2011年9月

6日(火)
 天高く馬肥ゆる秋とは言いますが、9月の秋晴れとなっています。近畿から中国地方にかけては台風12号の影響で大変だったみたいですが、死者・行方不明者で100名前後ということで、ここ最近ではあまり聞かない被害の大きさだなぁと驚いている次第です。3月の地震といい、今年の天変地異は末法の世のようです。誰かが言っていましたが、地震・津波・台風・洪水・土砂崩れなどなどとこの小さな日本列島で、よくこれだけの災害が起こるもんだと思うと共に、我々の先祖もよくこの列島に住み続けてきたものだと感心します。

 1000年ぶりの大地震だとか、数10年ぶりの大津波だとか、10数年ぶりの台風だとか聞いていると、1000年前には同じ規模の揺れが襲い、数10年前には同じ高さの津波が押し寄せ、10数年前には同じくらいの被害者を出した台風が通って行ったんだと思い知らされます。そんな中でも、我々は被害から一歩づつ一歩づつ復旧し、代々と日本列島に住み続けているんだと思うと、人間の営みに敬意を払いたくなります。しかしまた同時に、そのような自然災害に突然襲われるという無常観もわいてきます。

 今日はあまりにも天気が良いので、お昼に出たついでにフラっと筥崎宮の辺りを散歩していまして、清々しく心地よい風に癒されました。静かな初秋のたたずまいだったのですが、あと1週間ちょっとしたら放生会の喧騒が訪れるのかと思うと、またそれはそれで不思議でもあります。放生会は、毎年必ず雨がけっこう降りますけれども、今年は天気の良い祭りの日々になるとよいですねぇ。

13日(月)
 今年の政治経済学・経済史学会の九州部会は、なんと那覇で行われたため、少々沖縄へ行っておりました。確かに福岡からだと、飛行機代も片道14,000円でしたので、鹿児島へ行く1.5倍もかからずに沖縄に行ってこれたのです。もしかしたらもっと最安値があったかも知れませんが、時間も1時間半くらいで着いちゃいますし、本当に福岡からですとお手軽エリアです。名古屋や東京の頃だと、沖縄は遠いなぁ高いなぁって言う気もしていましたが、福岡からは部会が出来ちゃう近さです。

 部会の方も、沖縄国際大学を退官されて名誉教授になられた来間泰男先生の案内で色々と回りまして、特に印象的だったのが2004年に米軍のヘリコプターが墜落した現場でした。九大も過去に米軍機は墜落していますが、九大から空港の近さなんて言う話とは桁違いでして、まさに普天間の真横に建っている沖縄国際大学っていうのを体感してきました。もう7年も経過しているのに、墜落の衝撃で焼け焦げた木の幹は炭となって残っており、プロペラにえぐられた建物の壁も保存されていました。嘉手納は前にも見たことはありましたが、普天間は今回が初めてだっただけに、嘉手納以上の生活エリアとの近さに圧倒されました。

 もう一つの今回の圧巻はキーツマンゴーでした。普段流通しているマンゴーの大半(どうやら95%以上らしい)はアップルマンゴーですが、8月下旬から9月にかけての時期はキーツマンゴーが旬ということをタクシーの運転手さんに教えてもらいまして、はじめてのキーツマンゴーを体験してきました。そしたら、これが美味しい美味しい。アップルマンゴーなんて比じゃないくらいの美味しさです。ところが、収穫時期の点から御中元にも御歳暮にも販売できないマンゴーでして、美味しいのにもかかわらず生産量・流通量が少ないマンゴーとのこと。牧志徘徊の甲斐がありました。

19日(月)
 沖縄へ行くと、空港から那覇市の中心部を通って首里城の方まで、〈ゆいレール〉っていう名称のモノレールが通っていてけっこう便利です。これも当初の計画案の中では、国際通りの真上を通って行くのが良いのではというアイデアもあったようなのですが、国際通りでは狭すぎるということで、それより少々離れた、久茂地川っていう川の上を通っていっています。その久茂地川の辺りはかなり平坦なのですが、首里城へと向かっていく方向では勾配も激しくなっていまして、景色もなかなかなものです。その辺からみていると、那覇の人口密集地ぶりっていうのがよく伝わってきます。

 しかし、モノレールっていうのは、昔は上からぶら下がっている形式で、ロープウェーに似ているような乗り物だったのですが、〈ゆいレール〉にしろ羽田−浜松町の〈東京モノレール〉にしろ、ああいう風に地に足が付いているタイプのモノレールは安心して乗れるから好きです。しかも、列車が2両編成なので、とっても可愛らしい姿をしています。沖縄っていうのは結構な車社会なので、モノレール利用者っていうのは限定的みたいなんですが、自分が沖縄に住んでいたら結構好んで乗るだろうなぁっていう楽しさがあるモノレールでした。

 駅の構造的に2両編成しか停まれないようになっているので、利用客が増えたらどうするんだろうという心配はありますが、まぁ、そんな心配をしてしまうのは、気忙しい人間が考えるつまらない話なのかも知れません。