2020年7月 |
8日(水)
七夕に織姫様と彦星様が出会えるかどうかなどというレベルの話ではなく、とてつもない豪雨と水害になってしまっています。熊本は地震から、筑後川はこの前の水害からゆっくり復旧してきたところの今回の水害・洪水でして、痛ましい限りです。これほど多くの死者・行方不明者を出してしまっているという事で、普段は美しい球磨川の景色が濁流に代わってしまった様子にも衝撃を受けています。ほんとに川は怖いなぁ。前に見学に伺った人吉の繊月酒造さんも、商品などが水没して売り物にならない状況らしく、普段から〈繊月〉を愛飲していることもあって、こちらも心配な限りです。
そんな九州の水害のニュースを見ていたら、次は岐阜や長野にも特別警報が出ていきますし、今週の後半にかけて九州から中四国で再び豪雨予想が出ています。数十年に一度というレベルの豪雨が、コンスタントに発生している状況を見ると、いったい何なんだろうかという疑問も浮かびますが、温暖化の影響もあるのでしょうね。それにしても1時間雨量が100ミリとか200ミリとか、僕が子どもの頃には聞いたこともなかったですからね。
球磨川の治水の話が出ていましたが、もともと風光明媚な山間の川ですから、川幅を広げるための工事をするのも大変だという事です。筑後川の方は、上流地域の地質的に保水効果が弱いらしく、一気に河口まで水が流れてしまうという事です。そのようなわけで、もともと氾濫して洪水を起こしやすい川のようですが、それにしても最近の降雨量は異常ですよね。線状降水帯は予報も難しいという事で、避難のタイミングも難しいですし、現代社会においても手を拱くしかないというのが、もどかしい限りです。
亡くなったか方々のご冥福をお祈りするとともに、これ以上の被害が出ないことを祈るばかりです。
9日(木)
九州大学の主要建造物25か所を明日10日10時に爆破するなどといった犯行予告が、インターネット上に掲載されていたとのことで、学生・教職員全員に大学への立ち入り禁止の通達が出されています。立ち入り禁止の対象にはなっていませんが、九大病院もまた九大の主要建造物でしょうし、大変なことになってしまっています。現在、警察へも通報して警備強化を行って貰っているという事ですが、インターネット上の犯罪予告は捜査も容易でしょうし、出来るだけ早く解決をしてくれることを望むばかりです。
伊都キャンパスは住宅地からは遠いところにありますが、馬出キャンパスをはじめ他のキャンパスは住宅地に近かったりもしますから、いざ爆破が行われるとなると近隣への被害も大きいことが予想されます。そのような意味でも、大変な事態です。
本当の犯行予告なのか、単なる愉快犯なのか、それは今のところは分かりません。実際に爆破が行われるとしたならば許される行為ではありませんが、たとえ愉快犯であったとしても、新型コロナウイルスに、水害にと、多くの人々がそれぞれの立場で対応に追われている中で、こういう犯行予告を行って混乱を楽しむなんて言う行為は許されるものではありません。早く犯人が逮捕して貰いたいものです。
13日(月)
九州大学への爆破予告ですが、何も爆発が起こらなくて良かったのですが、良かったで済ませることなく早く犯人を逮捕して貰いたいものです。また今度は再び、14日未明の放火予告が出ているらしく、同一犯でしょうか。別件でしょうか。困ったものです。
ところで、新型コロナウイルスの感染者が再び、徐々に増加傾向を見せています。現在の段階ではまだ、歌舞伎町や池袋、福岡だと中洲といった夜の街を中心に拡大していっている状況のようですが、酒を飲んで会話をする空間なんて言うのは、現状ではハイリスク過ぎます。他の多くの経済活動を維持するためには、3密を防止できないビジネスについては自粛を要請しても致し方ないんじゃないでしょうかね。国や自治体が自粛要請をするのか否かというのは、人々の行動に大きく影響を与えますから、多くの経済活動を守るために一部への自粛要請というのは止むを得ないでしょう。
3密を避けるという事で、Uber Eatsをはじめとした新しいビジネスの拡大が起きています。今後すぐに世界的な新型コロナウイルスの流行が終わるとは思い難いですから、3密を避けた生活だけでなく、3密を避けた経済活動へと転換していかざるを得ない。そういう意味で、これまで流行っていた業界が衰退し、新しいビジネスへと転換していく、そういう時代に当たってしまったように見えますね。
20日(月)
三浦春馬の訃報は少々ショックを受けています。30歳、これからさらに楽しみな俳優さんだったのに悔やまれます。役者さんの仕事っぷりというのはよく分かりませんが、同時並行で9本も仕事が入っていたという話もあり、売れっ子俳優さんだとは言え多すぎですよね。吉瀬美智子と共演した〈ブラッディ・マンデイ〉が一番印象的でしたが、本当に残念です。どうかご冥福を。
