2014年8月

6日(水)
 西アフリカのリベリア・シエラレオネ・ギニア・ナイジェリアでエボラ出血熱が大拡散をしているようでして、日々のニュースから目が離せない状況になっています。これまでのエボラ出血熱は比較的にはアフリカの片田舎で発生していた事もあり、その症状の凄惨さのイメージとは裏腹にあまり拡散しない状況でした。ところが今回は、首都を初めとする都市部での大発生ということでして、リベリア・ギニア・シエラレオネ各国は沈静化に失敗してしまっている状況です。

 また、アフリカ諸国も近代化とともに往来が盛んになりまして、ナイジェリアの死者はリベリア財務省の官僚が空路で持ち込んで空港で発見というものだったようです。こちらは今のところは市中には出ていない感じですが、空港は人の交差路でして、潜伏期間中にどうなっているのかもう暫くの様子見が必要です。これまでのエボラ出血熱と比べまして、潜伏期間が2-3週間と長いのが特徴のようでして、そのために感染者が増えているとのことです。変異していっていますね。

 このような状況下で、日本からはまだ当該国からの渡航禁止措置とかは採られていないのですが、潜伏期間が長い型のエボラ出血熱ですから、発生国からの帰国者をすぐに日本に入れることが出来る状況は、リスク管理としていかがなものかと思います。空気感染はしないようですが、接触および飛沫での感染力はきわめて強いので、ひとたび日本国内に入ってしまったならば、満員電車とかでの密着が盛んな日本では容易にアウトブレイクをしてしまうことでしょう。逆に、島国ですから空港での入国禁止が上手く機能すれば、日本国内へと来させないことが可能です。日本政府には早急な対応をして貰いたいものです。

8日(金)
 うちのカミさんは西日本の人間なのでもともと鯛大好き人間なのですが、僕は岐阜出身なのであまり鯛を食べるという文化圏ではなく、子どもの頃に、たまぁに父が仕出し弁当の残りなんかをお土産で持って帰った時に、それをつっつく程度しか鯛を食べる習慣がありませんでした。そのため結婚して以降も、せっかく何かの魚を頼む際に、鯛っていうのはカミさんが食べていたとしても、僕はあまり興味も無くスルーしていたわけです。

 ところが社経史の際に京都へ行った時、お魚が鯛くらいしか残っていなかったので、カミさんに言われるままに鯛の塩焼きを頼んだんですね。そうしたらこれがまぁ、生まれて初めて食べた美味しい鯛でした。目黒のサンマならぬ、京都の鯛っていう感じで、鯛の本場は京都だなぁっと感動をしたのですが、カミさんとどうやっても話が噛み合わなかったんですね。

 その話を思い出して、僕が岐阜で食べていた鯛をネットサーフィンで画像を入手してカミさんに見せたところ、塩をかけ過ぎて水分が抜けてパサパサになっているのではないかというコメントを貰いました。僕としてみれば鯛といえば、パサパサで塩辛くて大して美味しくないという印象だったのですが、カミさん曰く岐阜は海から遠いから仕方がないよということでした。海無し県の悲哀ですが、どうやら40年に亘って僕が知っていた鯛の塩焼きは、内陸でも食べられる特殊加工の鯛であったようです。

 たぶん結構な数の岐阜県民は、鯛って言うのは縁起物だから食べると思っているだけで、鯛が美味しいという理解で食べている人は少ないんじゃないでしょうかね。まぁ、競争になるといけませんから、僕以外の岐阜県民にはあまり鯛の美味しさを教える必要も無いのかも知れませんが。。。

13日(水)
 ロビン・ウィリアムズが亡くなったとのことで、少々衝撃を受けています。〈いまを生きる〉が日本で公開されたのが1990年のことでして、僕は丁度、高校生の真っ最中という時期でした。多感な時期に〈いまを生きる〉と接することが出来て良かったなぁって今になって思いますが、10代のうちに見ておかなければならない映画として、勧めたい一作品です。

 その他にも、〈ミセス ダウト〉だとか、〈レナードの朝〉だとか、〈グッドウィルハンティング〉だとか、〈フィッシャーキング〉だとか、彼の名演技は数知れず、残念でなりません。最近はあまり彼の名前を聞く事もなくなりまして、僕も彼の作品を見る事もなくなっており、確かにかつての脚光と比べると、それとの違いはあったのかも知れませんが、あの名演の数々を成し遂げたロビン・ウィリアムズですから、まだこの先もやることは沢山あっただろうにと悔やまれます。黙祷。

22日(金)
 今年の夏は、福岡に来てから初めての冷夏かも知れません。まぁ、冷夏とは言っても長雨によって湿度が高いので、別に快適では全く無いのですが、とにかく気温だけは低めです。それに加えて、ゲリラ豪雨が頻発していまして、広島での土石流は福岡でも山間のエリアだと他人事ではない状況です。2年前に柳川や日田で発生した水害も記憶に新しいところでして、秋の台風シーズンも懸念されます。

 こんな涼しい夏ですので、経済への負の影響が出ていることは容易に想像がつくのですが、それはさて置きまして、夏というとやはり夏らしい食べ物が食べたくなっています。夏らしい食べ物といえば〈冷やし中華〉でして、我が家ではカミさんのマイブームも相俟って、冷やし中華三昧の夏を送っています。トマトにキュウリにというオーソドックスな冷やし中華から、ミョウガやシソやカイワレなんかを乗せた冷やし中華まで、冷やし中華って言っても色々なバリエーションが楽しめます。事の起こりは、近所のお肉屋さんで冷やし中華用の美味しい麺を見つけてしまいまして、その麺を食べるための冷やし中華です。多分お肉屋さん的には、ハムとかチャーシューを買って貰うための冷やし中華の麺なのでしょう。

 お肉で思い出したのですが、普段買っているお肉のスライスが無くて、アメリカ豚のスライスを買って冷しゃぶサラダだったことがあります。すると、アメリカ豚ってやっぱり硬いんですね。色合いはきれいなのに、噛むと噛み応えがありまして、冷しゃぶサラダ向きではありませんでした。そんなアメリカ豚を見ていると、松坂牛や神戸牛がアメリカの金持ちの間で食べられているように、日本の薩摩黒豚とか高級豚ってアメリカで高値で売れないものですかね。TPP交渉のネックの1つが、アメリカ豚の輸入関税の問題になっているようですが、アメリカ豚と日本豚って、かなりの程度別の食べ物です。日本の豚の肉質の良さを考えれば、逆に海外の高級食材市場に打って出るという選択もあるのではないかと、自分の腹の肉をつまみながら思うのでした。。。