2018年8月 |
1日(水)
8月夏真っ盛りに突入でして、今年も我が家ではスムージーな食生活がはじまっています。カミさんの今年のヒット作は、凍ったマンゴーにスイカと牛乳で作るスムージーです。何やら相性が悪そうに見えるのですが、意外や意外、スイカを入れてもマンゴーと牛乳によって美味しいスムージーとなります。色合いも、若干オレンジ色をした不思議な色合いのスムージーになりまして、美味を引き立てます。
夏はどうしても素麺とか、蕎麦とか、冷やし中華とか、とにかく麺類が増えていきます。うどん文化圏のカミさんは蕎麦を茹でませんので、我が家では蕎麦の麺を茹でるのは宮地の仕事です。たまに素麺とかパスタも茹でています。ただ問題がありまして、夏の暑さで水道管が熱せられてしまっていまして、麺を締めるための冷水が調達できません。氷水で準備をしてなんていう面倒なことをする気にもなりませんで、何か画期的な方法は無いものですかねぇ。この簡単に麺を冷やす方法が無いか、それが目下最大の悩みだったりします。
7日(火)
東京医科大学の裏口入試から女子差別へと波及している問題ですが、大学業界に身を置いている立場ですと裏口入学についてはたまに耳にします。また大学や大学院へ入学した後の女性差別の話もよく聞きます。しかし、女子への入学差別という話は聞いたことがなかったので、これは医学部の独自の事情によるものでしょう。
その理由として外科医のなり手が女性だと少ないという話をしていますが、逆に男性だと婦人科や産婦人科のなり手が少ないでしょうし、そんなのは総合的に見ればイーブンでしょう。単純に、入学者の女性比率が高まることを、昔ながらのやり方を続けたい男性教員達が嫌ったというだけかと思われます。
女性比率が高まり、社会的にそれへの対応をしなければならないとなると、残業のあり方とか、産休のあり方とか、復職のあり方とか、色々とこれまで頭を使わなくて良かった部分に頭を使わなければならなくなります。女性の社会進出を嫌う人達は、こういうところに頭を使うことを嫌っているわけです。今回の東京医科大の場合には、系列病院での御礼奉公みたいなものへと影響が出るために、女性差別を行なったわけです。
しかし、女性比率が高まって対応を迫られるような事態というのは、現状において男性側だって無理をして色々やっている事ばかりだと思われます。男性が大して無理をしていないならば、女性比率が高まっても大した問題にはなりません。そのようにこれまで男性に無理をさせて維持させてきた制度を、今後も死守したいから女性を排除するなんていうのは本末転倒です。
本来的には、女性が進出しようがしなかろうが、これまで男性に無理させて維持してきた制度は改められるべきです。逆に、女性が進出する事によって、無茶な制度が改正され、男性も共にこれまでよりも生き易い世の中を作ることこそが重要なんじゃないですかね。女性の社会進出っていうのは、そういう肯定的な側面の方が多いと思うんですよね。
22日(水)
引っ越しも本当に直前の直前になってきまして、10年以上に亘って積み上げてきた様々な書籍や資料を、あーだこーだ言いながら整理をしています。いや、正確に言うと整理をしきるのは困難そうで、伊都キャンパスまで持ち越してtobe continuedとなってしまうものもありますが、それでもそれなりには整理をしながらの夏休みです。
この作業中に一回、やはりと言うべきかギックリ背中もやってしまいまして、まぁ軽かったから良かったものの、重症なギックリ背中だったら引っ越しはどうなったのだろうかと冷や冷やものです。研究室の中を、引越し用のダンボールが次々と増えていくのは面白いのですが、これを開ける時のことを考えると頭が痛い。
図書類はいいのですが、資料をコピーして来たやつの扱いに困ります。一度使った資料は、もう2度と使わないような気もするのですが、だからといってそれを捨てるのも気がひける。もしかしたら、また何かで使う時も来るかも知れないし、コピー類の束が、とにかくスペースを占有していたことに愕然とします。