ところで、GoToキャンペーン、本当にこのままなんですかね。新型コロナウイルスの第2派が思ったよりも早く来ていることに衝撃を受けていますが、福岡も中洲の夜の街を中心にクラスター発生中ですし、怖い限りです。東京とか、大阪とか、神奈川とか、埼玉とか、福岡よりも感染者が多いんですよね。
同一の県内限定の旅行とか、同一の地域ブロック限定の旅行とか、もっとやり様はあったはずなのに、あまりにも無為無策ですよね。これでパンデミックがさらに進んだ時に、いったいどう対応するのやら。本当に、全国へと人を大量に移動させるのが、今やるべきことなのでしょうか。
多くの人が感染防止の努力をしている中で、この時期のGoToキャンペーンというのは、人々の努力をあざ笑う行為でして、政府の評判も落とすこんな愚策が何故行われるのか、謎は深まるばかり。提案した官僚による倒閣案件なんじゃないかと思うレベルです。
22日(水)
昨日ふらっと天神に行く用事があったのですが、すると土用の丑の日だということが発覚。例年はあまり、土用の丑の日だからといってウナギをわざわざ食べようという習慣はないのですが、給料日だったことと、球磨川が水害で大変なことになっていることもあり、八代の応援もかねて〈鮎屋三代〉さんの天然ウナギの蒲焼を買ってきました。
普段は、赤牛弁当を買ったり、鮎の甘露煮などは買っているのですが、ウナギを買うのは初めて。天然ウナギは用意するまで10分ほど待ってくれと言われ、三越の中をウロウロとうろついていると、宇和島のハチミツなんて言うのも見つけてしまって、さすが愛媛、ミカンの花のハチミツということで臨時出費をしつつ、お菓子コーナーで香川の和三盆を見つけてこれも入手し、あれやこれやで、天然ウナギをようやくと手に入れることが出来ました。
カミさんに電話連絡をしておき、家に帰るや否やのウナギ御飯。蒲焼のタレを御飯に垂らし、ウナギを乗せ、さらにタレをちょっと追加。カミさんは山椒も振りかけて、平賀源内おすすめの土用の丑の日を堪能しました。球磨川の天然ウナギはジューシーなのにもかかわらず脂が重すぎずという絶妙な加減でして、油くどいのが苦手なカミさんも大喜びということで、贅沢ディナーとなったのでした。
でもこれ、球磨川で食べたらもっと美味しいのだろうなぁっと思うと、八代や人吉をはじめ球磨川流域が早く元に戻るのを心待ちにするばかりです。コロナ下で売り上げが落ちている中での、水害による被害というのは、本当に大変だろうなぁっと心配もひとしおです。ちなみに、天然ウナギはあっという間に終わってしまいましたが、ついでに買った鮎の甘露煮があるから、しばらくは鮎の甘露煮が御飯のお供です。
29日(水)
今年の梅雨は豪雨にとどまらず、長梅雨になっています。そろそろ今日か明日あたりが梅雨明けなのではと思っているのですが、7月末というのは本当に遅いですね。この前の水害によって農地が被害を受けていることもあり、今年は野菜が高くなっているのが心配ですし、秋の米の出来具合も心配です。
長梅雨によって、筥崎宮のハトたちがかなり空腹になっているようです。普段は近所の多くの人たちが、いろいろとエサをやっているので、鷹揚に構えているハトたちなのですが、この長梅雨でなかなか食べ物にありつけず、気が立っているようです。うちのカミさん曰く、ハトっていうのも実際にはかなり凶暴だなっということでしたが、梅雨明けでたくさんのエサが貰えるようになると、また、飼い馴らされてボーっとしたやる気のないハトに戻ることでしょう。
ところで、新型コロナウイルスっていうのは人間関係にパラダイムシフトを引き起こしているような気がします。新型コロナウイルス以前には、フレンドリーな人っていうのは誰からも好感が持たれた人だったわけですが、新型コロナウイルス以後は、馴れ馴れしく他人に近寄っていく人は単なる迷惑な人物です。他人との距離感が近い人物は、顔見知りであろうと、見知らぬ人であろうと、常識がない困った人として位置付けられる世の中になってしまいました。
お互いが一蓮托生になっている、家族間だとか恋人間でもなければ、誰かと近寄るということ自体がリスクですし、迷惑行為です。そういう意味で、今後は再び家族主義や、特定の閉じた少数の友人関係っていうものが、重視されるように変わっていくような気がします。何ちゃらコネクションなんて言うのが一時期もてはやされていましたが、反社とのつながり以前に、伝染病の観点から避けたい人になってしまったわけです。
新型コロナウイルスの影響が長期に続くのか、それとも劇的に治療薬が発見されるのか、またはウイルス側の変異で弱毒化したりするのか、それ等によっても状況は変わってくるでしょうが、このままダラダラと推移していくと仮定すれば、パラダイムシフトは完成することでしょう。