2020年3月 |
11日(水)
パパイヤを最初に食べたのは中学生の頃で、これが美味しくなかった印象がとても強く、カミさんにもパパイヤは美味しくないから止めておくようにいって、長らく食べない出来ていました。より正確に言うならば、青い野菜パパイヤはパパイヤイリチーでよく食べていたのですが、フルーツパパイヤについてはノータッチでした。そのくらい、記憶の中に残るパパイヤは美味しくなかったのです。
ところがカミさんがふと、お店の人に勧められるがままにフルーツパパイヤを買ってしまったのです。僕は、あちゃーッと思いながら見ていたのですが、パパイヤは青いパパイヤだけではなく、フルーツパパイヤにも脂肪燃焼効果があるからという言葉に、まぁ仕方がない。そこまで言われるのならと納得したのでした。そのフルーツパパイヤをよく冷やして、カミさんが切って出してきたのを食べたところ、僕の記憶の中の味覚と違ってこれが美味しい。おかしい。フルーツパパイヤが美味しいはずはないのに、本当に美味しい。
よくよく調べてみると、2007年に〈石垣珊瑚〉という品種が開発されたらしく、これが今までのパパイヤ観を一変させるパパイヤなんだとか。君たちキュウイ、パパイヤ、マンゴだねのうち、キュウイとマンゴーに遅れを取っていたパパイヤが、ついにフルーツとして美味しくなってしまっていたようです。僕はそんな事もつゆ知らず、記憶の中のパパイヤの味に縛られて、美味しいパパイヤを食べるのが10年以上も遅れたのかと後悔しきりなのでした。
昔、美味しく無いパパイヤを食べてパパイヤを避けていた人たちは、是非とも石垣珊瑚を食べてみて欲しいところです。
ところで、斎藤義龍を演じる伊藤英明が、だんだんと良さを増してきていますね。土岐家や国人衆に操られているように描かれていますが、本当はもっと主体的に斎藤道三的な世界を壊しに行ったのだと思いますよ。斎藤義龍いいなぁ。織田信長との関係でよく描かれることはまずない斎藤義龍ですが、斎藤道三を滅ぼすくらいに優れた人材が斎藤義龍ですよ。本木雅弘の斎藤道三と伊藤英明の斎藤義龍、この二人が並んでいる姿を見ているだけで、ご飯茶碗3杯はいけるな。
それにしても、武田晴信による武田信虎の追放が近くにあったわけでして、武田信虎よりも長けた斎藤道三は殺すしかなかったのでしょう。斎藤道三を尾張に追放したら、駿河に追放されていた武田信虎ほど大人しいとは思えませんもんね。父殺しがもたらす影響を低く見積もれば、まぁ合理的な行動だったはずです。逆に言うと、斎藤義龍に対して織田信長が父殺しの非道を訴える作戦に出て、それが後世まで大きな影響を持っているのであり、早く亡くなってしまったのが一番の弱みです。35歳。病死かなぁ、暗殺されたのかなぁ。まぁほんと、死なないのが一番だな。
17日(火)
新型コロナウイルスは湿度と気温に弱いという発表もありまして、湿度50%以上、気温23度以上というのが、1つの目安になるみたいです。日本にとっては比較的幸運な情報です。となると、問題になってくるのは夏の冷房でして、冷房で乾燥した部屋はウイルスにとってのオアシスとなります。デパートや飲食店、そして病院や介護施設などへの影響が大きそうですが、室温を25度以上に保つような冷房の利用を心掛け、そして換気をしっかりして風通しの良い空間を作り上げることが肝要でしょう。
もう1つの湿度の問題は、研究者的に一番の問題は図書館などです。書物や資料はとにかく湿度に弱いのですが、図書館や資料館の乾燥した空間はウイルスにとっても快適でして、ここをどうするかは難しいところです。普通の会議室とかは、加湿器などを使って湿度を上げてやればいいのですが、湿度を上げられない空間をどうするかですね。まぁどちらにせよ、今年は夏でも加湿器が売れる状況でしょう。
オリンピックも話題になっていますが、日本国内でどれだけパンデミックを抑えても、他の国々でパンデミックしている状況下では、オリンピックの開催なんて無理な話です。だから、日本の対応如何ではオリンピックをするかしないかは変わらないでしょう。そんな事よりも問題は〈麒麟がくる〉でして、オリンピック中は放映を止める予定だったのですが、これならば放送できたじゃないかと強く思うのです。今更放映回数が伸ばせる可能性は低いでしょうが、NHKには期待したいところです。
今年の織田信長は、今までとはイメージを変えてくるという話だったのですが、寄生獣の染谷将太の演じる織田信長は、想像していた以上にいい感じに演じています。さすが評判の若手俳優を起用しただけあります。ちょっとあどけなさが残っていそうな風貌から発せられるサイコパスな狂気。いやはや、そう位置付けてきたのかっていう驚きです。これまでの織田信長像が、分かりやすい迫力であったのに対して、日常の中に突然の狂気が混じっている人間像っていうのは面白い。確かにこんな織田信長、近くでは接したくないけれども、遠くの安全地帯から眺めていたい気分にさせてくれます。
そんな寒々とする狂気をはらんだ織田信長と、それに翻弄される明智光秀を遠くから眺めるために、〈麒麟がくる〉の回数を増やしてくれないかなぁ。
23(月)
