2021年5月 |
7日(金)
福岡県にも3回目の緊急事態宣言が出されるということで、人の流れが減り始めています。福岡県の感染者の増加は、東京などで仕事が出来ないイベント開催業者などが、福岡県へと来てイベントを開催していたことも影響していたとか。東京や大阪が緊急事態宣言になり、福岡が外れていたために、東京や大阪から感染者が福岡へと来ていたのを、これで止められるかと思うとホッとします。
ただ、福岡にも緊急事態宣言が出たことで、他の県へと無症状感染者がまわると思われまして、緊急事態宣言の地域から都道府県外へと人を移動させない措置が無いと、意味がないなぁと思うのです。現憲法下では個人の行動を強制する措置が難しいですから、モラルハザードする人が出るとすぐに対応措置は破綻します。だからと言って、個人の行動制限を政府が自由にできるようになっては困りますから、難しいところです。
戦後日本社会は、個人の行動を制限するような法は少ないですし、そんな法が増えることも望みませんから、モラルハザードをいさめる“空気”を作り出し、それで対応してきたところがあります。まぁそれがネット社会の発達により高倫理化社会になったことで、ネットバッシングなどへと繋がっているのでしょう。だからと言って“空気”の入る余地がないほどに、網の目のように法で個人の行動を縛る世の中にはなって欲しくありません。そうすると、モラルハザード起こさないように個々人が気を付けるしかないのですが、それは要求される水準の高倫理を逸脱した人々への過度なバッシングなどへと繋がりますし、難しいところですね。
ところで東京や大阪では、緊急事態宣言に伴って鉄道を減便させ、3密をわざわざ作り出して混乱させるという失政が発生していました。その酷いばかりの失敗事例を他山の石として、福岡では3密が出来ないようにしてもらいたいところです。昨年の緊急事態宣言時と比べると、インバウンド客等の減少に伴う経営的観点からの減便によって、3密が出来やすい状況がそもそもありますから、それに行政が減便を要請するとかバカげていますよ。
九州大学でもGW中に教職員などへとメールで、蔓延防止措置がでることに伴う行動指針の強化を検討する旨の通達が来ていましたから、想定よりも重い緊急事態宣言によって、行動指針が強化されることは間違いないでしょう。いま対面でやっている授業がこのまま対面なのか、それとも遠隔授業に代わるのか、それによって授業準備や成績評価とかも変わってきますし、なかなか悩ましい限りです。
12日(水)
みたびの緊急事態宣言ということで、テイクアウトの買い物をいろいろ探していまして、結構おいしい掘り出し物があってニンマリする日々です。もともとの持ち帰り店だけではなく、緊急事態宣言下にお店の看板メニューだったり、特別メニューだったりをテイクアウト用に販売しているお店が結構ありまして、それらを食べ比べするのが楽しみになっています。久留米は人口当たりの焼き鳥屋も全国1位ですし、鶏肉が美味しいエリアです。そのため鶏肉の美味しい名店だらけで、テイクアウトで味を確認しながら、コロナ明けの散策を心待ちにする日々です。
また、久留米市は福岡市と比べるとやはり産地に近いです。福岡市にいる頃にはあまり気にしなかったのですが、福岡市と比べて久留米市だと、流通の関係でたぶん産地から半日から1日は近いんですね。実際の距離以上に、産地から食卓への時間が短くなっています。そのため鶏もですが、野菜がこれまた美味しい。
あまり考えたこともなかったのですが、野菜も鮮度がかなり重要です。同じ生産者の同じ小松菜でも、福岡市と久留米市では鮮度が違って驚きます。先日は、採れたての八女のヤングコーンを見つけてしまいまして、これが僕の好物の一つなのですが、7本入って158円。安いですねぇ。必死で葉をむき、ヒゲをとり、カミさんにお願いして調理してもらいました。これまた八女のニンニクの芽や蕾と、砂肝とで中華風に炒めてもらいまして、贅沢な晩酌となったのでした。
また久留米まで来て驚くことは、海産物が日本海ではなくて有明海のものがかなり沢山あることです。逆に、福岡市ではあまり有明海の幸っていうのは見ませんでしたね。先日は、ワタリガニ、ガザミのメスガニを発見してしまいまして、カミさんに酒蒸しにしてもらって食べたのですが、これまた絶品。カニ県出身のカミさん的にも、ワタリガニは松葉ガニとは違った美味しさがあるということで、ほかにはどんな海の幸がいるのか楽しみにしているところです。
14日(金)
今年は、7月4日に東京都議会議員選挙があります。また10月には衆議院議員の任期満了が迫っていますから、それまでには確実に令和年間最初の総選挙が行われます。というわけで、政治家さんたちはすべてが選挙の勝ち負けを判断基準にして動き始めてしまっています。まぁ、落ちてしまえばただの人以下と言われる政治家さんたちですから、選挙に勝つことが至上命題になってしまうのは、民主主義のデメリットの部分でもあります。
