2024年3月

5日(火)
 西鉄バスが人手不足とコロナ後の人々の生活習慣の変化のため、夜間を中心にして3-5%の減便へと踏み切りました。福岡エリア、北九州エリア、久留米エリアで減便、筑豊エリアだけ現状維持ということのようです。これで130人の運転手不足が、80人の不足にまで改善するという事ですが、まだまだ厳しい状況がつづます。

 団塊の世代が75歳を超えたことによって労働市場からほぼ完全に退場しましたから、人手不足感は強まる一方です。特に、熊本県北部への半導体工場誘致でそちらに大量の雇用が生まれていますから、福岡県でバスの運転手となるよりも熊本北部で半導体工場に勤めるか、それに伴って賑わっている周辺の企業に勤めるかという事例も増えています。

 そんなわけで昨今は女性のバス運転手さんも増えましたし、タクシー運転手さんも増えましたが、年収130万円の壁とか103万円の壁とかいう話をするよりも、いっきに300万円、400万円、500万円と稼ぎましょうよという事態に突入しています。企業側も8時間労働ではなく、5時間労働や6時間労働が良いとかいう労働者側のニーズにも対応できないと、人手不足での業務縮小や倒産という可能性が高まってしまいます。

 我々は長らくデフレ経済に慣れ親しんだので、ちょっとこの人手不足からのインフレへの急転換についていけていない所もあるのですが、確かに思い出してみれば僕が子どもの頃って人手不足で賃金も上がるし、物価だって上がるのが当たり前でした。そして、物価が上がるからこそ皆必死に働いていましたし、前倒し前倒しで高額商品も買っていたのでした。インフレ下では家だって車だって何だって、早く買わないと値上がりします。デフレで人が必死に働くのと、インフレで人が必死に働くのは、似ているようでかなり違います。

 しかも1980年代の人手不足とはレベルの違う人手不足に入ってきますし、少子化ですから、今後かなり長くにわたって労働者は貴重で大切な存在であることが確定です。日本というのは本当に世代間の格差が大きい国ですが、今の若者や子どもたちは、貴重な労働力として誰からもチヤホヤと大切にされる存在になっていきます。いくらでもホワイトな職場が人員を募集するようになります。ブラックな職場は早々に淘汰され、ホワイトな職場しか存続が許されない時代への突入です。

 ただし1980年代までとの違いは、日本全体では人口は減少するという点です。ゼロサムゲームが発生します。その結果、若者たちへのチヤホヤも日本全国で見れば濃淡があるでしょうから、出来るだけ早く、若者に優しくホワイトに転じた企業や業界や地域だけが生き残り、いつまでもデフレ下だから黙認されたようなブラックさが残る企業や業界や地域は、衰退する一方になっていくことでしょう。霞が関ですら例外ではなくブラックゆえに人が逃げているのですから、いわんやそれ以外の多くの業界や地域においておや、ですかね。

14日(木)
 今年の〈光る君へ〉での一番の収穫は、玉置玲央という役者さんを知ったことです。彼がすごくいい。藤原兼家を演じる段田安則の怪優ぶりに圧倒される中で、正妻腹の次男の藤原道兼を演じているのが玉置玲央ですが、基本的にはヒール役ではあるものの、次男ゆえのスペアの不満と悲哀みたいなものを表現していまして、あまりにも魅力的な藤原道兼になっています。ちゅらさんを手にかけた悪い奴にされていまして、寛和の変への布石だとはいえ、あまりにも衝撃的な登場でしたからね。

 彼とオーバーラップしてしまうのは、〈毛利元就〉のときの松重豊でして、毛利元就のこちらも次男である吉川元春を演じていました。ただ、松重豊の吉川元春はもっと直情的な単細胞な感じでしたが。あの時の松重豊が34歳くらいで、今回の玉置玲央が38歳ですが、両者は似たような雰囲気を持ち合わせていますよね。吉川元春は主人公の次男なので最後まで活躍しましたが、藤原道兼は七日関白。途中で退場することが決まってしまっているのが寂しい。

 それにしても、田園詩人の陶淵明の〈帰去来辞〉を貰って、右大臣家のボンボンが俺も田舎へ下るとか言っちゃうのは、カミさんと一緒に大爆笑をしてしまいました。字面はそうだけど行間読めよですよね。紫式部の才女っぷりを表現するにしても、あまりにも藤原道長があほの子になっていて笑える。あほの子の道長というのは、なかなか斬新ですよね。まぁ、大胆はあほ故ということなのでしょうが、天皇家にしろ、摂関家をはじめとする旧公家にしろ、旧大名家にしろ、藤原道長の子孫は大量に存在している中で、NHKは攻めているなぁっと感心するのです。

