2019年5月 |
8日(水)
BIGINの〈オジー自慢のオリオンビール〉を鼻歌で歌っていると、どうしてもスムースに歌えない箇所があります。〈働くからこそ、休まれる〉。これです。鼻歌で歌っていると、どうしてもこの箇所が〈働くからこそ、生きられる〉になってしまうのです。直前に、〈魚があれば、生きられる〉とあるので、そこの歌詞に引っ張られているのでしょうが、どうしても〈働くからこそ、生きられる〉の方がしっくり来てしまいます。
そんな駄目な自分を感じながら、10連休という超大型連休を過ごしていました。10連休というのは長い。普段のゴールデンウィークだってそれなりに長いのに、10連休というのはとにかく長かった。連休に入る前に柳川へと藤を見に行き、連休前半には基山へとツツジを見に行き、連休半ばには久留米へバラを見に行ってきました。飯塚までカミさんの好物のうどんも食べに行きました。そんなこんなをしていたら、体の至るところが疲労していまして、連休最後の2日間くらいは疲労をとることを最優先に過ごしていました。
10連休なんていうスパンは、色々なペース配分がおかしくなります。慣れません。お前は昭和だから黙っていろと言われそうでして、〈働くからこそ、生きられる〉という思考が抜けないのが情けなくなります。10連休を貰っても、何か動き続けていないと落ち着きません。
何はともあれ、来年は普通のゴールデンウィークに戻りますから、もっと休みが長ければ良いのになぁっと感じるように戻るのでしょうが、実際にその長い長い長いゴールデンウィークを体験できたのは貴重でした。10連休を休み尽くす能力が、僕には欠けているということが分かったからです。〈働くからこそ、生きられる〉ではなく、〈働くからこそ、休まれる〉という思考になるよう、もっと精進しなきゃなぁっと思うばかりです。
13日(月)
昭和から平成への改元を知っている身としましては、令和への改元が思っていた以上にお祝いムードにわいていまして、消費が喚起されていることに驚きます。昭和天皇の病状のニュースを受けて自粛自粛の先に訪れた平成の始まりとは、思っていた以上に違います。
ところで、新天皇への代替わりに伴って、女性天皇・女系天皇の議論が再び始まったようです。結論から述べるならば、僕は基本的には色々と反対です。ただし条件付の賛成です。
まずは基本的に反対の点です。女性天皇に結婚するなという命令は出来ないでしょうから、その先は必然的に女系天皇となるでしょう。しかしそれは、現在の眞子内親王との縁談で話題になっている人物が、新王朝の皇祖になるという可能性も孕んでいます。そんな事をするくらいならば、天皇家を国民の税金で養うことなく、とっとと廃止した方が良いと思うからです。現在の天皇家から王朝交代した後の、新王朝に税金をつぎ込むのは反対です。
これを打開するためには、大和朝廷から奈良時代の頃に行われていた、男系・女系の両系統(双系)で天皇家と繋がる場合に、皇位に就くという方法でしょうけど、それが21世紀の現在に出来るかどうかは不明です。現在の女性皇族たちと、男系男子の民間人が結婚した場合にのみ、皇族として残るという方法ですが、果してそれが実現可能かどうか。でもまぁこれなら、税金を支出する大義名分も立ちます。
何もしない場合には、悠仁親王に男子が生まれることに全てを賭けるという、スリリングな話になってくることでしょう。そんなギャンブラーな選択も興味深くはありますが、なかなかリスキーです。
あと女性天皇の問題は、すでに皇位継承順位上位の悠仁親王から、無理やりに皇位を簒奪するということを意味しています。皇位簒奪は確実に社会が乱れます。何世代にもわたって混乱間違い無しでして、新たな南北朝時代は見たくはありません。女性天皇・女系天皇のニュースが、皇位簒奪になるという重要な点を無視しているのは解せません。
そうやってみてみると、お祝いムードながら色々と考えさせられるのでした。
20日(月)
業務用スーパーでブラブラしていたら、パッパルデッレなるパスタが売っていまして、何やら〈きし麺〉みたい。ということで買い込んできて、カミさんに美味しい料理をリクエストしたのでした。ネットで検索したところ、トスカーナ地方のローカルなパスタらしく、名古屋のきし麺みたいなもので間違いないでしょう。
しかしながら、きし麺とは違い、濃厚なソースが合っているのだとか。というわけで、アボカドソースのパスタにしようということになりまして、アボガド、鶏もも肉、エビ、シメジのパスタとなったのでした。エビはバナメイエビの一番安い奴でして、シメジも福岡の安いシメジ、鶏もも肉も薩摩ハーブ鶏の大安売りを買い込むということで、ほぼほぼコストは安いもんです。
食べてみるとパッパルデッレ、舌を噛みそうなネーミングそのままに、舌に絡みついてくる感じ。重厚な重いパスタというのも、まだ暑さが本格化する前のこの時期ですので、なかなかいけます。
パスタと言うと、トマトソース、クリームソース、バジルソース、ボンゴレ風のアッサリ味、和風しょうゆ味と色々とバリエーションがありますが、このアボカドソースのパスタも僕はけっこう好きです。ただ今回は、アボカドソースなのですが、しょう油と味醂の和風アクセントを強くした味付けでして、絶妙なマッチング。これに高級オリーブオイルで追いオリーブオイルをすると更に倍。
まぁ、アボカド自身は刺身しょう油で食べても美味しいので、ほんと、和風との相性が良い食材ですね。
29日(水)
スーパーで大分産の山椒の実をみかけまして、もうそんな季節なのかと思いながら買ってきました。昨年は、僕もカミさんも余裕がなかったので作りませんでしたが、今年はいつものように山椒味噌が作れます。
山椒の実は、細い枝があるのが曲者でして、これをすべて取り外すのが僕の仕事です。でかい図体をしながら、ちまちまちまちまとこの実を取り外していくのですが、どうしても体が丸まります。すると、覿面に腰が痛くなるという難作業なのですが、好物の山椒味噌を手に入れるためには、この細々とした作業が欠かせません。そして、実を洗って擂鉢である程度すりつぶすまでが僕の分担です。
細かく潰す工程からカミさんへとバトンタッチ。黒砂糖やら、出汁やら、何やら混ぜていくと、山椒の香が部屋中に充満するのでした。1年のブランクがあるのですっかり作り方を忘れていまして、ここで炒めていくと思っていたのですが、カミさんからそれはフキ味噌だという突込みが入る。山椒味噌はここで加熱することなく、煮沸して消毒したビンにそのまま入れて、冷蔵庫で中長期に寝かしていくのでした。
この山椒味噌は、買って来てすぐに調理しないと、山椒の実の中心部分、たぶん種に当たる部分だと思うのだけど、そこが黒く固くなってしまいます。そうすると大変でして、使用する時に茶漉しで漉したりしなければなりません。買ってきてすぐだと、まだ中も白っぽい感じでして、使うときには潰してそのまま普通の味噌として使えます。
山椒味噌のストックがあると、ちょっとピリリとした味付けの肉野菜炒めとかがすぐにできますので、カミさんに食べたい物をリクエストする時に重宝するのです。