2023年12月 |
5日(火)
師走ですか。早いですね。秋の季語でもあるイワシ雲がでていまして、週末には20℃予想にもなっていますから師走っていう感じがしないのですが、カレンダー的に言うと一年も終わりにさしかかっています。12月になると考えないといけないのは〈がめ煮〉、全国的には筑前煮の方が通じるでしょうが、うちの地元では〈うま煮〉と呼んでいましたが、これです。年越しの重要な料理です。〈がめ煮〉をだらだらと食べ続けていると、12月末から1月頭にかけては、なんだかんだで過ぎ去っていきます。
どうして12月の頭から筑前煮の話なのかというと、レンコンの値段です。12月も末が近づいてくると如実にレンコン価格が上昇してくるのです。12月末のレンコンは恐るべき存在でして、博多だと普段の価格の3倍から4倍くらいの値段を付けていました。久留米でも2倍から3倍くらいにはなります。農家が利益をあげているのか、流通業者が利益をあげているのかは分かりませんが、とにかく12月も末というか下旬くらいになってくるとレンコン価格が恐ろしい。
そのために対策としては、12月の上旬から中旬のまだレンコン価格が落ち着いている時期に、ある程度のレンコンを購入して下処理をして冷凍保存をする必要があります。ゴボウとか麩とかウズラの卵とか、他の食材はちょっと値上がるくらいでそこまで価格が高騰するというイメージはないのですが、とにかく何故かレンコンだけは価格が暴騰してしまう謎食材です。だからといって、筑前煮の中にレンコンが無くなってしまっては寂しいですから、レンコンが切れたならば少々高くても買わざるを得なくなってしまいますし、昨今の物価高対策のためにも大量のレンコンを冷凍しておくことは重要です。
ちなみに我が家は、乾燥レンコンもの買い置きも少々ありますから、いざとなったら乾燥レンコンの出番なのですが、しかし乾燥レンコンもそれほど量を確保しているわけではありません。また乾燥していないレンコンはかなり嵩張りますから、冷凍庫もレンコンをたくさん入れるとなるとスペースを確保するところから始める必要があります。というわけで、12月頭からレンコンの準備は必要となってくるのです。
12日(火)
政治資金は非課税であるにもかかわらず、政治資金として表に出せないという事は、選挙買収に利用しているか私腹を肥やしているのかの2者択一です。選挙買収に関しては、河井克行元法相・河合案里夫妻による広島県での大々的な買収事件がショッキングでしたが、柿沢未途前法務副大臣による江東区長選挙での買収指南なども記憶に新しいところです。法務省のポストというのは、選挙買収をしている議員にはとても魅力的なポストのようです。
もう一方の私腹を肥やすパターンですが、こちらはドリル優子が子ども服や子ども用品を政治資金で買い漁った上にドリルによる証拠隠滅で逮捕を逃れたのですが、その際には領収書があったために私腹を肥やしていたことが衆目の下に曝されました。今回のパーティー券の裏金の場合には、ドリル優子と同じ失態とはならないよう政治資金としてそもそも記載しないで私腹を肥やすことにしたという、より状況は悪質な錬金術です。そりゃ岸田内閣もドリル優子を平然と復権させたわけです。
選挙違反か脱税かどちらかは分かりませんが、各事務所ともに今は必至で辻褄合わせの領収書の偽造をしていることでしょう。選挙買収の方はひどいなぁっとは思いますが、個人的にそこまで強い怒りは感じません。いや絶対にダメな事ではありますが、法にのっとって粛々と罰せられれば良いわけです。
それよりもより強い怒りを感じるのは、私腹を肥やしている方です。国民に増税や社会保険料のアップを突き付けながら、私腹を肥やす政治家っていうのは反吐が出ます。信濃川河川敷くらいの大々的な話ですらなく、政治資金を裏金にしてポッケナイナイっていう事は、政党助成金でそれが補填されているとすれば国民の税金で私腹を肥やしているっていう事ですからね。検察には徹底的にやってもらいたいところです。
