2019年1月 |
4日(金)
あけましておめでとうございます。今年も一年、よろしくお願いいたします。
新年早々に熊本県北で震度6弱の地震ということでしたが、熊本県北が震源地にも関わらず福岡にいた宮地はまったく地震に気付かなかったというボケっぷりです。マグニチュードは5.0ということで直下型のために揺れが大きくなっただけのようですが、それでも福岡で普通に座っていて震度2に気付かないというのは少々正月ボケしていますね。
平成も残すところあと4ヶ月となりまして、譲位にともなう改元のはずなのに、先帝によって新帝の御世の元号が発表されるという新事態です。たぶん日本の歴史上初めての元号制定の手法なのではと思うのですが、もしかしたら院生期か中世か近世かどこかで、先帝が新帝の御世の元号を決め手から譲位をしているなんていうケースが無いとも言い切れませんので、その辺は専門家の判断を待つことにしましょう。
昭和天皇が崩御したのが年明けだったと思い起こされますが、それに関連しての自粛が国民生活に多大な影響も与えていますし、極力影響を少なくするための医療措置なども行なわれていましたから、それを踏まえての今上天皇の譲位なのでしょう。
平成の元号が決まった際には、市町村名などをすべて排除して選定したにも関わらず、字名として平成が残っていた岐阜の寒村にスポットライトが当たりましたが、今回の改元に際してはそのような面白エピソードは生まれるのでしょうかね。ネット社会になっていますから、検索をかけて字名あたりまでは排除できそうですが、またどんな偶然が生まれるかも知れませんから楽しみです。
今年は暖冬で驚くほど暖かいお正月を過ごしていますが、また熊本では新年早々に地震が起きていますが、できるだけ異常気象や天変地異の少ない1年であって欲しいものです。
16日(水)
お正月から十日恵比寿にかけてのシーズンを終わってしまい、少々日常に戻るのに苦心しております。今年は、お正月の日程はなかなか良かったのですが、十日恵比寿の日程は完全に平日にかかってしまっていまして、東公園の屋台も例年より少々少なめでした。お正月はそれぞれの神社に散らばっていた屋台が、十日恵比寿では集中をしていまして、ハシマキが美味しいですよね。
年末年始は、一休さんの声優さんだった藤田淑子、おばけのQ太郎の声優さんだった天地総子、日本昔ばなしや家政婦は見たの市原悦子、世界の旅の兼高かおる、などなどの子どもの頃にブラウン管の中から楽しませてくれた人たちの訃報が流れて、自分が年を重ねていることを実感させられます。東海のOBであった梅原猛も亡くなり、中学だか高校だかの時に梅原猛の本が突然配られて、これは一体何なんだと思った記憶もよみがえります。皆さんの御冥福を。
しかし、野際陽子、赤木春恵、市原悦子、江波杏子、樹木希林、菅井きん、生田悦子、星由里子、真野順子、朝丘雪路、京唄子というように、ここ2年で亡くなった女優さんたちを並べると、あまりにも豪華な顔ぶれ。こんな豪華な顔ぶれを見ていると、それだけでお正月特番な気分が味わえてしまうというラインナップでして、切ない限りです。
昨今のお正月番組とかって、あんまり豪華さが無くなってしまいました。そう感じるのは、僕が40代半ばになったせいだからでしょうかね。
25日(金)
電子書籍ですが、『明治最大の政変劇の内幕』という書籍をリーダーズノート出版さんから出していただきました。「学者の謎解きミステリー」という素敵なキャッチコピーも付けてくださいました。紀伊国屋書店やamazonなどから試読版がみられます。
学術研究なんていうのは、専門化が進みすぎている関係もあって、なかなか難解になる一方です。そこで常々、もうちょっと一般の人たちに読みやすい形に出来ないものかなぁっとは思っていたのですが、リーダーズノート出版さんから電子書籍という形で出してもらうことになりました。
テーマは、2014年に論文に執筆した北海道開拓使官有物払下げ事件についてのものです。これを、どのように論文のテーマを設定し、資料を発掘し、ブレイクスルーし、謎解きをしていったのかというのを、ペラッと読みやすく加筆修正しています。論文を書くためのノウハウなどを詰め込んで、少々推理小説風に仕上てみたものです。完成した論文も重要ですが、論文を書いていく過程にこそ、学問の面白さはあります。
僕の書いた論文の中で、ネット上で検索できるものの中から、一番アクセス数が多いのが払下げ事件の論文です。そんなこともあって、これを題材にしています。希少資料を見つけたり、カミさんの助言でアイデアを閃いたり、史料批判をしたり、調査先で美味いものを食べたり、論文執筆の面白さが伝われば良いんですけどね。
もともと内田康夫が好きでして、ミステリー仕立ての学術書っていうのも面白いじゃないかと思ったのが、今回の謎解きミステリーにする切っ掛けでした。上手くいっているかどうかは分かりませんが、アイデアに付き合ってくださったリーダーズノート出版さんには感謝です。
値段も税込864円とお手軽ですので、興味がある方は是非とも御一読ください。