暑い夏ですので、最近は、夜は毎日のようにカミさんがスムージーを作ってくれています。スイカのスムージーの話は前に書きましたが、ドラゴンフルーツのスムージーもなかなかいけます。ドラゴンフルーツの白は、甘みという点ではイマイチのフルーツですが、これをスプーンでほじくり出して冷凍させ、甘いフルーツ&牛乳と混ぜてスムージーにすると美味。美味。美味。甘みの少ないフルーツ類は、スムージーにして色々と混ぜ合わせると大正解ですよ。
24日(金)
長崎新幹線の新鳥栖−武雄温泉の区間をフル規格にするか否かという問題ですが、やはり佐賀県の態度っていうのが良く分からないんですよね。受益者ではない北海道の人や、関東の人とかが、佐賀なんかにフル規格新幹線を引いてやる必要がないって主張するのはわかります。佐賀みたいな場所に、フル規格新幹線は勿体無いという見方は、全国的にいえばあって当然です。しかしながら、フル規格新幹線によって受益者となる佐賀県が、フル規格を嫌がるっていうのが分からない。
というわけで色々と調べてみたのですが、現在でも佐賀駅から博多駅へと通勤・通学している人たちがたくさんいます。定期券代では、通勤定期で1ヶ月43,810円、大学生の通学定期で1ヶ月33,480円となります。ところがフル規格新幹線になると、佐賀駅から博多駅への定期券の代金は、同程度の距離を参考にした概算ですが、通勤定期で1ヶ月57,910円、大学生の通学定期で1ヶ月42,710円になってしまいます。通勤定期で1ヶ月14,000円の、大学生の通学定期で1ヶ月9,000円あまりの増加となってしまいます。1年にすれば、通勤定期で約17万円、大学生の通学定期で約11万円です。
なるほど。これは確かに、フル規格新幹線を作った後に、佐賀駅−博多駅での定期券にある程度の割引料金システムが採用されないと、佐賀県としては賛成しづらいでしょうね。建設費云々は、佐賀の経済もまた潤う問題なのでよく意図がわかりませんでしたが、確かにこの運賃の問題は重要です。佐賀県民の日々の生活に直結します。
しかし逆の見方をすれば、この定期券料金の問題をクリアすれば、佐賀駅周辺は今以上に博多への新幹線通勤エリアとなるわけです。福岡の経済成長はしばらく続いていきますから、その成長を佐賀駅周辺へと波及させる方法を考えることのほうが、いつまでのフル規格新幹線に反対しているよりも建設的だと思います。
福岡と佐賀は、経済圏的に一体となって発展をしていった方が効果的に思えるのですが、なかなかそういう方向性になっていかないのは何故なんでしょうかね。
30日(木)
伊都キャンパスへの移転が終わりまして、ようやくとネットワークだけは何とかつなげたところですが、部屋に積まれた大量の段ボール箱に呆然としています。よくまぁ、こんなに大量の本ばかりあるわと呆れ果てるばかりですが、本より重いものを持ったことはないって、本って突き詰めれば木ですからね。薪を運んでいるのと大差ありません。薪割りほどは重労働ではありませんが、薪を運ぶのだってそれなりに重労働です。
しかも、新しい本棚と古い本棚が混在しているところへと本を移すので、本の置き場所が納得いかない。まぁ、これは拘りというよりも、研究をするための絶妙な本の配置っていうものがありまして、この本の配置が納得いかない限りには研究に支障が出まくります。といっても新しい研究室で、本棚の配置も古い研究室とは異なりますから、この納得のいく心地好い空間は手探り状態です。
柳宗悦『』の隣に、『愛知県史 資料編25』なんていうのが並んでいるし、さらにその下の段が日本近世史の本が並んでいたり、上の段にはイギリス経済史の本があったりする。ここまでカオス状態ではなくても、『大久保利通関係文書』の隣が『風見章日記・関係資料』で、さらにその隣が『仲小路廉集』だったりと、もじ時代も何も混在。
さらには大河内一男の一連の本の隣に、隅谷三喜男の本が並んでいて、あぁ、これは合っているじゃないかと脱力する。こっちは混乱していたのは、僕の頭の中のほうだったので、そのままに据え置き。などなどとやっている内に、時間だけが流れていく夏休み。。。
それにしても、今年もまた博多駅前は陥没か。