2012年11月 |
6日(火)
食べ物がいくつか並んでいる中から一つ好きなものを選べと言われたら、まず間違いなく選んだ結果の食べ物が最もカロリーの高いものだったりする宮地的には、ほとんど触手を伸ばさない食べ物の一つにベーグルがあります。卵もバターも使わないためにヘルシーでダイエット時などにも用いられたりするベーグルですが、パン屋で並んでいてもあまり目の中に入ってこない食べ物であります。
しかし先日、パンがあまた並んでいる中でどれにしようかと思案していたところ、カボチャの種が表面に散りばめられたパンプキンベーグルなる物体を発見してしまいまして、その瞬間一気にベーグルな気分になってベーグルを幾つか買い込んでしまったのでした。家に帰って食べようとしたところ、カミさんから電子レンジで温めるように言われ、面倒だなぁっと思いつつもレンジで30秒ほどチンしたのでした。
そうしたらなんとなんと、普通時のベーグルとは全く違った食感になりまして驚嘆です。横から手を伸ばして千切っていったカミさんが、「レンジでチンしてもっちもっちもっちもっち♪、もっちもっちもっちもっち♪」と口ずさむため、僕もついついつられて「もっちもっちもっちもっち」と相成ったのでした。しかし、ヤバすぎるほどに食感が変わりますので、是非ともレンジでチンしたベーグルを堪能したことが無い方は挑戦してみてください。30秒で別世界に連れて行ってくれます。ただカミさん曰く、「ベーグルサンドはチンしちゃダメ」とのことですが。
12日(月)
先週後半から母の還暦のお祝いなんぞをしておりました。自分の年齢が上がっていくのは日々刻々となので、年齢を重ねてもあまり意識することが無いのですが、離れた所に住んでいる実家の親の年齢が上がっていくというのは、いきなり年齢が上がった感じがして不思議なものがあります。しかし母の側から言わせると、子供が成長したことを見ていると自分が年をとったという事をヒシヒシと感じるということで、母が老眼鏡をかけた時に祖母が受けたショック(自分も年をとるわけだ・・・)の話なんぞをしておりました。子と親というのはお互いそんなものなのかも知れません。
それにしても母を見ていますと、現代の60歳というのはえらい元気なもんだと感心してしまいまして、貧乏性な故もあるのでしょうがよく動いています。僕なんかは、早く現役世代を引退して悠々自適に研究と読書だけして過ごしたいと思っているのですが、今の60代というのは仕事が無いと不安になる世代のようです。どちらかと言うと、日本もバカンスの慣習でも出来上がれば良いのになぁっと思いながらも、流石にそれだけ働かないと不安になるだろうからもうちょっと短めの休みが良いかななどと思っている30代としては、還暦を迎えても動き続けているというのをボーっと眺めてしまうのです。
僕なんかは最近、日本にシエスタの文化でも定着しないかなぁなどということを、短いお昼の時間を過ごしながら考えているのですが、母などは時間が惜しいようで、昼食も短く切り上げて色々と次の予定をこなしていくのが好きなんですよね。こういうのって、個人差の問題なのか、世代差の問題なのか、その複合的な関係なのか分かりませんが、何はともあれ怠け者の僕などとは違って母は働き者だと感心してしまうのです。
20日(火)
大学の構内の銀杏も見事なまでに色づいていまして、紅葉シーズンは今が盛りといったところでしょうか。しかし福岡もまた空襲で多くを焼かれてしまった街なこともありまして、街中にモミジが少ないことが少々残念でもあります。モミジの紅葉といえば京都の美しさが他と隔絶しているのですが、なかなか11月後半という絶好の紅葉シーズンに京都を訪れる機会が無くて未だに・・・という状況です。
JR東海の〈そうだ京都へ行こう〉のCMがお気に入りで、特に秋の紅葉シーズンバージョンが最も秀逸だと思っているのですが、惜しむらくは福岡ではそれを見る事も出来ませんので、youtubeで鑑賞している状況です。鉄道会社が旅行客を誘うためにつくりだしたCMではありますが、10数年以上も続くだけありまして、人々の旅愁と京都への憧れをうまく惹きだすよなぁっと感心してしまうのです。前に緑の季節に、友人に1996年のCMの舞台となった高桐院へと連れて行って貰ったことがありまして、その時には青々としたモミジにすら圧倒されたのですが、あれが紅く染まっていたらと悔やまれたのを思い出し、思い出すほどに再び悔やまれるのです。
30日(金)
早いものでして11月も最終日、今年も残すところは後1カ月となっております。そんな師走へと入っていきますが、僕が所属します記録資料館に12月から新しい助教さんが着任することとなりました。大学のポイント制やら何やらの関係で、前の助教さんが3月に退任してからしばらく空白になっていたものが、ようやくと埋まるということで何よりです。ここ数カ月は閲覧者の方たちにも何かと不便をかけていた訳ですが、これで昨年までの状態へと戻れるはずだと思われます。
ところで、年末に総選挙という、慌ただしい師走がさらに慌ただしくなる日々であります。第3極がどのくらい浸透するか、それとも有権者にそっぽを向かれるのか如何によって、どんな結果が出るかは分かりません。しかしそれはさておき選挙というといつも思うのですが、せめて大学をはじめとした学校や、図書館や病院の周り、住宅街などでは選挙カーのボリュームを下げられないものでしょうかね。同じ党の候補が競合した中選挙区時代ならまだしも、政党色が強くなった現状の小選挙区のもとでは、選挙カーでの名前の連呼にあまり効果があるとは思えないんですけどね。