2010年4月 |
2日(金)
新学期になりました。記録資料館も助教の交代があることは前々から規定事項だったのですが、春の人事異動で事務方も司書さんも総入れ替えということで、かなりフレッシュな状態で新年が始まっています。大学職員のキャリアパスっていうのは3年〜5年程度で色んな経験を積んでいくのが一般的ですから、慣れ親しんだ頃にお別れを迎えるのは寂しくもあり、一方なれ合いにならないという意味では刺激的でもありまして、あまり移動の少ない教員としてはそんな事を思ったりします。というわけで、記録資料館に来ますとスタッフの顔ぶれがかなり変わっていますが、宮地は今まで通りの場所に居座っています。
ところで、先日送られてきた社経史の審査報告書を眺めながら、どこを加筆修正しようか、どこを削除しようか、どこを組み変えようかと、色々と思案中です。しかし審査報告書を読めば読むほど、なかなか深く味わいのある報告書でして、これまで貰った投稿論文への審査報告書の中では一番出来が良いんじゃないかなぁっと、そんなことをツラツラと思いながら対応を考えています。史料を探すべき点でも、先行研究との対話という点でも、非常に優れた審査報告書でして脱帽してしまいます。どうしたら良い論文になるかを、一緒に考えて貰っているような感じでして非常に参考になります。
社経史といえば審査体制の再構築中という話は聞いていますが、2003年に掲載された論文を審査して貰った時と比べて、格段に状況が良くなっているみたいでして、今の社経史は投稿するのに結構お勧めの状況のようです。審査結果がいわゆるC判定で返ってきてほめるって言うのは変な話ではありますが、最近あまり社経史に投稿していない人は、久しぶりに投稿してみると分かるんじゃないかなぁなどと思います。あ、僕が編集委員の末席に加わっている〈歴史と経済〉も当然お勧めです。
やはり学会誌というのがその学会の顔でもあり、その学会の水準を決定づけるものだと僕なんかは思っています。良い審査をして、良い論文を載せて、それを見て良い論文が集まるという、そういう循環をどうやって維持し続けるかっていうのが、一時期のように大学院生が各大学に溢れるほど入学してくるという時代でなくなった現在としては、尚更重要になってくることでしょう。そしてすでに職にある立場の者に対しても、たまにはそういう優れた審査を受けたくなるような気持ちにさせることで、学会誌は上手く循環していくんじゃないでしょうか。久しぶりに審査されていて思いますが、紀要などで自由気ままに執筆することも重要ですが、他人の目に触れて枠をはめられながら執筆することも共に重要なものですねぇ。
13日(火)
ボーっと歩いていると、隣にいる嫁さんにぶつかることがよくあって、そんな時にはヌリカベかっと言って怒られるのですが、調べていたらヌリカベっていうのは福岡県の遠賀郡に伝わる妖怪のようです。福岡にやってきた身としてはなかなか感慨深いものがあります。水木しげるの〈ゲゲゲの鬼太郎〉でメジャー化した妖怪ですが、なんと室町時代にはすでに登場しているらしい由緒正しい妖怪です。そう思うと、嫁にヌリカベって言って怒られても、まぁ福岡なんだからそういうもんだという気になってきます。
ところで話は変わりますが、この4月からANAの無料ドリンクサービスが廃止されまして、有料で色々と買えって言うシステムに変更されました。試しに、500円のが今だけ300円というオニオンスープと千疋屋のミカンジュースを飲んでみたのですが、これがどちらもまた絶品でしてお勧めです。ただ、300円だとお勧めなのですが、500円という正規料金になったら多分注文しないでしょう。そういう感じの料金設定がしてあります。他のものも、定期的に何かはサービス価格にするでしょうから、そうしたら買ってみようかなぁっていう程度でして、やはりちょっと価格設定が高過ぎの感があります。
また、無料ドリンクサービスを廃止したことによって、キャビンアテンダントの皆さんが異様に暇そうになっています。今までかなり重労働な感じがありましたが、このままいくと乗客数あたりのキャビンアテンダント数は減員しようという話に繋がるんじゃないかなと、そんな事をツラツラと考えていました。明らかに人員の過剰感が漂っていまして、昨今の経営のスリム化の中で、あんなに暇そうなキャビンアテンダント数でやっていく訳はないのではと思っているところです。そうすると少々不便になりそうですねぇ。
16日(金)
先日、経済の方の懇親会でクロコダイルの肉っていうのを初めて食べました。ワニです。ワニ。カバンや財布になっているあの皮膚から、かなりワイルドで堅いお肉を想像していたのですが、ミラノ風カツレツといった料理法で提供されたこともあって、説明されなければ絶対にワニだとは気付かないような食感でした。ある先生がカエルみたいな感じじゃないかなぁっという想像をされていたのですが、いざ食べてみたらカエルよりもあっさりしていまして、鶏肉と白身魚の中間のような食感であったので驚きです。爬虫類の肉っていうのはあまり食べる機会はありませんが、意外といけるもんです。ワニ刺しでも食べられるくらいだそうです。
