2011年2月 |
3日(水)
今年もコンビニやらスーパーやらが大宣伝をしながら恵方巻を売りつけているのですが、ここまで販売促進のためだけに使われるようになってしまいますと、恵方巻にもほとほと嫌気がさしてくる昨今であります。もっと僕が子どもの頃には牧歌的に、関西方面で行われている珍事を、知っている人だけがやってみるという程度のイベントだったような気がしますが、こんなに商業ベースで煽られてしまいますと、目出度くも何ともない煩わしい騒動にしか見えなくなっています。クリスマスにケンタッキーフライドチキンを食べたくないように、節分には巻き寿司を食べたくない今日この頃です。
ケンタッキーフライドチキンといえば、定期的にどうしても食べたくなることってありますよね。吉野家の牛丼やミスドのドーナッツもそうなのですが、それほど頻繁に食べたいとは思わないけれども、1ヶ月、3ヶ月、半年と食べないまま過ごしていると、店舗の前を通った時に無性に食欲をそそられてしまうことがあります。あれって何なんでしょうねぇ。チキンはケンタ、牛丼は吉野家、ドーナッツはミスド、以外のチキンや牛丼やドーナッツでそうなることは無いのですが、チェーン限定でそうなってしまいます。
このうち牛丼の理由はいたって明確でして、予備校で河合の千種校に通っていた時に、吉野家の牛丼と藤一番のラーメンとを頻繁に食べに通っていた関係からどうしても食べたくなってしまうのです。このうち、大学で東京へ行ってからは藤一番のラーメンを食べられなくなってしまったために、そちらに関してはどうしようも無くなったのですが、吉野家は全国どこでもありますからねぇ。しかし最近の吉野家は、注文をしたら伝票を渡されるし、会計をする場所がよくわからないし、昔の吉野家の方が良かったなぁなんて思うのです。
9日(水)
箱崎から吉塚にかけての線路沿いの通りに、新しく〈Sathi〉サティというインド料理屋さんが出来ていたのですが、ようやくとカミさんと二人で行ってきました。福岡にはあまり美味しいカレーを食べられる店が少ないのですが、ここは絶品でして、こんな近くにできた店でこれほど美味しかったとは、もうちょっと店が出来たばかりのころから行っておけばよかったと思っているくらいです。お店は、海外の一流ホテルでシェフをしていた人が料理長ということで、どこのホテルで勤めていたのかまではよく分かりませんが、本当に美味しいです。
僕はマトンの挽肉のカレーを食べて、カミさんはスープカレーを食べたのですが、これがどちらもいい味していまして嬉しい驚きでした。スープカレーって北海道で発明されたものだとばかり思っていたのですが、もともとはインドとかにあったスープカレーを、北海道で大々的にビジネスに乗せたっていうお話しみたいでして、少々勘違いしていました。美味しいスープカレーが食べたい人は、わざわざ札幌まで行くよりも、福岡で食べた方がお勧めです。
比較的に空腹度合いが低い日だったので、あまり色々と注文はしなかったのですが、メニュー表を見ていたらモモというインド風の餃子だか焼売だかや、勿論のことタンドリーチキンなどもありますし、また行かないといけませんねぇ。
14日(月)
4月に社経史の部会報告をすることになりまして、それの準備に追われて大わらわなこととなっています。もともと科研費の補助を受けて行ってきていた碍子にまつわる研究が、ようやくと一つ形になってきたために、社経史部会にお願いをして報告させて貰うのですが、やはりいざ報告の準備となるともっと追加したい資料が出てきたりして、近々東京へももう一度行かねばなどというところです。
碍子っていうのは飲食器の陶磁器とはやはりかなり違っていまして、ボルトだとかキロワットだとかの数値や表と睨めっこしながら、高校時代に物理で赤点を取ったのを思い出しつつデータ処理していまして、まぁ100年も前の水準なので何とか物理的な話にもついていけるのですが、我ながら当初は思いもよらぬ方向性へと向かっているところです。ただまぁ、物理的な技術の話を増やすとそれはそれで面白いのですが、あまり深入りすると手に余ることにもなりますし、その辺の加減が難しいところですねぇ。。
