2018年4月

5日(木)
 井出らっきょとオフィッス北野との騒動を見ていると、あぁ日本社会の一つの縮図だなぁっていうことをつくづくと感じます。オフィッス北野はすでに北野映画を販売したりビートたけしを売り出すだけで楽に金儲けをする会社となってしまっているようで、そこで動く大金に従業員らが群がっているのに対して、たけし軍団という芸能事務所として努力して汗をかかなければ金儲けできない商品を放置して、放置しているから儲けが出なくて給料も払わないという悪循環だったようです。

 楽に金儲けできるために社長に気に入られた従業員が多額の年収を貰い、井出らっきょ程の知名度の芸人が彼ら社員の月給分くらいしかない年収100万円の給料って、あまりにもあんまりでしょう。こういう会社ばかりになったから、テレビとかもつまらなくなって、ネットへと視聴者が逃げていった様子がよく分かります。オフィッス北野の社長や社員達にしてみれば、自分達が楽したままで金を生み出してくれないたけし軍団なんていうのはタダの不良債権でしかなかったのでしょう。

 しかしながら今回の騒動は、たけしの身の振り方が立派でしたね。いや立派というよりも、映画監督として世界的な名声を得たとしても、アイデンティティがコメディアンにあり、たけし軍団っていう芸人さんたちと共にあることを知らされました。そして楽に金儲けをしてきたオフィッス北野の社長や社員たちにしてみれば、楽に金儲けをするための源泉である北野武が重要なわけですから、たけしが逃げてしまえば彼らの目論見はすべて水の泡です。そういう意味では見事なカウンターパンチでもありました。

 また、日本社会の縮図といえば、昨今、その旧態然とした暴力体質や八百長相撲が注目されていた大相撲界があります。今回は、土俵上で倒れてしまった舞鶴市長に対して、女医さんが救護に駆け付けて心臓マッサージに励んでいたところ、なんと場内には女性は土俵から降りろというアナウンス。しかも観客からも、救急医療をしている女医さんに対して土俵から降りろという声が飛び交う情況、もうこれはいったい何なんだか。

 日本社会はまだまだ男尊女卑が激しく、女性蔑視が行なわれ、男にへりくだって従う女だけが評価されやすいという社会環境にはありますが、いくらなんでも救命活動をしている女医さんに対して観客側からも運営側からも批判の声が飛び交うって、あまりにも未開国家過ぎるじゃないでしょうか。今が21世紀であるとは信じられないくらいの女性蔑視でして、こんな旧態然とした興業界を仰々しくあつかうことも、勘違いを生み出している原因ではないでしょうかね。

9日(月)
 5日の書き込みで、舞鶴市長を救命救急した女性を女医さんと書いてしまいましたが、実際には舞鶴市長がお医者さんで、その市長の下で働いていたことがある女性看護師さんというのが正しかったようです。市長がお医者さんだったとは思わず、救助した女性の方をお医者さんだと勘違いしてしまいました。しかしどちらにせよ、日本が世界的にみて人権後進国であることを白日の下にさらした一件でした。

 ところで、カミさんと話していて何か凄いものを食べたいということになりまして、普段なら食べないような贅沢メニューを考案して作って貰いました。それが、麻婆春雨豆腐茄子です。麻婆豆腐、麻婆春雨、麻婆茄子というのはそれぞれ食べるわけですが、これをすべて1つの鍋で作った食べたら贅沢なんじゃないかというアイデアです。今回は結構僕も協力しているから、作り方もちゃんと書けます。

 まずは茄子を胡麻油で炒めた後、取り分けておきます。そしてもう一度、胡麻油を鍋で熱して、そこに豆板醤とニンニクを加えて炒めます。熱されて良い香りがしてきたら、豚ミンチを投入してよく火を通し、お好みで舞茸や平茸のようなキノコ類も炒めてやると更なるカサ増しが出来ます。先ほど脇へ置いておいた茄子も加えてやり、そこにミリンや料理酒を投入してひと煮立ちさせた後、豆腐を投入です。水分が少ないなと思ったら、水もある程度加えてやってください。

 こうして豆腐に火が通ったなというところまで炒めたら、そこから味の調整でして、花山椒、味噌カツ用のチューブの赤味噌、昆布粉末、カイエンヌペッパー、醤油など、適当に家に転がっている調味料類や出汁類を入れて味を調えます。味を調えるのはカミさんなので、分量までは分かりませんし、僕が見ていないところで別の物も入れたかも。とにかくこれで味の調整をします。