 ところで次は〈豊臣兄弟!〉羽柴秀長ですか。いいですねぇ。また岐阜城が出るし、本能寺の変で信長は燃えるし、竹中半兵衛に蜂須賀小六、いいわぁ。木下弥右衛門は中野英雄でしょうかね。ジャック・バウアーの父親役をドナルド・サザーランドに依頼したところ、息子といがみ合う役柄は嫌だと断ったというのは有名ですが、秀吉を邪険にするものの秀長にとっては普通の父親ですから、是非とも中野英雄に木下弥右衛門をやってもらいたい。息子の七光りがあってもいいじゃないかと思うのです。

 摂関期も良いけど、やっぱり織田信長が出てこないと日本の大河ドラマっていう感じがしません。信長と秀吉を秀吉側で見守る秀長。いいわぁ。しかし秀吉と信長を誰がやるかが、〈豊臣兄弟!〉の最初の注目ポイントでしょうね。

18日(月)
 散楽たちが集っていて、いまや為時女(まひろ)と道長との逢瀬に使われている廃屋が、実は六条にあるということで六条御息所の生霊は紫式部自身であったという源氏物語とのフュージョン具合にちょっと感動しています。大石静は国文学専攻だったようですが、源氏物語が大好きだったのだろうなぁっということをヒシヒシと感じます。初回から源氏物語エピソードを色々と入れ込んできていましたが、六条御息所が紫式部自身ねぇ。いやぁとっても感心させられる設定で、面白いです。

 ついつい兼道から道長にかけての政権ばかりに歴史学的に注目してしまいますが、源氏物語の国文学的な世界が織り込まれていて、資料が少ない時代ですから分からない事だらけなことを逆用して、素晴らしい世界観が出来上がったドラマです。源氏物語も大よそのストーリーは覚えていますが、細部とかはからっきし忘れてしまっていますので、その辺の細部まで詳しい人がおさえていったら、もっと楽しめるだろうになぁっと悔しくなります。

 紫の上が先の帝の親王を父に持つという設定からが、初回に為時女(まひろ)が道長に語った戯言でしたけれども、紫の上だけじゃなく六条御息所にまで体験を入れ込んでくる設定とは、けっこう驚いています。でもまぁ、佐々木蔵之介ならば京の酒屋も味方につけていますから、道長じゃなくて佐々木蔵之介でいいでしょ。紫の上が光源氏に大切にされるという設定自体が、道長に対する盛大な嫌がらせというか嫌味というか、紫式部こそザ・京都人っていうことになるのでしょうかね。しかもそれを支援してしまう道長。ちょっと可哀想かもしれません

 ところで、4月の長崎・東京・島根の補欠選挙ですが、自民党の3敗となるか否かが焦点です。東京は小池百合子都知事がどのように出てくるかがポイントですが、71歳、最後の大勝負をするかどうかでしょうね。小池百合子都知事は希望の党の時の一件があるので、野党側の統一首相候補とはなり難いでしょうから、自民党への復党からの総裁選という難しいルートとなっています。60代の小池都知事ならば挑戦したでしょうが、71歳かぁ。判断が難しいところです。個人的には見てみたいですが。

 もし小池都知事が野党側の統一首相候補となったならば、それもそれで驚愕です。でもこれも確実に無いとは言い切れないんだよなぁ。教条主義的な立憲民主党が、どこまで希望の党の時の遺恨を捨て去れるかでしょうが、まぁなかなか難しいんじゃないかとは思います。小池百合子と近づくよりも、共産党との方がシンパシーが大きい面々も多いでしょうから、立憲民主党は小池百合子には乗らないとは思うものの、でも絶対に無いとは思わせないのが、小池都知事の凄いところでしょうかね。でも普通に考えれば、小池都知事よりも野田元首相の方が統一首相候補に相応しいでしょうね。

