2015年5月 |
7日(木)
取り敢えずはゴールデンウィークも終りまして日常へと復帰です。今年のゴールデンウィークは有田の陶器市へといった関係もありまして、ついでに陶山神社にお参りして来ました。最近は陶磁器よりも電力関係の研究を中心でやっていたのですが、昨年の科学研究費補助金の申請を陶磁器でやったところ、それの申請が当たることとなりまして、陶磁器中心に軌道修正をする必要があるのでした。今やっている電力関係の研究のケリがついたら、陶磁器へと主軸を移さないといけませんねぇ。
その陶山神社ですが、結構険しい階段を上っていった先に陶磁器製の鳥居がありまして、一度台風で壊れてしまったものを修繕してあるのでちょっと不安にはなりますが、なかなか立派な鳥居です。陶山神社の隣には〈八天狗〉という扁額が鳥居にかけられていますが、どうやらあの辺りは昔々天狗が出る山だったらしく、有田の古窯に天狗谷なんていうところもありますし、荒魂に触れないようにそちらはそっと眺めておきました。ちなみに陶山神社で御札を入手しようとしたのですが、家内安全・商売繁盛・陶器安全の3つしかお札しかなかったために、陶磁器の研究が上手くいきますようにと商売繁盛の御札をいただいてきたのでした。
ところで、明治日本の産業革命遺産がイコモスよりユネスコに対して世界遺産の登録勧告を行ったということで話題となっています。
「産業革命」とは何なのかという根本的な話題は脇へおいておくこととしまして、この関連で以前聞いた面白エピソードでも1つしておきましょう。先に、富岡製糸場が世界遺産へと登録されていますが、こちらはフランスの技術で日本の製糸業を確立したというお話と関連してフランスが世界遺産への登録の後押しをしてくれていました。それに対して、日本の近代化・産業化を促したのは自分達であると言う自負のあるイギリスが、今回の明治日本の産業革命遺産については積極的に協力をしてくれたとのことです。そのため、グラバー邸やら長崎造船所の巨大クレーンやら、イギリス関連のものを随所に見ることが出来るんですね。
18日(月)
週末はカミさんと一緒にハウステンボスへと遊びに行ってきました。2年連続のバラ祭行きとなったのですが、昨年よりもさらに本数が増えて見事になっていました。薔薇の香りが素晴らしく、特に朝方の薔薇の香りは優雅な気分にさせてくれますね。そして、いつもは佐世保バーガーとかばかり食べているのですが、今回はふらっとレモンステーキを食べてきました。レモンステーキと言うと下北沢のキッチン南海で食べて以来じゃないかっていうくらい久しぶりだったのですが、レモンと肉汁が絶妙に交じり合ったソースで堪能したのでした。
佐世保バーガーと言えば、佐世保やハウステンボスの佐世保バーガーは色々と食べているのですが、今回は回りそびれていたローレライの佐世保バーガーにチャレンジしました。半熟目玉焼きからこぼれて来る黄身とソースの相性が抜群でして、ローレライのレストランで食べないで持ち帰ると、この半熟目玉焼きが入れて貰えませんので、是非ともレストランで持ち帰りをせずに食べることがおススメです。
そのうちハウステンボス内のホテルにも泊まってみたいなぁっと思っているのですが、思いついて旅行をしようと思うとすでに満室でして、結構早い段階で計画を建てなければならないのがネックです。大学時代と違って昨今は、あんまり、2ヶ月も、3ヶ月、半年も前からの旅行計画っていうのは得意じゃなくなってしまいまして、それよりは、1週間前とか、長くても1ヶ月前とかに旅行計画を立てますからねぇ。アミューズメントパーク内のホテルっていうのは、そういう時間の感覚だとなかなか難しいですねぇ。。。
27日(水)
ジョン・ナッシュが亡くなったというニュースを聞いたとき、そろそろそんな年齢だよなぁっと思ったのですが、よくよく聞いてみたら、アーベル賞の授賞式でノルウェーに行った帰路、空港から自宅へ向かうタクシーが事故を起して亡くなったということでして、数奇な人生の突然の終幕だなぁっと驚いています。ノーベル経済学賞を受賞するとともに、数学のアーベル賞も受賞するという快挙を成し遂げつつ、〈ビューティフル・マインド〉でも描かれた病気との戦いなど、そして奥さんとの離婚と再婚という関係とか、最期とか、映画よりも映画のような人生だよなぁっと思うのです。
日本は数学も弱くて、東海の先輩である森重文氏がフィールズ賞を受賞して以来20年以上に亘ってフィールズ賞も受賞できていない状況ですが、若手の数学者だけではなくて、全年齢の数学者を対象として新設されたアーベル賞なんて、いったい輩出することが出来るのやらといった状況です。日本の学問全体に応用が強くて基礎が弱いという特徴を持っていますが、数学という典型的な基礎学問の分野で人材を輩出できないのは何故なのか、初等・中等・高等のそれぞれの教育の連関とか、エリート教育の有り方とか、見直しが必要な気がしますよね。