2014年11/12月 |
4日(火)
めっきり寒くなって参りまして、毛布に包まっていると動きたくないという、引き籠りの誘惑にかられる季節となってきました。今年は敷き布団用と掛け布団用と、上下両面の毛布を新調してしまった関係もありまして、自分の駄目人間っぷりを実感するくらいに毛布の誘惑に駆られています。さて、そんな寒い季節にはクリームシチューが食べたくなるものでして、カミさんに催促してクリームシチューを作って貰いました。ニンニクとショウガを効かせた大人のクリームシチューでして、体の芯から温まる絶品です。
まず最初に、ベシャメルソースのもとを作ります。有塩バターを溶かしてから、ふるいにかけた小麦粉を混ぜていきまして、ある程度混ざったら牛乳でのばしてやります。我が家のお気に入りは阿蘇バターと阿蘇の牛乳なので、阿蘇尽くしのベシャメルソースのもとですが、これをまずは作って放置しておきます。僕は名付けて〈くまもんソース〉と呼んでいるのですが、カミさん曰く、小麦粉が佐賀産だから、〈くまもんソース〉とは言えないとのことです。。。
話を戻しますと、続いて違うナベを取り出してやりまして、肉、まぁ鶏肉がおススメですが、それに塩コショウと、ここですり卸したニンニクを加えてやりまして、レアな程度に炒めてやります。その後、キノコだとか、野菜などを加えまして、シナモン、タイム、ローズマリーを調味料に入れてやってさらに炒めます。この段階でも、まだ肉には完全に火が通らない程度の焼加減です。その後、結構少なめに白ワインと水を入れて、セージやローリエを入れながら、焦げ付かないようにかき混ぜかき混ぜしてやりまして、灰汁をしっかり取っていくのが大切だとか。そして、白ワインと水分が蒸発してきたら、ここでショウガをすり卸したやつを多目に入れて加熱してやります。
そして上の状況まで来たら、最初に作ったベシャメルソースのもとに、牛乳と、マギーブイヨンと、塩と醤油とアゴ出汁と砂糖を、味見と調節をしながら適当に入れてやるとのことです。それを煮込んでやりまして、これで大人な味覚のクリームシチューの出来上がり。
我が家の調味料棚に、セージやタイムやローズマリーや他にも良く分からない色々な香辛料が並んでいるのですが、クリームシチューの作り方を説明されて、はじめてどういう風に使われていたのかを知ったのでした。僕なんかだと、炒めるは炒める、煮るは煮るっていう感じでして、炒めると煮るの合体技の料理っていうのは作れないのですが、炒めると煮るで香辛料を使い分けて、なかなか魔女か薬剤師みたいにやっているんだなぁっと感心するのでした。
17日(月)
2014年7-9月期のGDPが予想以上に悪くて衝撃が走っています。2014年4月の消費税8%への増税が、驚くほどの悪影響をもたらしているからですが、正直、ここまで消費マインドを悪化させることになるとは予想外です。まぁ、橋本龍太郎内閣のときの増税幅が2%で、今回は3%で、単純計算で橋本増税よりも1.5倍もの増税を行ったということにはなるのですが、それにしてもここまで景気を悪化させることとなるとは予想外でした。そうなると結果論ですが、そもそも野田佳彦内閣下で行われた民自公の3党合意の5%→8%への増税幅が間違っていたということになるのでしょう。
タラレバですが、増税幅は2%にしておいて、消費税7%っていうのが景気への影響をもう少し抑える方策だったのでしょうが、どうして3%増税の8%という数字になったのでしょうかね。2%増税と3%増税と、その違いの議論を余り聞いたことが無い気がするのですが、当時の民自公でどのような議論だったのか、後の経済史家が検証してくれるのでしょうか。それにしても、いきなり多額に増税しすぎた余波が、ジワジワときていますね。
まぁこれで、10%への再増税なんていう議論は吹っ飛んでしまいまして、不況対策をどうすべきかというアベノミクス以前の段階の議論へと戻ってしまったわけです。財政支出もやり、円安誘導もやり、日銀の金融緩和もやり、接待費の経費化なんていう奇策もやり、そろそろ政府の政策手段も出尽くしてきている中での景気後退ですから、これはなかなか困りものです。あと出来る景気対策といえば一番良いのは減税ですが、ここで消費税減税なんていう景気政策は財務省が許さないでしょうし、後はどんな景気対策が出来るんでしょうかね。
26日(水)
