2014年10月 |
1日(水)
岐阜県と長野県の県境に位置している御嶽山は、岐阜県も東濃地方の出身の身としてみればかなり身近な山です。木曽節の、木曽のなー中乗りさーん、木曽の御嶽山はなんじゃらほい、っていうフレーズに合わせて盆踊りをしたことのない東濃人はいませんが、その御嶽山で多くの被害者を出しているという事態はショッキングです。
もともと、御嶽山は死火山といわれていたのですが、1970年代末に突然の噴火をし、これによって死火山という人間の尺度に合わせた火山のグルーピングが不適だという議論が行われた事も、記憶の片隅に残っています。御嶽山の噴火を機に、死火山という単語自体が封印されてしまったという、非常に象徴的な火山でもあります。1000年単位で静かだった山が、ある日突然噴火をしてしまうという突然性が御嶽山の特徴です。
僕が中学生だった1990年代初頭にも噴火をしていまして、御嶽山って言えば活発な火山だというイメージだったのですが、ここ数年は噴火も見られず、登山・ハイキング・トレッキングブームと相俟って、しかも山頂が紅葉するシーズンの土曜日の正午近くという最悪のタイミングの噴火となってしまいました。岐阜県、長野県、愛知県などから来た被害者が多いようでして、胸が締め付けられるような気持ちになります。ご冥福を祈るとともに、まだ行方不明の方たちの詳細が早く分かればと思うばかりです。
16日(木)
角山栄先生の訃報を耳にして衝撃を受けています。中公新書の『茶の世界史』は分野外の当方から見ても名著でして、大学の授業ではたびたび紹介をしていますし、『日本領事報告の研究』で経済史研究における外交文書の利用に先鞭をつけられたことですとか、『堺』や『時計の社会史』も楽しく読ませていただきましたし、まさに経済史分野の代表者の御一人だったと改めて思い知らされます。まさに巨星の御一人でして、70年近くの御研究歴は後人達の道しるべになっていくことでしょう。御冥福をお祈りいたします。
20日(月)
先日、ついに40代の大台に乗ってしまいました。30代と40代っていうのは、少々響き的にも違うなぁっとしみじみと感じているところです。アラフォーになった段階で不惑の気分でいましたので、そういう面での変化は余りありませんが、今まで以上に体を大切にしていこうと思っているところです。カミさんに勧められまして、整体へと行ってみたのですが、20代前半から悩まされている慢性的な腰痛が、1回でかなり改善してしまいまして、腰痛が本格化する冬に向けて嬉しい驚きです。
もう20年近く前の話ですが椎間板症になってしまいまして、病院でも完治はしないでしょうから長く付き合っていってくださいという説明を受け、それ以来慢性的な腰痛とボチボチやってきているのですが、カミさんに紹介された整体の名人のところへ行ったところ、大体3ヶ月位で寛解するといわれてしまいまして、ちょっと期待感に胸を弾まている四十路です。整体の分野っていうのも日進月歩のようでして、何やら最新式の器具を使って結構楽しいものです。そして、まだ1回やって貰っただけなのですが、腰の慢性的な痛みはほとんど改善、それに誘発されたと思われる左足の軽い痺れもかなり改善と、なかなかな滑り出しです。
まぁ、腰が痛くたって、足が少々痺れていたって、死ぬようなものではないですし、特に酷くならない限りは動けなくなったりもしないので、20年近くにわたって放置してきたのですが、40という年齢を直視すると、死なないから放置で良いという訳には行かないなぁっというところです。
また、誕生日にはカミさんに招待されて、博多和牛のビーフシチューがおススメの洋食屋さんへと行って来ました。あまりにもの牛の軟らかさでして、スプーンで肉塊がホロホロと崩れ落ちていくのは最高でした。福岡に来てから毎年、夏が続いているような秋ばかりだったのですが、今年は秋が長めにある印象がありますので、秋らしい夜の過ごし方がとっても似合います。そして、自分の誕生日って秋だったんだなぁっと久しぶりに思い出したような気がするのです。
27日(月)
今年は台風の多い年ですが、先週は台風も来ずに平穏な週でした。というわけで、オクトーバーフェスタへと出かけてドイツビールなどを少々堪能してきました。尿酸値を上げたくないですから、普段はビールは最小限に抑えてはいるのですが、オクトーバーフェスタなのでそんなことは気にせずのビール飲み比べでした。ミュンヘン辺りのビールっていうのは飲みやすいものが多く、ガンガン飲めてしまうから困りものです。
ビアガーデンのシーズンが終わってしまいましたから、オクトーバーフェスタっていうのはビアガーデンを継ぐ時機の催し物として楽しいですね。これが11月まで入ってしまうとさすがに寒くなり過ぎてしまいますし、10月っていうのが、収穫の秋っていう事もありますしちょうど良いのかも知れません。今年が何回目になるのかはよく分かりませんが、行く度に結構な人手でして、老若男女が集う楽しいひと時を堪能できたのでした。