2020年6月

5日(金)
 リモートワークとなることで、これは研究時間が確保できて研究が進むぞと思っていたのですが、予想外にいろいろと難航してしまっています。自分の研究スタイルの問題もあるのでしょうが、欲しい資料や、欲しい論文、欲しい図書などがなかなか入手できないと、それで思考がストップしてしまいます。思考がストップしている間に、他のテーマを調べはじめたりして、そのテーマも欲しい資料や論文がないとストップするという、かなりの悪循環に陥っています。

 普段は当たり前のこととしてあまり気にした事もなかったのですが、図書館における閲覧環境だとか、ネット上での論文検索からの雑誌の取り寄せだとか、さらには少し足を延ばした先にある図書館等への往復とか、学問的なインフラや社会的なインフラに助けられながら、研究をしていたんだなぁっと強く強く実感をしております。自分の身の回りにある資料や図書類だけで出来る研究なんて中途半端すぎるものでして、プラスアルファのもう一歩が手に入らないと、結局は研究が止まってしまいます。

 このリモートワークの日々がどこまで続くのかよく分かりませんが、様々なインフラが利用できなくて思考がストップしてしまうのは、とても気持ちが悪い。ストップした上に、別のことをしていると、それまでの思考を忘れたりしてさらに悪循環で気持ち悪い。自分の慣れ親しんだ研究ペースを乱されるという意味でも、はやくこのコロナ禍でのリモートワークが終わって欲しいと切に願うのです。

12日(金)
 新型コロナウイルスも若干の落ち着きを見せているので、コロナ騒動前にちょこちょこ通っていた店をのぞいたところ、なんと閉店セールの真っ最中でした。2ヶ月以上に及ぶ行動制限の状況下ですから、ちょっと足を延ばして買いに行くようなお店は大変でしたよね。身近に新型コロナによる経済収縮を感じてしまいまして、ちょっとショックを受けています。おじちゃん、淋しそうだったなぁ。

 アメリカでは偽札を使用した黒人が警察官に殺されたとかで、人種問題に3密にと大騒動になっていますし、ブラジルはそもそも新型コロナウイルスへの対策をする気が無いようですし、第2派、第3派のリスクは跳ね上がっていく一方です。島国の日本としては、本当に国際便をどうするかが大問題です。こうなってくると、抗生物質かワクチンか特効薬か、何でも良いですが、そういう医薬品の開発を待つしか出来ないわけでして、世界の誰でもどこでもいいから開発をしてくれるように待つばかりです。

 そんな中で〈麒麟がくる〉の撮影が6月末には再開され、年越しにはなるものの当初予定分は放送されるという事で、ホッとしております。斎藤道三・斎藤義龍が岐阜城から消え、次は織田信長が岐阜城に入ってくるところが見ものです。岐阜が大河ドラマの舞台という最高の作品ですから、織田信長が安土へと出ていくまでも、丁寧に完成させて欲しいところです。明智光秀は足利義昭らと織田信長へと接近し、織田信長は上洛の後、足利義昭と通じていた朝倉義景と姉川で戦い、苦境から一転して浅井の小谷落城、一乗谷落城と追い込んでいく。いやぁ、やっぱり岐阜城はいいなぁ。8月末までお預けを喰らっているのが残念です。

16日(火)
 名もなき家事と呼ばれるものが、実はそれなりに時間がかかっていることは前にニュースなどで流れていましたが、その中に買い物のビニール袋を畳んで収納っていうのもありました。これ我が家では、僕が分担担当している家事です。そんな立場からすると、レジ袋の有料化の波っていうのは、けっこう対策を練る必要があります。

 レジ袋が無料で配布されていた時には、破れているレジ袋は捨て、穴の開いていないレジ袋を畳んで収納しておき、ゴミ箱用のゴミ袋として再利用するだけの簡単な話でした。ところがレジ袋の無料配布が無くなるとなると、このゴミ箱用のゴミ袋への転用というのが難しくなってきます。今のところはまだ無料配布のスーパーなども有りますが、それも縮小傾向。そのため、日用品なども売っているスーパーでビニール袋を購入してきて、それをゴミ箱にはめても使っています。