金勘定にシビアな斎藤道三との対比で、金は十分にくれるという織田信長、そういう描かれ方は確かに合点がいきます。より策略が上手い斎藤道三が美濃一国さえ治めきれず、織田信長の方が天下へ向かっていけた片鱗をよく描けています。そして蝮の道三の方が人間的であるのに対して、織田信長の方がいつ暴発するか分からない狂気を孕んでいまして、染谷将太っていうのは若いのに本当にすごい役者さんだと思います。
子役で可愛らしいのに人心掌握に奮闘する松平竹千代と、サイコパス全開な会話を繰り広げる織田信長、それを横で見ている明智光秀という配役を見ていると、明智光秀ってあまりにも真人間なんですよ。織田信長と徳川家康が天下を狙えたのに対して、三日天下の明智光秀の普通さっていうコントラストがとても絶妙で、異常な戦国の世に真人間は肩の荷が重すぎたっていうことを伝えたいんだろうなぁっと、〈麒麟がくる〉全体のコンセプトが良く浮かび上がってきます。
しかしまぁ明智光秀、ちょっとサイコパス織田信長に接近しすぎだよ。あれはもちょっと距離をとらなきゃ。あそこで嘘をついていたら、織田信長にその場で首を切られていてもおかしくない狂気の中、真人間だからこそ生き残れた感じがありましたが、織田信長と明智光秀の絡み合いは、こうやっていつ殺されるか分からないホラーな感じで進んでいくのでしょうか。怖いなぁ。でもいいなぁ。砂かぶり席は危険だが、桟敷席くらいでは見たいなぁ。
ところで、沖縄ののうれんプラザを対象とした共著論文が登録されたので、プロフィールのところからリンクを貼っておきました。地域振興の論文ですが、皆で共同研究で沖縄へ行ったのは楽しかったですね。新型コロナウイルスの騒動が収まったら、また沖縄観光は賑わいまくることでしょう。
27日(金)
九州大学でも、関東圏、中京圏、近畿圏、北海道への出張が当面の間は原則禁止という通達がなされまして、新型コロナウイルスの感染拡大をひしひしと感じているところです。授業開始日程は、今のところ4月15日となっていますが、これも状況次第でどうなるか分かりませんし、まぁ何も分からないですよね。会議もできるだけ減らすようにという通達が出されていまして、こればかりは幸いですが、この状況がいつまで続くのかもよく分かりません。
これで次の段階で大学へは出来るだけ出るなというところへ行くと、図書館の本とかも使えなくなり、九大が契約しているコレクションへもアクセスできなくなり、論文執筆に多大な影響が出てきてしまいます。だからなんとか、大学への出勤の抑制という段階にはなって欲しくないなと思うのです。これで大学への出勤を控えるようにとか言われ始めたら、家に籠って何か別のことでもやろうかなぁ。フィクションの歴史小説でも書こうか?
トム・ハンクスが感染したというニュースが流れていたことは、遠い異国の話として聞いていたのですが、国内でも志村けんの感染・重症は衝撃的なニュースでして、身近に迫っている感じはあります。ドリフ世代としては、志村けんに何とか復活して貰いたいなぁ。海外ではイギリスのチャールズ皇太子や、モナコ大公など、錚々たる顔ぶれも感染してきていまして、まぁそれぞれの国で大変な事態になっていることでしょう。
こんな時に速水融『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』(藤原書店、2006年)をちょっと目にしました。当時であっても現代社会であっても、手洗い、うがい、衛生的にっていうくらいしか、未知の新しい伝染病には対応のしようがないという速水融の指摘は、まさに今の新型コロナウイルスにも当てはまっている状況でして、慧眼だなぁっと改めて勉強させられるのでした。
しかし、東京オリンピック・パラリンピックの延期で、〈麒麟がくる〉の5週間空くはずだった予定が宙に浮いてしまっていまして、本当に何らかの対応が採られる可能性が出てきました。本編を増やすことができるのか、外伝のような話になるのか、スタッフや脚本家は七転八倒となりそうですが、新型コロナウイルスに感染することがないよう、演者も裏方も気を付けて貰いたいものです。
30日(月)
〈志村けんさん死去〉という衝撃の文字、こんなに早く志村けんの訃報が流れてくるとは思ってもいませんでした。まだ70歳。新型コロナウイルスへの感染だけでも衝撃的なニュースでしたが、訃報がこんなにも早く流れてしまうとは。〈8時だよ全員集合〉大好きでしたよ。〈ドリフ大爆笑〉大好きでしたよ。〈加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ〉大好きでしたよ。〈志村けんのバカ殿様〉大好きでしたよ。カラスの勝手でしょと、テレビに向かって一緒に合唱していたのが思い出されます。
いかりや長介が亡くなったのが2004年、まだ72歳の若さで亡くなってしまったことが残念でならなかったのですが、志村けんはそれよりも若い70歳。今年、NHKの朝ドラや映画にも出演するっていう事で、本格的にいかりや長介の歩んだ役者の路線を増やしていくのかなぁって楽しみにしていたところでした。1月に胃癌のポリープ手術をしていたみたいですし、喫煙も肺炎の高リスク要因らしいですし、免疫力が落ちているところの新型コロナウイルスだったんでしょうね。
しかしつらいなぁ。だいじょうぶだぁって言って貰いたいなぁ。70歳は若すぎるよなぁ。新型コロナウイルスの世界的な流行なんてなければ、まだまだ楽しいコメディもシリアスな演技も見せてくれただろうに、あまりにも悔やまれます。どうか御冥福を。