2024年7月

2日(火)
 今年も例年のような大雨が降っていますが、久留米では大隈公園の所の貯水タンクが新設されたのと、久留米大学の運動場が半地下となって貯水池として使われたこともあり、今のところは河川氾濫は防げているようです。JR久留米駅の近くの地下の貯水タンクはまだ建造中でして、ここが今年はまだ間に合わなかったのが残念ですが、昨年までよりも洪水対策は進んでいて、まぁ今のところは何とかなっているようです。まだまだ梅雨後半のゲリラ豪雨は待っているでしょうから、ここで完全に安心とはいきませんが、どうか無事に推移して貰いたいと思うばかりです。

 このうち大隈公園の地下貯水施設は池町川の増水に対応するためです。池町川はうちの近くを流れている関係もあってその下流にあたりますから、下流の水位が下がるという事は連鎖して上流側の水があふれるリスクも減るという事で、嬉しい限りです。JR久留米駅からちょっとのところの地下の貯水タンクも池町川用でして、こちらも完成するとグッと安心感は増すのですが、これは来年の完成でしょうかね。

 それにしても久留米は梅雨時にはよく降りますが、博多と比べて湿度は低いために梅雨と言ってもとても楽です。通勤で大学へと出てくると、博多の湿度ってこうだったよなぁっという事を日々実感させられます。やはり日本海の湿度です。カミさんは日本海側の出身なので湿度に強いのですが、
湿度に弱い僕の方が博多に出て、湿度に強いカミさんは久留米で快適に過ごしているのです。。。研究室は除湿が欠かせません。

9日(火)
 今回の東京都知事選挙は、2位じゃダメなんですかの蓮舫候補が、2位もダメだったのですかという結果になったのが一番のサプライズでした。というわけで蓮舫候補の大惨敗について考えてみたいのですが、彼女は参議院の東京選挙区で長らく当選を続けてきた国会議員さんです。そして参議院東京選挙区というのは、昨今では残された数少ない中選挙区制度の選挙区です。

 この中選挙区制度というのが曲者でして、有権者の多数を取ることなくある程度の支持を集めるだけで国会議員になれる選挙制度です。少数者の声を拾うために適している制度でして、55年体制を作り上げた要因の一つでもあったわけです。この中選挙区制度の下で、蓮舫議員は長らく選出されてきまして、その中において中選挙区で勝ち残るパフォーマンスを続けてきました。舌鋒鋭いシーンというのが有権者の記憶の中にはたくさん浮かぶわけですが、与党への攻撃を勇ましく行う姿こそが蓮舫議員の真骨頂だったことに異論はないでしょう。

 しかしこれはまさしく55年体制下の社会党の姿でして、絶対に政権与党になることはないという安心感の下、綺麗事だけを発し続けることで一定数の支持だけをガチっと固めるというパフォーマンスだったわけです。選択肢が少ない時にはこれで無党派層の支持も得られ、マドンナ旋風とかおたかさんブームと言われた時のようにかなりの票数を取ることもあったのですが、日本新党のように第3の選択肢が登場すると一気に失速するというのが特徴でした。

 今回は、石丸候補という第3勢力がネットを通じて若い世代に浸透していったようですが、日本新党ブームのはじまりを少し思い起こさせます。(細川護熙元首相と石丸伸二候補のキャラクターの違いから、今後、日本新党ブームのようになっていくかは個人的には眉唾で、瞬間風速的な人気じゃないかなぁっとは思っていますが)。こうして、岸田不人気で昨今は選挙で勝ち続けていた立憲民主党でしたが、一気に勢いがしぼんでしまったのです。

 タレント議員さんというのは無党派層などをゲットするために利用されますが、タレント議員さんが党の方針などに真面目にのめりこむほど、無党派層の意識とは乖離していきます。たぶん、蓮舫議員というのは非常にまじめに民主党なり立憲民主党なりで勉強会とかも参加したのでしょうが、そうすればそうするほどに無党派層からは乖離していくというジレンマに陥ったものと思われます。中選挙区では、そうしたほうが支持者たちに好まれて当選を確実にできるだけに、中選挙区選出の議員を続ける限りにはそれが合理的な行動だったのですが。

 タレント議員の知事さんといえば東京都知事の青島幸男、大阪府知事の横山ノック、宮崎県知事の東国原英夫などですが、青島幸男も横山ノックも小政党から無派閥での立候補でしたし、東国原英夫はそもそも国会議員歴なく知事になっています。そういう面からも、大政党の色に染まりきったタレント議員というのは、小選挙区制の知事選挙には不向きな人材なんじゃないかなぁっと総括されるのではないでしょうか。

