2013年10月

3日(木)
 民主党の野田政権時代に決められていた2014年4月からの消費税8%を、予定通り敢行することが安倍首相より発表されました。橋本龍太郎内閣での5%への引き上げが行われたのが1997年のことですから、消費税5%期間は17年間ということになるようです。消費税3%期間が8年間であった事を考えると、5%っていうのはキリが良いということもあって長く定着した税率でした。野田内閣時代には、段階的に10%まで上げていくことが決められていますが、もう一段のアップは経済状態とにらめっこと言うことになるのでしょうか。

 前回の橋本内閣のときの増税は、増税のタイミングがアジア通貨危機と重なり、1997年を起点にさらなる不況へと突っ込んでいったという苦い経験があります。その時も、元々は一つ前の村山富一内閣によって消費税増税が決まっていたのを、そのまま踏襲して増税したという経緯がありますから、今回の野田内閣から安倍内閣へという流れと似ているのが気がかりな点でしょうか。今回も日本以外の国の経済状態に何かあるようでしたら、橋本内閣のときの二の舞になってしまうのではと危惧されますから、その時は橋本内閣のときとは違う対応を取って貰いたいものです。

 生活防衛という観点から見れば、2014年3月までに物の買いだめをせざるを得ませんから、それが翌4月以降数ヶ月間の消費の収縮を生むのは分かりきっているものの、一消費者としては仕方がありません。まぁ、あまり大きな買い物をする予定はありませんから、我が家では日用品程度を買い貯めるだけでしょうが、大きな買い物をする予定の過程の消費行動なんかは、もっと如実に出るのではないでしょうかね。

9日(水)
 台風24号が思ったよりも北を通過していった関係で、福岡市あたりはあまり台風の被害をうけないでやり過ごすことが出来ました。風台風という性格が強い台風でしたが、おかげで台風が通り過ぎても台風一過というスッキリした空模様にはなってくれません。でも、まぁその方がいいですよね。

 ところで、秋ということでカミさんが栗御飯に挑戦をしまして、僕もそのお手伝いでせこせこと栗の皮を剥いたりしていました。九州での栗の産地というと熊本が有名ですが、今回は福岡産の栗が安く手に入ったためにそれで栗御飯。熱湯にナマ栗を放り込んでおいて30分ほど待つと、栗の灰汁がとれるのと、栗の皮が向きやすくなるということで、その後取り出して、栗を一粒づつ剥く作業です。天津甘栗みたいなのを想像していたので、カミさんに安請け合いをしてしまったのですが、そうではなく、外の硬い皮を剥いだ後、ナイフで芋の皮を剥くように、すこしづつ渋皮を削り落としていく作業でした。結構忍耐力がいる作業です。

 しかも栗っていうのは、皮を剥いてみたところ中がグチョグチョで、ちょっと栗御飯などには向かないものが2割ほどあるものらしく、折角苦労して剥いても使えないものが散見されて、ちょっと心が凹みます。しかし気持ちを取り直し、大丈夫な8割ほどの栗を、今度は砂糖をまぶしながら一旦冷凍庫へ納めます。ちなみに砂糖をまぶさないレシピもあるらしいですが、リクエストをして砂糖でさらに甘さアップして貰ったのです。そして暫くしたら、使う分だけ取り出して、釜に出汁も入れながら栗御飯を炊いていくのでした。秋の栗御飯のほっこり具合は、まさに至福の一品です。

 話は変わりまして10日ほど前の話になりますが、中村隆英氏が亡くなりました。中村隆英氏が、古典的な日本経済史のフレームワークに対して、統計学の観点から一石を投じて日本経済史の研究水準を一歩前へ進めたのは10年単位で昔のことでして、現在は中村隆英氏の研究を入れ込んだ研究水準へと昇華して来ています。そういう意味で、現在の日本経済史という分野に必要不可欠の人物であったと思います。ご冥福をお祈りいたします。

22日(火)
 〈笑っていいとも〉が2014年3月で終わることが決定したようです。昨今は、毎年のように番組終了かというニュースが流れていましたが、ついに本当に終わりの時を迎えることになるようです。1982(昭和57)年から31年にもわたって続いてきた長寿番組でして、僕が8歳、小学校2年生だか3年生だかの時からずっとやって来たということになります。夏休みや春休みでもなければ、確かにそれほど〈笑っていいとも〉を見るという事もありませんし、福岡に来てからはお昼にテレビを見るという生活習慣ではないこともありますが、しかしだからといってお昼に〈笑っていいとも〉が無くなってしまうというのは感慨深いものがあります。

 タモリ(68)というニュースの表記を見ていて、もう古希直前になっていたのかという驚きとともに、それで毎日毎日、昼の生放送に出演し続けるのは体力的に大変だろうなとも思われます。僕が見ていた頃は、金曜日のサンマとの掛け合いがとても面白かったのですが、所ジョージ、笑福亭鶴瓶、片岡鶴太郎、関根勉なんかの時代と比べると、昨今は番組の笑いどころがよく分からなくなっていたのは確かです。僕が年をとったからなんでしょうかね。。。何はともあれ、タモさんお疲れ様でした。毎日の出勤義務がなくなることですし、時々は福岡へ戻って、ゆっくり過ごすのもいいのではないでしょうか。