新型コロナウイルスと東京オリンピックとの関係も、すべてがこの選挙がらみで動いています。あまりにも早くオリンピック中止や再延期となると、テレビなどで選手たちが可哀想だという涙涙涙オンパレードの映像が流されることになりまして、オリンピックを中止や再延期した勢力のイメージ悪化が図られていくことになります。一方で、実際にオリンピックをすると、オリンピック下のコロナ発生や医療崩壊で大バッシングが発生します。
そのため、選手たちが可哀想だという声よりも、やむに已まれぬ中止や再延期という声が大きくなってくると、その決断をしたというパフォーマンスが一番国民の評価が高まる訳です。これは選挙に好影響です。小池百合子東京都知事と、菅義偉首相と、どちらが選挙を上手く行うかというタイミングを計っているところに、大阪維新なども議席を増やすためのアピールをしたいところでしょうし、立憲民主党は既にアピールに入り始めました。
国民の多数はすでにオリンピック中止もしくは延期を望んでいるわけでして、この、可哀想な選手たちという構図でそれがひっくり返らないタイミングというのが、新型コロナウイルスの日本国内及び世界での感染状況次第なわけです。普通はオリンピックをすることで議席獲得という流れになるのですが、今年はオリンピック中止を上手く利用した方が議席獲得につながるという、世にも珍しい都議選&総選挙になっているのでした。
そういう意味では、もう誰もオリンピックなんて真剣には考えていない、選挙の年なのでした。
26日(水)
緊急事態宣言を受けて園芸に時間を割いているのですが、ガジュマルとかゴムの木とか、一回り大きな植木鉢に植えかえてやって、元気が出てきたみたいです。やはり根詰まりを起こしていたみたいで、定期的に植木鉢を変えてやらないといけませんよね。しかしこれ、際限なく植木鉢が大きくなられても困りますし、将来的にはどうすべきかというのは、またそうなった時に考えればいいやと先送りにしています。
ドラゴンフルーツも植え替えをしようと思っているのですが、ドラゴンフルーツは九州と言えども冬は屋外は無理なんじゃないかと思いまして、そうすると屋内に冬は入れることを考えると、これまた難題です。取り敢えずはもう一回りまでは、大きな横長の植木鉢を買ってきたのでそれに替えるとして、こちらはかなり早くに次をどうするか考える必要がありそうです。ある程度大きくなったら、バッサリと切り捨ててしまうのも手ですけど、植物を手入れででも切るっていうのは心が痛みますよね。
ところで、代々木公園などの樹木が伐採されているということで、こちらは手入れではなく、周知されることもなく突然の伐採開始とのことです。特に桜の木が狙い撃ちに伐採されているらしいです。都庁の上級職か、官僚か、誰かが決めたのでしょう。こういうのは、伐採計画とかを立てた人間をみてみると、公園で色々な人々が楽しくくつろいている、仲睦まじく過ごしているという、そういう普通の幸せに対して敵意をむき出しにしているケースが多いです。
世の中には、自分が普通の幸せを過ごせないからと、幸せに楽しんでいる人の〈場〉を壊すことに躍起になる人たちというのが、一定数存在してしまいます。勿論、本人の中では別の論理が構築されているでしょうから、普通の幸せが分からない苛立ちを、対象にぶつけているという事すら気付かないのでしょうが。本来的にはそういう人たちは、カウンセリングとかで治療していく案件なんでしょうけど、本人は自分は普通だと思っているから厄介な存在です。
どっかの大臣が、GDPではなく幸福度を重視したらなどという発言をしていましたが、官僚をはじめとして不幸育ちが多い日本の状況を踏まえると、GDPよりも悲惨なデータが沢山出てくることでしょう。失言による内閣官房参与の退任なども発生していますが、彼も元々は大蔵・財務官僚さん。官僚へと育成するために、普通の幸せな生活を幼少期から放棄させられ、それでストレスためて暴言を吐くは、何やらという人格が形成されたとしたら、日本の不幸の象徴のような人材だと思うのです。
不幸育ちの人間というのは、平然と他人を害します。不幸な自分を肯定するためには、幸せで普通の人を攻撃しないではいられない。そうしていないと、自分の人間性が崩壊してしまうのでしょう。日本にはそういう人たちが一定数います。何かをされた仕返しでもないのに、自分発で平然と他人への暴言を吐いたり他害したりするする人材は、家族なりが、はやくカウンセリングなりに連れて行って治療すべきだと思うんですよね。本人は嫌がるだろうけど。