16日(火)
 トランプ撃たれるの一報には驚きましたが、その後の星条旗のもとでガッツポーズをする姿にはさらに驚きました。認知症が疑われるバイデン大統領の失言との対比で、トランプの大統領返り咲きという可能性がグッと高まったことでしょう。それにしてもアメリカという国は、ハリウッド映画さながらの日常が進行している国だなぁっと感心するというか、驚愕するというか、ジェットコースターな国ですね。安倍元首相が射殺され、岸田首相も暗殺未遂だった日本にいながらなんなんですけどね。

 しかしトランプ政権になるとロシア―ウクライナの戦争からは手を引くでしょうから、戦況はロシア有利に一気に傾きます。となると、ウクライナへ多額のベットを続けていた岸田政権の失態は、日本への重い負担となってのしかかってくることでしょう。岸田首相は、アメリカと財務省に好かれていれば長期政権が続けられるというだけの方針だったため、バイデン政権にのめり込んで日本を疲弊させたという位置づけになることでしょう。

 そもそも日本バッシングを利用して他国でアピールしていたゼレンスキー大統領へは、個人的には不快感しかなかったのですが、ここにきてアメリカの方針転換となるとどうする気なのでしょうかね。まぁ何も考えてないのでしょうけど。それに次期政権の課題でしょうけど。日本も同時に手を引くのか、負け戦に金を出し続けるのか、いったい日本国民の税金を何だと思っているのやら。それにしても、長期政権を目指すことだけを目的化した政権は、国民に害しかないことがよく分かりますね。

 しかしながら、就任するまでは総理になりたかっただけの男とは、誰も気が付かなかったんだから。。。

23日(火)
 大学時代の友人が、福岡で聖飢魔Uのイベントがあるとかで日暮里からこちらに来ていた関係で会ったのですが、今でいうと推し活でしょうか。そのバイタリティは凄いなぁっと尊敬します。僕なんかは徒歩圏内の久留米シティくらいまで来てくれないと足をのばさないわけでして、あんまり参考になりませんが、推し活っていうのは経済活動として大切ですよね。博多で食い倒れツアーをしていくみたいで、鶏皮グルグルからむっちゃん万十、豚骨ラーメンから明太フランスまで、いろんな計画があるようでした。ちなみに僕は、資さんうどんへと連れて行ったのですが。

 ところで、梅雨明けましたねぇ。暑いですねぇ。溶けてしまいそうです。むかし、たれぱんだという生き物がいましたが、あんな感じで暑いです。最近はリラックマとかすみっコぐらしに駆逐されてしまっているようですが、たれぱんだもいい味出していましたよね。パンダ見に和歌山でも行きたいなぁ。動物園といえば、福岡市動物園のニホンザルも凍ったフルーツを納涼のために貰ったというニュースが流れていましたが、かき氷にシロップをかけるとカロリーオーバーしてしまうため、僕はかき氷を削った氷だけで食べていたりします。

 こうやって暑くなってくると素麺に頼ることも多くなるのですが、今年はカミさんが野菜の浅漬けにはまっている関係もありまして、ミニトマト、カラーピーマン、ミョウガ、茄子、キュウリなどなど、色んな野菜を漬け込んで、その漬け汁を素麺の汁に混ぜこんで食べるなんて言うことを楽しんでします。これだと、素麺を食べていても野菜もしっかりとれまして、素麺と浅漬けだけなのに、カラフルな食卓となるのでした。ちなみに宗像にワカメ素麺というのがありますから、これだと素麺だけでもカラフルになりますが。

 素麺、揖保乃糸が美味しいのは間違いないのですが、こちらでそれを上回る素麺を見つけてしまいました。南関素麺です。熊本の北部の南関町といえば油揚げの南関揚げで有名ですが、ここの南関素麺が図抜けて美味しい。僕が知っている中ではもっとも美味しい素麺がここの南関素麺です。それに続くのは、久留米は城島の城島素麺。城島といえば日本酒の論文を書いたばかりなのですが、日本酒だけじゃなく素麺も美味しい。城島素麺が揖保乃糸に匹敵する感じです。

 というわけで、南関素麺が手に入れば南関素麺ですが、こちらは少々お高いし久留米ではなかなか手に入らないこともありまして、普段使いには城島素麺っていう感じになりますね。

30日(火)
 ようやくと栄ちゃんを入手しました。北柴は文化街のファミマでお釣りで貰ったこともあり、かなり早く手に入れていたのですが、最近はやはりカードで支払ってしまうことも多くてATMで現金を下ろす機会も少なく、栄ちゃんとの出会いは1ヶ月くらいかかってしまったのです。しかしながら、まだ梅子とは会えていません。俺の梅子、どこを彷徨っているのやら。