今年の紅白歌合戦には中島みゆきが出場をすることが決まったようでして、あの黒部ダム以来の紅白歌合戦かと少々興奮をしております。プロジェクトXの〈地上の星〉を、トミーリー・ジョーンズも誰も引き連れないで只一人で歌ったあの名シーンは、少々歌詞を間違えてしまったインパクトも加えて記憶に残っています。あれ以来の紅白ということで、今回も何か驚く仕掛けがあるんだろうなぁっと今から楽しみになってきます。
12月といえば解散総選挙という話にいつの間にやらなっていますが、投票日の12月14日(日)は大河ドラマの〈軍師官兵衛〉の最終会の日と見事にバッティングしてしまっていまして、選挙特番のために多分1時間最終回が前倒しされて19時からという、なかなかなエンディングとなりそうです。全国的には視聴率はイマイチのようですが、福岡では官兵衛君っていうゆるキャラまで出来てしまいまして、結構盛り上がっていた1年間だったのですが、それももうすぐ終りかなぁっと思うと、祭りが終りに向かっていく寂しさを感じます。〈軍師官兵衛〉効果なのでしょうか、今年は福岡に来る観光客もかなり多かった年のようで、週末なんかは福岡のホテルが殆んどとれないという話も何度も耳にしたところです。
そんな軍師官兵衛と紅白歌合戦の話として、V6が紅白初出場っていう話を聞いて少々意外でした。岡田君効果なのでしょうが、今までは事務所の枠もあって漏れていたんだろうなぁっと、気の毒に思ってしまうのでした。〈愛なんだ〉とか〈WAになっておどろう〉とかもっと早く出ていても良かったんだろうに、何はともあれ岡田君の軍師官兵衛ももうすぐで終りなのでした。
12月5日(金)
我が家のガスコンロが壊れていたのですが、ヨドバシカメラへと出かけていきまして無事にニューガスコンロを確保してきました。ガスコンロの口が1つか2つかで、うちのカミさんの手際もかなり変わってきますので、また冬の美味しい食事にありつけます。ニューガスコンロを祝しまして、カミさんにサバの味噌煮を作って貰ったのですが、なんと熊本産の赤味噌でのサバの味噌煮でした。
嫌われた佐々成政なのか、それとも熊本でこよなく愛されている加藤清正公なのか、そこの辺はよく分らないのですが、熊本には赤味噌文化が存在します。京都からやって来た細川家が赤味噌を導入する事はあり得ないでしょうから、多分、佐々か清正のどちらかだとは思いますが、その辺の尾張勢のおかげで現代の熊本の一部には名古屋と同じ赤味噌文化圏が存在します。しかも熊本の赤味噌には九州風の加工が加えられている物もありまして、柚子風味の赤味噌なんていうのもあります。
昔は実家の方から赤味噌を送って貰っていたのですが、熊本の赤味噌などを見つけてしまってからは、手近な赤味噌が調達できたりします。うちのカミさんは赤味噌文化圏ではないので、僕用+自分の味見程度で作ってくれるのですが、旺盛な赤味噌欲がある宮地的にはカミさんの目を盗んでは赤味噌を色々なものにかけて食べているのです。。。
31日(水)
早いもので今年も大晦日になってしまいました。年末は色々な原稿やらに追われ、なんと大晦日になっても年賀状も書き終わらない状況です。こんなときはもう現実逃避をするしかないでしょう。
今年一年も、学会や調査で長崎・鹿児島・天草・萩・京都・大阪・佐世保・熊本・有田などなど色々と駆け回った一年でしたが、そういうのとは無関係に旅行をした阿蘇小国が楽しかったですね。小国というとジャージー牛乳で有名ですが、黒川温泉へと行く途中の温泉郷でして、ここがなかなかの名湯でした。〈しらはなシンフォニー〉さんと〈山翠〉さんという2つの宿をまわりまして、どちらも特色があるいい宿でした。
〈しらはなシンフォニー〉は湯の花の湯畑みたいに大量に湯の花が舞う温泉でして、ちょっと感動ものでした。また、〈山翠〉さんは女将さんが天草出身ということで、阿蘇の山奥なのに新鮮な天草の幸が堪能できる驚きぶりです。宿のホームページに頑固親父っぽい料理長が載っていますが、実物はとてもソフトで優しげな料理長さんでして、この料理長さん達が作る料理が、ちょっと阿蘇の山奥とは思えない水準の料理でした。
この阿蘇小国へ行った帰りに道の駅でボーっとしていたところ、地元のFMラジオの取材を受けてしまいまして、福岡から小国まで温泉に浸かりに来た一観光客としてコメントしてきました。この小国の道の駅は品揃えが豊富でして、僕の隣で買い物していたオバちゃん集団は、湯布院で買うよりもこちらの方がリーズナブルだから寄っているとか話しながら買い物をしていました。湯布院からは結構な距離があるのに恐るべし。
何はともあれ、それでは来年も実り多き一年になりますように。