2012年10月 |
3日(水)
めっきり秋めいてきて涼しい10月です。今年の気候は、まるで子どもの頃に戻ったような感じでして、馬鹿みたいに暑いだけの日々でないのが嬉しいところです。確かに10月頭ってこういう清々しいか、ちょっと肌寒いくらいの陽気だったよなぁっと懐かしく思い出す日々です。節電によって室外機が街を暖めることが無くなったからだとか、海水を温めるメカニズムが止まったからだとか、まぁ色々と説は出されていますが、実際のところはよく分かりません。地球温暖化との関係も良く分からないし、世の中っていうのは分からない事だらけなのです。
ところで先日の経営史学会の西日本部会で熊本へ行ってきました。九州新幹線が出来たおかげで、博多―熊本間の最速は33分、東海道新幹線の〈こだま〉に該当する〈つばめ〉でも50分程と、あまりの時間的な近さに呆然としてしまいました。名古屋―京都間が36分ですからそれよりも早いことになります。新幹線はなかなか偉大だなぁっと思うのですが、やはりストロー効果的なものは見られるようでして、熊本をはじめとする途中各駅は色々と知恵を絞っているところのようです。
9日(火)
ノーベル医学・生理学賞に京都大学の山中伸弥教授の受賞が決まりまして嬉しい限りです。再生医療に関する分野ということで、ips細胞の開発から僅か数年での受賞でして、前評判も高く、受賞すべき人が受賞したという横綱相撲的な受賞です。しかも、研究費の不足に苦しみ、研究テーマも変えざるを得なかったという苦難の中で、ようやくと見つけ出した光明が成果へと結実した様は、ただただ尊敬するばかりです。しかもまだ50歳という若さですから、さらなるプロジェクトの発展に期待してしまいます。人間は不死へと近づいていくのでしょうか。
ノーベル医学・生理学賞といえば利根川進氏以来25年ぶりの快挙ということですが、利根川氏がアメリカでの研究成果をもとにして受賞したのに対しまして、山中氏の場合には完全に日本国内での研究成果に基づく受賞でして、そういう意味でも快挙ではないでしょうか。日本では湯川秀樹以来の伝統を持つ物理学や、福井謙一以来の化学賞が強いですが、医学・生理学賞の分野でも若い研究者さん達に続いて貰いたいですね。
15日(月)
九大経済の『経済学研究』に掲載して貰った論文が、インターネット上で見られるようになったのでプロフィールを更新しておきました。他の論文と纏めて一本の論文に出来たじゃないかという指摘は受けそうですが、他の論文の校正をやっている最中に閃いたネタでして、そのため分離してしまうことになりました。宮地が財閥について語るという、なかなか珍しい論文ですので、ご関心のある方はどうぞご覧ください。
それにしても、この時期の研究者の定めとはいえ、書類作りの忙しさに追われています。。。
23日(火)
西田美昭先生が亡くなられました。71歳の若さで残念です。謹んでご冥福をお祈りいたします。
31日(水)
書類作りに追われているうちに誕生日もはるかに過ぎ去ってしまいまして、38歳にもなると誕生日もそれほど目出度くもないから良いかと思うところです。まぁ、10月というのは後期の真っ最中でして、いかんともし難いところがあります。こんな時期なのに、年度末掲載用の資料紹介の資料入力をやっている状況でして、いつもギリギリなことを反省するばかりです。
ところで、過日は箱崎埠頭で火災がありまして、箱崎キャンパスでも異臭がしたなどという話も耳にしますが、たまたま大学には足を向けずに、お散歩がてらカミさんと買い物に出かけていた日曜日だった関係もありまして、火災の煙に巻き込まれることはありませんでした。しかし遠くからでも黒鉛の様子を確認することが出来まして、怖いものがありますね。身近で、工場や産廃施設などの火災が起こった時には、躊躇せずに脱兎のごとく逃げ出さないといけないなぁっと、改めて確認したのでした。