 一方の自民党内は、上川陽子と高市早苗という2枚が控えていまして、安倍派が解散してしまったことにより、かえって高市早苗大臣が推薦人の20人を集められる可能性が上がりました。昨年11月に書いた時には、上川陽子首相の可能性よりも、高市早苗首相の可能性はかなり小さくなってしまったと見ていたのですが、安倍派解散によって上川首相―高市首相がかなりいい塩梅のレースをしそうな気がします。自公政権が崩れないためには、上川陽子首相、高市早苗首相、小池百合子首相、この3択でしょうね。もはや自民党は憲政史上初の女性総理というカードを切るしかないところまで追い詰められている感じです。6:3:1か5:4:1くらいかな。

 しかしほぼほぼレームダック化している岸田政権は、いったいいつまで粘るのでしょうかね。世論を無視し続ければ、制度的にはレームダックのままあと1年半ほどは居座れますしね。

21日(木)
 3年目にして、ついに花壇のローズマリーが花を咲かせました。淡い薄紫色をした花でして、藤の花よりももっと薄い紫ですが、たった1輪だけ咲いているという謎っぷりです。ただ、1輪咲いたという事は、今年これからもっと咲くか否かは分かりませんが、来年はもっとたくさん咲いてくれるのでしょうかね。ただ、うちのローズマリーはトスカナブルーという立性のローズマリーなのですが、これは放置しておくと木になっていってしまうので、どうやって刈り込もうか悩むところです。来年の花の可能性を切ってしまうと困るので、横は切るけれども縦は切らないという感じなのでしょうかね。

 ところで実は、うちのカミさんのイメージとしては匍匐性のローズマリーが欲しかったらしいのですが、ローズマリーが立性と匍匐性の2ジャンルあるとは知らずにローズマリーを買ってしまったため、我が家では立性のローズマリーが鎮座しているのです。1年くらいたったころから、何か間違いだったとは気づいたらしいのですが、このトスカナブルーが丈夫で丈夫でまったく手がかからなく成長してく。というわけで、放置したままに花まで咲かせてしまったのです。

25日(月)
 昨今の卒業式シーズンは桜が満開どころか桜吹雪という年度もちらほらあったのですが、今年は一転してまだ開花前という状況です。暖冬からの開花直前での冷え込みということで、3月18日や20日の開花予想とかは大外れの事態になっています。このままだと福岡でも3月中には満開を迎えることはないでしょうから、4月の頭までゆっくりと桜を楽しめそうなのが良いところでしょうか。

 ところで那覇へと調査に行っていたのですが、メインプレイスのところのサンエーの惣菜が驚くほどに美味しくなっているような気がします。僕とカミさんの好きなシークヮーサーモズクがメインプレイスのサンエーでしか見つけられないため、だいたいあそこには一度は立ち寄ります。そんなわけで、この前の夏に行った時にもサンエーの総菜は買って食べたのですが、半年しかたっていないのに味がすごいグレードアップした気がします。まぁ人間の記憶なんていい加減なものなので、もしかしたらそう感じているだけかも知れませんが、個人的にはすっごく変わった気がします。

 あと沖縄のファミリーマートのパンが美味しい話は前にも書いた気がするのですが、沖縄ファミリーマートでは総菜も商品開発が一気に進んだ気がしまして、こちらも美味しい。福岡にいると、ファミマもローソンもセブンイレブンもあまり大差ない・・・・・・あぁでも、福岡でも比較的ファミマが好きかな、次が僅差でローソンで、セブンイレブンは離れて3位かも。それにしても沖縄は、ファミリーマートがコンビニの中で図抜けて味覚に合致しています。

 それにしても沖縄の物価上昇は福岡の比ではありませんね。バイトの時給とかも1500円で出ていて驚きます。10年くらい前に1個40円で買っていたはずのモズクやヨモギの天婦羅が、1個70円になっていたりします。40円から50円に値上がりした時は仕方ないなぁっと思ったものですが、70円かぁ。一気に来たなぁ。モズク天やヨモギ天を物価の指標に取ったら、那覇は大変なことになっていますね。

 タクシーもいつものホテルから那覇空港まででこれまで1700-1800円くらいだったのが、2100円とかになっていてビックリ。1000円札を2枚準備していたら、足りなくて財布の中を探すことに・・・これ渋滞に巻き込まれたら3000円くらいでしょう。去年の秋に値上げをしていたのですね。行って初めて知りました。ゆいレールを乗るより、カミさんと2人だとタクシーが便利で使っていましたが、タクシーの値上がりもすごいですね。ちょっと節約を考えながら過ごさないと、那覇生活を楽しめない時代に突入です。