますから、これを機に攻めに出ることができるのでしょうか。しかし、米中の景気がこれだと、日本の製造業も輸出が駄目になってしまいますし、しばらくは様子見しているしかないですねぇ。こういう時は株は塩漬けです。
8日(水)
緒方拳が肝癌を悪化させて亡くなったという訃報は、最初は誤報か何かかと思ってしまいました。まだコンスタントに活躍していて、まったく病魔と闘っているなんていう素振りも見せていなかったのに、最期まで名優でした。津川雅彦や緒方直人が、緒方拳の死に際を格好良かったと語っていますが、その迫真の演技が瞼に迫ってくるような錯覚を起こします。現代日本を代表する名優であっただけに、71歳というその早い死は本当に本当に惜しまれます。老境に入っていく名演を見られなくなってしまったのかと思うと、その損失の大きさに愕然とします。ご冥福をお祈りします。
などというニュースに意気消沈していたところ、日本人のノーベル物理学賞3人受賞というニュースには華やぎました。しかし、湯川秀樹以来の素粒子物理学の伝統はすごいものがありますね。という文を書いていたら、ノーベル化学賞もアメリカに帰化した下村修氏が受賞のようです。まぁ、ノーベル賞は評価が確定した業績の人に対して出されるので、現在の優秀な研究に出されているわけではないのですが、それでも日本人の研究者たちが評価されるのは、素直にうれしいものがあります。
20年後、30年後とこれらの評価を続けていくためには、現在の理工系や医学系の学生・院生たちに頑張って貰わないといけませんからね。理系離れなんていう事が言われて久しいのですが、文系の僕が言うのもなんですけど、理系の素晴らしい業績を上げている人々が評価される場っていうのを、もっともっと増やしていく必要があると思います。やはり、評価される場があればある程、人間やる気が出るっていうもんですからね。しかし、2日連続で、めでたいめでたい。
17日(金)
10月17日ということで給料日、それもありますが誕生日の前日になってしまいました。この年になると誕生日っていうのもまた一つのアンビバレントな心境です。先日新宿の沖縄料理屋さんで、石原改革で忙しい某大学、って某と付けても隠れていませんが、そこの准教授に学部時代のサークルの友人が採用されることになったというので、一緒にお祝いをしていたのですが、やはりひとしきり年齢の話はしていました。33歳までっていうと30代前半っていう表現が適切ですが、34歳になってしまうと前半っていうよりは30代半ばっていう感じになってきます。嫁に中年だよって囁かれたので、必死に中堅ですと否定しておきましたが、研究者だとまだまだ若手の部類の筈なんですけどねぇ。
その友人は、学部で東京に出て以来ずっと東京のしかも和田掘公園の近くに住み続けていて、駒場から本郷に移っても引っ越さなかった猛者ですから、来年からの南大沢までも和田掘公園から通うみたいですが、一度は地方、って言っても程好く暮らせる程度の地方へ行きたいと述べていました。福岡とか名古屋っていうのは程好く地方で、程好く中央ですから、羨ましいだろぉっと自慢しておきましたが、1時間かけて通勤するかと思うとご苦労なことです。
サークルの話で思い出しましたが、サークルの先輩でもある山田昌弘(っていっても面識はないのだが)の〈パラサイト・シングル〉〈格差社会〉に続くキャッチーなトピックで〈婚活時代〉なんてやっていますので、ついつい立ち読みをしてしまったんですね。別に婚活をもう一回するのではなく、先輩の本だから覗いただけですが。そうしたらうちのサークルの話が載っていて、ちょっと面白かったので笑ってしまいました。僕は山田昌弘と同じカテゴリーに入っていますが。
しかしそれにしても、33歳っていうのは色々と忙しい一年だったように思います。あとしばらくでそんな30代前半ともお別れするかと思うと感慨深いものがありますが、学会報告は近いし、なんやかんやとまだまだ忙しい日々は続いていきます。。。
20日(月)
34歳になってしまった宮地です。誕生日プレゼントに嫁からふわふわの毛皮の手袋を貰って、ちょっと冬が待ち遠しいところですが、年齢が一つ増えたのは嬉しくもあり悲しくもあり…でも大体、この10月っていうのは研究者にとっては忙しい季節でありますから、忙しさの中で年を重ねていくのもまた一興かもしれません。そろそろ週末の学会用の読み上げ原稿でも、ちょっと準備し始めないといけませんからねぇ。。。
ところで面白いテレビドラマを見付けてしまったのですが、TBS系列の〈ブラッディマンデイ〉という作品です。元々は週刊少年マガジンに連載されていたマンガのようです。僕の読んでいた頃は〈はじめの一歩〉とか〈スーパードクターK〉とか〈ミスター味っ子〉とか〈金田一少年の事件簿〉とか〈あした天気になあれ〉とかいう路線だったのですが、かなり違った路線の作品も載せるようになっていることに驚きます。