19日(火)
先週は最高気温が20℃を超えて腕をまくって半袖状態で過ごしていたのが、今週は最低気温が氷点下まで下がってくるという事で、なかなか気温の変化についていくのも大変です。1年で最も死者数が少ないのが6月、最も多いのが1月、それから2月、12月と続いてきまして、やはり寒い季節は人間の体にはこたえるようです。そんな中で寺尾の訃報が60歳という年齢とともに衝撃をうけます。
この前、朝潮も67歳で亡くなってしまいましたね。2016年には千代の富士も61歳で亡くなっていますし、お兄ちゃんの逆鉾も2019年に58歳で亡くなっています。北天佑は2006年には45歳で亡くなっていますものね。僕の子どもの頃の名力士たちの訃報は寂しさを感じます。北勝海、大乃国、旭富士、小錦に霧島、安芸乃島に水戸泉などなど、懐かしい顔ぶれたちには元気に過ごしてもらいたいなぁっと思うばかりです。
そんな感じで夏が長く秋が短くなっていますが、そんな短い秋を利用して高良大社へと行ってきました。筑後の一ノ宮ということですが、思っていたよりも山の上の方にありまして、参拝客よりもハイキング客のための神社という感じでした。噂には聞いていましたが、久留米を見下ろせる感じはかなりの圧巻でして、ちょっとした優越感に浸れます。スロープカーというモノレールみたいなものがあります。今回はそれは利用しませんでしたが、これを使うと上に下へと大助かりですね。
秋の高良大社の道は紅葉もきれいでして、癒されます。明治の頭に廃仏毀釈の波が襲ったために、本来だったら道々の途中にあったはずのお寺は無くなってしまっていますが、もし廃仏毀釈なんて無くてお寺もたくさん残っていたならば、もっと賑やかで楽しい場所だっただろうになぁっと惜しまれます。ただ、その寂れた道中もまた枯れ葉散る秋には似合うのかも知れませんが。
27日(水)
今年も残すところあとわずかですが、中森明菜〈北ウイングCLASSIC〉がYoutubeにあがったのは嬉しい驚きでした。まだレコード大賞に権威があった最後、1986年の〈DESIRE〉の印象が強い一方で、1984年の〈北ウイング〉を同時代的に聞いた記憶はあまりなく、ベストアルバムとかでこんな素敵な曲があったのかと知った中の1つです。Youtubeって本当にすごいと思うのですが、1984年の歌声と2023年の歌声をつづけて聞くことができるわけでして、1984年の力強い歌声も魅力的ですが、2023年のはかない歌声もしびれます。
久留米に住むようになってチェッカーズと松田聖子の楽曲を耳にするシーンがぐっと増えた生活ですが、そうするとついついそれ以外の曲も懐かしくなってYoutubeでググってしまいます(言語矛盾を起こしているけど)。中森明菜もですが、チェッカーズも松田聖子もぼくはピーク時っていうのは子ども過ぎてよく分かっていませんが、懐かし映像なんかでも流れていましたし、ベスト盤のブームの時に色々と揃えて聞いている関係もあって、だいたい曲は分かります。そうすると同時代の記憶はあまりないのに、なんとなく懐かしいんですよね。不思議です。
チェッカーズといえば藤井フミヤが紅白で〈TRUE LOVE〉を歌うとかで、これが久留米の今年最後の大ニュースでしょうか。田主丸などの洪水だけでなく、シーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠の訃報に、モヒカンラーメンが燃えたり、道路の真ん中にバナナが植えられていたり、近所の印刷会社も死者を出す火事でしたし、ダイハツのエンジン工場が久留米にもありますし、警察署の裏のマンションで小学校の先生が腐乱死体とか、今年は次々と全国ニュースレベルのことが起こっていた久留米でした。こんなに色々と頻発する年もなかなかないでしょうけど、最後は〈TRUE LOVE〉で穏やかに越していきたいものです。
それでは皆さん、ちょっと早いですが良い年末年始をお過ごしください。