21日(月)
「恋々とする」という日本語は、「恋」なんていう漢字を使っておきながら、意味は「執着して未練がましいさま」ということでして、ストーカーっていうのもありますが、恋っていうのは本来的には美しいものでも何でもなく、自己の欲望を丸出しにした見苦しいものなんだろうなぁっということを思ってしまうのです。でもまぁだからこそ、人間の本性が出て面白いのかも知れませんがねぇ。
23日(水)
エジプトのムバラク退陣だとか、リビアでの反カダフィだとか、中東各国での反政府運動をみていると、どうしても1989年の東欧革命を思い出してしまいます。ベルリンの壁崩壊もチャウシェスク銃殺も衝撃的でしたが、中東の様子もなかなかですね。東欧革命の時にはテレビの衛星放送で西側諸国の暮らしぶりが漏れ伝わったことが背景の一つとして言われていましたが、今回の中東革命はフェイスブックなどを用いた情報交換が背景にあるようでして、やはり情報っていうのがこういう動きの時には重要なんでしょうね。
それにしても、リビア軍では空からの群集爆撃命令を嫌って亡命する兵士が出るかと思えば、リビア人の虐殺に動いている傭兵たちもいるとのことで、エジプトなどよりも悲惨な事態に陥っているようです。傭兵は、反政府の市民を1人殺すごとに約100万円が与えられるとカダフィから約束されたとか。東欧革命が比較的には少ない流血で過ぎていったことと比べますと、リビアでの死者の数は信じられない状況でして、多分、独裁の在り方自体が違ったためなんだろうと思いますけど、遣り切れませんね。各国に派遣したリビアの大使たちがカダフィの不法をアピールし、大臣が反政府活動につくように軍や警察に呼びかけるなど、もはやカダフィ独裁は終末に近付いているようですが、その数日の差が事態をさらに悲惨にさせていきます。
しかし、カダフィってまだ68歳だとかで、僕が生まれる前から独裁政権を樹立しているはずなのに、えらい若いなぁっと驚いたところです。どうやら27歳の時にはもうクーデターを成功させてしまっていたらしく、それから41年間の独裁政権とは恐れ入ってしまいます。チャウシェスク的な最後になるのかどうかは未だ分かりませんが、大きく状況が動いているのを実感させられます。
27日(日)
いつものスーパーをぶらついていたところ、何やら見かけないトマトをカミさんが発見してきまして、面白そうだったので試しに購入してみました。小振りのトマトだったのですが〈塩トマト〉って書かれていまして、塩っぽい味がする?っていう疑問のもとに買ってみたのでした。まぁ、アンデスの過酷な気候に似せたところで育ったトマトは美味しいという話しは知っていたので、初体験っていう感じでもあったんですけどね。
実際にこの〈塩トマト〉を食べてみますと、本当に普通のフルーツトマトよりも何倍も甘くて、一緒に買ったフルーツトマトが塩っぽく感じるくらいに果物でした。この〈塩トマト〉はフルーツトマトの概念を超えている美味しさでして、塩分濃度の高い熊本県の土壌が、アンデスと同じなのかアンデス以上なのかはよく分かりませんが、地球の裏側で頑張っているもんだと感心してしまいます。何はともあれ、この〈塩トマト〉っていうのは一度味わってみる価値はあります。しかも、ベストシーズンは3月ということらしいので、これからの時期にちょうど目にかける機会が多くなるんじゃないですかね。
話は変わりますが、京大での試験時間中の入試問題漏洩がニュースになっていまして、同一のハンドルネームで同志社、早稲田、立教の問題も試験時間中に問題漏洩してしまっているとのこと。たぶん、携帯のカメラで撮影して、それが外部の協力者によって文字おこしされてネット上にあげられたのではなんていう推測もされているようですが、どういうやり方をしたにせよ悪質です。本人は、バレずに行う不正は不正じゃない程度に開き直っているのかも知れませんが、不正なんてちょっと調べられればすぐにバレますし、協力者がいたとしたら、そこから情報が漏れるリスクも背負い続けなければなりませんし、一生涯に亘って罪を背負って生きていくことになる訳でして、賢い人間のやることじゃありませんね。