まぁ、〈ブラッディマンデイ〉は一言で言ってしまえば、天才高校生ハッカーを主役にした〈24〉みたいな対テロ作品です。かなり〈24〉をはじめとしたアメリカドラマを意識して作られているようでして、最近の日本のドラマにはあまりない、いい意味で暴力的な作品になっています。まだまだ始まったばかりですが、〈24〉みたいに誰が生き残れるか分からないというそういう作品みたいです。フジ系列で昔やっていた〈沙粧妙子-最後の事件〉が大好きな夫婦なものでして、この手のはとっても楽しんでいます。が、土曜の20時からなんですよね…来週の学会もそうですが、土曜日って言うのはなかなかタイムリーに見えないことも多いので、平日の夜にやって貰いたかった作品です。
三浦春馬っていう、この前〈ガリレオ〉で福山雅治の大学生時代を演じていた役者さんですが、彼が主役をやっていまして、最近の若い俳優さんの中では珍しいかなりの演技派です。福山もうそうですが、深津絵里とか寺脇康文とか上野樹里とかを抱えているアミューズ所属のようでして、なかなかいい役者さんばかり揃っていますねぇ。深津絵里と上野樹里の共演とか見てみたいな。上野樹里といえば、うちの嫁は上野樹里に似ていると言われることが時々ありますが、あんまりそうは思わないんだけどなぁ。。。
28日
週末に2年ぶりに全国大会で報告をしてしまいました。部会などとは雰囲気も違いますし、全国大会の報告っていうのはたまにすると緊張しますねぇ。座って報告していたのに、Yシャツは汗びっしょりになってしまいました。というわけでプロフィールを更新したのと、前に書いていました佐倉の『歴博』原稿の転載許可が、写真の関係で若干遅れましたが出ましたので、そのリンクも張りつつ更新いたしました。さすがに主要な論文をネット上で公開とはなかなかいきませんが、雑文みたいなものは積極的にアップさせて貰っています。
ところで全国大会で報告なんかしている間に、妹夫婦に子供が生まれたので、ついに僕も伯父ちゃんになってしまいました。叔父ちゃんっていうのは若くてもなれますが、伯父ちゃんとなるといい年でないとなれませんので、30代中盤っていうのはそういう年かぁっと感慨深いもんです。オリビアが亡くなって妊娠が分かったので、宮地家ではオリビアが再臨したということになっています。たぶんとっても長生きな子になってくれるもんだと思います。
調べ物の関係で月曜まで東京にいたのですが、神保町がちょうど古書祭りに突入していまして、短時間しか神保町にいなかったのにもかかわらず、2万円近くの買い物をしてしまった自分をちょっと反省中。時間がないと思えば思うほど、あまり吟味せずに思い切って買ってしまうものですよね。まぁ、掘り出し物であるのは間違いないのでいいのですが、ちょっと散在してしまったのを反省中…
31日(金)
1999年に歴史に残るバカげた政策である地域振興券がばら撒かれたわけですが、ばら撒き対象とならなかった僕からしてみれば、政府への不信を高めただけの悪政でありました。今度はそれの二番煎じということで、再び金のばら撒きをするようですが、前回の、不満が高まって政府への嘲笑と怨嗟の声に溢れた経験を生かして、全国民を対象にばら撒きをするようです。夫婦2人の家庭だと2万4千円くれるらしいのですが、2万4千円じゃぁなぁ。。。ただ、3世帯6人家族とかだと10万円くらい貰えるでしょうし、それなりには消費を喚起することでしょう。
それよりもポイントなのは、ついに麻生首相が3年後の消費税増税を明言した点ですね。少子高齢化のこの御時世ですから、いつかどこかで消費税の増税に来ることは国民皆が薄々感じているわけですが、大平内閣以来の選挙に負ける政策なだけに、なかなか政治家は発言しにくいテーマでもあるわけです。また、増税するにしても、何%の増税か、食料品等の減税はするのか、いつからするのかと、いざ議論をし始めたら百家争鳴なのは目に見えていますし、なかなか難しいところです。
個人的には、景気の塩梅を見ながら、できるだけ早く増税してしまうのがいいと思うのですが、全治3年という麻生首相の景気診断から、3年後の増税っていう話になったのでしょう。5%増税も、税率10%というのは計算しやすいですし、妥当な判断ではないでしょうか。ただ、個人的にはそれに付随して、平均的なサラリーマン世帯に対する、所得税と住民税の減税を復活させて貰いたいところです。あとは歳出の徹底的な検査が話題になるでしょうが、これもどうしたら良いのでしょうかねぇ。無駄な支出をさせないためにどうしたらいいのか、それが一番悩ましいところです。