2012年9月 |
6日(木)
ようやくと8日の学会報告の準備ができまして、やれやれ一息といったところでしょうか。経済学部の紀要として書き上げた論文を、学会報告用に手直しをするだけの作業だったはずなのですが、やはり論文と学会発表っていうのは別物だけありまして、思った以上に時間と労力がかかってしまったのでした。論文はそのうちネット上にもアップして貰いますので、しばらくお待ちを。しかしこんなご時世ということもありまして、昨今は頭の中が電力業漬けになっております。
佐賀といいましても佐賀市でして、九州新幹線ができたものの佐賀県内では鳥栖にしか停まらないので、佐賀市へは特急に乗っていく必要があります。僕は、新幹線の改札を入った中にある〈やみつき唐揚げ〉っていうのが好物なのですが、残念ながら特急だとその唐揚げを買いに行くことができなく、それが非常に残念なのです。この〈やみつき唐揚げ〉は、最初に買った時にはあまり意識せずだったのですが、あまりの美味しさに新幹線に乗る時にはほぼ必ず買うというリピーターになっております。
唐揚げで思い出したのですが、大分人っていうのは鶏が大好物なようでして、大分県っていうのは鶏天が名物なのですが、その中で何故か中津方面だけでは唐揚げが名物です。あの辺のエリアは旧豊前国にあたっており、福岡県とのつながりが深いから唐揚げなのでしょうか。謎です。
10日(月)
佐賀での学会報告も無事に終わりました。懇親会では〈ありた鶏〉を使った焼き鳥屋に行ったのですが、これもなかなか美味しかったですねぇ。佐賀と言えば〈みつせ鶏〉が有名ですが、こちらもぜんぜん負けていない美味しさです。福岡の自宅で普段食べているのは鹿児島の〈桜島どり〉でして、これもスーパーで安く売っているとは思えないくらい美味しい鶏肉なのですが、佐賀の方の鶏も負けていませんで、そのジューシーさは焼酎とよく合います。
佐賀と言えばもう一つ忘れてならないのは菓子処という点です。村岡総本舗の小城羊羹はあまりにも有名ですが、さが錦も捨てがたいですねぇ。松露饅頭も素朴でいけてますし、子ども時代を思い出させてくれる丸ぼうろなどもあります。ところでこの中の松露饅頭ですが、佐賀よりも唐津の銘菓じゃないかというのはさて置き、松露ってキノコのことなんですね。初めて知りました。日本のトリュフとまで言われながら、松林の減少と、人工栽培技術の未確立によって、なかなかお目にかかれない代物のようです。いつか食べてみたいものですね。
18日(火)
ラム酒ベースのカクテルというのは甘ったるいものが多くていまいちだったのですが、モヒートというカクテルを飲んで認識を改めました。これは、ラム酒にミントとライムを加えるのですが、ポイントはミントジュースやライムジュースを加えるのではなく、フレッシュミントとフレッシュライムを贅沢に加えることです。フレッシュライムでライムジュースとしてしまいましょう。これによって驚くほどに爽やかになります。氷も砕いてしまいますと、クラッシュアイスとの絶妙な相性によって素晴らしいカクテルが出来上がってしまうのです。正式なレシピとしてはシロップを入れますが、入れないか極々少量にするのが酒飲み的には良いのではないでしょうか。もうちょっと夏の始め頃に紹介できれば良かったですが、暑い夏にはおススメしたいところです。
25日(火)
妙に気になったので鴨長明の〈方丈記〉などを10何年振りかに読み返していたのですが、10代の頃とは違った印象を受けつつ堪能しました。岩波の文庫版の故市古貞次による解説がなかなかなのですが、末法の世に世俗を捨てて方丈の庵に住むとは言いつつも、現世での出世や評価などへの未練を捨てきれない、非常に人間らしい鴨長明が紹介されていまして、だからこそかえって〈方丈記〉っていうのは長く人々に読み継がれているんだろうなぁなどと思えるのです。
しばらく電力の研究をぶっ続けでやって来てお疲れモードなので、昔々読んだ〈更級日記〉や〈紫式部日記〉なども本棚の片隅から引っ張り出して来てボケボケと眺めつつ、どうして自分は日記とか付いているとついつい興味が行ってしまうのだろうかと、気分転換になっているのかなっていないのかよく分からない気分転換をするのでした。まぁ分量的にもこの位がちょうど良いというのがありまして、これよりも長かったり、〈源氏物語〉のような大作になってしまいますと、気分転換から帰って来られないのではという怖さがありますが、まぁそれも良しと思ったら、もうちょっと長めの古典作品なども読んでみようかなぁっと思っている読書の秋なのでした。
28日(金)
2022年のカタールでのサッカーワールドカップですが、誘致合戦の時のプレゼンで説明していたような冷房完備のサッカー場等を準備できないということで、どうやって競技日程を組むのかと少々不安な状況になっています。当初に約束された冷房完備のサッカー場等が、コスト面で負担が大きいと言って撤回されてしまったのが切っ掛けですが、深夜開催やら冬季開催やら秋季開催やら、百家争鳴の状態になっているようです。
しかし元々は夏季開催のはずのワールドカップをずらすとなると、各国リーグとの調整も大変でしょうし、オリンピックが夏季と冬季をずらしたおかげで、ワールドカップの年は冬季オリンピックの年にもなっていますから、そういう点でも冬季開催っていうのはイマイチなようですね。
今回初めて知ったのですが、カタールっていう国は昼間は乾燥した50℃くらいまで気温が上昇するのに対して、最低気温は30℃くらいまで下がるものの湿度が100%になってサウナの中のような状態になるとのことで、中東の砂漠の地帯で雨も降らないのに湿度100%というのがどうにも不思議ですが、何はともあれ深夜開催っていうのも大変そうな状況です。