 そして、乾燥春雨に熱湯をかけて戻し、ハサミで食べやすい大きさまで切ります。春雨はまだまだ水分を吸いますから、上の水分の残り具合などを見ながら、春雨の分量を決めると良いでしょう。この春雨を上のものに混ぜたら、水で溶いた片栗粉をふりかけ、片栗粉の白色が透明になったくらいで完成です。

 なんというか、春雨も、豆腐も、茄子も、かなり贅沢に色々と入っていまして、ヘルシーなのにボリュームたっぷりなところも嬉しいところです。中華なので作る時間も短くて済みますし、

15日(月)
 財務省といいますと前身の大蔵省時代に起こりました〈ノーパンしゃぶしゃぶ事件〉が思い起こされます。大蔵官僚たちが雁首そろえて銀行・証券からの接待を受け、その接待がノーパンしゃぶしゃぶで、実質的には高級コールガール達による売春であったところが思い起こされます。今回は財務事務次官が自ら記者相手にSMやスカトロを誘っていたということで、これもまたなかなかスキャンダラスです。

 しかもこれが森友学園などの騒ぎの真っ最中に、その取材に来た記者たち相手のSM勧誘、スカトロ勧誘だっと言うことで、もう何がなんだか分かりません。そういう対応をしても、記者たちは黙って唯々諾々と従うだろうと思っていたというのがまず驚きですが、実際に黙っていた記者も多数というのもこれまた驚きです。

 〈週刊新潮〉が記事にしましたが、被害者の記者を抱えながら記事にしなかった新聞社や雑誌社もまた多数ありました。女性の記者には、財務事務次官のSMやスカトロの相手をしながら、ニュースネタを拾って来いという会社方針だったということなのでしょうか。このこと自体が大問題だと思いますけどね。

 相撲の方も、子供相撲から女の子を新たに排除するという伝統を今年から作りあげたり、もう無茶苦茶です。女子レスリングの伊調馨へのパワハラ問題もしかり。日本では、オリンピックの金メダルを4大会連続で取得しても、女だから、若いからという理由でハラスメントを受ける、これが世界で下から数えた方が早いという御墨付きの日本の人権レベルです。

 そりゃ、官僚のトップとも言われる財務事務次官がハラスメントの権化として無罪放免・出世し続けてきたわけですから、出来の悪い末端の官僚とかがまともに機能する訳がないでしょう。このように人権意識が低い未開国家が、どのようにしたら少しはマシになるか、なかなか悩ましい問題ですね。

19日(木)
 財務事務次官による女性記者への性的発言についてですが、女性記者はテレビ朝日所属とのことです。もともとテレビ朝日内で上司に報告していたにも関わらず、テレビ朝日の上司がこれを揉み消し、それをうけての週刊新潮への垂れ込みとなったようです。

 しかし、これ、明らかに異常事態ですよね。財務事務次官の卑猥な発言の録音までとれているのですから、普通だったらテレビ朝日のスクープとして報道が世界を駆け巡っていたはずです。ところがテレビ朝日ではこれを握りつぶし、泣き寝入りしたくなかった女性記者が週刊新潮へ出すことで、世界に対して日本の人権問題の深刻さを発信することが可能になったわけです。

 ということは、明らかにテレビ朝日自身がセカンドハラスメントに加担していたということです。あれ程までに普段から政権批判をしていながら、実際は、財務事務次官に忖度していたのがテレビ朝日だったということです。財務事務次官に忖度して、テレビ朝日や該当上司にどんなメリットや期待感があったかは知りませんが、セカンドハラスメントする方が利益があると考えたのでしょう。

 しかも加えて深刻な事態は、今ここに至っても、テレビ朝日では女性記者がこの録音を週刊新潮へ持ち出したことを問題視すると宣言していることです。テレビ朝日がセカンドハラスメントをしたからこそ、つまりこの財務事務次官による人権侵害を揉み消そうとしたからこそ、社外へ持ち出す必要があったわけです。それを、自分達のセカンドハラスメントを棚に上げ、女性記者を糾弾するなんていうのは言語道断です。

 人権問題などについてリベラルであるべきマスコミが、しかも報道機関の中ではリベラルに分類されるテレビ朝日においてさえ、平然とセカンドハラスメントを実行しているのが日本の実情です。そりゃ、この報道が世界を駆け巡るわけです。建前として教えられてきた基本的人権なんていうのは、日本ではこれっぽっちも守られていないことが白日の下に晒されてしまったわけでして、いったいどうするんでしょうね、この国。