そう考えると、恐竜っていうのは結構美味しい生き物だったのではないかと想像されます。これまで恐竜を食べ物として認識したことはなかったのですが、ワニがあれだけ淡泊で食べやすかったということは、恐竜も獣臭さなどなかったのではないでしょうか。哺乳類こそが臭いの強い食べ物であって、現代にも恐竜がいたら畜産される生き物になっていたのではと夢想してしまいます。オーストラリア料理レストランへ行くとけっこうワニ肉っていうのは食べられるみたいですので、珍味ではなく美食としてチャレンジして貰いたいもんです。
18日(日)
つい先日まで、loopyなんていう英単語は全く知らなかったし、多分世間の多くの人もあまり馴染みの無い単語だったことと思いますが、一気に認知度が上がった単語になりました。ワシントンポストの有名コラムニストが、脱税王とアメリカでは多分それほど認知されてはいないと思いますが、そんな鳩山首相を評しての修飾語として登場したわけです。辞書を見ると〈頭が変な〉だとかが出てきますが、もともとloopyって言うくらいだから語源はloopのようでして、話が要領を得なくて堂々巡り(つまりは話がループ)をしてしまう、そのくらいバカで愚かな人物っていう意味とのことです。クルクルパーなどの訳語を挙げているところもあります。
日本人ならもはや周知の事実ですが、世界中で同じような認識をされているところを見ると、国や言葉は違えども感じることは似通っているようです。昔のソ連ネタジョークで、赤の広場で〈フルシチョフはバカだ〉と叫んだ男が、国家機密漏洩罪で逮捕されたっていうのがありましたが、そんなのを思い出してしまいます。
そもそも自民党が20年をかけた普天間問題を、自分なら半年で何とかできると大見えを切り、オバマ大統領に対してはトラストミーと発言し、沖縄県や有権者には県外移転だと表明し、大言壮語で実行力が全く伴わない無能さが際立っています。大きなことを大きな声で叫ぶことによって、あたかも実力があるかのように周囲に対して振舞って誇示する人というのは間々います。自分の無能さを隠すために、更に大きな法螺を吹き、その法螺が実現できないと他人に責任を押し付けて逃げようとする。しかし自分に能力が無いからだとは認められない。そういう人は上に立っちゃいけないですよね。鳩山首相は、安倍政権の在任期間を超えるのが最近の目標らしいです。
普天間問題を目くらましするために、また事業仕分けで人気回復と目論んでいるようです。しかし、削れるところの多くは削り終わった後でして、科学技術や学問のための資金がサーカスのためのターゲットになっているようで、腹立たしさも倍増です。この分野で無駄が全くないとは言いませんが、国家的サーカスの舞台に上げられるほどの華々しい金額の無駄はないと思うのですが、日本の将来に必要な何を血祭りにするつもりなんでしょうかねぇ。
28日(水)
たまっていた書類作りを少々片付けたり、論文の再投稿をしたりしていたら、あっという間に10日間も更新しないままになってしまっていました。10日間あくっていうのは、我ながら結構珍しいなぁなどと思っているのですが、別に普段が暇だからサイトを更新しているのではないので悪しからず。三日坊主という言葉がありますが、三日を過ぎ、三週間を過ぎ、三ヶ月を過ぎ、三年を過ぎとなってくると、あまり意識しないで習慣化されてしまうものです。ですから、忙しくてもサイトの更新をしないと気になるくらいの中毒性はあります。
この10日間も色々とありましたが、1週間以上前から福岡はすっかりツツジの季節になっていまして、ゴールデンウィークを前にしてそろそろ見頃が終わりつつあるツツジも増えてきています。ツツジと言えば根津神社のツツジが思いお出されますが、あの規模のツツジが見られるところって福岡近辺にはあるのかなぁ。九州大学も伊都山のキャンパスに至る道路は、街路樹の下にツツジの並木も並走していまして、バスなどに揺られてボーっと窓外を見ているとなかなか綺麗なもんです。
懐かしいと言えば、先日はゼミの懇親会で博多駅の再開発で地下のデイトスにできたカプリチョーザ博多デイトス店へ行ってきました。
僕が10代の終わりから20代の初めにかけてよく行っていたお店でして、久しぶりに行ってみたくなってついつい場所として選んでしまいました。僕らがよく行っていた店舗は下北沢のアネックス店でして、下北沢の別の店舗はありますが、アネックス店はいつの間にか閉鎖してしまっていたのが残念でなりません。あの頃は、4人で3皿のパスタを食べ尽くしていたのですが、今回は久しぶりにパスタの大皿を見ただけでこんなに多かったかな?っと圧倒されてしまいまして、もう若くないなぁっと実感して帰ったのでした。