 ところが、このゴミ箱用に買って使っているビニール袋を何度も買い物に使うかというと、ちょっと強度として弱すぎます。エコバックもそれなりには挑戦したんだけど、これはこれで面倒だし、汚れると嫌だし、いまいち気に入りませんでした。その結果ですが、強度の強いレジ袋を配布しているお店でビニール袋を購入し、それを他のお店での買い物に使い回している状況です。

 強度の強いビニール袋の代表格は、沖縄のリウボウの青いビニール袋でして、これはかなり優秀。調査に行ったついでに何枚もビニール袋を集めておいて、福岡に戻ってからも使っています。ただしこちらは、それほど簡単には枚数が増やせない。そこで、最近有料化されて、かなり強度が強くて気に入っているのが西松屋。赤いビニール袋なのですが、これの強度がリウボウよりも頑強なので、最近はこちらの使用も増えています。

 逆にすぐに破れやすくてイマイチなのが、ゆめタウン博多のビニール袋です。これは物を詰めると、底の部分がすぐに破れてしまい、ゴミ袋にすら使いにくい。1枚4円もするのに、質が悪くて驚きます。今のところ無料配布で品質がそれなりに良いのがルミエールなのですが、ついにルミエールのレジ袋も有料化するという事で、どうしようか思案中です。僕がそれなりに使っているレジ袋のおすすめ順は、現在のところは暫定で以下のようでしょうか。

1.西松屋、2.リウボウ、3.ルミエール(無料)、4.業務用スーパー(無料)、5.マルショク(無料)、6.レガネット(無料)、7.マックスバリュー、8.サニー、9.Mr.Max、10.ゆめタウン

 有料ならば、何度も使い回しができる頑強なものにするのが、環境のために大切です。有料で、使い回しが出来ないレジ袋なんていうのは、環境を口実にした単なる金儲けでして、イメージが悪くなりますよね。

17日(水)
 小池百合子都知事の学歴問題が話題になっていますが、糾弾をしている人たちを見ていると、カイロ大学を日本の大学と同じように動いているような前提で追及をしていまして、多分違うんじゃないかなぁっていう印象を抱いています。日本の大学制度っていうのはかなりシステマティックに動いていますけど、エジプトで、しかも半世紀近く前の話となると、どうでしょうねぇ。

 卒業証書が画一的に統一されているとか、落とした単位があると1年間の留年だとか、それって日本の大学の常識ではあります(昨今は半年かも知れませんが)。でも果たして、半世紀前のカイロ大学もそうなのでしょうかね。だいたい4年制大学を4年で卒業するのだって、世界中でどれだけ通用することやら。ちなみに僕は、4年制の大学を5年かけて卒業しています。勉強熱心でしょう。

 しかしまぁ色々とみていると小池百合子都知事の場合、単位を落としたために2ヶ月留月(?)して、補講を受講して卒業したんじゃないでしょうかね。そのために、その時の卒業生が極々少数で、その極々少数の卒業生の中で首席だか非常によい成績だかだったみたいですが、2ヶ月留月して留月組の中では成績が良いっていうのは、まぁ実際そうなんでしょう。

 また、大学で学んで単位を取ったという言語を正確に話せないと都議会で追及されたらしいですが、僕も大学の学部で学んだ中国語なんて、もう話せませんし読めません。でも昔々、ちゃんと単位は取っています。質問をした都議さんは大学時代の第二外国語をまだ流暢にしゃべられるのかも知れませんが、そちらの方がレアケースだと思います。自分の語学力の高さを誇るべきであって、他人に昔習った語学の能力を求めるのは、ちょっと無理があるでしょう。しかも口語アラビア語ですらなく、文語アラビア語ということで、第三外国語なんじゃないでしょうか。

