2019年12月

4日(水)
 11月末日付で、拙著『なぜ日本は尖閣沖油田を開発していないのか?』をリーダーズノート出版さんから電子書籍で発売しました。尖閣沖油田の論文について、一般向けの読み物として加筆修正したものです。寝転がって読む程度のライトな本でして、お時間があるときにでも御笑覧いただけますと幸甚です。価格も税込660円と、前回の明治14年政変の時よりも200円も安いので、お手頃価格にしていただきました。出版社さんには感謝です。

 ただすでに、宮地が法学者になってしまっている誤植を発見してしまいまして、あんなに注意して見たはずなのに、どうも校正は苦手です。世の中には、校正が厳密な凄い人たちが沢山いまして、自分の校正ミスを発見するたびに、校正の上手い方々への尊敬の念を抱きます。まぁ、同時並行で金融恐慌の論文を書いていたりしたので、あたまが尖閣ではなく金融恐慌の頭になっていたからというのもありますが、言い訳ですね。はい。校正の上手い人だって、同時並行でいくつも仕事を抱えていることでしょう。

 明治14年政変のほうの誤植についても、いくつか出版後に誤字等が見つかっています。少々まとめてブラッシュアップして貰おうかと思っていまして、電子書籍っていうのは出版後の再校正が簡単に出来るのも魅力でしょうか。ちょっと費用はかかるらしいですが、誤字や間違いなどを出版後に訂正できるというのは、書き手にとっては嬉しい限りです。

11日(水)
 Windows7のサポート期間が終了するということで、大学からWindows10へと変更しろという指示とともに、そのOSソフトまで送り付けられてきてしまったので、七転八倒いろいろと苦労をしましたが、なんとか新しいOSへと転換できました。Windws7がかなり高性能なOSだったこともあり、けっこう愛着を持ってそれの使用が長く続いていたのですが、まぁ致し方ないのでしょう。残念至極です。

 しかし、パソコン関係の何かを新しくすると、その新しい環境になかなか慣れないから困ります。まぁ、使いながら何とかしていくしかありませんが、どこの設定を変えれば、前みたいに使いやすくなるのかわからず、試行錯誤をしながらなので仕事の能率は落ちてしまっています。ほんと困ったもんだ。。。

 ところで、Windows10はWindows7の後継ということですが、Windows7自体もWindowsXPの後継でした。僕の場合には、Windows98からWindowsXPへ、さらにWindows7へ、そしてWindows10へとOSを移行させてきていますので、マイクロソフトの売れ筋ラインで推移してきているということになります。まぁ、そのため比較的には適応するのに無理はないはずなのですが、それでもやはり、新しいコンピュータ環境には悩まされるのです。。。

16日(月)
 九州大学の関係者のニュースですし、中村哲医師のニュースは色々と読み込んでいたのですが、気になる話としてあったのは、ペシャワール会で灌漑をしていって、そのエリアの人々は小麦を作るようになるわけですが、その結果としての農家の年商は10万円程にしかならないっていう点です。月収10万円ではなく、年収10万円ですらなく、年商が10万円です。

 ソ連による侵攻と、その後の内戦によって疲弊しつくしてしまったアフガニスタンですから、もちろん世界の最貧国です。そんな最貧国にとって飢餓にならないための小麦生産っていうのは、非常に重要なことでしょう。しかしながら、年商10万円の農業からは、その先の、国の将来像っていうのは見えないでしょうね。最貧国が、最貧国のまま固定される、そういうイメージが出来てしまいます。

 もちろん、中村哲医師たちにしてみれば、あくまでも農業支援、灌漑工事の支援、生活のための井戸工事の支援だったことでしょう。しかしながら、彼らはそれ以上に、国の経済発展、経済復興の役割を期待されてしまったのではないでしょうか。そうすると、年商10万円を固定化させる灌漑工事は、アフガニスタンを最貧国のまま固定化する行為にも、読み取れてしまいます。アフガニスタンの復興と成長を一日も早くと願う人々からすると、憤りを感じることもあったのでしょう。

 井戸を掘り、灌漑工事をしている人道支援が、見方によっては最貧国へと固定化する行為に見えてしまう。まぁ、難しいですねぇ。しかしながら、日本人からすれば、そして多数のアフガニスタンの人々からすれば、貴重な行動だったと思います。ご冥福をお祈りいたします。

23日(月)
 久しぶりに天皇誕生日の祝日ではなくなってしまった12月23日を、不思議な感覚で体験しています。そういえば昔は、クリスマスイブの前日は休みじゃなかったなぁっと古い記憶を思い出しているところです。30年にもわたって休日だった日が、再び普通の日に戻るというのは不思議な感覚です。大正天皇の天長節以来の出来事ですから、約90年ぶりくらいの出来事です。

 ところで、年末となってきましたから、カミさんと年末年始の相談が始まっているのですが、今年は例年とは御節料理をかえてみようという事で、意見が一致しました。例年、だいたい毎年同じような御節料理を作って貰っているんですが、今年はガラッと趣向を変えまして、マリネとかコールスローなどでお正月っていうのも楽しいじゃないか、っていう話になったのです。もちろん、幾つかの好物は例年のごとく作って貰いますが、変化は大切です。

 きっかけは、僕がたまたまネットサーフィンをしている時に、マリネの料理本を見つけてしまいまして、それが美味しそうだったために、カミさんにこれを作ってくれと頼んだ事が始まりでした。カミさんもマリネの料理本が美味しそうで、しかも色々な種類のマリネが紹介されていて楽しかったらしく、折角だからいくつも作りたい、それならば御節料理をこれにしてしまえ、っていう話になったのでした。

 まぁ、御節料理なんていうのは何日間かの作り置きが出来ればOKですから、確かにマリネを御節料理にっていうのは、なかなかなアイデアです。ということで、年末は美味しい酢が必要になってきますから、少々変わった酢を探している最中だったりします。

 でもこれ、大掃除の現実逃避をしているだけなのかも知れませんが。。。