 諭吉や漱石の時も感じましたが、新しいお札っていうのは子供銀行券との違いがいまいち分からない感じでして、本当に価値があるのかいなと疑いたくなります。聖徳太子と伊藤博文がガッツリとイメージとして残っている世代だという事もあり、他の顔はどうも違和感がありますね。特に聖徳太子の有難味は段違いでした。渋沢栄一の価値は終わり頃の聖徳太子の8割だということですが、インフレによってまだまだ渋沢栄一の価値は下がっていくでしょうから、我々の世代としてはその分更に聖徳太子の有難味を強く感じることになるでしょう。

 今回の紙幣が最後の紙幣になるのではなどとも話されていますが、どうでしょうね。紙幣や硬貨を全廃することは難しいんじゃないかなぁ。規模は縮小されるでしょうが、将来的にも紙幣や硬貨は続くのではと個人的には思っています。一番の理由は宗教的なもの。お賽銭の電子マネーとかバカじゃないかと思っているのですが、それだけに限らず死者や神様に電子マネーとか、ちょっと背筋が寒くなります。お経を読んでもらって電子マネー?祝詞をあげてもらって電子マネー?まぁ、無いよなぁ。

 ところでカマラ・ハリス。バイデンの選挙戦辞退からのカマラ・ハリスによって事態は混とんとしてきましたが、トランプが勝つ可能性の方が高そうだけどなぁ。スウィングステートはペンシルベニアをはじめとしてラストベルトの州が多いわけでして、黒人で女性で移民促進のカマラ・ハリスというのは、まさに対極にいる存在です。民主党内でも最左派に属するカマラ・ハリスに、黒人や女性、若者の一部は熱狂するでしょうが、それはブルーステートがより強く固まるだけで、レッドステートは当然として、スウィングステートにどこまで訴えかけられるのか。

 ただし前回の中間選挙で、共和党がスウィングステートの上院選挙で負けていることを考えると、トランプ共和党そのものが嫌われている度合いも高まっています。カマラ・ハリスがスウィングステートを取る可能性もあるわけでして、結構判断は難しいところですが、それでもトランプなんじゃないかなぁ。でも分からないな。

 そんな感じでトランプ大統領の復活の可能性が高まると、日本の首相の選択にも影響を与えるわけでして、まぁ意味不明なくらい岸田が粘っていることもありますが上川陽子外相の芽は消えてしまうでしょう。ヒラリー・クリントン的な上川陽子外相だと相性が悪そうです。ということで麻生派も推さないとなると、総裁選も勝てて、総選挙も勝てる候補というのが、本当にいないのが今の自民党。

 総選挙を勝つ可能性があるのは高市早苗とかだろうけど、安倍ちゃん亡き今、総裁選で勝てるかなぁ。というか出られるかなぁ。まぁ、高市早苗もアメリカ民主党の事務所で働いた来歴ですが、上川陽子よりは相性は良さげです。ですが、麻生元首相と菅前首相のうち、麻生元首相は高市早苗大臣を推さないだろうから菅前首相ですが、こちらも麻生元首相が上川陽子外相を推さないと推さないんじゃないかなぁ。麻生・岸田両派が上川陽子を推して、その対抗馬で菅グループなどが高市早苗という見立てだったのですが、全部崩れてしまいました。ここから高市早苗が支持を広げられたら凄いのですが、どうかなぁ。

 小林鷹之や加藤勝信の名前も挙がっていますが、こっちは財務官僚だぞ。増税メガネの後に財務官僚とか、野党はやんややんやと財務省の傀儡だと批判するでしょうから、総選挙での負け幅を大きくしに行っているようにしか見えない。こんなところが後継候補に名前が上がるくらい、選択肢が少ない状況です。安倍元首相が存命ならば、安倍元首相の再々復権もあったのではないかと思うのですが、詮方なし。

 なんだかんだで総選挙に勝てる候補というと、小泉進次郎ですが。軽い神輿だけに批判も多いでしょうが、まぁ勝てはするんじゃないかな。で小泉純一郎元首相がストップをかけたままでしょうね。

 不人気で総選挙で負ける可能性が高いまま加藤勝信なり誰かになり、総選挙後に国民民主党や維新からも連立を断られるものの、野党側も非共産か容共かでまとまりきらず、少数与党化。こんな感じで政治が不安定化するルートも見えますが、どうでしょうかね。