2022年2月

10日(木)
 youtubeでキキとミューミューというパンダが出てくる幼児向け番組があるのですが、たぶん中国製作なんだろうなぁっと思いながら見ています。これがなかなかよく出来た番組でして、昨今のNHK教育の番組よりも高品質な内容も多いです。我が家では良い意味で〈洗脳パンダ〉だと呼んでいますが、模範的な市民になるように教育する番組です。

 チャン・イーモウが総監督を務めた北京冬季オリンピック開会式の素晴らしさと、不祥事のオンパレードでしかも内容も陳腐で下品だった東京オリンピックの開会式が比較され、日本の衰退の象徴として語られていますが、教育番組も中国のものの方がお勧めだったりします。本当ならば日本でも素晴らしい開会式は作れたでしょうし、素晴らしい教育番組も作れるのでしょうが、もはやそういう才能がある人たちは開会式にタッチすることもなかったし、教育番組をつくる機会も与えられないというのが、日本の状況なのでしょう。衰退国家の真骨頂ですねぇ。

 しかし一方で、キキやミューミューのような洗脳パンダに教育されて育った模範的ないい子たちからしてみれば、中国の現状もまた異論を唱えたい事だらけでしょう。キキやミューミューの世界のようには中国国内はなっていない訳でして、情操教育で描いている理想的な社会と、中国の現実世界との乖離は、今後どのようなフリクションを起こしていくのかが見所です。キキやミューミューの世界観で育った中国の子たちは、当然、現実世界もそのように模範的な人々による社会であることを求めるようになるでしょう。羽生結弦選手がプーさんのぬいぐるみを持ち込めないどころの話ではなくなります。

 それにしても東京にしろ北京にしろ、近代オリンピックはもうお腹一杯。クーベルタン男爵も廃止を唱えるレベルになっていることでしょう。もう毎回ギリシアで開催すればいいんじゃないかな。

17日(木)
 アサリの偽装のニュースはデジャブのように定期的に発生するので、そもそも国産アサリに外国産も混じっていることは想定していましたが、97%が偽装というのはなかなかに衝撃的でした。貝類は尿酸値があがりやすいためにアサリを頻繁に食べることはないのですが、それでもたまーには食べますからねぇ。我が家では、ボンゴレで使うか、あとはアサリの中華風炒めで使うか程度ですからあまり食卓にものぼりませんが、アサリの味噌汁とか酒蒸しが好きな家庭だともっと頻繁に食卓に登場するでしょうから、まぁ気分良くないでしょうね。

 食品偽装の話はひたすらに金目の話でして、人間性の醜さが出てくるのですが、外国産を熊本産だと偽装するだけで年間100億円を超える利益になっていたとかで、関係者が一致団結しての犯罪だということがよく分かります。単なる行政処分などではなく、犯罪として関係者たちを逮捕・処罰しない事には、いつものように再犯が繰り返されることでしょう。

 しかし昔はアサリの偽装と言えば北朝鮮産だったのが、今回は中国産か韓国産ということでして、さすがに拉致国家との取り引きまではやっていなかったのかという感想です。

 ところで今年のバレンタインデーにはカミさんからベルギーのデジレーチョコレートを貰いました。コロナ前だと一緒にチョコレートコーナーに出かけていって、あれはどうだ、これはどうだと話しながら買って貰うのが楽しかったのですが、コロナ下でそんな状況も一変してしまいました。箱入りでけっこう沢山チョコレートが入っているため、お茶を飲みながら毎日少しづつ食べていくのですが、半分かじって半分をカミさんが味見をしてという感じで、あーだこーだと言いながら食べるのは、コロナ前と変わっていないところでしょうかね。

 福岡にいたころは天神三越のチョコレートフェアがお気に入りだったのですが、今年は久留米岩田屋での購入でした。岩田屋は三越伊勢丹グループですので、まぁあまりかわりませんね。などという話をカミさんとしていたところ、カミさんが今年度は福岡へと出ていないことが発覚。コロナもありますが、久留米は30万人都市でそれなりに何でも揃ってしまうため、わざわざ福岡まで出ていくインセンティブが働かないようです。まぁ僕も通勤が無かったら、どこまで福岡まで出ていくか怪しいですけどね。

24日(木)
 立派で安いブロッコリーが手に入り、カミさんがトマトとエビと合わせてサラダを作ったのですが、スウィーティーを剥いて加えるだけで、まるでデパ地下の総菜のような見た目で驚きです。デパ地下のサラダはグラム当たり単価が高いので、あまり買おうとは思いませんが、確かに美味しそうな見た目で食欲は惹かれます。

 そして、なぜデパ地下のサラダには柑橘類が入っているのか、あまり考えたことなどありませんでしたが、柑橘類=ビタミンCを入れると酸化を防止して変色しづらいんですね。作り置きしておいても、かなり色持ちします。変色しづらいのが、総菜向けなのでしょう。業務用スーパーの冷凍エビを使って、ジョーキュー醤油の酢と、フンドーキン醤油のレモンドレッシング、それとカラシマヨネーズで味付けしただけの簡単なものなのに、ブロッコリーとトマトの鮮度の良さが決め手ですね。

 立派で安いと言えば、今年は豊作らしく長ネギが安い。久留米岩田屋の地下で長ネギ4本が108円という衝撃の値段を目にしてしまいまして、デパートの野菜売り場だぞと驚愕。スーパーの長ネギと大差ないかそれよりも安い価格帯。デパートの野菜コーナーは高いというイメージがあったので、あまり店に入ることもなかったのですが、入口に目玉商品として置かれていた長ネギ4本で108円は、いくら今年の長ネギが豊作で安いとは言っても衝撃です。店内を見回ると、デパートですからそれなりの価格の野菜もありますが、安い野菜もあり、意外と侮れないなぁと思ったのでした。

 そんなわけで、なぜかデパートで長ネギを大量に買って帰ったところ、カミさんが佐賀牛小間と炒めてくれまして、さらには厚揚げとカブと白菜と一緒に鍋にもしてくれまして、豊作のネギを堪能したのでした。コロナ下で外食産業での長ネギ需要が減った関係もあるようですが、確かに自宅で食事をするときに出てくる長ネギよりも、外食でのほうが長ネギをよく目にするような気がしますね。