 それにしても今回の都知事選は、小池百合子都知事の学歴が正しいか正しくないかが一番の選挙の争点になってしまっていまして、彼女の作戦勝ちでしょうね。小泉純一郎元首相の手法を再び見ているようで、鮮やかですねぇ。オリンピックや新型コロナ対策や、本来的には政策を出し合うべきだったでしょうに、完全に手玉に取られていますね。政策がちゃんと争点になっていれば、また違ったかも知れないと思うばかりです。

19日(金)
 今年はなぜかカミさんが春雨サラダにはまっていまして、それに連れて僕も春雨サラダが今年のマイブームになっています。大きな理由の一つは、あまり酸味のきつくない酢を見付けたことでして、ジョーキュウの〈す漬一発〉という酢です。ネーミングセンスはイマイチですが、酸味の抑え具合が絶妙でして、これで作った酢の物はかなり美味しい。

 僕はあまり自分から積極的に酢の物をリクエストすることはないのですが、この〈す漬一発〉で作った酢の物は、何度もリクエストを繰り返してしまっています。春雨に、ワカメとキュウリとハムあたりを混ぜたら最高の御馳走です。ワカメじゃなくて、トマトとキュウリで夏野菜の春雨サラダも良し、辛子マヨネーズでさっと味付けでもしてあれば、あとは何が入っているか知りませんが、ご飯のおかずにも絶品です。

 初夏から梅雨、さらには夏になってくると、そうめんを食べる機会も増えます。これには、ショウガを大量に摺り下したナスの揚げびたしを汁ダクで作って貰い、この揚げびたしの汁とナスで、そうめんを食べると美味しい。最初はショウガがガツンと来るのですが、そのあとに胡麻油の香りもふっと広がってきまして、夏バテ知らずの一品です。胡麻油は、僕は〈九鬼〉の胡麻油が好きだなぁ。

26日(金)
 しばらく前に携帯電話の裏のカバーがカパッと外れてしまい、マスキングテープで補修しながら使っていたのですが、新型コロナウイルスもある程度は落ち着いてきたために、ちょっくら機種変更をしてきました。ここで機種変更をしておかないと、第2派、第3派が来たときに携帯電話がクラッシュする可能性もあり、それは是非とも避けたかったためです。彼是3年以上は使い続けていた愛着ある携帯電話で、機種代も無料になっていたのですが、まぁ仕方ないですね。

 ところが今回の機種変更で驚いたのは、機種代の支払いが4年間分割になっていて、2年目以降の機種変更では残りの期間の機種代の支払いが免除されるというシステム。2年間で機種代を払い終わってしまった後、何年も使い続けている顧客に、早く機種変更を促すための制度なのでしょう。3年目から4年目にかけては、機種変更をしないと引き続き同じ機種代を払い続けることになるが、機種変更をすると新しい機種代へと移行するだけという事で、それならば機種変更をしてみようかという気持ちになりそうな気はします。でも、面倒で機種変更しない可能性もあり、2年後になってみないと分かりませんね。

 ところで、6月末日で消費税のキャッシュレス割引(5%or2%)の期間が終わってしまいます。実質的な増税にあたります。この結果として、日本は新型コロナウイルスによる不況下に増税をすることとなりまして、教科書が教えてくれる内容の真逆に突っ走っていきます。1人当たり10万円貰っているので(我が家にはまだ入金されていないけど)、この増税分を補って余りあるくらいの現金給付はされますが、それも1回限り。2021年度にこの消費税増税分がかかってきますから、まずいですよねぇ。

 そんなこんなで、減税期間終了前の駆け込み需要を少しだけやっていますが、部屋をよくよく見たところ、消費税が5%から8%に増税された2014年3月に買い溜めをしたデオドラントクリームがついに底をつくことに気付きました。これで8%への増税に備えた商品はすべて使い果たしたかな。これが買い溜め組の最後の商品でしたが、6年間も買い溜め品でしのいだ自分をほめてやりたい。そういう考え方は日本経済には悪影響だけど。それにしても、まだまだ6年前の買い溜めをたくさん残している人は尊敬するばかりです。日本経済には悪影響だけど。